中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

海上交通

最新駆逐艦の就役(イラン)

17ipj-730x438[1]al qods al arabi net は1日、イラン海軍に、西アジアでは最新型の駆逐艦が編入されたと報じています(写真)
駆逐艦の名前はsahand (アラビア文字からの訳)で、バンダルアッバス海軍司令官によると、同艦はステルス性能を有し(確かに余り凸凹の無い綺麗な流線形をしている】、艦隊艦ミサイル、艦隊空ミサイル、対潜能力を有している由
https://www.alquds.co.uk/%d8%a5%d9%86%d8%b6%d9%85%d8%a7%d9%85-%d8%a3%d9%83%d8%ab%d8%b1-%d8%a7%d9%84%d9%85%d8%af%d9%85%d8%b1%d8%a7%d8%aa-%d8%a7%d9%84%d8%a8%d8%ad%d8%b1%d9%8a%d8%a9-%d8%aa%d8%b7%d9%88%d8%b1%d8%a7%d9%8b-%d9%81/
 自衛隊や中国、韓国海軍等でもステルス性能艦は未だ保有していないのではないかと思われるところ、取りあえず報道のまま

ホデイダを巡る戦い

先日報告した通り、ホデイダ攻防戦については国連事務総長のみならず、米国までも戦いが長引きホデイダ港が破壊されたり、機能しなくなると、イエメンの人道危機を深めるとして、至急停戦と和平交渉再開を求めていますが、アラビア語メディアの報道を読む限り、当面停戦は難しく、ホデイダを巡る戦いはさらに続きそうです。

・al arabiya net (サウディ系)は、アラブ連合軍報道官が、停戦の報道(そんなものがあったとは知らなかったが)は誤りで、政府軍とこれを支援するアラブ連合軍には、ホデイダを開放する権利があると主張したと報じています。
また同報道官は、政府軍はホデイダ市を複数方向から封鎖し、市内でhothy軍との間で、市街戦を繰り広げていると語った由
・報道官は更に、ホデイダの確保はイエメン国民への食糧供給、紅海の安全航行の観点からも重要だとして、紅海の自由航海については、バーブルマンデブの安全を確保するために、近くに存在するal bawadir島にあるhothy 軍のレーダーを破壊したと語った由。

・他方、al jazeera net (カタール系)は、hothy軍が政府軍のホデイダ港への攻撃を阻止し、少なくとも当面は政府軍の港の占拠はないだろうとの現地軍筋の情報を伝えています
・同ネットはまた、政府軍は未だホデイダの中心部には前進しておらず、市の周辺でhothy 軍と戦闘を行っているとして、先日政府軍が占拠した「5月22日病院」も再度hothy軍に奪還されていると報じています
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/11/12/معركة-الحديدة-تحذير-أممي-والحوثيون-يوقفون-تقدم-المهاجمين-نحو-الميناء
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/yemen/2018/11/12/التحالف-عززنا-قدرات-تزويد-الطائرات-بالوقود-جوا.html

以上の通り、ホデイダの現在の戦況については、矛盾する報道もあり、正確な所は不明ですが、アラブ連合軍の報道官も政府軍がホデイダ港に前進したとか、港の中で戦闘が起きている等の発言はしておらず、ホデイダ港の攻防は未だのようです。
この間、サウディ軍等の航空機、攻撃ヘリの活動がかなり大きく報じられていますが、国連等の警告もあってか、港を破壊しているとの報道はありません
しかし、戦闘が港に移った場合には、特に戦闘ヘリ等による攻撃は、なかば不可避になると思われ、港に対する影響が危惧されます




ホデイダの情勢と紅海

これまでわが国では、ホルムズ海峡に比してはるかに関心の薄かった紅海のバーブルマンデブ海峡問題(我が国の場合中東、湾岸に関する関心の来るところは、原油の確保ですから、尤もなところですが)が、hothy軍のサウディタンカー2隻に対する攻撃とサウディの紅海を通る原油輸送中止で、にわかに注目を浴び始めたようですが、関連の情報取りまとめ

・イエメン政府外相は、イエメンはhothy軍の紅海でのタンカー攻撃を安保理に提起する考えであると述べた。
外相はまた、紅海におけるhothyグループの非合法な活動に対して、イエメン政府は国際社会にその責任があると考えているとのべたよし
(そもそもが、少なくとも正統政府を自任するのであれば、その領域が違法な目的に使用されないように保証することが国際法上の義務で、あまつさえ自分がホデイダ港解放作戦を始めておいて、その軍事行動も行き詰まりになっていることをすべて棚上げにして、国際社会の責任とはよく言えたもんだと言う気がします)
・他方、国連は公海でのタンカー攻撃について深刻な懸念を表明した由
(報道では明確ではないが、国連のイエメン特別代表の発言か?)

・他方、al jazeera net の別の記事は、ホデイダ奪還作戦について報じているところ、次の通りです。要するにいろいろと説明はあっても、作戦は始めたものの、口にもなくhothy軍を駆逐する力が、政府軍にもアラブ連合軍にもないということのようです
「鳴り物入りで始まった政府軍とアラブ連合軍のホデイダ奪還作戦は、当初は政府軍位は珍しく、迅速な進展を見せたが、その後完全に行き詰まり、ホデイダでは平静さが取り戻されている。
アラブ連合軍の海空陸の支援のを受けた政府軍お攻撃はホデイダ空港と主要道路の一部を速やかに奪還したが、その後動きはぴたりと止まっている。
これについて、政府軍では、hothy軍の敷設した地雷等の爆発物が極めて多く、慎重にせざるを得ないと説明している。
これに対して現地等の消息筋は、政府軍はホデイダ攻略のコストとして犠牲が大きいことで2の足を踏んでいるとしている。彼らによれば、これに対してhothy軍は武器弾薬の補給し、また多数の増員部隊を送り込んでいるとしている(ホデイダが包囲されているのであれば、多数の増援部隊が到着するはずはないが)
彼等はホデイダの攻防も、攻撃の始めには華々しい戦果を打ち上げたものの、その後は完全い手詰まりになってしまった、タエズ、マアレブ、サナア(首都)攻略戦と同じパターンであるとしている
また一部は政府軍はホデイダの住民に大きな被害が出ることを懸念しているとしている(が、これはそもそも政府軍等の攻撃開始に先立って、国連等の国際社会が表明した危惧で、それにもかかわらず、始めた当人が今更何を言っているのか?と言うことか)
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/7/27/تحذيرات-أممية-من-استهداف-الحوثيين-سفنا-بباب-المندب
http://www.aljazeera.net/news/reportsandinterviews/2018/7/27/ميناء-الحديدة-تجري-الرياح-بما-لا-تشتهي-الإمارات









livedoor プロフィール

abu_mustafa

最新コメント
Categories
記事検索
Archives
  • ライブドアブログ