中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

アルジェリア

チュニジアのテロ(アルジェリアへの影響)

(当然のことですが)チュニジアのスースのテロはアルジェリアにも影響を及ぼしつつあります。
これまでアルジェリア軍、治安部隊は主としてリビアとの国境を意識して配置されていましたが、アラビア語メディアによると、治安当局はチュニジアの国境にそって、海岸からリビア・チュニジア・アルジェリア国境の合う三角地帯まで1000kmの国境地帯に、7000〜12000の軍、治安部隊を配置することとしたとのことです。
又国境地帯には60の監視塔が設置され、それぞれの塔には3・5km平米を監視できるカメラが装備されているとのことです。
国境地帯の部隊には、最高度の警戒が支持され、密輸人、テロリストを監視し、停止するようにとの警告に従わない場合には発砲し、車両は破壊するとの指令が出ている由。
他方チュニジア側でもリビアとの国境に5000名の治安部隊が配置されていて、両国当局間で協力体制が敷かれている由。
さらに来月には、軍、治安部隊、情報機関等各種機関を含む両国の関係者が、国境地域の治安確保問題んついて協議することになっている由。
取り敢えず
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2015/06/28/الجزائر-تنشر-12-ألف-عسكري-على-طول-الحدود-مع-تونس.html

ポスト・ブ―テフリカの始まり?(アルジェリア)

ブ―テフリカ大統領は高齢で、これまで何度か仏の病院にに入院したり、公務も最小限にするとか、その健康状態が懸念されてきましたが、このところ健康状態の悪化を懸念させる報道が増えています。

一つは、仏のオランド大統領が、非公式にアルジェリアを短時間訪れ、ブ―テフリカと会談したとの報道です。これを報じるのはal qods al arabi net ですが、同ネットは大統領の外国訪問にしては異例の「表敬訪問というこっそりとした」訪問で、随行者も、議会議長等の少数に限られ、午後2時ころ到着いし、首相とかとの会談の後、ブ―テフリカとは2時間程度会談した後、議会議長主催の夕食会にでて、11時ころには帰国したとのことです。
このため、大統領の訪問はブ―テフリカの健康問題との関連ではないか、との推測が広がっているが、大統領府はアルジェリアの後継者問題との関連について否定しているとのことです。
それにもかかわらず、両国の新聞はこの問題について盛んに推測している由。
http://www.alquds.co.uk/?p=360000
もう一つはアルジェリアからで、観光大臣(アルジェリア希望グループ党総裁)が、記者会見でブ―テフリカの弟が政権を移譲されるという計画はないと発言した由。
又、彼は世間では、誰が大統領派で、誰が反対派だとかの議論があるが、そのような問題はないとして、大統領と参謀総長、軍情報局長との対立の噂を否定した由。
大臣は又政権内で、ブーテフリカの後継者争いがあるとの噂も否定した由
(確か、ブ―テフリカの弟の後継者の話や、参謀総長等との対立の話は前からあったがここにきて、king maker と称されている大臣が、記者会見で、これらの噂を否定したことは、逆にポスト・ブ―テフリカが近いという印象を与える)
http://www.alquds.co.uk/?p=360326
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2015/06/20/الجزائر-لا-حرب-بين-أجنحة-النظام-لاختيار-خليفة-بوتفليقة.html
ブ―テフリカは1936年生まれで、その健康状態に問題があることは周知の事実だが、何しろ1990年代はイスラム過激派の荒れ狂った大殺戮時代であったのが、彼が1999年大統領に就任して以来、とにもかくにもアルジェリアが安定を維持している状況で、仮に彼がいなくる場合には、今後のアルジェリアの安定性、北アフリカへの影響等が懸念されます。

北アフリカの過激派に関する若干の情報

リビアでのISの勢力拡張が懸念を読んでいますが、チュニジアでも最も過激で活動的であったグループがISに忠誠を誓い、アルジェリアでもアルカイダの終わりは近いとの報道もあり、北アフリカではどうやらリビアの他でもISが最大の脅威になりつつある模様です。
断片的ですが、取り敢えず・・・

・チュニジアで禁止されている悪名高い過激派グループansar al shariaの軍事部門であるaqb ibn nafia大隊は、その報道部門を通じて、ISに参加し、al baghdadiに忠誠を誓うと発表した。
これまでこの組織は「マグレブアラブ諸国のアルカイダ」に忠誠を誓っていたが、特にその軍事部門はアルジェリア国境沿いのシャアンビ山地その他の山地によって、数々のテロ活動に従事し、多数の治安部隊、警察を殺害してきたことで知られている。
あの悪名高いバルドー美術館に対するテロもこのグループの犯行であった。
このグループは2011年以降のチュニジアで最も危険なグループで、治安部隊と激しく戦ってきたが、3月28日には治安部隊により9名が殺害され、4月22日にはグループの10名が殺され、治安部隊の3名が死亡した。
http://www.alquds.co.uk/?p=344472
(アルジェリアでは先に過激派22名が治安部隊により殺害されたとの報道を紹介したgが)
・先に治安部隊が殺害した22名は「マグレブイスラム諸国のアルカイダ」のメンバーであったが、その後さらに3名のメンバーが殺され、治安部隊が殺したテロリストは全部で25名となった。
これは治安部隊が首都アルジェの被害の山岳地帯で、長いこと彼らの根拠地となっていたal magharbiya とal abira を掃討したことを示すもので、これだけ多数のメンバーが殺害されたことは、長いことアルジェリアにとって最大のテロの脅威の源であったアルカイダの最後も近いことを物語っている。
現地では攻撃ヘリが上空を警戒しているが、多数の銃火器等の武器弾薬が発見された由。
いずれにしても、彼らは治安部隊の厳しい警戒で、最近では首都アルジェは勿論その他でも、大きなテロは起こしていない。
最近のテロでは2007年の政府庁舎に対する攻撃での死者48名、同じく同年国連の建物に対する攻撃での死者42名、アルジェ郊外の治安部隊に対する攻撃での死者10名が、大規模なテロの最後であった。
アルジェリアの消息筋は、確かにアルカイダが大きく弱体化したことは事実だが、暫くは残りのテロリストが、このような打撃に対する報復を試みる可能性があり、注意が必要である、としている。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2015/05/20/عبد-الودود-والجيجلي-أهم-مطلوبين-لدى-الجزائر.html

アルジェリア治安情勢

al arabiy net は13日のアルジェリア国防省の発表として、アルジェリア治安部隊が首都アルジェの東で過激派を22名殺害したと報じています(記事の題名には、アルジェリア治安部隊が首都への攻撃を阻止したとあるが、記事の中にはその辺の詳細はない)。

最近チュニジアとアルジェリアでは、リビアでの過激派の拡大、特にISの影響力増大と、リビアからのテロリストの浸透に神経をとがらせており、最近のチュニジア大統領、首相のアルジェリア訪問の主たる目標は、リビアからのテロリストの潜入阻止に関する協力問題であると報じられてきました。
その幸先に、アルジェリアで大量のテロリストが首都の近くで殺された(治安部隊の方の損害は不明)というのは、上記懸念が現実化したと言うことでしょうか?
アルジェリアでは、軍部による選挙結果に対するクーデターを受け、90年代を通じて武装過激派GIAが大規模なテロを行い(死者10万人と聞いていたが記事では20万人としている)、凄惨な殺し合いが続いたが、ブ―テフリカ大統領の就任後2000年以後は比較的平静な状況が続いて行きました。
然し、アルジェリアには過激派が存在し、日本人10名も犠牲になったアイン・イナメスのガス田に対するテロ攻撃のように、大規模なテロもありましたが、南方の砂漠地帯で、首都アルジェ近辺での大規模テロは殆どなかったように思います。
なお、アルジェリアでは主として「マグレブ・イスラム諸国のアルカイダ」とISのどちらかに忠誠を誓う組織が多いが、今回の事件のグループがどういう関係かは不明の由。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2015/05/20/جيش-الجزائر-يقتل-22-متشددا-قرب-العاصمة.html
どうも、未だ速報ベース程度のニュースかとは思いますが、これまでにない首都近辺での大きな出来事のようなので、tりあえず

インターポールのアルジェリアに対するテロリスト情報提供

al qods al arabi netは、アルジェリア紙al khabar によれば、国際刑事機構インターポールが、アルジェリアに対して、ISに属するテロリストでアルジェリアに潜入する可能性のあるリスト1500名のリストを提供したと報じています。
同紙によると、アルジェリア当局は、33か国の国籍を有するこれらのテロリストについて、詳しい情報を得たが、彼らは偽造、変造旅券で入国を計画している由。
他方インターポールはアルジェリ当局から、アルジェリア航空が有している盗難旅券での旅行者に関する情報提供の可能性を打診しているとのことで、アルジェリアは昨年暮れインターポールから、ISの過激派及び戦闘員の氏名及び身元に関する小リストを入手し、そのリストはすべての空港、港、国境検問所に配布された由。
またインターポールによれば、最近ISに参加しようとしている過激派は、クルーズ船に紛れて乗り込んでいるとのことである。
http://www.alquds.co.uk/?p=337453
かなり断片的な情報で、インターポールがアルジェリアにテロリスト情報を提供したことが、特にアルジェリアを対象としたものか、それともISの要員の潜入の危険性がある国一般に行われたものか、アルジェリアが特にテロリストの潜入の目的とされているのか、とう肝心なところが不明で、この情報(仮に事実として)の重要性を判断する材料はないが、せっかくの報道でもあり、取り敢えず
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