中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

経済

トルコ通貨の回復(トルコ(経済)外交の成功?)

このところトルコは、ロシアとのシリアのイドリブ地域に関する合意、khasshoggi事件等で、世界の注目を浴びてきましたが、どうやらそのような外交が影響してか、トルコリラも対ドル等でかなりの減額していた部分を取り戻した模様です。

・hurryiet  net は、トルコの米神父の釈放を受けて、2日これまで相互に閣僚等に課していた制裁を解除することで合意したと報じています。
これは1日のトランプのエルドアンとの電話会談を受けての措置とのことです(釈放は2週間前だったので、両大統領の会話で制裁解除が決まったというよりは、それを相互に確認したということでしょう)
米国の制裁後トルコ経済は通貨の下落等相当落ち込んでいました。

・また同ネットの別の記事は、トルコエネルギー相が2日、トルコは米国の対イラン経済制裁第2弾のイラン原油輸入禁止国のリストから除外されることになったと発表したと報じています。
これは、イラン原油を輸入できなくなると、米の重要な同盟国の原油輸入価格が値上がりすることを防ぐために、トランプが暫定的に8国を輸入禁止の対象から除外するものの由にて、確か日本、インド、韓国等も除外リストに含まれている由
(8国のリストは発表されていない)

・このような状況を受けて、同ネットの別の記事は、トルコ・リラが回復を続け、2日には対ドル5・48リラの水準を回復したが、これは8月だったかに、対ドル7・24をつけたのに対し、40%の回復とのことです。
対ユーロでも一時8・13をつけていたのが、6・2626の水準に回復した由。

取りあえず
http://www.hurriyetdailynews.com/turkey-exempt-from-us-sanctions-on-iran-oil-minister-138530
http://www.hurriyetdailynews.com/us-removes-two-turkish-ministers-from-sanctions-list-138523
http://www.hurriyetdailynews.com/lira-further-recovers-against-dollar-amid-signals-of-ease-in-trade-tensions-138508

イラン情勢(風刺画)

cartoon24-10-2018new[1]イランに関する風刺画(サウディ系のメディア)です。
男には革命防衛隊と書いてあり、彼が抱えている時限爆弾には経済危機と書いてあります。
しかし、この革命防衛隊は爆発を予期して、目をつぶり、耳をふさいでいます。

本当に彼らは破局が来るのを予測しているのでしょうかね?

https://aawsat.com/home/cartoon/1435751/%D8%A3%D9%85%D8%AC%D8%AF-%D8%B1%D8%B3%D9%85%D9%8A

サウディ証券市場への影響(khasshoggi事件)

サウディは流石金持ち国です!!

al jazeera net は、khasshogi事件の影響もあり、サウディの証券市場は22日、3.3%下落したが、政府系ファンドの買い出動で、最終的には0.15%の下げまで、値を戻したと報じています。
前日までの商いも同様の動きとのことです。

大部分の銘柄が同じような動きをしたが、尤も値を下げたのはぺトケミで5.6%の下げの由。
他方、値を上げたのは3つの部門で、銀行が1.85%、通信が0.54%だった由。

これはkhasshoggi事件の影響で、ブロンベルグによればその影響は外資を呼び込もうとするサウディの政策に水を差したとのことで18日までに外国人投資家は10億700万ドルを引き上げた由。

http://www.aljazeera.net/news/ebusiness/2018/10/22/المؤسسات-السعودية-تشتري-بالبورصة-لوقف-هبوطها

このソースは上記の通り、サウディには敵対しているカタール系のal jazeeraですが、まさか数字は嘘をつかないでしょう。

イランの抗議運動

イランでの教員のゼネストについては、確か昨日もお伝えしましたが、今度はこれに退職者(主として元公務員の由)の抗議も加わった模様です。

これはal arabiya net がイランのイルナ通信の伝えるところとして報じていますが、それによると16日多数の退職者(年金生活者)が、テヘランの財政・計画機関の前に集まって、生計が苦しいことについて抗議したとのことです。

彼らは、物価が高騰し、給与(年金)が極めて少ないので、貧困状態にあることを訴えるプラカードを掲げたが、この集会には元教師のグループも参加し、30年にわたる教職で教育のために奮闘してきたのに、貧困にあえいでいると抗議した由。

また、上記退職者の抗議運動とは別に、イスファハンでは多数の農民がazaindroud ダムの近くで、灌漑用水が欠乏していて、農業も続けられないと抗議した由。
(確か、先日ハメネイ最高指導者が、イランの農民が必要とするためとしてイラクへの水の供給を減らすことを命じたことを報告しましたが、渇水のためにこのあたりでは水資源争奪が起きているの模様です)

記事は更に、最近イランでは、経済的困難に対する不満からの抗議やストが、教師、トラック運転手、商店主、農民等の間で広がっているが、これらの抗議は政治的抗議や人権問題とは異なるとしています。
(おそらく体制にとっては、こちらの経済的な理由からの抗議の方が、深刻な問題かと思われます)
取りあえず。

抗議運動の広がり(イラン)

al arabiya net が、経済情勢の悪化と教育に対する締め付けに抗議して、イランの多くの町で教師がゼネストを始めていることを報じていることは昨日だったか報告しましたが、本日の同ネットはイランの新学期の始まりにもかかわらず、76の町で教師のゼネストが続いていると報じています。

同ネットは更に、テヘラン大学では、新学期を祝ってロウハニ大統領が演説しているときに、学生たちが物価高、失業率の高さ等に関して、ロウハニ大統領に反対するプラカードを掲げたとのことです。

またトラック運転手のゼネストも3週間以上続いている由。
記事は更に過去5年間で180万の人が職を失ったとしています(この数字の根拠は不明)。

https://www.alarabiya.net/ar/iran/2018/10/15/إيران-تصاعد-الاحتجاجات-بسبب-الاقتصاد-المتردي.html

他に類似のニューうも見当たらず、どの程度深刻な抗議なのかよくわかりませんが、取りあえず。
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