中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

アルジェリア

アルジェリア空軍のリビア国境への配置

アルジェリア空軍は、リビアとの国境地帯に空軍部隊及び指揮所を展開したが、これはリビアからのテロリストの脅威に対するものであると発表した由。
声明は、アルジェリア軍はリビアとの国境を、人道目的以外では閉鎖しており、いかなる車列でも、事前の許可なしにアルジェリア領内に入ったものはその時点で攻撃されるとした由。
アルジェリア軍筋は、この措置は一つには西側空軍がリビア内の過激派を攻撃した場合に、過激派がアルジェリア領内の西側諸国の文民に対してテロ攻撃をする可能性が強いと説明した。
これを報じたal arabi net は、2013年1月にリビアから浸透した血盟団がアイン・イメナスのガス油田を攻撃し、人質38名を殺害した(確かあの時に日本人10名も犠牲になったと思います)と補足しています。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2014/09/17/قوات-الجو-الجزائرية-تستنفر-على-الحدود-مع-ليبيا-.html
記事の要点は以上ですが、昨日エジプト、UAE,アルジェリア、英、仏のリビアのイスラム過激派に対する攻撃の可能性に関する記事を紹介したばかりですが、この記事ではアルジェリアはこの外国軍同盟には加わらずその影響を防ぐためとしており、そのような考慮もあるのでしょうが、同時に空軍部隊の準備は対リビア空爆に参加する場合にも有効と思われるので、とにかく注目すべき動きかと思われます。

北アフリカでのイスラム過激派の脅威

アラビア語メディアのネットは北アフリカにおける過激派の脅威についていくつかの記事を掲げているところ、取りまとめ次の通り。
なお、最後の記事のISはアルカイダのテロよりも90年代のアルジェリアにおけるGIAのテロに酷似しているとの分析は、確かに言われてみればその通りで、興味ある記事です。
尤も、当時仏等のジャーナリストの間には、アルジェリア治安当局の言い分をそのままは信ぜずに、治安当局も一部虐殺に加わっていたと報じていた者もおり、状況はより複雑であった可能性も否定はできません。

・アルジェリア紙al khabar は、ISの脅威がモロッコとアルジェリアをして、(これまで西サハラ問題等で関係が悪かったところを)治安協力を進めることにさせている。
特にモロッコ政府は現在ISに参加している多数のモロッコ人が帰国した場合の、モロッコに対する重大な脅威を警戒している。モロッコ政府はこの危険性は、アフガニスタンで対ソ連戦争に従事していたアルジェリア人が帰国して、アルジェリアでテロの脅威が吹き荒れた状況と似ているとみている。
現在イラクとシリアのISにはモロッコ人1500人以上が参加しているが、さらに欧州のモロッコ移民から500めいが参加しているとされ、彼らの帰国は重大なる治安上の危険となる。
モロッコ専門家によれば、モロッコ対外、対内情報局は欧州、米国等との協力を通じて、テロリストを摘発してきており、2002年以来テロ細胞120を摘発し、多数の武器類を押収した由
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2014/09/05/داعش-يجمع-ما-فرقته-السياسة-بين-الجزائر-والمغرب.html
・チュニジア首相は、同国は特にリビアからの過激派テロリスト及び武器類の侵入の脅威を抱えておリ、このためrビアとの国境を閉鎖していると語った。
同首相はまた、治安当局はアルジェリと関連したテロリストの摘発にも努力しており、最近そのテロ活動を防止したと語った。
この点に関し、内務省も5日、治安当局がアルジェリア人に率いられたテロ細胞を摘発し、多数の武器弾薬を押収し、テロ計画を阻止したと発表した。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/tunisia/2014/09/06/تونس-تحذر-من-خلايا-إرهابية-قادمة-من-ليبيا-تهدد-أمنها.html
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2014/9/5/تونس-تفكك-خلية-مرتبطة-بمسلحي-الشعانبي
(al arabiya net はISの蛮行は90年代のアルジェリアの暗黒の10年を想起させるとの記事を掲載している、要旨次の通り)
ISの犯罪行為はアルジェリアで90年代にGIA「武装イスラムグループ」が行った行為のコピー版で、当時の状況を思い起こさせる。
特にISの指導者al baghdadi はGIAの指導者antar zawabiriのコピーである。
イラクやシリアでの住民虐殺はアルジェリア人に対して20年前の状況を思い起こさせる。
ISはアルカイダとは別物で、GIAに酷似している。
アルジェリアは当時の状況をよく記憶しているが、zawabiriの手により、多くの村の村民が皆殺しにされた。
例えば1997年にはben talha村では村民400名が皆殺しにあった。その前月にはrais村の村民が虐殺された。
もっともアルジェリアでは詳細な記録はないが、ISはビデオ等で克明にその犯罪行為を記録し、広く広報している。
しかし、このGIAの残虐行為が広まり、多くの村が攻撃されると、GIAの内部でも対立内部抗争が生じ、より野蛮ではない武装抵抗組織が生まれたが、サラフィー主義は布教と抵抗を呼びかけた。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2014/09/05/داعش-نسخة-منقحة-عن-جماعة-الجزائر-المسلحة-بالتسعينيات.html

国境警備の強化(アルジェリア)

リビアの情勢はますます混沌としているようですが、アルジェリアはリビア及びマリからのテロリストの潜入を警戒して、警備を強化している由。

・アルジェリア参謀本部は、テロリストからの攻撃に備え、リビアとの国境地域に地対空ミサイルS125を配備した(確かS125はソ連製で高度、中高度向けのミサイルかと思いますが、そのようなミサイルを必要とする航空機をテロリストが入手したとすれば一大事だと思うのですが、ミサイル対応能力もあるのでしょうか?)。
子のアルジェリアの警戒措置は、最近テログループと関係する民兵が、航空機および長距離、中距離ミサイルを獲得したとの情報が増えていることに対応したものの由。
さらにアルジェリア当局はリビア及びマリと隣接する南部国境地域の軍の配備状態等を見直して、強化した由。これは両国の治安が悪化していることに対応するものの由。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2014/08/23/الجزائر-تنشر-بطاريات-صواريخ-أرض-جو-على-حدود-ليبيا.html
・アルジェリア当局は、リビア及びマリの治安悪化に伴う、避難民の増加に便乗して、各種テロ組織がアルジェリアに潜入しようとしていることに警戒している。
アルジェリア軍は、声明にて、隣接国の治安悪化に伴い、重大な治安上の問題に直面していると警告した。
声明はさらに避難民に紛れてテロリストが潜入する危険が強いと警告している・
この声明と前後して、ISがシリア難民に紛れて潜入しようとしているとの報道が流れた。
事実多くのシリア難民がアルジェリアを通り、モロッコから欧州に、リビアから欧州に渡ろうとして、アルジェリアにき、、先日も120名が逮捕されている。
これに対し国境治安当局は警備を強化している。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2014/08/22/الجزائر-الجيش-يحذر-من-تسلل-إرهابيين-تحت-غطاء-اللجوء.html

アルジェの地震

若干前にカイロの地震を報告したかと思いますが、今度はアルジェリアの首都アルジェです。
al arabiya net によれば1日早朝、アルジェを震度5・6の地震が襲い、3名死亡し、21名負傷したとのことです。
尤も、死亡したのは心臓麻痺の女性、バルコニーから飛び降りようとした男性の由で、負傷者の大部分はアパートから逃げ出す際の混雑での怪我だそうですから、建物が多数崩壊したとかいう悲惨な話ではなさそうですが、カイロの地震と言い、今度はアルジェと言い、地中海でも地震エネルg−がたまっている感じもするので、取り敢えず。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2014/08/01/زلزال-بقوة-5-6-رختر-يضرب-العاصمة-الجزائرية-.html

アルジェリア航空機の墜落

ブルキナファッソからアルジェに向け飛行中マリのガオ近辺で消息を絶ったアルジェリア航空機は、その後残骸が発見されたということです。
この航空機については、大方の報道が悪天候との遭遇を報じていて、テロとのかかわりに関する報道はありませんでした。
al arabiya net は、その遭難について3つの原因が推測sれており、最もありうるのが悪天候だとしながら、第2派整備不良だが、こちらの方は仏航空が、その機体は綿密な整備を受けたと発表しており、有り難いとし、さらに第3の可能性として、テロがあげられるが、機体が連絡を取ったガオ付近では未だにイスラム過激派の活動が見られるとしています。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2014/07/25/ثلاث-فرضيات-لتحطم-طائرة-الجزائرية.html
私も初めは直感的にテロかと思ったものですが、大方の報道が悪天候で航路変更するとの連絡があったと報じており、恐らくそう言うことKと思っていますが、ウクライナでの事件以来、航空機の事故があると、まずテロを疑うと言うのは、いやな時代になったものです。
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