中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

トルコ

トルコ・クルド関係

トルコのafrin 侵攻は間近になりつつ模様ですが、関連情報、アラビア語メディアから

・トルコの国家安全保障会議は、エルドアン大統領の議長の下17日開かれた。
会議は4・5時間続いたが、、その後の声明でトルコは国境地帯にテロ組織(YPGのこと)の存在を認めないとした。声明は更に、このため必要な措置を迅速にトルコとを決定し、米政府に対してテロ組織に対する支援を至急見直すように要求するとした。
さらに声明は、その第1歩として、シリアの北西部からの脅威に対して断固たる措置をとることとしたとした由
(要するにまずはafrin 地区を制圧するという意味であろう)
・この声明に次いで、トルコ副首相は、トルコが自衛の多面措置をとるにあたっては、誰からの許可も必要としないと声明した由
(シリア政府との関係や安保理との関係が念頭にあるか?)

・現地では、トルコ軍の増援部隊が、引き続きハタイ県とかのafrin との隣接地域に向かっている。
目撃者は15グループの車列軍を見た由。
またイドリブにはいたっトルコ部隊は、そのままafrin との境界線に向かい、展開している由。
・afrin では住民が多数避難を始めており、避難先は政府軍お制圧地域とのこと
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2018/01/17/تركيا-تهدد-لن-نسمح-بجيش-إرهابي-على-حدودنا-مع-سوريا.html
http://www.alquds.co.uk/?p=863025
http://www.aljazeera.net/news/international/2018/1/17/تركيا-لن-نسمح-بإنشاء-معبر-إرهابي-عند-حدودنا

トルコのafrin 侵攻

トルコのafrin 侵攻がいよいよ迫っていることは、連日報告していますが、どうも情勢は更に切迫しつつある模様です。

シリアのクルド勢力の政治組織PYD(その軍事組織がYPG)は、17日の声明で、国際社会に対してトルコの侵略を止めるように要請し、国際社会、人道団体に対して、afriに居る100万人の住民の安全を確保するように要請した。
特に国連、中でも安保理に対して、これら地域の安全を確保するために迅速に行動するように要請した。
声明は更に、afrin は一人ではない、として東北部シリアの全ての町や村の住民は、皆YPGと一体であると宣言した由
(この宣言が、仮にトルコがafrinに進攻した場合シリア東北部のYPGが、トルコに対する軍事作戦に踏み切ることまで意味しているかは不明だが、何らかの行動に出る可能性はあろう)

他方トルコの国家安全保障会議は、エルドアンを議長として、政府及び軍部の最高幹部等が出席して、17日、シリアへの軍事行動を審議する予定の由
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2018/01/17/بتصعيد-واضح-الأكراد-لأردوغان-عفرين-ليست-وحدها.html
http://www.hurriyetdailynews.com/turkeys-top-security-board-convenes-to-discuss-potential-operation-into-syria-125870



















トルコのafrin侵攻間近

トルコのクルド勢力の飛び地afrin に対する侵攻が近そうなことは、なんどかほうこくしてきましたが、アラビア語メディアも「進攻間近」と報じています。

・トルコ軍はその後も、国境地帯に増援部隊を派遣していて、新たに戦車15台や装甲車、弾丸輸送車等に加え特殊部隊等が送り込まれている由。
また16日もトルコ軍は国境を越えてafrin地域のクルド拠点を砲撃している由。

他方米国防総省や有志連合は、afrin のクルド勢力は、ISとの戦闘の一環ではなく、米軍として訓練も武器供与もしていないとして、米軍としてafrin のYPGを支持していないことを表明した
(トルコはそもそもシリア民主軍に対する支援強く反対しているが、米軍がafrin のYPGを支持していないことを表明したことは、少なくとも同地に対する侵攻については米軍も了解したとでもい言えるべく、トルコの侵攻の環境が整ったことを意味するかと思われる)

・他方エルドアン大統領は、afrin への侵攻には反政府シリア軍も加わるだろうと語った
(これで取り敢えず、「トルコの征服ではない」との形もついたかと思われる)
しかし、エルドアンは米国のYPG支援を相変わらず強く非難し、この問題でトランプとも連絡を取っていないとした由。
またNATOが、その加盟国の国境の安全保障について、大きな関心を支援さないのは、同盟としての責務に反すると非難した由。
(このところトルコ米の関係がますます冷え切ってきたように思われる)
http://www.alquds.co.uk/?p=862406
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/1/17/عملية-عسكرية-تركية-وشيكة-شمالي-سوريا
http://www.hurriyetdailynews.com/possible-afrin-operation-to-be-conducted-with-syrian-opposition-groups-erdogan-125795
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2018/01/17/تركيا-تنفذ-وعيدها-وأولى-موجات-القصف-تطال-عفرين.html












トルコ対米とクルドとの対立深刻化

どうやらトルコと米およびYPGとの対立はますます深刻化し、トルコのafrin 侵攻は間近の感がします。

・hurryiet net は、YPGとPKK(トルコはこれまでもYPGはPKKクルド労働者党の派生物であるとしていたが、具体的にPKKがYPGとともにトルコを攻撃したとは言ってこなかったように思う)の自由シリア軍支配地域に対するロケット等の攻撃に対する報復として、14日トルコ軍がafrin 地域に対して報復攻撃をしたと報じている。
(確かトルコ軍は13日も砲撃をしており、クルド勢力の砲撃はこれに対する報復かと思われるも、戦闘が拡大する時には、こんなものでしょう。
それにしてもトルコが、その最大の天敵のPKKがYPGとともに砲撃したとしていることは、事実関係のいかんにかかわらず、トルコとしてはテロ対策を断固進めるとの意思表示をしたものとみられます)

・エルドアン大統領は15日、米国のシリア民主軍に対する支援を改めて非難して、トルコは「テロ軍隊」の創設を阻止すると表明した
エルドアンは更に、トルコ軍はafrin 及びmanbij に対する攻撃準備を完了したと表明した由。
・トルコ外務省も14日、声明にて、トルコは有志連合の一員であるにもかかわらず、民主シリア軍に対する武器供与の、協議は受けていないとして、連合のどの国が賛成したか知らないが、米国が勝手に有志連合の名前を使うことは遺憾であるとした由。
http://www.alquds.co.uk/?p=861394
http://www.hurriyetdailynews.com/operation-into-afrin-can-start-any-moment-erdogan-125757
http://www.hurriyetdailynews.com/turkish-military-counters-pyd-attack-in-northern-syria-with-artillery-fire-afrin-strongholds-targetted-125731

トルコのafrin地域に対する侵攻に対し、米国が何等かの反応を示すかは疑問(戦力バランスは圧倒的にトルコ軍がYPGを上回る)ですが、manbij ともなるとYPGの北部シリア支配地域に接続していて、米国がどのような反応を示すか注目されます













シリア北部情勢(トルコの侵攻?等)

トルコ北部の情勢がますます複雑怪奇になってきていることは、連日報告していますが、どうやらトルコのafrin
進攻はまじかそうです。
さらに、afrinにとどまらず、トルコとの国境に沿った地域では、どうやらトルコ、ロシア、米国の戦略的意図が互いに矛盾し、対立することがますます明らかになりつつありますが、そのうちトルコ(クルド勢力の独立否認)とロシア(アサド政権の全土掌握)の目的は明確なように思われますが、クルド支援を続ける米国の思惑が読めません。
クルド勢力を支援して、その地域をシリア内の自治地域にする(ということは実質的にシリアの分割を進めるということ)こととしか思われませんが、その他の地域でアサド軍がほぼ全土を掌握しつつある今頃になって、また同盟国のトルコと衝突することが明らかな政策を、どうして?という疑問がぬぐいきれえません
関連の記事取りまとめたところ、次の通り

・エルドアン大統領は、引き続きafrin攻撃を示唆し続けていて、13日には、シリアへの侵攻は数日以内に行われると語った。
・他方トルコ問題専門家は気象状況のために、進攻作戦は遅れ、2月に入るであろうと見ている。
・ロシア通信スプートニクは、トルコ軍はafrinに沿った地域に複数の医療拠点を設けたと報じている(これはトルコ軍がイドリブに監視所設置のために入った2日前に行ったと同じ行動の由)
・トルコは13日、新たな増援部隊をシリア国境のafrinに面する地域に送り込んだ。
増援部隊は兵士の他、装甲車、戦車等を含んでいる(その数量は不明)
・トルコ部隊は13日にも、トルコ領内及びイドリブの監視所からafrin の砲撃を続けた。


・ロイターは、有志連合と協力して、米軍がシリア民主軍(実質はクルドのYPG)の国境防衛隊を創設するための支援を始めたと報じている。
人員30000名のうち半数はシリア民主軍から転用され、残りは新たに徴募される由。
・彼らの任務は、シリア民主軍がISから奪還した地域の境界線を防衛することで、それは北部はトルコ国境で、イラク国境に沿い、シリア等南部のユーフラティス渓谷でアサド政府軍との境界まで続く地点になる

・この米国のクルド支援に対して、トルコ、特にエルドアンは猛烈に反対していて、これに対抗するためにシリア・アラブ人の「シリア部族軍」の設立を進めており、manbij のアラブ評議会等現地の部族代表と接触を強めている

・またロシアもこの米国の計画には大反対で、これはロシアの利益に反すると表明している。
ロシア議会議長は、これはロシアの利益に反するとして、ロシアとしては必要な対策をとることになろうと語った由。
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2018/01/15/تركيا-ترسل-تعزيزات-إضافية-إلى-الحدود-مع-سوريا.html
http://www.hurriyetdailynews.com/turkish-military-convoy-dispatched-to-syrian-border-125678
http://www.alquds.co.uk/?p=861018









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