中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

アルジェリア

アルジェリアとIS

リビアでのISの勢力拡大が注目されていますが、ISの北アフィリかにおける次の目標はアルジェリアとモロッコのようです(というか、エジプトにはすでにISシナイ州というグループが存在し、治安当局と盛んに殺し合いをしているし、チュニジアでもISのテロ活動は盛んで、どうやらISは北アフリカ全域を標的にしている模様です。
そうなると、ナイジェリアのボコハラムとかソマリアのアッシャバーブ等、さらに南の過激派組織につながっていくのでしょうかね?
それにしても、矢張りISにとってのリビアの北アフリカにおける重要性が大きくなっていることがうかがえます。

アラビア語メディアから、アルジェリアとモロッコに対するISの浸透工作に関する記事を2つほど
・アルジェリア紙al watan が3日載せた記事によると、ISはアルジェリアにその拠点を作るべく、3名のアルジェリア人を送り返した。
それによると、この作戦を指示したのが、カリフのアブバクル・アルバグダーディで、3人の目標は、アルジェリアの休眠細胞sleeping cells を活性化して、「アルジェリア州」を作ることにある。
彼らの指導者は通称abu maram al jazairi で、シリアに逃げる前は首都から50劼糧爐寮乎呂撚畄稠漂挧Δ凌栃をしていた由。彼はシリアからチュニジア経由で帰国した由。
また近く20名の過激派の裁判があるが(彼らと上記3名との関係は不明)、彼らについてはチュニジア当局が、リビアに巣くっていた20名の過激派がアルジェリアに入るだろうと警告していた由。
また過激派は2014年「アルジェリア・カリフ・兵士」と称する組織を作り、仏人観光客を誘拐して殺害したが、その後当局により掃討された由。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2016/02/03/-داعش-يرسل-3-متطرفين-إلى-الجزائر-لتنشيط-خلايا-الارهاب.html
・アルジェリアのメディアによれば、当局は首都の空港で、シリアにわたりISに参加しようとしていたもの40名を逮捕した由。
彼らは偽造旅券でトルコへ観光目的と称して渡航することにしていたが、当局の情報活動で、その目的がばれた由。彼らがそれぞれ個人的に渡航しようとしたのか、グループとしてなのかは不明。
当局の情報によると、アルジェリア内の細胞と、かってISに参加した者の間では、頻繁な接触があった由。
またアルジェリア当局は200名のモロッコ人が、アルジェリアを経由してリビアに入り、ISに参加する計画であったことを突き止め、これをモロッコ大使に通報した。
アルジェリア外務省はモロッコ大使に対して、多くのモロッコ人がリビアに渡ろうとしていることに関する懸念を伝達した由。
http://www.alquds.co.uk/?p=476347

テロとの戦い(アルジェリア)

al qods al arabi net は、アルジェリア軍がテロとの戦いについて2015年の成果?を発表したと報じていますが、次の通りです。
1年間の成果としては意外と少ないと見るか、北アフリカで最大の軍事力を誇るアルジェリアでさえ、かなりのテロの脅威に直面しているとみるかは、判断の分かれるところでしょうね。

・アルジェリア軍は2015年にテロリスト109名を殺害し、35名を逮捕した。
・また多数の武器弾薬類も押収したが、その中には105丁のカラシニコフ、21丁のけん銃、8基のロケット、5基の伝統的ロケット(この間の差異は不明)、多数の爆薬、地雷132個等が含まれていた由。
・また27日にはマリとの国境線で、武器弾薬の貯蔵所を発見したが、FMPKやカラシニコフ、5個のRPG、1432の銃砲弾、多数の爆薬等を見つけた由
http://www.alquds.co.uk/?p=457012

アルジェリア大統領の健康問題

ブ―テフリカ大統領の健康状態が、アルジェリアでは重大な懸念の的で、種々の噂が流れていることは先に報告しましたが、al qods al arabi net は仏紙が、ブ―テフリカ大統領は3日から検査のために入院していた仏南部のグルノーブルの病院(彼のかかりつけの心臓医師がいる由)を5日退院したが、その後帰国したか否かは不明と報じていると伝えています。
まあ、現時点で大騒ぎして、彼の動静を追う必要もなさそうですが、中東等では最高権力者(独裁者)の健康問題は、最高の国家機密ですし、そろそろプレスも追い出しているようです。
http://www.alquds.co.uk/?p=445971

アルジェリア大統領の健康状態

アルジェリアの大統領ブーテフリカの健康状態が云々されることは今に始まったことではなく、かってはかなり長期間仏の病院に滞在していたこともあり、そもそも第4期目の大統領選挙2014年4月に、ブーテフリカが本当に立候補するか否か疑問が呈されていたかと思います。
その後、大統領の健康状態については、彼が殆ど公式の席にも姿を見せない等言う事情もあり、種々の噂が流れたが、何時も大統領府等からは、大統領の健康状態は良好で、アルジェ(首都)で公務を処理していて、政府の諸問題については毎日報告を受け、指示を与えているとの声明が出されるのが常だったようです。
最近では、姿が見えない期間が長くなったこともあり、種々の噂が流れていたが、今月19日マルタ首相と車いすに乗って会談している映像が流れ、お決まりの説明があった模様です
(しかし、折角国民の前に元気な顔を見せるのであれば、正直言ってマルタ首相との会談と言うのは不思議なアレンジで、殆ど問題もないような小国マルタの首脳との会談・・・すなわち大統領の負担の殆どない・・・をアレンジして、とにかく国民に彼の顔を見せることが大事だったのではないか、と邪推ができる)
その後も、アルジャリアでは、「大統領は国内にいるのか?」、「今どこに居るのか?」等の噂が飛び交っていて、ブテフリカの健康問題(突然の死亡も含めて)に絡んで、アルジェリアの政局が非常に不安さを増し、今後どうなるか危惧されて居ることは公然の秘密でしょう。
al qods al arabi net はこの問題について、ポスト・ブ―テフリカ問題を巡り、種種の噂や解説が飛び交っているとして、後任問題については、現在のアルジェリアの権力の所在は、大統領、軍、情報機関で、伝統的には仏からの独立戦争を勝ち取った軍が最も大きな影響力を行使してきたが、その軍の幹部の中には政治に関与することを嫌う傾向も出てきており(90年代にFIS・・イスラム政党の選挙での勝利を前に軍がクーデターを起こし、その後10年間の流血の内戦となった)、また独立戦争を知らない若い士官には、政治への関与には感心のない者も増えているとしてます。
又、ブ―テフリカの周りには新しい傾向として、ビジネスマンが多国籍企業等と結びつき、利権を拡大し、その利権を守ろうとする動きも考えられるとしてもいます。
又、取り敢えず憲法を改正し、大統領不在の際その後を処理する副大統領ポスト創設の動きもあるとも報じrています。
http://www.alquds.co.uk/?p=442957
いずれにせよ、ブ―テフリカの死亡していない(と思われる)現在、今後のことについて、具体的な根拠もなしにあれこれ推測しても意味がないと思われますので、関心のある方は上記ネットをご覧ください。
ただし、al qods al arabi net がこのような記事を掲げ始めたことは、矢張りポスト・ブ―テフリカ時代が近付きつつあるのかという感じを持たざるを得ず、今後必要に応じフォローしていこうと思います。

アルジェリアの洪水

85fa5d8b-6ae7-40d3-83fb-663e19cd7723_16x9_600x338[1]al atabiya net によると、アルジェリアの北部では、大雨のために3名死亡し、1名が行くへ不明のよし。
犠牲者の数は少ないが、鮮明な写真なので、つい無断掲載しました。
それにしても、まだ10月で、通常北アフリカから中東で雨が本格的に降るのは、確か11月末以降だったと記憶するので、これからが心配です。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2015/10/22/مقتل-3-أشخاص-بسبب-الأمطار-في-الجزائر.html
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