中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

アルジェリア

女性准将の誕生(アルジェリア)

04a492[1]al qods al arabi net は、アルジェリアの国防次官兼参謀長が、4日軍幹部の昇任式で、アルジェリアで初の女性准将を任命したと報じています
彼女は大佐から昇進した由。
http://www.alquds.co.uk/?p=748678
かなり昔のことになりますが、確かUAEでは女性のf16編隊長が誕生したことを紹介したかと思いますが、アラブ世界でも女性の幹部軍人が登場しつつあるみたいです。
というか、日本でも自衛隊などは最も女性差別の少ない職場という話を聞いたことがありますが、軍という特殊なところでは、女性差別などしてはおれない(要するに優秀なものを抜擢しないと兵士の命にかかわる)ということなのでしょうか?

アルジェリアでの地雷事件(チュニジア国境方面)

先にアルジェリアは、そのチュニジアやリビア等との国境地帯の警備を強化するために、兵士の増派等の措置をとっていることを報告しましたが、al qods al arabi net によると、3日早朝チュニジアに隣接するテベッサ県のbiar al atir で、地雷の爆発で兵士2名が死亡し、4名が負傷した由です。
また2日には、国防省が5月31日憲兵隊のパトロールを首都の南のal balida県で攻撃したテロリスト2名を殺害したと発表した由。
現在までのところ、地雷に関する犯行声明は出ていないが、この地域はこれまでも「マグレブイスラム諸国のアルカイダ」の活動が活発で知られている地域のよし。
記事はさらに、治安当局によれば、アルジェリア北部では、このアルカイダのほかにISに忠誠を誓うグループとサラフィ・ダワー運動と称する小グループの、3のテロ組織が活動している由
http://www.alquds.co.uk/?p=729030
その昔、チュニジアとアルジェリアといえば、テロリストというか危険な過激派はアルジェリアに巣くって、チュニジアへの浸透が警戒されていたものですが、状況が逆転したとは感慨深いものがあります





不透明なリビア情勢

リビア情勢が不透明なのはいつものことですが、このところ情勢はさらに不透明さを増している模様です。

まず政治面では、セラージュ首相がアルジェリアを訪問することになっていたかと思いますが、その話がどうなったのか(たぶん延期か中止になった?)不明なうちに、カイロでの彼とハフタル将軍の会談の話が出てきたようです。
しかし、この会談も実現しないうちに、今度は先に二人がようやく会談したアブダビ(UAE)での、会談の話が出てきている模様です。
またアルジェリア外相の南部リビア訪問の話は先に紹介しましたが、この訪問についてトリポリ政府と議会が、こっをリビアの内政に対する干渉であると非難した由。

他方、より重要なのは軍事的な動きで、死にかかっていた?トリポリ政府がまたもや動き出して(というかミスラタ民兵等の武装勢力に背中を押されたのか?)、ミスラタ民兵等その支持者の武装グループが首都トリポリに繰り出して、中心街に布陣して、重、中火器類を使って、統一政府支持の部隊と衝突が生じているとのことで、統一政府は、トリポリが再び戦闘の舞台になるとの警告を発した由。
特にトリポリ議会支持グループは、統一政府の外務省を攻撃している模様です。
彼らの攻撃の対象は統一政府の外相が、ハフタル将軍がリビア軍の司令官であると発言したことで、その罷免を要求しているよし。
消息筋(複数)はこれで、両者の妥協がより困難になったとみているよし。
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2017/05/12/أزمة-مسلحة-في-ليبيا-تهدد-بنسف-التوافق.html
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2017/05/12/ليبيا-الرئاسي-يحذر-من-إدخال-العاصمة-في-دوامة-عنف.html










リビア情勢

これまでエジプトなどの努力にもかかわらず、実現しなかったリビアの2人の実力者?セラージュ首相とハフタル将軍の会談が、5日だったかにアブダビで実現したことは先に報告した通りです。
その後欧州諸国やアルジェリアなどのリビア問題に関する動きが急激のようで、al arabia net は2の記事で 、「さしも淀んだリビアの水も動き出したか?」と評しているところ、リビアのことですから、まだまだ予断は許さないと思われるも、記事の要点のみ、次の通り。

・アブダビでの会議終了後数時間後には、英外相がトリポリとトブルクを訪れて、セラージュその他の要人と会談した。
6日にはイタリア外相が訪問し、さらに仏やドイツも政府関係者がリビアを訪問することとなっている。
欧州諸国では、トブルク議会がセラージュ政府の承認を拒み、カイロでの両者の会談が実現しなかったことから、リビアの政治的解決は近い将来期待できないとの見方が広まっていた。
今回のこれら欧州諸国の、動きは、基本的に最近のリビア情勢を見極めるための、偵察的動きであるが、彼らは将来のリビアでのカードを失うまいとしている。
・多方アルジェリアのマグレブ担当大臣は6日午後、リビアの最南端のghatを訪問し、複数の部族代表や部族武装勢力と会談した。
これは彼ら部族が、リビア軍が政治に介入することに反対し、リビア軍(要するにハフタ将軍)と意見を異にしているところがあることから、注目されている
・そのアルジェリアでは、8日リビア隣接国会議が予定されている
・またセラージュ首相も9日アルジェリアを訪問し、アルジェリア首相等とリビア問題の政治的解決の方途について会談することになっている由
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2017/05/06/السراج-الثلاثاء-في-الجزائر-ومساهل-يزور-جنوب-ليبيا.html
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2017/05/06/هل-تحركت-المياه-الراكدة-في-ليبيا-عقب-لقاء-السراج-حفتر؟.html






















アルジェリア国境の閉鎖

北アフリカにおける、イスラム過激派集団の脅威が増大しているとの報道をよく見かけますが、テロの脅威にさらされている国の一つはアルジェリアで、アルジェリア首相のabdel malik salal が、アルジェリアの隣接国にはテロ集団を抱えるものが多く、また他国に対して野心を抱くものがある(おそらくこの部分はモロッコを指すと思われる)として、アルジェリアのリビア、マリ、ニジェール、モロッコとの国境が閉鎖されていることを認めた由。
これを報じるal arabia net は、現在アルジェリとの国境が開かれて活発な通商等が行われているのは、チュニジアだけだと報じています。
これは、同首相が、中央アルジェリアの最南端でニジェールと国境を接している地方を訪問した時に、国境閉鎖に抗議する商人たちに対して、答えたところで、経済的問題は理解するも、現在はアルジェリアの安定と治安維持にとって極めて重要な時期で、これらの地域には過激なテロ集団が潜んでいるとした由。
記事はさらにこれらの地域は、「イスラム・マグレブのアルカイダ」、al tauheed運動、ジハード団等が活動しているとしています。
これらの勢力は砂漠や山岳地帯の広範な地域を支配し、活発な密輸等を行っている由。
最近、これらの勢力がマリとニジェールからアルジェリアに浸透し、アルジェリアの奥深くで、アルジェリアの過激派の活動を利用して、テロ活動を行おうとしたとの複数の報告がある由。
このため専門家は、これらの国境は長期間閉鎖されるだろうとみている由。
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2017/04/28/لماذا-أغلقت-الجزائر-حدودها-مع-عدة-دول؟.html






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