中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

アルジェリア

チュニジア・アルジェリアの13ドルが原因の危機

al arabia net は13ドルの危機と題して、チュニジアとアルジェリアが相互の観光客等に対して入国の際の課徴金(どうやらドル換算だと13ドルになる模様 )を科すことで、両国関係が危機に陥っていると報じています(危機というのはマスコミ用語で大げさすぎますが!!)

記事によると、チュニジアがアルジェリア人で、観光、治療、親族訪問その他で、チュニジアに入国するものに課徴金(というか査証料金か?その辺は不明)を課すことにしたのに対して、アルジェリアも相互主義で同様の額をチュニジア人から徴収することにした由。
これだけの話なら、精々外務省か財務省の課長級の問題のはずですが、なんとチュニジアに居るアルジェリア大使はシブシー大統領に会談を求め,、徴収の取りやめを求めたが、解決せずに相互主義で相互徴収となったとのことです。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2016/09/17/أزمة-بين-الجزائر-وتونس-بسبب-13-دولاراً.html
まあ、記事の題名の通り、せいぜい13ドルをめぐる話ですから、両国間危機とは程遠いとは思いますが、取りあえずご参考まで

リビアとチュニジアとの国境へ分離壁の建設(アルジェリア)

確かチュニジアは、かなり前からリビアとの国境に、過激派潜入防止のために壁を建設したと思いますが、今度はアルジェリアです。
これはal qods al arabi の報じるところですが、それによるとアルジェリアは、既にモロッコとの間に壁を建設しており(西サハラ問題を巡って両国はア対立している上に、過激派、武器の密輸を防ぐ目的のための由)、マグレブ諸国でも益々各国間の国境管理が厳しくなりつつあります

・アルジェリアは、チュニジア、リビアとの間の分離壁の建設を始めた。
この壁は土嚢で高さ3m、その前面いは鉄条網と堀が掘られ、その深さは3mとのことです。
この分離壁は、チュニジア、リビアからの過激派の潜入、武器密輸を防ぐためで、全長は350kmに達する由。
この建設はアルジェリア国防省が管理する由
http://www.alquds.co.uk/?p=590527

高校卒業試験問題の漏えい(エジプト、アルジェリア)

少し趣向を変えて社会問題を・・・
確かかなり前だったかに、韓国で大学の入試問題が漏れえたとか言って大騒ぎになったことがあった(もっとすごいのはインドで、父兄が窓の外から大挙して、自分の子供たちに問題を教える写真が出回っていたが)が、入試がその後の人生を大きく変えることを考えると、ここまでやるかと思ったものです。
しかし、試験の不正行為は何も東洋には限らないようで、中東でも結構流行っているみたいです。
尤も、あちらの方はフランス式にバカロリアとか読んで、高校卒業の国家試験で、この成績でその後の人生に大きな影響が出る模様です。
そのため、エジプトやアルジェリアでは大掛かりな不正があったようで、アルジェリアの対策は、これまた大掛かりなものだったようです。
まあ、考えたら、社会に腐敗というか情実が深く組み込まれているところで、試験だけは透明、公正二といっても無理なのでしょうかね?
al arabiya netの記事から要点のみ

・アルジェリアでは、内務省が18日夕、高校の卒業試験の問題等漏えいを防ぐために、社会ネットが一時的に閉鎖されると発表した。
報道によると、同日の午後8時から、facebook とかトウィッターとうのSNが使用できなくなる由。
通信省によるとこれは19日から始まるバカロリアに備えての措置の由
バカロリアは5月29日から6月2日間に80万の学生が受験したが、今回はそのうち半数の問題が「汚染されていた」ために、再度試験を受けることとなり、問題や答えの漏えいが起きないように、今回の措置が取られたものである。
前回はSNを通じて問題が漏えいしていたことが明らかとなった。
また問題作成にあたった教授たちも、約1か月の間外部との接触を断たれることとなった。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2016/06/19/الجزائر-تحجب-مواقع-التواصل-لمنع-تسريب-أسئلة-البكالوريا-.html
・エジプトでも2014年のバカロリアで、特にアラビア語と宗教の問題で、問題及び正答の漏えいがあったが、これを調べていた当局が、漏えい源を突き止めた。
それによると、漏えい元は教育省の秘密印刷所の所長で、自己の権限を利用してアラビア語の問題と正答を探りだし、更に友人を通じて宗教問題も探り出し、問題を外部に持ち出し、彼の妻を通じて外部に流したものの由。
漏えいに関係した者たちは逮捕され、彼らの家から問題の印刷したものが見つかった由
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2016/06/20/مصر-مسؤول-بوزارة-التعليم-وراء-تسريب-الإمتحانات-من-2014.html

北アフリカの治安問題

北アフリカの過激派問題といえば、現在最大の問題がリビアであることは論を待たないが、h後かの北アフリカ諸国もそれぞれ過激派のテロ問題を抱えています。
本日のアラビア語メディアからチュニジアとアルジェリアの治安問題について、断片r的ながら次の通り

1.アルジェリア
アルジェリア軍によると、同軍は今年の初めの5か月間に、過激派73名を殺害し、111名を逮捕した。
またアルジェリア軍は、同期間に武器等の禁制品を国境を越えて密輸しようとした1117名を逮捕し、山地及び森林におけるテロリストの隠れ家248を破壊した。
テロリストの輸送手段である4輪駆動205台、トラック120台、オートバイ70台を押収した。
また多数の武器弾薬爆薬類を押収したが、その中には485のカラシニコフ、45の自動小銃、26の臼砲、16のRPG,723の手りゅう弾等が含まれていた。
2、チュニジア
・チュニジア軍は18日、カスリン地方のsloum 山地で、多数の重砲を発射した。
この攻撃は過激派が対象で、17日の夕刻から空爆と合わせて行われた。
このsloum 山地を含むカスリン地域(アルジェリとの国境に近い)は、マグレブ・イスラム諸国のアルカイダとかIS等過激派の巣窟で、2011年以降軍、治安当局に攻撃を仕掛け、多くの犠牲者を出していたが、その後掃討作戦が進み、現在では山岳部に押し込められている
・チュニジア治安当局はラマダン期間中のテロの可能性に備え、最大限の警戒態勢をとっている。
18日には内務大臣が対内安全保障最高評議会を主催し、警備について協議をした。
首相も、これからの夏季観光シーズンに備え、治安対策に万全を期すべく、これまでの防衛的対策に加え、予防的な対策も取ることにしたと語った。
18日のカスリンの山地における砲撃も、このような政策に基づくものである。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/tunisia/2016/06/18/تونس-استنفار-أمني-وتخوفات-من-أعمال-إرهابية.html
http://www.alquds.co.uk/?p=552570
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2016/06/18/الجزائر-القضاء-على-73-متطرفا-منذ-مطلع-العام.html

イラク大使館のホームページの訂正(アルジェリア)

al qods al arai net は、アルジェリアにあるイラク大使館が、、そのホーム頁の記事が不適当であったとして訂正したと報じています。
件の記事は、イラク大使館が、ナジャフ及びカルバラ等のイラクの宗教施設を訪問する目的のアルジェリア人に対しては、査証の発給を簡略化すると発表したことで、この記事に対して活動家が、アルジェリアの宗派対立を煽るもので、シーア派への改宗を勧めるものだとして、激しく非難して、大使館がその部分を撤回したとのことです。
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2016/6/18/سفارة-العراق-بالجزائر-تسحب-إعلانا-مثيرا-للجدل
一見些細と言っては何ですが、査証手続きの問題に過ぎないものが、中東では特に宗派問題とされると、重大な問題になるという一例として、ご参考まで
矢張り特定の、特にシーア派の聖地を訪れる人に対してだけ優遇措置をとる、ということになれば、宗派対立の助長ということになるのでしょうね。
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