中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

ムスリム同胞団

エジプトの大量死刑判決

エジプトではシーシの独裁体制と、ジャーナリストや反対派に対する抑圧がますますひどくなっているとの批判が絶えませんが、al arabiya net (エジプトと緊密なサウディ系のメイディア)は、8日エジプトの裁判所(特定していないが、カイロ刑事裁判所か?)が2013年の座り込み事件に関連して、ムスリム同胞団幹部(複数)を含む75名に死刑判決を下したと報じています。

これは殺害から財産の破壊に至る容疑で裁判にかけられていた739名に対する判決の一部とのことです。

同胞団の最高指導者muhammad badiaと46名が終身刑の判決を受けた由。
またムルシー前大統領の息子が10年の重禁固刑を受けた由。

更にメディアの写真家が5年の刑を受けた由。
(確か英米メディアでは、この写真家に焦点を当て、彼は当時の事件を取材していただけだとして、エジプト言論の自由に対する弾圧という観点から報道していた)

確かかなり前のことになりますが、エジプトのデルタ地方の裁判所が200名以上に死刑判決を下し、異常な政治的判決だとして世界的に非難されたことがあったかと思います。

今回はそれに比べたら、死刑判決数は遥かに少ないが、それにしてもこれだけの人数に死刑判決を下すに当たり、どれだけ真面目に容疑事実を取り調べたのか、疑問になります。

因みに記事はエジプトのさる法廷とだけ報じていますので、これが最終判決か、まだ上告、上訴できるのか否かは不明です。

前大統領に対する45年懲役刑の確定(エジプト)

先日エジプトの前大統領に対する、カタールとの謀議の件で25年の懲役刑が確定したとお伝えしましたが、al arabiya net は、エジプト控訴審の弁護士が、この判決で先に控訴審で確定した、デモ参加者に対する殺害容疑の20年と合わせて、ムルシー前大統領に対する45年の刑が確定し、彼はこれ以上は上訴できないと語ったと報じています。
同弁護士はさらに、ムルシーが大統領在任中に自分に対して与えた勲章の授与を取り消す訴えも起こす考えであると語った由。
この勲章には月177000EPの給付金もついているが、仮に取り消しの事態となれば、前代未聞のこととなる由
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2017/09/16/بعد-حكم-النقض-45-سنة-سجنا-جملة-الأحكام-ضد-مرسي.html

前大統領に対する無期懲役25年判決(エジプト)

アラビア語メディアは、カイロの上訴審は16日、前大統領に対して、カタールとの通謀の罪で、無期懲役25年の下級審の判決を維持すると判決した由
(どうもエジプトの法制度は、よく理解できませんが、無期懲役で、25年と言うのは、訳語に問題があるのかもしれないが、表面的には論理的に矛盾がある。さらに、下級審では当初無期懲役40年であったものが25年にされた由。どうもその辺の仕掛けはよく理解できないも、とにかく報道のまま)
記事によると、昨年6月に、カイロの刑事裁判所が、ムスリム同胞団11名(うち4名は欠席裁判)に対して、死刑から無期等の判決を下し、そのうち前大統領を含む7名が上訴していた由(エジプト法では上訴できるのは欠席しなかったものだけの由)。
3名の死刑判決は維持された由。
http://www.alquds.co.uk/?p=791200
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2017/09/16/-النقض-تؤيد-حكماً-بالسجن-على-مرسي-في-التخابر-مع-قطر-.html
最近エジプトの人権問題について、国際的にも強い批判があるところ、前大統領に対するこの判決に対しては、さらに強い反発も予想されるところ、取り敢えず





同胞団系過激派の死(エジプト)

エジプトでは各地で過激派の摘発が進められている模様ですが、今度はカイロでです。

al arabiya net は、エジプト治安当局が、カイロの東のal marj地域で、同胞団系の過激派を射殺したと発表したと報じています(その日時は不明)
記事によると、彼はこれまで4度のテロ事件に関係して、当局が捜索していたところ、カイロの東のアパーとに潜伏しているとの情報があり、警官が近づいたところ発表され、銃撃となった由。
警官の方の損失は不明だが、彼の部屋には多数の武器弾薬類があった由
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2017/07/12/مصر-تصفية-قيادي-إخواني-تورط-بعمليات-إرهابية-.html
取りあえずは以上で、これをもってテロ摘発が順調に進んでいると見るのか、テロリストが本土の各地に拡散していると見るのかは、意見によると思われますが、カイロのような人口稠密な大都市でのテロ対策は大変でしょうね

ギザでのテロリストとの銃撃戦(エジプト)

先日ギザのピラミッド通りで、警察官6名が殺害される事件が生じ、ムスリム同胞団系の過激組織hasm の仕業とされていることは報告しましたが、こののグループと警官隊が同じくギザの「10月6日町」で撃ち合いとなり、警官1名死亡し、グループの幹部も1名が死亡する事件が生じました。
エジプト内務省の19日の発表によると、17日夜ギザのアパートで、過激派組織が集まっている(会議とテロ目的の爆発物の製造目的の由)の情報があり、警官隊が踏み込んだところ、銃撃され、双方に上記のような死者が出た由
(過激派が集まっていたということであれば、死亡した幹部以外のメンバーがどうなったかの問題があるが、逮捕者のニュースはないので、彼らは逃亡したと思われる)
このニュースは、al qods al arabi net とaljazeera net が報じているところ、前者はシーシのクーデター以降、ムスリム同胞団の中には武力闘争を主張するグループと、これを否定するグループがいるとして、政府によれば同胞団系で2つの過激組織が組織され、その一つが上記hasm (エジプトの前腕運動)でもう一つが革命旅団であるとしています。
因みに同胞団は組織としては、これらの暴力行為を否定し、反対している由
http://www.alquds.co.uk/?p=647745
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2016/12/19/مصر-تؤكد-مقتل-شرطي-وقيادي-مسلح-بالجيزة
どうも前から、ギザでは過激派の動きが目に付きます。彼らが本当に同胞団系の連中か否かは増え身のところがありますが・・・・













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