中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

イラン

al bukmalへの空爆はイスラエル機?

17日だったかのシリアのイラクに近接した地域al bukmal への空爆では、政府軍位近い民兵30名が死亡したと伝えらrていましたが、シリア人権網はその後死者は50名を超えたとしているとのことです。
なお、攻撃された目標はシリア政府系と伝えられていましたが、al qods al arabi net は、基地はヒズボッラーが運営していて、殺された民兵の多くはhashed 等のイラク兵(要するにシーア派)だと伝えています

また攻撃した航空機の国籍は不明とされていますが、当初シリア政府等は米軍の仕業としていましたが、米軍はその行動であることを完全に否定し、米政府関係者は18日攻撃したのはイスラエル機と思われると語ったとのことです。
この点に関してイスラエルのy net news は、CNNが米政府関係者は攻撃したのはイスラエル機と思われると語ったと間接的にIAFの仕業であった可能性を匂わせています。
(これは報道規制のあるイスラエルメディアの良く使う手です)

いずれにしても、誰が攻撃したのかはともかく、al qods al arabi net は、この地域はイランにとって、戦略的に非常に重要な地点で、テヘランからイラク、シリアを経由してレバノン、更には地中海へつながるシーア派の三日月地帯のイランの通称「テヘラン―ベイルート高速道路」と呼ぶべき回廊の建設にとっては、一つのカギとなる地点であるとコメントしています
http://www.alquds.co.uk/?p=957007
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/6/18/بعد-غارة-البوكمال-الحشد-الشعبي-يتهم-واشنطن
https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5290885,00.html
http://www.alquds.co.uk/?p=956915

昨日は南部シリアに関する若干の動きをお伝えしましたが、今後とも特にイラン、イスラエルのこの地域を巡る動きには熾烈なものがありそうで、要注意でしょう







元大臣のイラン・スパイ容疑(イスラエル)

y net news とal qods al arabi net は、イスラエル警察とシンベトがGonen Segev元エネルギー大臣をイランの為のスパイ容疑で逮捕、訴追したと報じています。

彼は1990年代後半にエネルギー大臣等を務めたが、辞任後ナイジェリアで医者として働いていたところ、2012年おイラン情報機関からリクルートされ、イスラエルのエネルギー事情や治安施設等に関する情報を提供していた由。またイランを2度ほど訪問している由。
http://www.alquds.co.uk/?p=956820
https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5290624,00.html
イスラエルの元大臣のイランのスパイ容疑での逮捕というので、スパイ小説並みの事件かと思ったら、彼がリクルートされたのは大臣を止めてからかなり経って、しかもナイジェリアで働いていた時ということで、非常に機微な軍事、治安、経済情報を提供していたのではなさそうですが、何しろ現在イスラエルとイランの関係は非常に緊張しているので、元大臣おスパイ容疑での逮捕の発表の裏にはいろいろと政治的考慮や背景もありそうで、取りあえず

イラク政局

イラクの総選挙ではせっかく、新しいイラク政局の展望が描けるのかと期待されたのですが、その後不正選挙疑惑、議会による再集計決議、更にはバグダッドの投票所の火事(もっとも投票済み用紙等は無事だったらしいが)等の事件が相次ぎ、、イラク政局は混迷を深めているように見えます。
しかし、本日のアラビア語メディアからは次の通り、混迷から抜け出そうとの動きも見えます。
状況がはっきりするまでにはもう少し時間がかかるでしょう。
記事の要点のみ次の通り

・選挙で第1党となった、al sairun を率いるサドル師と、第2党となったal fatahを率いる、元シーア派民兵指導者al amryが12日、ナジャフで記者会見をして、新イラク政府を早急に成立させるために、両者のグループが合同の政治グループを結成することとしたとして、他の会派にも参加を呼びかけた。
(このうちサドル師はイランに批判的で、alamryは親イランとされているところ、この両者が中核となった政府となれば、イランとの関係に配慮しつつも、イランべったりではない政府ということになろうか…・イラク政治にとっては最も現実的な路線か?。しかし、先日発表された挙結果によれば、それぞれの議席数は54と47で、そうほうあわせても101で、全体の議席数の3分の1にも満たない。今後さらにどの程度の参加があるかがカギであろう)
・他方現首相のアバーディは12日、選挙結果の如何なる再集計にも反対であると表明し、選挙結果、不正選挙問題については、最高裁判所のみがこれについて判断する権限を有していると語った由。
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2018/06/12/العبادي-سيتم-توجيه-اتهامات-لمن-حاول-تخريب-الانتخابات.html
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/6/12/الصدر-والعامري-يتحالفان-لتسريع-تشكيل-حكومة-بالعراق














米朝首脳会議(イランの反応)

どうやらシンガポールでの米朝首脳会議に対する国際社会の反応は、中露も含めておおむね好意的な模様ですが、y net news とal qods al arabi net は、イラン政府は早速、極めて懐疑的なコメントを発表したようです。
それらの記事によると、イラン通信は、政府報道官が12日、トランプは、国際合意をその直後、帰国の途時の飛行機の中で簡単に変えるような人物であるとして、北朝鮮の金委員長に警戒を呼びかけたと報じているとのことです。
http://www.alquds.co.uk/?p=953371
https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5285317,00.html
このイラン政府報道官の発言は、G7サミットからの航空機の中でトランプが、サミット合意文書に対する署名の撤回を命じたことをさしていることは明らかですが、どうも核問題についてはイランが国際的に孤立していることは明らかなようで、「窮鼠猫を噛む」ようなイランの行動や、逆にイスラエル等が益々勇気づけられて、勇み足を冒す可能性がありそうで、今後要注意かと思います。


北朝鮮とイランの核(風刺画)

cartoon13-6-2018-[1]本日は朝からシンガポールでの米朝首脳会談のニュースでもちきりですが、北朝鮮とイランの核に関する風刺画です。
説明はありませんが、片や金さん≪北朝鮮≫は既に核を持っているので助かり、イランは開発中なので、水没するというところでしょうか?

https://aawsat.com/home/cartoon/1297481/%D8%A3%D9%85%D8%AC%D8%AF-%D8%B1%D8%B3%D9%85%D9%8A

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