中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

アルジェリア

リビア情勢(3国イニシアティブ)

リビアについては、今朝方周辺国外相会議についてお伝えして、どうも何の実効性もなさそうな声明だ、などと書きましたが、どうやらその会議を受けたものかと思われる、エジプト・チュニジア・アルジェリアの和平イニシアティブがあるだろうと、al qods al arabi net が報じています。
もっとも、記事のソースが不明なので、真偽のほどはわかりませんが、なかなかもっともらしい記事なので、要点のみ次の通り。

・外交筋によると、上記3国は近くリビア問題の平和r的解決に関するイニシアティブを発表することになっているが、そのイニシアティブは周辺国及び国際的な支持を受け、リビア各派に対してはtake it or leave it という形で提示されることになる由。
このイニシアティブは、スヘイラ−ト合意の枠を大きく出ることはなく、スヘイラート合意の対象外の砂漠の部族や旧政権(カッダーフィ)の支持者は含まず、また石油問題や再建問題等は取り上げず、同合意の枠内でのリビア政治の安定化を図ることになる由。
具体的には   セラージ首相の退陣と新首相の任命
          独立系を含む新閣僚の任命と2名の副首相の任命
          トブルク議会の統一政府の承認
          リビア軍をトブルク議長の傘下に置く
等を含むこととなる由。
・観測筋は、このイニシアティブは、リビアにロシアが入ってきて、トブルク議長とhaftar将軍がそれぞれモスクワを訪問し、ロシアが政治的、軍事的支援を約束したことから、現実の力のバランスが変わったことを背景にしているという。
これに対してイタリアが、haftarと親しい仏と組んで、haftar に対してロシアではなく、これらの国と協力するように働きかけている由。
イニシアティブは、haftar の敵手であったセラージを退陣させることと、軍の指導権をhaftarから取り上げ、トブルク議会議長にあたえることで、利害関係者のバランスをとっている。 
・チュニジアのリビア専門家は、このイニシアティブが成功すれば、スヘイラート合意の終わりを意味するという。
なぜなら、この合意はもとから「死産」であったという。それはすべての関係者を包含せず、また合意の実施を監視する仕組みもなかったからである。
このためこれまで大国もトブルク議会に政府の承認をさせることができなかった。
新しいイニシアティブはこの間隙を埋めようとしている。
リビアの関係者というのは、リビアの暁(トりポリの民兵)やミスラタの民兵やhaftar 指揮下の軍隊だけではない。
武装していると否とを問わずに、リビア国民多数の声に耳を傾けようというのである。
・観測者は、アルジェリアの存在が重要であるという。
なぜならチュニジア政府には、ナハダ(イスラム政党)が入っていて、トリポリの民兵等と連絡があり、他方エジプトはこれまでもhaftar将軍を支持しrてきた。
このためアルジェリアは仲介者としての重要な役割を有しており、そのためこれまでトリポリ議長やhaftarもアルジェを訪問してきている。
http://www.alquds.co.uk/?p=663130














アルカイダのbelmokhtarの死?

あの悪名高いmokgtar belmokhtar(日本では日本人が9名犠牲になったアルジェリアのガス田施設に対する攻撃の首謀者として当時はよくメディアにも名前が出ていた)がついに死んだのでしょうか?
アラビア語メディアは、米責任筋(誰のことか?)が28日、彼は仏空軍の最近のリビアでの空爆で死亡した模様と語ったと報じています。
何しろ彼は21015年の米空軍のリビアへの空爆で死亡したと伝えられていたが、確かその前に、仏軍のマリ作戦ででも、死亡したとの噂が流れていた「不死身のテロリスト」ですから、今回もまだ本当のところは分からないと思います。
因みに彼はアルジェリア出身で、長いことアフガニスタンでソ連軍とたたかい、帰ってきて(こういう連中をアルジェリアではアフガーニ…アフガニスタン帰りの過激派…と呼んでいた)、マグレブイスラム諸国のアルカイダに参加したが、その後そこから分離して、血盟団とでも訳せる名前の自前の、テロ組織を作り、種々のテロの従事したが、最も有名なのが2013年月ののアルジェリアの砂漠地帯のガス田施設に対する攻撃で、アルジェリア人、日本人を含む外国人37名を殺しています。
それにしてもあの事件からもうすぐ4年がたつのですね!!
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2016/11/28/أميركا-ترجح-مقتل-مختار-بلمختار-في-غارة-فرنسية-بليبيا.html
http://www.alquds.co.uk/?p=637216











ブーテフリカの帰国(アルジェリア)

ブーテフリカ大統領は、仏のグルノーブルでの検査後、9日振りで15日帰国したとのことです。
彼の仏での検査については、以前にも彼が健在かどうかの噂があったなどと書きましたが、少なくとも一国の元首について予断を与えるような書き方をしたのは問題だったでしょうか?
しかし、アルジェリアにについてはあまり真面目にフォローする時間もありませんが、既に彼の後継者をめぐる争いや軍と情報機関の争い等の報道もあったように記憶しており、矢張り捨ててはいおけない問題でしょう。
何しろアルジェリは石油があるほかに、地域の大国でその動向は、サヘル地域にも影響があると思いますので。
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2016/11/15/بوتفليقة-يعود-من-رحلة-علاج-بفرنسا

アルジェリア大統領の仏での健康チェック

アラビア語メディアはアルジェリアのブーテフリカ大統領(79歳)が7日、定期的な健康チェックのために仏に赴いたと報じています。

たかが定期的な健康チェックのために外遊することを取り上げるほど、中東のニュースが枯渇しているわけではありませんが、ご記憶の方もおられるかと思いますが、同大統領は健康がすぐれず(脳溢血だったか?)、度々仏等の病院に入院し、時にはその滞在があまりに長いので、もしかすると・・・などという憶測が流れたこともありました。
最近でこそ、そのような写真は見ませんが、一時は外国要人と会うのも車いすという状況だったかと思います。
なにしろ、彼が最初に大統領に選出された1999年まで、アルジェリアは過激イスラム勢力(昔のことで記憶も薄れたがGAOと称したかと思う)のテロが全土で荒れ狂い、首都アルジェでさえ安全ではない状況でしたが、その後過激派は抑え込まれ、現在は比較的治安も安定しています。
何しろ、この間病気を抱えながらもブーテフリカが大統領として君臨してきたわけですから、彼に万一のことでもあれば、アルジェリアが不安定化する可能性もあり、その意味で、取りあえず報告しておきます
http://www.alquds.co.uk/?p=626071

チュニジア・アルジェリアの13ドルが原因の危機

al arabia net は13ドルの危機と題して、チュニジアとアルジェリアが相互の観光客等に対して入国の際の課徴金(どうやらドル換算だと13ドルになる模様 )を科すことで、両国関係が危機に陥っていると報じています(危機というのはマスコミ用語で大げさすぎますが!!)

記事によると、チュニジアがアルジェリア人で、観光、治療、親族訪問その他で、チュニジアに入国するものに課徴金(というか査証料金か?その辺は不明)を課すことにしたのに対して、アルジェリアも相互主義で同様の額をチュニジア人から徴収することにした由。
これだけの話なら、精々外務省か財務省の課長級の問題のはずですが、なんとチュニジアに居るアルジェリア大使はシブシー大統領に会談を求め,、徴収の取りやめを求めたが、解決せずに相互主義で相互徴収となったとのことです。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2016/09/17/أزمة-بين-الجزائر-وتونس-بسبب-13-دولاراً.html
まあ、記事の題名の通り、せいぜい13ドルをめぐる話ですから、両国間危機とは程遠いとは思いますが、取りあえずご参考まで
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