中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

アルジェリア

北アフリカの過激派に関する若干の情報

リビアでのISの勢力拡張が懸念を読んでいますが、チュニジアでも最も過激で活動的であったグループがISに忠誠を誓い、アルジェリアでもアルカイダの終わりは近いとの報道もあり、北アフリカではどうやらリビアの他でもISが最大の脅威になりつつある模様です。
断片的ですが、取り敢えず・・・

・チュニジアで禁止されている悪名高い過激派グループansar al shariaの軍事部門であるaqb ibn nafia大隊は、その報道部門を通じて、ISに参加し、al baghdadiに忠誠を誓うと発表した。
これまでこの組織は「マグレブアラブ諸国のアルカイダ」に忠誠を誓っていたが、特にその軍事部門はアルジェリア国境沿いのシャアンビ山地その他の山地によって、数々のテロ活動に従事し、多数の治安部隊、警察を殺害してきたことで知られている。
あの悪名高いバルドー美術館に対するテロもこのグループの犯行であった。
このグループは2011年以降のチュニジアで最も危険なグループで、治安部隊と激しく戦ってきたが、3月28日には治安部隊により9名が殺害され、4月22日にはグループの10名が殺され、治安部隊の3名が死亡した。
http://www.alquds.co.uk/?p=344472
(アルジェリアでは先に過激派22名が治安部隊により殺害されたとの報道を紹介したgが)
・先に治安部隊が殺害した22名は「マグレブイスラム諸国のアルカイダ」のメンバーであったが、その後さらに3名のメンバーが殺され、治安部隊が殺したテロリストは全部で25名となった。
これは治安部隊が首都アルジェの被害の山岳地帯で、長いこと彼らの根拠地となっていたal magharbiya とal abira を掃討したことを示すもので、これだけ多数のメンバーが殺害されたことは、長いことアルジェリアにとって最大のテロの脅威の源であったアルカイダの最後も近いことを物語っている。
現地では攻撃ヘリが上空を警戒しているが、多数の銃火器等の武器弾薬が発見された由。
いずれにしても、彼らは治安部隊の厳しい警戒で、最近では首都アルジェは勿論その他でも、大きなテロは起こしていない。
最近のテロでは2007年の政府庁舎に対する攻撃での死者48名、同じく同年国連の建物に対する攻撃での死者42名、アルジェ郊外の治安部隊に対する攻撃での死者10名が、大規模なテロの最後であった。
アルジェリアの消息筋は、確かにアルカイダが大きく弱体化したことは事実だが、暫くは残りのテロリストが、このような打撃に対する報復を試みる可能性があり、注意が必要である、としている。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2015/05/20/عبد-الودود-والجيجلي-أهم-مطلوبين-لدى-الجزائر.html

アルジェリア治安情勢

al arabiy net は13日のアルジェリア国防省の発表として、アルジェリア治安部隊が首都アルジェの東で過激派を22名殺害したと報じています(記事の題名には、アルジェリア治安部隊が首都への攻撃を阻止したとあるが、記事の中にはその辺の詳細はない)。

最近チュニジアとアルジェリアでは、リビアでの過激派の拡大、特にISの影響力増大と、リビアからのテロリストの浸透に神経をとがらせており、最近のチュニジア大統領、首相のアルジェリア訪問の主たる目標は、リビアからのテロリストの潜入阻止に関する協力問題であると報じられてきました。
その幸先に、アルジェリアで大量のテロリストが首都の近くで殺された(治安部隊の方の損害は不明)というのは、上記懸念が現実化したと言うことでしょうか?
アルジェリアでは、軍部による選挙結果に対するクーデターを受け、90年代を通じて武装過激派GIAが大規模なテロを行い(死者10万人と聞いていたが記事では20万人としている)、凄惨な殺し合いが続いたが、ブ―テフリカ大統領の就任後2000年以後は比較的平静な状況が続いて行きました。
然し、アルジェリアには過激派が存在し、日本人10名も犠牲になったアイン・イナメスのガス田に対するテロ攻撃のように、大規模なテロもありましたが、南方の砂漠地帯で、首都アルジェ近辺での大規模テロは殆どなかったように思います。
なお、アルジェリアでは主として「マグレブ・イスラム諸国のアルカイダ」とISのどちらかに忠誠を誓う組織が多いが、今回の事件のグループがどういう関係かは不明の由。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2015/05/20/جيش-الجزائر-يقتل-22-متشددا-قرب-العاصمة.html
どうも、未だ速報ベース程度のニュースかとは思いますが、これまでにない首都近辺での大きな出来事のようなので、tりあえず

インターポールのアルジェリアに対するテロリスト情報提供

al qods al arabi netは、アルジェリア紙al khabar によれば、国際刑事機構インターポールが、アルジェリアに対して、ISに属するテロリストでアルジェリアに潜入する可能性のあるリスト1500名のリストを提供したと報じています。
同紙によると、アルジェリア当局は、33か国の国籍を有するこれらのテロリストについて、詳しい情報を得たが、彼らは偽造、変造旅券で入国を計画している由。
他方インターポールはアルジェリ当局から、アルジェリア航空が有している盗難旅券での旅行者に関する情報提供の可能性を打診しているとのことで、アルジェリアは昨年暮れインターポールから、ISの過激派及び戦闘員の氏名及び身元に関する小リストを入手し、そのリストはすべての空港、港、国境検問所に配布された由。
またインターポールによれば、最近ISに参加しようとしている過激派は、クルーズ船に紛れて乗り込んでいるとのことである。
http://www.alquds.co.uk/?p=337453
かなり断片的な情報で、インターポールがアルジェリアにテロリスト情報を提供したことが、特にアルジェリアを対象としたものか、それともISの要員の潜入の危険性がある国一般に行われたものか、アルジェリアが特にテロリストの潜入の目的とされているのか、とう肝心なところが不明で、この情報(仮に事実として)の重要性を判断する材料はないが、せっかくの報道でもあり、取り敢えず

隠れ家に住んで20年(アルジェリアのGIAメンバーの家族)

確かかなり前に、現在のISは一定の領土を占拠し、治安部隊と交戦し、多数の住民虐殺する点(双方の戦闘、虐殺で、90年第二10万人が死亡したと言われている)で、アルカイダよりはむしろアルジェリア内戦時代の武装組織GIAに酷似していると書いたことがあると記憶し居ます。
その頃の殺し合いがいかに壮絶であったかをしのばせる現象が明らかになりました。

al arabiya net は、最近アルジェリア治安部隊が、東部のjijal(アラビア文字からの訳)州のtalaba渓谷の森の中の隠れ家に20年も隠れ住んでいた、元GIA戦闘員の家族を発見したと報じています。
家族は全部で7名からなるが、父親の命令で、周囲とは隔離された生活を営んできていて、子供たちは学校はもとより保健等の恩恵にも預からず、悲惨な状況にあったとのことです。
記事によると、このような元戦闘員の隠れ家族が見つかったのは2件目とのことです。
確か昔、これらGIA過激派の根拠地にしていたのは、東部のうっそうとした山岳地帯で、治安部隊もなかなか根絶できないでいるという記事を見た記憶がありますが、20年も隠れ住んでいるとは、すごい話ですね!!
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2015/03/03/-اكتشاف-عائلة-مسلح-جزائري-تعيش-بالغابة-منذ-20-سنة.html

アルジェリア大統領の仏病院入院

先ほどイランの最高指導者の健康問題に関連する記事を書きましたが、今度はアルジェリア大統領です。
al qods al arabi net はアルジェリア紙を引用して、ブ―テフリカ大統領がパリの軍事病院に入院したと報じています。
今のところ、公式の確認や否定はない模様ですが、何しろ同大統領はつい1月前ほどにも仏の病院に入院しており、通常も車いす生活で、余り公の場に姿を現さないこともあり、どうもこう引き続き、仏の病院に入院するというのは、その健康状態が非常に悪いということではないかと言う気がします
取り敢えず
http://www.alquds.co.uk/?p=265953
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