中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

中東紛争

イスラエル・アルゼンチン親善サッカー試合の中止

argen[1]やはりスポーツを政治から切り離すことは難しいようです。
これまでもイスラエル選手との競技を避けるアラブの選手が少なくありませんでしたが、アラビア語メディアとイスラエルのメディアは、この9日にエルサレムで予定されていた、サッカーのアルゼンチン対イスラエルの親善試合がキャンセルされるだろうと伝えています。
試合にはメッシが出場する予定であったために、大きな注目を集めていたが、パレスチナの圧力で中止になる模様(まだ公式の発表はない)とのことです。
矢張り中東和平の道は遠い!と言うことでしょうか?
https://www.haaretz.com/israel-news/report-argentina-cancels-soccer-exhibition-vs-israel-national-team-1.6153639
http://www.alquds.co.uk/?p=949040
http://sport.aljazeera.net/worldcup/2018/6/5/الفلسطينيون-يمنعون-ميسي-من-اللعب-بإسرائيل





アッバス議長の退院(パレスチナ)

0e32c9fd-dc2a-4c43-bce0-9c440826a6a8_16x9_1200x676[1]アラビア語メディアは、アッバス議長が28日退院し、記者団に対し「自分は元気で、明日から職務を再開すると語ったと報じています。
若干ぼやけてはいるものの、アッバス議長は杖もつかず、他人の腕にもつかまらずに歩いて退院した模様で(写真)、少なくとも当面は彼の後継者問題は表面化はしないかと思います。

しかし、いずれにしてもアルジェリアのブーテフリカ大統領にしても、アッバス議長にしても、私などが名前をよく知っていた中東の指導者も皆さん交代時期を迎えているのでしょうか?
それにしてはネタニアフは元気ですね。
http://www.alquds.co.uk/?p=943231


パレスチナ問題(風刺画)

1359f92d-5571-4567-a021-373dd12c4f46[1]中東紛争(パレスチナ問題)とトランプの政策に関する風刺画です。
トランプが「パレスチナ問題が解決すればいいな!」とつぶやいていますが、彼の夢見ているところでは、ブルドーザーがアルアクサモスク等アラブ、イスラムの拠点を破壊することのようです。

http://www.aljazeera.net/news/caricature/2018/5/17/كاريكاتير-ترامب-والقضية-الفلسطينية

なお、これまで、パレスチナ問題はアラブ全体の問題でもあり(何しろこのために4回もの中東戦争が戦われている)、国際的にも、この問題をthe middle east conflictと呼んできたこともあり、このブログでも中東紛争としてきましたが、どうも最近では中東紛争と言うとイランとアラブの対立とか、シリアを巡る情勢とかの他の紛争を思う人達もおられるようですから、今後は「中東紛争」あらため「パレスチナ紛争」と表示しようかと思っています。

パレスチナ問題(ナクバ・デイ)

確か米大使館のエルサエム移転は、日本時間22:00頃だったかと思いますが、アラビア語及びイスラエルメディアは、既に西岸、ガザで大規模な衝突が生じ、25名とも28名とも言われるパレスチナ人がガザの境界で、銃撃等により殺されたと報じています。

何しろ、現在進行中の話ですから、どのくらい話が正確か不明で、また今後さらに犠牲者の数は増えるものと思われますので、現時点で何か書くのは無意味で、明日の朝にでもゆっくり書けばいいのですが、明日は午前中から先日の手術後の検査と診断があるので、いつ帰ってくるか不明でブログを書くのもどうなるかわからないので、取りあえずの腰だめの話として若干のニュースを引用しておきます。

というのは今後どう話が発展しようとも、どうやら大量の犠牲者が出るのは避けられず、そうなればそのアラブ諸国やイスラム諸国等に対する影響も小さくはないだろうという気がするからです。

なお、これはあくまでも取り敢えずの話で、流石に日本の報道機関も関心を持っている模様ですので、むしろ明日一番でTVか新聞をご覧になることが良いかと思います(それまでには情報も一応は整理されてるでしょう)。

  • 死亡したものの数はパレスチナ保健省によれば、上記の通り、25人とか28人とかの数字が出ているが、イスラエル当局は死亡したパレスチナ人は3名確認としている由。
  • ガザでは境界線近くに35,000名が抗議のために集まった。
  • 負傷者は1600名以上で、うち448名がIDF(イスラエル国防軍)の銃撃によるものである。
  • アラブ連盟は緊急会合を開く予定。
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/2018/05/14/نقل-السفارة-احتجاجات-عارمة-بذكرى-النكبة-ومقتل-فلسطيني.html
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/5/14/شهداء-وجرحى-بغزة-ومسيرة-بالضفة-واجتماع-طارئ-للقيادة
https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5260097,00.html
https://www.haaretz.com/israel-news/u-s-embassy-gaza-protests-and-nakba-day-live-updates-1.6078190
http://www.alquds.co.uk/?p=934578

日本の中東和平政策は不変

安倍総理等日本政府は、面白い時期(米国が12日だったかに大使館をエルサレムに移転し、その式典にトランプも出席して、中東和平に関する米イニシアアティブ…「世紀の取引」とか称している・・・を発表すると予測されている反面、イスラエルとトランプ政権ががイランとの戦争熱を上げている時期)を選んで、総理の中東訪問をしたものです・
このタイミングは計算された上のものでか否か知りませんが、総理はラマッラ(ヨルダン川西岸)でアッバスパレスチナ暫定政府議長と会談し、日本は大使館をエルサレムに移さないし、また2国間方式に基づく、中東問題の平和的解決を支持すると語ったとのことです。

これはal jazeera net が報じるところで、従来の日本のパレスチナ問題に対する基本的政策(それを言えば欧州の大部分、その他世界中の大分部の国も同様の政策だが・・・)と変わりはありませんが、トランプ大統領の出現で米政策が大きく変更され、おまけにサウディやエジプト等までも、パレスチナトン距離を置きつつある感じがする現在では、パれスチナ暫定政府でこのような発言をすることには、それなりに大きな意味があったかと思います。
総理は更に、2国間方式支持を強調し、日本は今後のパレスチナ問題の政治的解決努力に積極的に参加する用意があり、更にパレスチナのインフラ等の整備にも積極的に参加する用意があるとした由です。
これに対してアッバス議長は、67年境界線に基づくパレスチナ問題の2国間方式解決、特にエルサレムを首都とするパレスチナ国家の設立と、本年中に和平のための国際会議を開くトンパレスチナ提案の重要性を強調した由
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/5/2/اليابان-لن-تنقل-سفارتها-للقدس-وتدعم-حل-الدولتين
トランプの登場以来、パレスチナ問題を取り巻く状況が大きく変わってきたことを考えれば、イスラエルの全占領地からの撤退とかエルサレムはパレスチナの首都とかの主張が、なんだか遠い昔の話だったような気もしますが、国際法とか国連での国際社会の世論とかを考えれば、それが唯一正しい、公正な解決方法であることは今でも間違いなく、それをこの時期に安倍総理が現地で確認した事には大きな意味がったとおもいます。
問題は、今後この米国の政策との関係をどう調整し、現実にいかなる形で平和に貢献するかでしょうね





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