中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

イラク

イラクの抗議デモ

連日のイラク南部(最近はバグダッド等中部にも拡大している)の抗議デモについては、毎日報告していますが、al arabiya net は本22日にはバグダッドと南部諸県で、「腐敗者を倒せ」と題した統一抗議が行われると報じています。

またバグダッド中央のタハリール広場では、21日前日に続いて、サービスの改善、腐敗者の追及、議会制政府ではなく大統領制を要求する群衆が集まった由。

(これまでも、政党ではなくテクノクラート内閣の要求は前からあったが、大統領制・・・・おそらく連立内閣の交渉で、政党がそれぞれの利益を追求し、汚職の温床となり、また政府がなかなか成立しないことに対する不満から国民の直接選挙による大統領の選任を求めたものと思われる、現在の大統領も議会で選ばれ、ほぼお飾り的存在・・・の要求というのは、あまり報じられてなかった)

これに対して治安部隊は、増員しつつも、広場に通じる道路や橋の閉鎖を解除した由(群衆に対する刺激を避けるためか?)
これに対してアバディ首相は、南部県、抗議デモの代表者、関係官庁の責任者を集めた会議で、政府の役割は、民衆の声を聴いて、可能なことを実行することであるとして、停電の解消、飲料水、農業用用水の確保等を、関係省庁に命じた由。
また開発計画の加速と見直しとそのための資金手当てについても検討を命じた由。

https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2018/07/21/العراق-يستعد-لمظاهرة-إسقاط-الفاسدين-الأحد.html

取り敢えず以上ですが、他方alqods al arabi net  は抗議デモの背景等について、かなり長い記事を掲載しているところ、この猛暑で根気があり、興味深い記事であれば、後刻追加します。

イラク情勢

ガザでは20日の金曜日に、IDFとパレスチナ人の衝突が拡大したことを報告しましたが、イラクでも20日には、バスラ等から始まった抗議活動が再開し、特に首都バグダッドにも広がっている模様です。
尤も、現在のところ抗議者の掲げる垂れ幕等からは、失業問題、腐敗、水電気等のサービス問題に対して政府や政治家が全く満足できる対応をしていないことに対する抗議の表明で、イラクやシリア等での最大の難問である宗派問題が表面化してはいない模様です。
ただし、バグダッドの南では、イランに近いbadrグループ(民兵?)の本部の前に、民衆が押し寄せたとのことで、一部のシーア派の間でもイランのイラクに対する干渉に抗議の声があるのかもしれません。

・バグダッドでは,抗議の民衆がgreen area(政府等の庁舎が集まっているところで、厳重に警備されている。以下GA)に向かおうとして集結しはじめ、これに対して治安部隊も中心地に部隊を増派し、一部の橋を閉鎖する等して、彼らのGAへの集結を防ごうとしている。
また治安部隊は、彼らを解散させようとして、催涙類ガスや放水、発砲等をしており、このため負傷者や窒息症状があらわれている。また多数の逮捕者が出ている
・バグダッドの南のdiwaniya県では、イランに近いbadrグループの事務所の前に集まった群衆を解散させようとして、badr の警備員が発表したために、1名死亡し、多数が負傷した由。
・またほかの南部の件でも、抗議活動が再開し、地方政府事務所等が包囲されたり、襲われたりしている由。
バスラでは県庁の前に3000名が集まっている由。
また群衆は、「諸政党からなる政府打倒」のスローガンを掲げている由。

・これに対してアバディ首相は、南部諸県の有力者、長老たちと協議し、解決策を模索しているが、イラクの抱える問題は街頭(の抗議)では解決されず、政府の真剣な努力を通じて解決されると表明したよし

http://www.alquds.co.uk/?p=978349
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/7/20/المظاهرات-متواصلة-العبادي-مشاكل-العراق-لا-تحل-بالشوارع
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2018/07/20/العراق-تظاهرات-مرتقبة-اليوم-والعاصمة-مؤمنة.html







イラク情勢

昨日もお伝えした通り、イラク南部の抗議運動は、過去2日間、基本的に「比較的平静」な状況を呈していますが、バグダッドを含め多くの南部の地方では、未だ各地で抗議活動やデモが続いている模様です。

その中で新しい動きとしては、南部のmisan 県で、イラン国境のal shib(アラビア文字からの訳)検問所に通じる道路を閉鎖する動きがあったようで、交通が数時間止められたとのことです。
抗議者は、水電気の欠如、失業問題について抗議する垂れ幕を掲げた由。

もう一つの動きは、スンニ派の中でも抗議運動に加わる動きが出てきたことで、西部のアンバール県でも、活動家が来週には抗議デモを始める計画をしてるよし。
しかし、問題はここではイラク軍とシーア派民兵が多数集結していることの由
(南部のシーア派地域とは異なり、スンニ派地域で、スンニ派住民とシーア派民兵等が衝突すれば、かってのイラクの状況が再来する危険性がある)

確か、しばらく前に、強硬派(シーア派の中の独立派ともポプリストとも呼ばれる)サドル師は、諸政党に対して(ということは基本的には選挙で勝ったシーア派政党だろうが)早急に新政府を成立させるように呼びかけたかと思いますが、19日日、民衆の抗議活動が続いている間は、新政府のための政治的交渉を中止するように呼びかけた由。

政府の対応としてアバーディ首相は、失業者の政府での雇用、南部諸県等に対する追加資金の割り当て、インフラ整備等を約束しましたが、活動家の多くは、これでは不十分とみている由
とりあえず
http://www.alquds.co.uk/?p=977707
http://www.alquds.co.uk/?p=977682


















イラク南部情勢

イラクではバスラ等の南部で、連日政府の無策(インフラ、水電気の欠乏、腐敗、失業等)に対する抗議活動が続いていましたが、al qods al arabi net によると、バスラの一部の地域等を除いては、平静に戻りつつある模様です。

しかし、バスラの南部では数百人が(水電気等)サービスの確保、失業問題、腐敗責任者問題に対して抗議をしていた模様です。
しかし、抗議は総じて平和的で、県当局に対して要求を列挙したペーパーを手交して、平和的に解散した由。
彼ら及び南部、中部の抗議者は、統一的な要求12項目を列挙したものを提出し、それに対する回答を72時間内にもとめている由。
当局では、これら要求をシーア派の権威であるシスタニ師に送付する由。

http://www.alquds.co.uk/?p=977113

取りあえず。

イラク南部の騒擾

南部イラクの情勢に関するアラビア語メディアの報道次の通りです。
もしかすると、電力の供給という現実的な側面から、シーア派とかスンニ派とかに関係せずに、今後はサウディとイラク南部の関係が密になっていく可能性もありそうです

・イラク関係筋によると、11日目に入った南部イラクの抗議運動での、死者は8名、負傷者は60名に上った由。
イラク内務省は、抗議者の声明を守りその安全確保のために、できる限りのことをしていると声明した由

・アバディ首相は、イラク政界に対して、新政府の樹立を急ぐように呼びかけた由
イラク政府は、抗議者が度々名前を出した責任者(腐敗とかの関係でか?)を罷免し、また裁判に付することを決意した由
またメディアによれば、政府が検討中の改革は、(石油)収入)の一部を南部および中部の県に割り当てること、バスラ等で石油、天然ガスを操業している外国企業に対して、従業員の半数はイラク人とすること等を含んでいる由。
(確か現在でもガス田の前では数百名が職を要求して座り込んでいるはず)

・他方、イランからの電力供給に関する交渉が失敗したので、イラク政府交渉団が18日、電力及燃料供給交渉のため、サウディに赴くこととなった由。
この点について、イラン・エネルギー大臣は17日、イランからの電力供給の停止は、イランとしては国内需要に対応することが第1義的責任であるとのイラン・イラク合意に基づくものであると説明した由
(要するにイランとしても国内的に水不足等の問題を抱え、イラクの面倒まで見切れないということか)
http://www.alquds.co.uk/?p=976435
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/iraq/2018/07/18/احتجاجات-العراق-في-يومها-الحادي-عشر-8-قتلى-و60-مصابا-.html













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