中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

イラク

イラク再建援助と腐敗(風刺画)

0c2e1307-5238-4733-8bb7-8e5c11cea8ef[1]先日のイラク再建援助者会議について、矢張りイラクの腐敗問題が大きなネックであろうと書きましたが、それと軌を一にする風刺画です。
ドルを持つ手には、イラク再建援助と書いてあり、口を開けている男の顔には腐敗と書いてあり、口の中で援助を待ち焦がれている男にはイラクと書いてあります。
http://www.aljazeera.net/news/caricature/2018/2/20/كاريكاتير-إعمار-العراق





イラクの米軍基地(イランの非難)

このところイスラエル空軍とシリア政府、その後ろのイランの衝突で、イスラエル、米等と、イランとその同盟国の衝突が避けられないのではないか?などという見方が広まっている模様ですが、al qods al arabi net はイラン革命防衛隊のtsnim通信社が、米国がイラン・イラク国境方面に、基地を建設していると非難する記事を掲げたと報じています。
その事実関係は良く知りませんが、このような記事が出ること自体、なんとなくよくない前兆である気もしますので、記事の要点のみ次の通り。

・tsnim通信は「米軍はイラン国境から近い所に複数の軍事基地を建設中である」との記事を載せ、イラクにおける西側諸国の軍事プレゼンスの増加に懸念を表明した。
そして米とその同盟国は、今後長期間イラクに軍事的プレゼンスを維持しようとしているとし、その目標はイランと革命防衛隊の影響力の削減にあるとした。
更に米軍はイラク各地に10か所の基地を有しているが、クルド地域に新しい基地の建設を計画中であるとし、米基地の位置は、米軍が単なる対テロ作戦ではなく、長期的観点から考えていることを意味しているとした。
他方イラク首相は、地域紛争が存在することに鑑み、イラクはこれまd背も外国軍隊の基地を許してこなかったし、またその領土を外国のために利用されることは認めないと発言している。
(おそらくアバディ首相の言っていることは、その専用的使用権を認められ、警備から維持管理まで責任を持つという意味での外国軍基地…日本の米軍基地みたいなものか?・・・は存在しないという意味で、イラク軍の基地に米軍が存在していることを否定しているのではないと思われる)
http://www.alquds.co.uk/?p=884077







イラク再建拠出表明会議

3日間の日程で開かれて、イラク再建のための拠出表明会議は14日終了したところ、イラクに対する拠出表明は350億ドルにとどまった模様(al qods al arabi net はイラクは880億ドルの支援の獲得に失敗したと報じている)で、またアラビア語メディアはいずれもイランは、具体的な拠出表明はしなかった(報道では拠出表明ゼロとしたのもある)
イランとしては、イラク、シリア、レバノン、イエメンへの介入費用の重荷にあえいでいて、先日の抗議デモのように、外国への介入に代わり、国内開発を優先すべしとの世論も高まっていることから、拠出の余裕がないのかもしれない。
悪口を言えば、イランは戦闘したり破壊したりすることには熱心だが、再建は他人任せ、ということになろうか?
尤も、かくいう日本もどうやら表明してはいない模様。

表明された拠出の総額は350億ドルだが、その内訳は次の通り
米国     借款 30億ドル
トルコ    借款と投資を合わせ 50億ドル
クウェイト  借款で10億ドル   住宅関連の投資で10億ドル
カタール   借款と投資で10億ドル
サウディ   投資で10億ドル 5億ドルの輸出振興援助
UAE     5億ドル
英国     10年間の輸出保証で10億ドル
独      3億5000万ユーロの援助
イタリア   2億6000万ドルの融資 1150万ドルの援助
フィンランド 地雷除去のための1000万ドル
マレイシア  1000万ドル
EU      人道援助4億ドル
ngo     3億3000万ドル
イスラム開発銀行   5億ドル
http://www.alquds.co.uk/?p=880336
https://www.alarabiya.net/ar/iran/2018/02/14/إيران-تجاهلت-مساعدة-العراق-وظريف-غاب-عن-الصورةَ-الجماعية.html
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/2/14/25-مليار-دولار-تعهدات-دولية-لإعمار-العراق




































イラク再建(風刺画)

12qpt777[1]先ほどイラク再建の話を書いたばかりですがその後皮肉な風刺画を見つけました。
題はイラク再建です。
他に説明はついていませんが、どう解釈すればいいのでしょうかね!
http://www.alquds.co.uk/?p=879050




イラク再建の費用は880億ドル超!

クウェイトで12日から、イラク再建に関する国際会議が始まりましたが、表題の数字は再建のために、イラクが今後必要とする援助、投資額だそうです。
これはal arabiya net とal jazeera net が報じるところですが、このクウェイト会議はクウェイト、イラク、EU、国連、世銀の共催で、援助者、投資者からの支援表明を得るためのもので、12日から3日間の予定で始まったとのことです。
そして、この数字は、イラク計画省の総局長が会議の冒頭、発表したもので、そのうち短期的に必要とする資金が220億ドルで、中期的に必要とする資金が約650億ドルとのことです。
計画省によればISが占拠した7つの県で、直接の被害が450億ドルで、147000戸の家屋が破壊され、イラク軍は140億ドルの損失を被った由。
また経済的な麻痺等による間接被害も数十億ドルに上る由。
更に支援を必要とする国内避難民が250万人いる由

他方初日はngoからの発言に当てられ、全部で3億3000万ドルの援助が人道支援のために表明された由。
https://www.alarabiya.net/ar/aswaq/economy/2018/02/12/مسؤول-88-2-مليار-دولار-فاتورة-إعادة-إعمار-العراق-.html
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/2/13/العراق-يتطلع-لجمع-88-مليار-دولار-بمؤتمر-الكويت
何はともあれ、イラクについても戦闘の話ばかりではなく、再建の話が始まったのは、目出度いことですが、思い出してみれば、2003年だったかのイラク戦争の後でも、イラク再建の為の各国の協力が始まったところ、そのために現地で活躍していた日本お外交官2名もテロの犠牲になりました。
イラクでも、未だバグダッドを含め、散発的にISと思われるテロが起きているところ、前車の轍を踏まないことを願っています。
livedoor プロフィール
最新コメント
記事検索
  • ライブドアブログ