中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

アルジェリア

不透明なリビア情勢

リビア情勢が不透明なのはいつものことですが、このところ情勢はさらに不透明さを増している模様です。

まず政治面では、セラージュ首相がアルジェリアを訪問することになっていたかと思いますが、その話がどうなったのか(たぶん延期か中止になった?)不明なうちに、カイロでの彼とハフタル将軍の会談の話が出てきたようです。
しかし、この会談も実現しないうちに、今度は先に二人がようやく会談したアブダビ(UAE)での、会談の話が出てきている模様です。
またアルジェリア外相の南部リビア訪問の話は先に紹介しましたが、この訪問についてトリポリ政府と議会が、こっをリビアの内政に対する干渉であると非難した由。

他方、より重要なのは軍事的な動きで、死にかかっていた?トリポリ政府がまたもや動き出して(というかミスラタ民兵等の武装勢力に背中を押されたのか?)、ミスラタ民兵等その支持者の武装グループが首都トリポリに繰り出して、中心街に布陣して、重、中火器類を使って、統一政府支持の部隊と衝突が生じているとのことで、統一政府は、トリポリが再び戦闘の舞台になるとの警告を発した由。
特にトリポリ議会支持グループは、統一政府の外務省を攻撃している模様です。
彼らの攻撃の対象は統一政府の外相が、ハフタル将軍がリビア軍の司令官であると発言したことで、その罷免を要求しているよし。
消息筋(複数)はこれで、両者の妥協がより困難になったとみているよし。
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2017/05/12/أزمة-مسلحة-في-ليبيا-تهدد-بنسف-التوافق.html
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2017/05/12/ليبيا-الرئاسي-يحذر-من-إدخال-العاصمة-في-دوامة-عنف.html










リビア情勢

これまでエジプトなどの努力にもかかわらず、実現しなかったリビアの2人の実力者?セラージュ首相とハフタル将軍の会談が、5日だったかにアブダビで実現したことは先に報告した通りです。
その後欧州諸国やアルジェリアなどのリビア問題に関する動きが急激のようで、al arabia net は2の記事で 、「さしも淀んだリビアの水も動き出したか?」と評しているところ、リビアのことですから、まだまだ予断は許さないと思われるも、記事の要点のみ、次の通り。

・アブダビでの会議終了後数時間後には、英外相がトリポリとトブルクを訪れて、セラージュその他の要人と会談した。
6日にはイタリア外相が訪問し、さらに仏やドイツも政府関係者がリビアを訪問することとなっている。
欧州諸国では、トブルク議会がセラージュ政府の承認を拒み、カイロでの両者の会談が実現しなかったことから、リビアの政治的解決は近い将来期待できないとの見方が広まっていた。
今回のこれら欧州諸国の、動きは、基本的に最近のリビア情勢を見極めるための、偵察的動きであるが、彼らは将来のリビアでのカードを失うまいとしている。
・多方アルジェリアのマグレブ担当大臣は6日午後、リビアの最南端のghatを訪問し、複数の部族代表や部族武装勢力と会談した。
これは彼ら部族が、リビア軍が政治に介入することに反対し、リビア軍(要するにハフタ将軍)と意見を異にしているところがあることから、注目されている
・そのアルジェリアでは、8日リビア隣接国会議が予定されている
・またセラージュ首相も9日アルジェリアを訪問し、アルジェリア首相等とリビア問題の政治的解決の方途について会談することになっている由
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2017/05/06/السراج-الثلاثاء-في-الجزائر-ومساهل-يزور-جنوب-ليبيا.html
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2017/05/06/هل-تحركت-المياه-الراكدة-في-ليبيا-عقب-لقاء-السراج-حفتر؟.html






















アルジェリア国境の閉鎖

北アフリカにおける、イスラム過激派集団の脅威が増大しているとの報道をよく見かけますが、テロの脅威にさらされている国の一つはアルジェリアで、アルジェリア首相のabdel malik salal が、アルジェリアの隣接国にはテロ集団を抱えるものが多く、また他国に対して野心を抱くものがある(おそらくこの部分はモロッコを指すと思われる)として、アルジェリアのリビア、マリ、ニジェール、モロッコとの国境が閉鎖されていることを認めた由。
これを報じるal arabia net は、現在アルジェリとの国境が開かれて活発な通商等が行われているのは、チュニジアだけだと報じています。
これは、同首相が、中央アルジェリアの最南端でニジェールと国境を接している地方を訪問した時に、国境閉鎖に抗議する商人たちに対して、答えたところで、経済的問題は理解するも、現在はアルジェリアの安定と治安維持にとって極めて重要な時期で、これらの地域には過激なテロ集団が潜んでいるとした由。
記事はさらにこれらの地域は、「イスラム・マグレブのアルカイダ」、al tauheed運動、ジハード団等が活動しているとしています。
これらの勢力は砂漠や山岳地帯の広範な地域を支配し、活発な密輸等を行っている由。
最近、これらの勢力がマリとニジェールからアルジェリアに浸透し、アルジェリアの奥深くで、アルジェリアの過激派の活動を利用して、テロ活動を行おうとしたとの複数の報告がある由。
このため専門家は、これらの国境は長期間閉鎖されるだろうとみている由。
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2017/04/28/لماذا-أغلقت-الجزائر-حدودها-مع-عدة-دول؟.html






リビア情勢(安保理審議等)

リビアに関し、安保理審議とアルジェリアの仲介努力の失敗(らしい)について、断片的ですが、次の通り。
なお、アルジェリアは確かエジプトとチュニジアとともに、政治的解決の仲介をすることになっていたかと思いますが、この仲介が3国代表としてのものか、アルジェリア単独のものかは不明です。
みな真面目なのでしょうが、これらの話を聞いていると、砂上の楼閣というか、何度も何度も聞かされてきた和平努力の繰り返しに過ぎない気がしますが・・・・

・安保理ではリビア情勢について審議をしているが、19日提出された事務総長の報告では、リビアでの政治的な快活がほとんど進んでいない反面、リビアの多くの地域で軍事衝突が頻発していて、リビアはこのままでは崩壊するとの危機感が表明された。
報告書は文民の指導下に、統一的な軍と治安機関を創設することの重要性が指摘された。
また統一政府の統治能力の不足が実効支配と住民への不可欠な行政サービスの提供を困難にしているとしている由。
また、統一政府を作った合意(スヘイラート合意)について、多少の修正に合意しようかとの動きがみられるが、これは政治的解決へのきっかけになることを期待しているとしている
(国連リビア特別代表も、この修正問題について言及した由)
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/4/19/مخاوف-أممية-من-انهيار-الأوضاع-بليبيا-ودعوات-للحوار
・他方、アルジェリアのマグレブ・アフリカ担当相は、リビアを訪問中で、19日リビア東部でhaftar 将軍と1時間にわたって、会談したが、haftar は、リビア軍は政治には介入せず、政治の指示に従うだけであるとの理屈(よく言うよ全く!!という感じがするが)で、アルジェリアの提案を拒否したよし。
アルジェリアの提案とはトブルク議会筋の情報によると、リビアの各グループを集めた新機構(最高評議会)を作り、そこにはセラージュ首相、haftar将軍、トブルク議会議長、新政府大統領評議会議長が参加して、これがリビアの各地方種々のグループからなる新政府の設立を監督する、というもののごとし
(このような話も、具体的氏名は別にして、すでに何度か聞いた感じがする!)
なお、この後アルジェリア大臣はミスラタに向かい、ミスラタでもその案について協議する予定だが、ミスラタでは政治的妥協に前向きの政治指導者とこれに反対の軍事指導者が対立していることもあり、ここでも拒否されるとみられる由。
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2017/04/19/مصادر-ليبية-تكشف-حفتر-رفض-المبادرة-الجزائرية.html











IS指導者の殺害(アルジェリア)

al jazeera net は、アルジェリアの治安筋によると、治安部隊は25日夕、アルジェリアの海岸の東部のコンスタンティーヌ付近の山岳地帯で、ISの指導者とおつきを1名殺害したと報じています。
この男は、ISに忠誠を誓ったal ghorabah 部隊の指導者で、nur aldin lawira alakini(通称abu al hamam )で、アルジェリア治安部隊が殺害したIS指導者では3人目になる由
(ほかの2名は2014年のカリフ部隊の指導者、2015年の同カリフ部隊の2代目指導者の由)
なお、本件については、調査中のため、公式発表はまだだが、追って公表される予定の由
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/3/26/إعلان-مقتل-أمير-تنظيم-الدولة-بالجزائر
アルジェリアでは、東部の海岸地域と、南部の砂漠地域での、過激派の活動と、それに対する軍、治安部隊の掃討作戦が続いているところ、とりあえず











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