中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

イラン

イラン外相のイラク訪問

先に報告した通り、イラン外相は13日からイラクを訪問していますが、al arabiya net は、ザリフ外相はその間バグダッドとアルビル(クルド自治区)で、イラクの政府関係者等と会談したほか、バグダッドとキルクークの経済フォーラムにも出席したと報じています。
同ネットは更に、イラン外相は、外交慣例に反して、カルバラ(シーア派の聖地)のイラン総領事館で、南部イランの部族長、有力者等と集会を開いたと報じています。
イラン通史によれば、この集会は極めて親密なもので、ザリーフは両国の更なる関係改善を呼びかけ、アルバイーンの行事(シーア派の最も重要な行事、ムハンマドの孫フセインの「殉死」後40日を記念して毎年行われる)に関する制限を撤去して、関係を改善し、さらなる通商関係の増進(イランは2国間貿易を200億ドルに上らせたい由)を呼びかけた由。
記事は一部の議員が首相等に対して、この集会に対して説明するように求めているとも報じています
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2019/01/17/ضارباً-البروتوكول-ظريف-يلتقي-شيوخ-عشائر-جنوب-العراق.html
米国のイラン制裁との関係もあり、イラン外相のイラク訪問は、サウディ等にとっては微妙な問題でしょう(このal arabiya net はサウディの衛星放送のネット)が、一国の外相が、隣国で政府関係者意外と集会を開くことは、特に外交慣例に反するとは言えないでしょう。最近ではむしろ普通かもしれません。
(考えてみれば、米国の国務長官にしろ、わが外相にしろ、外国訪問の際には、むしろ政府外の有力勢力との関係強化に努めているように見えます)
勿論隣国の反政府運動とか武装勢力と合うことは、外交慣例に反すると言えると思います。
いずれにせよ、先日は革命防衛隊司令官が、イランはイラクでのプレゼンスを継続すると発言しましたが、このザリフ外相の訪問と合わせ、イランは硬軟両面でイラクに対する働きかけを強めていると言えるのかもしれません。






イランの中東政策の犠牲者(風刺画)

cartoon16-1-2019-[1]このところイランに関する記事が増えましたが、イランの中東政策に対する風刺画です。
木馬に乗った男はハメネイ(イランの象徴)彼が指さす方向はエルサレムと書いてあります。
その木馬が踏み砕いている町々には、左からイラク、レバノン、イエメン、シリアと書いてあります。
これは、イラン革命以降の指導者が、常に目標はエルサレムの解放で、その他はエルサレム解放の道筋だとしてきたことの風刺でしょう。
それにしても、木馬は木の板をはいていて、アラブ諸国を踏みつぶしても、エルサレムへはいけない、と言うのはかなりの皮肉でしょう

https://aawsat.com/home/cartoon/1547881/%D8%A3%D9%85%D8%AC%D8%AF-%D8%B1%D8%B3%D9%85%D9%8A


人工衛星打ち上げ失敗(イラン)

イランの通信大臣の発言だからその通りなのでしょうが・・・・

昨日、イラン大統領が14日、イランは数日内に2個の衛星を打ち上げると発表したと報告したばかりですが、al arabiya net は、イラン通信大臣によれば、イランは15日人工衛星の打ち上げに失敗したと報じています。
イラン大臣の発言によれば、衛星bayamは、ミサイルの打ち上げには成功し、第1段、第2段のロケット切り離しまでは上手く行ったが、第3段のところで上手くいかず、衛星は軌道に乗らなかったとのことです。
https://www.alarabiya.net/ar/iran/2019/01/15/فشل-عملية-اطلاق-قمر-صناعي-ايراني.html

記事は昨日報告したようなこと(例えば衛星は地表600kmのところを飛行するとか)以上のことは報じていませんが、それにしても素早い動きで、また中東の国としては失敗も直ぐ公表する(透明性‼!)ところなど、かなり驚いています。
取りあえず





人工衛星の打ち上げ宣言(イラン)

イランに関するニュースをもう一つ

このところ、米国務長官等がイランが宇宙開発を口実として、長距離ミサイルを打ち上げることに反対する声を上げていましたが、イラン大統領は数日以内に、人工衛星を打ち上げると声明した模様です。
これはal sharq al awsat net が報じるところで、それによるとロウハニ大統領は、14日北部のクルデスタン(記事にはアラビア文字でkulstan 県とあるが、クルデスタンの誤りかと。何しろ当方イランの土地勘がないので、自信はないが)での演説で、イランとしては数日以内に人工衛星を打ち上げると声明したとのことです。
それによると、これらは2発のミサイルで打ち上げられ、人工衛星bayam(アラビア文字からの訳)は地球上600劼竜案擦紡任曽紊欧蕕譟▲ぅ薀鷯絛を日に6回飛行する予定の由。
大統領は、これともう一つの衛星barsimorgh(同)は、イランのamir kabir 大学の制作になるとしている由
記事は、米国はイランが宇宙開発を口実に、長距離ミサイルの開発を進めているとして危機感を強めていて、最近は長距離ミサイル打ち上げは許さない、と強硬な発言になっているとコメントしています
国務長官は、イランはこの同じ技術を核兵器搭載用に使用しうるとして、これは核兵器搭載ミサイル開発を禁止した国連決議違反であると非難し、英独仏もこの点では同じ立場をとっている由。
https://aawsat.com/home/article/1545491/%D8%A5%D9%8A%D8%B1%D8%A7%D9%86-%D8%AA%D8%AC%D8%AF%D8%AF-%C2%AB%D8%A7%D9%84%D8%AA%D8%AD%D8%AF%D9%8A%C2%BB-%D8%A8%D8%B9%D8%B2%D9%85%D9%87%D8%A7-%D8%A5%D8%B7%D9%84%D8%A7%D9%82-%D9%82%D9%85%D8%B1%D9%8A%D9%86-%D8%B5%D9%86%D8%A7%D8%B9%D9%8A%D9%8A%D9%86-%D9%84%D9%84%D9%81%D8%B6%D8%A7%D8%A1

「数日のうちに」ということであれば、本当にもう直ぐですが、米の他にイスラエルやサウディ等の反応が注目されます。












イラン大統領のイラク訪問

類似報告の通り、トランプ政権の対イラン敵意はますます強くなっている模様ですが、al sharq al awsat net は、イラン大統領のロウハニが3月にイラクを訪問すると報じています。
これは12日からイラクを訪問中であったザリーフ外相が、13日発表したものでロウハニ大統領はイラク政府の公式招待に基づいて訪問する由、
ファルス通信は、この点についてロウハニ大統領の訪問が最終的に合意されたと報じている由
記事は更に、現在米国がイラクに対して、イランとの経済関係をさらに縮小するように、圧力をかけているときのイラン大統領の訪問ということで注目されるとしています(確かイランはガスだか石油だかの対イラク輸出について、ドル決済のため代金を受け取っていない状況にあるのではないでしたっけ?)
https://aawsat.com/home/article/1545491/%D8%A5%D9%8A%D8%B1%D8%A7%D9%86-%D8%AA%D8%AC%D8%AF%D8%AF-%C2%AB%D8%A7%D9%84%D8%AA%D8%AD%D8%AF%D9%8A%C2%BB-%D8%A8%D8%B9%D8%B2%D9%85%D9%87%D8%A7-%D8%A5%D8%B7%D9%84%D8%A7%D9%82-%D9%82%D9%85%D8%B1%D9%8A%D9%86-%D8%B5%D9%86%D8%A7%D8%B9%D9%8A%D9%8A%D9%86-%D9%84%D9%84%D9%81%D8%B6%D8%A7%D8%A1
どうも年を取ると記憶力も減退しますが、非常に重要な隣国であるイランとイラクで、これまでもイラン大統領のイラク訪問というのはなかったような気がしますが、その意味では歴史的な訪問になりそうです。
しかし、トランプの対イラクフラスト感はさらに強まるでしょうね
まさか、シリアに次いでイラクからも撤兵するなどと言いださないでしょうね









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