中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

シリア

イドリブ情勢(シリア)

最近ロシア軍機等がイドリブ方面で活発に活動していることが報じられているところ、al arabiya net はシリア人権監視網等の話として、ロシア機複数が3日イドリブ北部のbansh の街を空爆し、住民4名が死亡したと報じています。
然るにal qods al arabi netは、ロシアのスプートニク通信が3日、シリア空軍がbanshの街の旧ヌスラ戦線(アルカイダ系の過激派でロシアにとっては最大の敵)の武器庫を空爆し、連続した爆発が起き、爆発音はアレッポまで伝わったと伝えていると報じています
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2020/08/03/قتلى-وجرحى-بغارات-روسية-على-ريف-ادلب.html
https://www.alquds.co.uk/%d8%b7%d9%8a%d8%b1%d8%a7%d9%86-%d8%a7%d9%84%d9%86%d8%b8%d8%a7%d9%85-%d8%a7%d9%84%d8%b3%d9%88%d8%b1%d9%8a-%d9%8a%d8%af%d9%85%d8%b1-%d8%a3%d9%83%d8%a8%d8%b1-%d9%85%d8%b3%d8%aa%d9%88%d8%af%d8%b9%d8%a7/
上記の2つの空爆は同日に同じ場所に対するものですから、常識的には合同の空爆と解するか、少なくとも連携した攻撃であろうと解するのが普通ですが、特にスプートニク通信がロシア軍機の攻撃に全く触れていないことは、2つの報道がそれぞれもう一つの攻撃を無視していることは極めて不自然で、ロシアとシリアの間に、何かうらがありそうな、異様な感じを与えます。
特にロシアとしては旧ヌスラ戦線に大打撃を与えたとすれば大いに自慢してもいいはずですが・・・・・


IDF・シリアの攻撃の応酬

jerusalem posy net とal arabiya netは、24日シリア軍とIDFの間で砲火の応酬があったと報じています。

IDF報道官及びシリア人権監視網は、24日シリアから占領地のゴラン高原向けに爆発物が発射され、これに対してゴラン高地上空のIDFヘリからクネイトラ等シリア南部にミサイルが発射され、車両に火災が生じたとしている由。

記事は今回の砲火の応酬は、先週初めにIDFの攻撃でダマス周辺で、ヒズボッラー等の親イランの民兵に死傷者が出たことへの報復の応酬ではないかとしているところ、注目されることはIDF報道官が今回の攻撃はシリアの攻撃に対する報復であり、IDFは今後とも正当な防衛の権利を行使すると表明していることです。

(IDFは軍事力を行使した際に、否定も肯定もしない、との立場をとることが多いが、今回明確に攻撃を認め、今後も正当防衛の権利を行使するとしたことは、対シリアの抑止的効果を狙ったものでしょうか?
それにしてもきな臭いですね!!)
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/2020/07/25/مجدداً-اسرائيل-تضرب-جنوب-سوريا-والنظام-يعترف.html
https://www.jpost.com/breaking-news/iaf-jets-strike-syrian-army-posts-responding-to-fire-636236

ロシア軍機の報復(シリア)

シリアの情勢も益々複雑かつ不透明になって居ます。

これまでもロシアはトルコとの合同パトロールをイドリブ周辺で行ってきましたが、14日アレッポからラタキアに向かうM4高速道路で、両軍の合同パトロールが道路脇爆弾に狙われ、ロシア兵3名が負傷し、トルコ兵もかなりの負傷者を出したとのことです。
これに対して,ロシア国防省はロシア軍機が、報復のために周辺の過激派拠点を空爆したと発表した由。
この合同パトロールの直前には、通過する道路から地雷除去作業が行われたとのことですが、それでも事件は防げなかった模様です
現在までのところ犯行声明はなく、誰の仕業かは不明です
https://aawsat.com/home/article/2390261/%D8%BA%D8%A7%D8%B1%D8%A7%D8%AA-%D9%85%D9%83%D8%AB%D9%81%D8%A9-%D8%A8%D8%B9%D8%AF-%D8%A7%D8%B3%D8%AA%D9%87%D8%AF%D8%A7%D9%81-%D8%AF%D9%88%D8%B1%D9%8A%D8%A9-%D8%B1%D9%88%D8%B3%D9%8A%D8%A9-%D9%80-%D8%AA%D8%B1%D9%83%D9%8A%D8%A9
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2020/07/14/اصابات-بين-الأتراك-والروس-انفجار-ضرب-دورية-شمال-سوريا.html
ロシア・トルコ合同パトロールはイドリブ地域の停戦確保のための、両国の協力の一環ですが、問題はいったい誰がやったかです。
発表したロシア国防省は過激派としているだけですが、常識的に考えれば、これはアルカイダ系の旧ヌスラ戦線を指すと見るのでしょうが(報道では狙われたのはロシアの車両という記述もあった)、こことトルコはかなり微妙な関係にあり、本当にそうなのか疑問もなしとしません。
その他では、ISの残党やイラン系やシリア政府系の可能性も皆無ではなさそうですが、その辺は現移転では不明です。





シリアへの人道援助

シリア北西部の国内避難民等のための人道援助のためにトルコの検問所2か所を開き、シリア政府の検査なしでの援助の通過を認めるとの独、ベルギー安保理決議案が、ロシアと中国の拒否権で葬られたことは先に報告しましたが、どうやら検問所を2つではなく1つとするとの新しい決議案の成立で、取りあえずこの問題にはケリがついた模様です。
これを報じるal qods al arabi netによれば、新しい決議案は12票の賛成で成立したが(賛否等の内容は不明だが、想像するに提案は独ベルギーで、国内避難民等のために最低限の線は守ろうとしたもので、中ロは棄権ではないかと思われる)
決議の有効期間は12か月の由・・・・来年の今頃また、こんな人道問題をめぐるロシアと中国の妨害行為が問題にされるほど、シリア問題は動きが取れない可能性がありますね)

この決議の成立に関し、シリアで人道援助に携わっている、国際人道援助団体は、検問所が一つだけ自由になるということは、十分な支援物資を搬入できないことを意味し、困窮するのはイドリブ地方等のシリア民衆であると声明した由
とりあえず

https://www.alquds.co.uk/%d9%88%d9%83%d8%a7%d9%84%d8%a7%d8%aa-%d8%a7%d9%84%d8%a5%d8%ba%d8%a7%d8%ab%d8%a9-%d8%aa%d8%ad%d8%b0%d8%b1-%d9%85%d9%86-%d9%85%d9%88%d8%a7%d8%ac%d9%87%d8%a9-1-3-%d9%85%d9%84%d9%8a%d9%88%d9%86-%d8%b4/












ロシア空軍基地に対するドローン攻撃?(シリア)

アラビア語メディアは、シリアTVによると11日シリア平原のal jabla 近辺で、連続した爆発があったと報じています。
中でもal arabiya net は、シリア人権監視網の話として、事件はラタキアのロシア軍空軍基地hameemeem 近くで生じ、何者かがドローンで基地の攻撃をしようとしたが、シリア軍防空システムが、これを捕捉撃墜したと報じています。
被害のほどは不明の由
記事は更に、ドローンによるこの基地に対する攻撃はこれまでも何度かあり、先月末もドローン攻撃をロシア軍と政府軍が撃退したとしています
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2020/07/12/انفجارات-متتالية-تضرب-الساحل-السوري.html
https://www.alquds.co.uk/%d8%b3%d9%85%d8%a7%d8%b9-%d8%af%d9%88%d9%8a-%d8%a7%d9%86%d9%81%d8%ac%d8%a7%d8%b1%d8%a7%d8%aa-%d9%85%d8%aa%d8%aa%d8%a7%d9%84%d9%8a%d8%a9-%d9%81%d9%8a-%d8%b3%d9%85%d8%a7%d8%a1-%d9%85%d8%af%d9%8a%d9%86/
仮にこれが本当にドローン攻撃だったとして、何者が行ったのか?ロシアのことだから恨みを持つ勢力は少なくないとは思うが、ロシア基地を攻撃してプーチンと対決覚悟のものが果たしているのか?どうも不審な事件です。
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