中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

中東紛争

オスロ合意の蜃気楼(風刺画)

14qpt777[1]オスロ合意が米のホワイトハウスの庭で、イスラエルとパレスチナ(PLO)代表の間で署名されて(1993年9月13日)から25年も経つのですね!

トランプ大統領の登場もあり、オスロ合意は事実上反故となりつつこともあり、すっかり忘れていましたが、アラビア語メディアの中には、ちゃんと覚えていて、風刺画を載せているところもあります。

この風刺画の題は「オスロの蜃気楼」というもので、パレスチナ人がオリーブの葉を持って砂漠の中の水の蜃気楼(オスロ合意)に向かってきたが、どうもおかしいと気が付いたのでしょうか?

確かに今から振り返ってみると、当時世界中の人が、これでようやくイスラエルとパレスチナにも、希望の持てる時代が訪れたとの明るい希望を感じていた時代でしたね。

それが今ではオスロ合意とは蜃気楼だったなどと風刺されている始末です。
夢と希望は現実の世界に常に裏切られるものでしょうか?

パレスチナ青年の失業率の増加

パレスチナの青年、特にガザでは、その失業率が増大していることが指摘されていましたが、al qods al arabi net はパレスチナ中央統計局の数字として、2007年と比し、2017年の数字は大幅ない悪化しているとの記事を載せています。
記事の要点は次の通りですが、青年の失業率の増大と、トランプに全面的に支持されたイスラエル政府の一方的(抑圧的)政策は時限爆弾的な危険性を有しているという気がします。

中央統計局が「青年の日」に発表した、数字によれば、2017年の青年(15〜29歳)の失業率は2007年の30・5%から41%に増大した。
ヨルダン川西岸では25・6%から27・2%への増加であったが、ガザでは39・8%から61・2%へと大幅に悪化した。
またパレスチナ人口の3分の1は青年であるが、その人口構成に占める割合は、28・2%から29・2%に増加したが、数字に直すと137万人となる。
その他の統計では;
パレスチナ人の文盲は1・1%から0・6%に減少した
青年で雇用されているもののうち、意思決定階層にいるものは1%に過ぎない
ガザの青年の3分の1は移民を考えている
http://www.alquds.co.uk/?p=993675





サウディ等のトランプ平和構想拒否(イスラエル紙の報道)

本日は朝早く出て、午後無事妻恋村につきました。

驚いたことに、日中外ではかなり暑かったのですが、夕方になったら窓を開けておくと、半袖では寒い位なことでした。日本は矢張り大きいのですね。
特にどうと言うことはないのに、朝早く起きて昼寝をしていない(神経が過敏になっているせいか眠くならない)ので、あまりやる気もおきないので、更新は明日からにします。

ただし、驚いたというよりも、やはりそうだろうなと思う記事がありましたので、その記事だけ紹介しておきます。
それはhaaretz netが、サウディ国王がトランプ政権に対して、今となっては、東エルサレムをパレスチナの首都とすることを含まない、トランプの中東和平構想は支持できないと伝えたと報じていることです。
同ネットによると、このサウディの立場については、当初28日にロイターが報じ、中東和平を担当したことのある米外交官2名もhaaretzに対してこのことを確認した由。
それによると、サウディ側の立場は、要するに「米国のエルサレムをイスラエルの首都としての承認前にはできたことが、現在ではできなくなった」と言うことで、これは国王が何度も米高官に伝え、またパレスチナのアッバス議長にも伝えたところの由。
このサウディの立場は明らかに伝統的なサウディやアラブの立場だが、過去1年間サウディはトランプの和平構想を支持しているとの報道が流されて来た由。
またサウディ皇太子はアッバス議長に対して、トランプ構想を受け入れるように強要し、アッバス議長がこれを拒否したため、両者の関係が一時極めて悪化した由。
しかし、最近は特の米大使館のエルサレム移転があったために状況は大きく変わり、サウディはこの米政策に反対を表明し、2002年のアラブの立場を堅持していて、和平のためにh1967年当時の国境線に基づき東エルサレムを首都とするパレスチナ国家の樹立が必要と言うことを再確認し、米国がPLOへの援助を削減したことを穴埋めするために、8000万ドルの供与を表明した由
またエジプトとヨルダンも、トランプ政権に対して、イスラエルとパレスチナ双方に公平な和平構想が必要なことを力説し、特にヨルダンはイスラエル一辺倒の和平構想はヨルダンの立場を極度に困難なものとすると伝えた由。
またオバマ政権で中東和平問題を担当した米外交官は、サウディはイスラエルと協力することに前向きであるが、それとサウディがトランプ構想を受諾するようにアッバスに説得できるかという問題は別問題で、サウディはそのような梃を有していないと語った由
https://www.haaretz.com/israel-news/saudis-say-u-s-peace-plan-must-include-e-j-l-as-palestinian-capital-1.6319323
累次の報道は昨日までは中東のメディアには見られなかったところ、トランプのサウディ訪問以来のサウディ皇太子の動き米大使館移転問題、さらに最近ではトランプ構想はガザ問題を除いては消えてしまった等の噂が流れていたところから勘案すれば、大いにありうる話ではないかと言う気がします。
確かこのブログでも何度か書いたと思うが、何しろメッカとメディナの守護者をもって任じるサウディ国王が、イスラムにとって第3の聖地であるエルサレムの放棄を公然と支持することは、自らの正統性を放棄するに近く、よほどそれに対する莫大な見返りでもない限り、そんなある意味で自殺行為にもつながりかねない危険を起こすだろうかとの疑問をもっていました。
その意味では大筋の話としてはありうる話だろうという気がします。
トランプと言う人物はよほど気を付けないと、いわゆる親米国家の指導者にとってはkiss of deathをくれる男ではないかと言う気がしています















中東和平(風刺画)

20qpt777[1]中東和平(パレスチナ問題)に関する風刺画でしょう。
左上の題名は、平和の鳩とあります
どうやらこの鳩は湾岸諸国のように見えますが、彼らは米国(トランプ)の鳥かごに入れられたという構図の様です。
しかし、本当に湾岸の連中がパレスチナ和平を推進しようとしていたのでしょうか?
http://www.alquds.co.uk/?p=978432



「世紀の取引」(風刺画)

18qpt776[1]トランプの「世紀の取引」とやらが、サウディやエジプト等も巻き込んで、大いに喧伝されましたが、これは最近の世紀の取引に関する風刺画です。
「世紀の取引」と書かれた球が、何かにぶっつかっては(これは何でしょうか?現実というやつでしょうか?)段々粉々に壊れていくという構図でしょう。
そういえば、このところ世紀の取引がどうなった聞きませんね!

http://www.alquds.co.uk/?p=977191


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