中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

イエメン

政府軍とUAE支持グループの衝突(タエズ)

これまでもアデン等の旧南イエメンでは、政府軍(とこれを支持する民兵)とUAEに支援されたグループの衝突がしょっちゅう生じて、これらグループは政府系の人間を暗殺していると非難されていましたが、その様な状況は政府軍支持者のほぼ支配する中心部をhothyグループが包囲し、さらにそれを政府軍等が包囲するという複雑なタエズでも生じている模様です。

これはal jazeera net の報じるところで、それによるとイエメン医療関係者は、タエズの衝突で、政府軍等に5名またUAE支持グループにも5名の死者が出たと語っている由。
それによると政府軍タエズ方面軍とサラフィ主義者のabu al abbas指揮のグループが、タエズ中心地で、各種兵器を使って衝突した由。
タエズでは政府軍とこのグループの衝突が頻繁に起きていたところ、政府は12日総ての支持勢力に対して、政府軍を支持してこのグループに対抗するように呼びかけた由。
またその前日にはhadi大統領がタエズの軍幹部とアデンで会合し、その治安を改善し、hothyグループからの奪還について協議した由。
またhadi大統領はアデンで(これらのグループが行っている暗殺行為に対して深刻な懸念を表明した由。
またこの6月にはタエズの有力者が政府に対して、暗殺行為の横行について調査を行うとともに、その様な行為の終結を要求した由。
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/8/13/اشتباكات-بتعز-بين-الجيش-وجماعة-تدعمها-الإمارات
この記事はサウディ、UAEと対立するカタール系のメディアの記事ではあるも、話半分としても、政府軍とその支持者の関係がこれに近いとすれば、hothy軍との戦いを真剣に遂行する体制には程遠いことが伺われる




サウディに対する弾道ミサイルの発射(イエメン)

イエメンに関しては、つい最近もサウディ等アラブ連合空軍が児童多数を含む民間人を殺傷したとして、国連でも調査要求が提起されていますが、またその北部からサウディ向けの弾道ミサイルの発射も、海上封鎖にもかかわらず、連日続いているようで、イエメンはサウディの泥沼と化したことは何度か報告しましたが、特に弾道ミサイルに関してはhothy軍はまさに無尽蔵のストックを有している感じがします。

アラブ連合軍報道官は、11日夕サウディのジャザーン向けに発射された弾道ミサイルを捕捉したと発表したが、これは24時間以内に同地域向けに発射された3発目の弾道ミサイルとのことです。
報道官によれば、ミサイルはイエメン北部のアムランから発射されたが、アラブ連合軍が補足したため、損害はなかったとのことです
また、報道官はミサイルはイランから供与されたものとして、イランを非難した由
他方hothy軍医よれば、発射されたミサイルはbadr 1 とのことです。
http://www.alquds.co.uk/?p=993004
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/yemen/2018/08/11/اعتراض-صاروخ-باليستي-أطلقته-ميليشيا-الحوثي-تجاه-جازان.html
このままで行けば、サウディとしては益々トランプをけしかけてイランの孤立とこれに対する各種攻撃を強めさせる方向に行くのでしょうね

イエメン問題(風刺画)

10qpt777[1]イエメン遺体するサウディ等の空爆に対する調査要求については朝方書きましたが、それに関する風刺画です。
上の題は「二つの火の間のイエメン」で、鰐にはアラブ連合軍と書かれていて、かろうじて鰐から出ている腕にはイエメンと書いてあります。

彼の掌に刺さっている小さな矢には「世界の沈黙」と書いてあります
http://www.alquds.co.uk/?p=992507
このal qods al arabi net は、カタール系のal jazeera net 程表面切ってサウディに批判的ではないと思いますが、矢張りその辺から見てもサウディ等のやり方には、賛成しかねるということなのでしょうか!!

サウディ等のイエメンでの空爆(安保理審議)

サウディ等の空爆で児童少なくとも27名を含むタスのイエメン人が死亡、さらに負傷した事件で、国連事務総長等が厳しい声明を出して、厳正な調査を要求したことは先に報告しましたが、al jazeera net は10日、安保理が、厳正な調査方要求したと報じています。
今月の議長国である英代表は、信頼できる調査が行われなければ、安保理は明確な形でその要求を示すことになろうと語ったよし。
なお、この安保理審議は、ボリビア、オランダ、ポーランド、スウェーデン、ペルーの要請により開かれたものの由。

但し、記事によれば、この安保理の要求とやらは、安保理決議でないことは勿論、何らかの公式声明でもなく、非公式協議の後に議長等が語ったところのようですから、公式の安保理の要求とは言えないと思います。

なにしろ安保理では、英米仏等の3常任理事国(いずれも拒否権を有する)がサウディ支持または理解者ですから、決議案などと言う話になると、これら常任理事国の意向に大きく左右されるので、おそらく何らかの形で、調査要望を表明することが先決と考えられたものかと推測されます。
取り敢えず
http://www.alquds.co.uk/?p=992387

アラブ連合空軍の民間人空爆(イエメン)

イエメンでは、これまでもサウディ等のアラブ連合空軍の空爆で、民間人が多数殺傷され(中には学校とかモスクとかに対しての意図的な空爆と疑われているものも少なくない。国際的圧力によるアラブ連合の調査では、意図的な攻撃はないとされているが・・・・)、国際的な非難を受けていますが、また民間人(しかも今度は多数が児童)が多数殺傷されました。
空爆はイエメン北端のサアダ県の市場で、9日午後児童らを乗せた車列が攻撃され、47名死亡(うち29名が児童)し、47名が負傷した事件が起きました(死傷者の数はさらに増える可能性もある)
この事件にたいして、国連事務総長は報道官を通じて、空爆を非難するとともに、アラブ連合に対して厳正な調査を要求した由
また米国務省も、アラブ連合軍に対して、調査を開始するように求めたとのことです。

これまであれほど国際的な非難を受け、一部の国ではサウディ等に対する武器禁輸が検討されている状況で、何故またもや大量の民間人(特に多くの児童)を殺傷する事件を起こしたのか、理解に苦しむところです。
おそらく、原因は攻撃目標の設定と手順について十分な統制がないことや、これらパイロットが目標確認もせzに攻撃していることではないかと推測されますが(まさか意図的に民間人を攻撃していることは、いくらサウディでもないだろうと期待するが)、とにかく厳正な調査が期待されるところです
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/8/9/الصليب-الأحمر-معظم-ضحايا-قصف-صعدة-أطفال
http://www.alquds.co.uk/?p=991649
http://www.alquds.co.uk/?p=991768



livedoor プロフィール

abu_mustafa

最新コメント
記事検索
  • ライブドアブログ