中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

アルジェリア

アルジェリア大統領の仏病院入院

先ほどイランの最高指導者の健康問題に関連する記事を書きましたが、今度はアルジェリア大統領です。
al qods al arabi net はアルジェリア紙を引用して、ブ―テフリカ大統領がパリの軍事病院に入院したと報じています。
今のところ、公式の確認や否定はない模様ですが、何しろ同大統領はつい1月前ほどにも仏の病院に入院しており、通常も車いす生活で、余り公の場に姿を現さないこともあり、どうもこう引き続き、仏の病院に入院するというのは、その健康状態が非常に悪いということではないかと言う気がします
取り敢えず
http://www.alquds.co.uk/?p=265953

アルジェリアの過激派組織

al qods al arabi net はアルジェリアには6の過激派(テロ)組織があると紹介しているところ、それらの戦闘員数とか実力とか具体的なことは必ずしも明確ではないが、我が国ではあまり知られていない、マグレブ地方のテロ組織に関するリストとして興味あるので、記事の要点のみ次の通り。

・アルジェリアには公式のテロ組織リストというのはないが、一般にテロ組織とされているのには6団体がある。
・最大の組織は「マグレブイスラム諸国のアルカイダ」で、他の組織は基本的にこの組織から分裂したものである。
この組織は2007年設立され、その指導者はabd al mlik droukadal(通称abu masab abd  al wdoud)で、その活動地域はアルジェリア中部、特に首都の東である
彼らの活動はサヘル地域に広がっているが、最近ではチュニジア、リビアにも拡大している。
メンバー数に関する公式の数字はない
・この9月に上記アルカイダから分裂した連中が「アルジェリアのカリフの兵士」と称する組織を作ったが、この組織が仏人を誘拐後殺害したものである。
この組織も首都の東を根拠地としているが、専門家はメンバー(約20名)も能力も限られていると見ている。
・第3の組織は「西アフリカのタウヒードとジハード運動」である。
この組織は2011年アルカイダからの分裂者により、マリで結成されたが、その後活動をアルジェリアにも広げている。
・第4の組織は血盟団で、これもアルカイダから分裂したものだが、指導者はmkhtar bilmkhtar で、その活動はマリ、ニジェール、リビア南部等であったが、2013年アルジェリアain imanes ガス田を襲い有名となった
(あの事件では邦人10名も犠牲になっている)
・第5の組織は「正義のためのサハラの息子達」で、2003年にアルジェリア南部の開発を要求してできた組織だが、2007年より武装闘争を始めた。
アルジェリア南東部の空港を襲撃したが、その後治安部隊により弱体化されている。
2008年には大部部のメンバーが逮捕された。
しかし2009年ブ―テフリカの恩赦で多くのメンバーが出獄し、2012年には北部マリがイスラム過激派に占拠されたことを機会に武装闘争を再開した。
彼らは北部マリを根拠地としている。
・第6のグループは「hamah al dauwa al salafiya]グループで1997年設立であるが、メンバーの人数等の実態は不明である。指導者はアフガニスタン帰りのsalim al afghaniである。
http://www.alquds.co.uk/?p=251654

ブ―テフリカの退院

al arabiya net は仏警察筋の話として、ブ―テフリカ大統領がグルノーブルの病院を退院したと報じています。
ブ―テフリカの入院については仏だとか国内だとかとの報道がありましたが、まずこれで彼が仏の病院に入院したことは間違いなさそうです。
取りあえずは短期の入院で退院ですから、急にどうという病状ではないのだろうとは思いますが、矢張り大統領の健康状態が思わしくないと言うのが現状だろうと思いますので、今後とも要注意かと思われます。

ブ―テフリカ大統領の入院

再選前から病気で、何時まで現職を続けられるかと危惧されたいたブーテフリカ・アルジェリア大統領が、仏南部のグルノーブルの病院に入院したとのことです。
但し、アルジェリア政府はこの報道を否定し、大統領の健康は良好であるとしていて、現地紙はアルジェリアの病院に入院したと報じている由
(仏の病院まで搬送されたことは、恐らく病状が相当悪いことを示唆するので、病院が何処かが問題になっていると思われる)
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2014/11/15/مصادر-جزائرية-بوتفليقة-لم-ينقل-للعلاج-بفرنسا.html
http://www.alquds.co.uk/?p=250485
http://www.alquds.co.uk/?p=250701
取りあえず状況は不明確ですが、確かに大統領は殆ど公衆の面前に姿を現さず出てくる時も車いすで、衰弱した様子で、健康状態は危惧されます、。いずれにせよ、アルジェリアの大統領に万一のことがある場合には、北アフリカの最有力国であるアルジェリアの政治に大きな影響が出ることも考えられ、今後が注目されます)

ポリサリオの武力闘争再開の警告

西サハラの独立運動のポリサリオは、モロッコ国王が西サハラはモロッコの主権下にとどまると発言したことに反発して、武力抗争に立ち戻る可能性を示唆して、国際社会に警告を与えたとのことです。
http://www.alquds.co.uk/?p=247733
大方の人は西サハラと聞いてもピンとこないかと思いますが、この地域はモロッコとアルジェリアとモリタニアに挟まれた、アフリカ西端にあり大西洋に面する地域ですが、確か1969年くらいまではスペイの植民地でした。
ところがスペインが撤退したものの、同地域の領有権を主張するモロッコと、アルジェリアに支持された独立勢力ポリサリオが武力闘争をしてきました。
この間国連が介入して、住民投票でその帰属が決められることとなり、停戦が合意されていましたが、その後も誰が西サハラの住民かなどの問題で、住民投票は行われす、モロッコは自国領との立場を変えずに、住民に対しては大幅な自治を与えるとしています。
現在のところ西サハラの大部分はモロッコの実効的支配の下にあり、多くの住民が難民となってアルジェリア国境でテント生活をしている模様です。
その独立運動がポリサリオと呼ばれアルジェリアが支持(モロッコはこの組織はアルジェリアの下にあると主張)して、この問題が両国の関係を常に阻害してきました。
この問題のために、モロッコ、アルジェリア、チュニジア、リビアからなるマグレブ連合は10何年も首脳会議を開催できないでいる。
最近も、両国関係は国境等で、かなりぎくしゃくしていますが、その裏には、どうもこの問題が、引っ掛かっているような気がします。
マグレブ地帯においてもアルカイダ等の過激派組織の活動が活発になっており、本来緊密に協力すべき両国がこの問題で対立することは国際社会にとっても、好ましいことではないと思います。
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