中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

アルジェリア

北アフリカのテロ(チュニジア、アルジェリア)

北アフリカではリビアでのISの勢力伸長が注目されているところ、他の国もそれぞれ過激派対策に悩んでいるところ、断片的ながらチュニジアとアルジェリアの状況について・・・

・19日チュニジアのスース(そうです、例の外国人観光客38名殺害のテロ事件のあった場所です)で、警官3名がオートバイに乗った2人組から銃撃を受け、警官2名が死亡した
チュニジア内務省によると、使われた銃器は猟銃(散弾銃か?)の由。
(これまで犯行声明は出ていない模様で、犯人像は不明だが、観光客の大量殺害のあったスースでの犯行だけに、外国人観光客を呼び戻そうとのチュニジア政府の努力に対しては大きな打撃と思われる。いずれにしても、最近チュニジアでは散発的にテロ事件、テロリストの摘発が続いている模様)
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/tunisia/2015/08/20/مقتل-شرطي-برصاص-مسلحين-في-سوسة-التونسية.html
http://www.alquds.co.uk/?p=390290
・アルジェリア軍は、アルジェリア軍が最近6月で、過激派のメンバー100名を殺害したと発表した。
アルジェリア軍の作戦の大部分は、南部国境地帯で行われ、大量の武器弾薬も押収されたよし。
なお、アルジェリアで活動している過激派組織は3で、最大のものが「マグレブ・イスラム諸国のアルカイダ」とその系統、2番目がサラフィスト・ダワー・ハマー・グループで、3番目がアルカイダから離れ、ISに忠誠を誓う「アルジェリアのカリフの兵士たち」の由。
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2015/08/20/الجيش-الجزائري-يعلن-مقتل-100-متشدد-خلال-6-أشهر.html

マグレブ諸国とイスラム過激派

マグレブ諸国でもIS,アルカイダ、ansar al sharia 等のイスラム過激派(テロ組織)は深刻な問題になっているところ、とりまとめて見たところ、断片的ながら次の通り

・モロッコ内相は、モロッコ人でシリア、イラクでイスラム過激派に加わって死亡したものの数が286名に達したと発表した。
これらの国で参戦したモロッコ人の数は1350名に達する由。
モロッコ政府はこれら青年のリクルート、送り出し組織の摘発に力を入れており、2013年までに30組織を摘発し、その後さらに12組織を摘発した由。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/morocco/2015/07/28/المغرب-مقتل-286-مغربي-في-سوريا-والعراق.html
・アルジェリア政府は、過激派組織に参加したり、その勧誘の危険の大きい7のアラブ諸国への青年(40歳未満)の渡航を厳重な監視下に置くこととした。
それらの国はイラク、シリアの他にサウディ、ヨルダン、レバノン、スーダン、イエメンである由。
監視の対象については、正確な身元、出国の日時、渡航の理由等が記録される由。
アルジェリア当局によれば、シリアに渡航したアルジェり人の90%が、1または2以上のアラブ諸国を経由しているので、さらに広範な監視が必要となった由。
http://www.alquds.co.uk/?p=378409
・アルジェリア紙によればアルジェリアは最近、チュニジア当局に対して、テロにかかわっている実業家13名のリストを手渡した由。チュニジア当局はこのニュースを否定していない。
報道によると、彼らの大部分はチュニジア国境近くに居住しており、イスラム過激派に対して資金援助、支援をしている由。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/tunisia/2015/07/27/الجزائر-تسلم-تونس-أسماء-رجال-أعمال-مشتبهين-بالإرهاب.html
・チュニジア紙によると、ISはリビアで新たな州を宣言する用意をしている由。
それはトリポリから近い海岸沿いのsabrataで、その地気はガス等天然天然資源に恵まれている。
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/libya/2015/07/25/الشروق-داعش-يخطط-لإعلان-ولاية-جديدة-في-صبراتة-بليبيا.html

アルジェリアのテロ

アルジェリアでは、17日夕首都アルジェの南西で、ラマダン明け祭りに向かう軍の車列に対する、武装グループの待ち伏せ攻撃出兵士11名が死亡した由。
なお、死亡した兵士の他にも重傷を負った兵士が多数いるので、死者の数はさらに増える可能性が高い由。
武装グループは逃亡した由だが、軍筋によれば、彼らは「マグレブイスラム国家のアルカイダ」に属している可能性が強い由。
なお、待ち伏せ攻撃の合った地域は、90年代武装過激派GIAがテロ活動を盛んに行い、治安部隊との間の戦いで10万を超す死者が出た地域だが、その後平静を保っていたところ、最近またテロ活動が生じている由。
内務省によると、今年に入り、アルジェリアでは100名の過激派が逮捕されたり、殺害されたり、投降している由。
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2015/7/18/مقتل-11-عسكريا-بهجوم-مسلح-في-الجزائر
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2015/07/18/مقتل-13-عسكرياً-جزائرياً-باشتباك-مسلح.html

チュニジアのテロ(アルジェリアへの影響)

(当然のことですが)チュニジアのスースのテロはアルジェリアにも影響を及ぼしつつあります。
これまでアルジェリア軍、治安部隊は主としてリビアとの国境を意識して配置されていましたが、アラビア語メディアによると、治安当局はチュニジアの国境にそって、海岸からリビア・チュニジア・アルジェリア国境の合う三角地帯まで1000kmの国境地帯に、7000〜12000の軍、治安部隊を配置することとしたとのことです。
又国境地帯には60の監視塔が設置され、それぞれの塔には3・5km平米を監視できるカメラが装備されているとのことです。
国境地帯の部隊には、最高度の警戒が支持され、密輸人、テロリストを監視し、停止するようにとの警告に従わない場合には発砲し、車両は破壊するとの指令が出ている由。
他方チュニジア側でもリビアとの国境に5000名の治安部隊が配置されていて、両国当局間で協力体制が敷かれている由。
さらに来月には、軍、治安部隊、情報機関等各種機関を含む両国の関係者が、国境地域の治安確保問題んついて協議することになっている由。
取り敢えず
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2015/06/28/الجزائر-تنشر-12-ألف-عسكري-على-طول-الحدود-مع-تونس.html

ポスト・ブ―テフリカの始まり?(アルジェリア)

ブ―テフリカ大統領は高齢で、これまで何度か仏の病院にに入院したり、公務も最小限にするとか、その健康状態が懸念されてきましたが、このところ健康状態の悪化を懸念させる報道が増えています。

一つは、仏のオランド大統領が、非公式にアルジェリアを短時間訪れ、ブ―テフリカと会談したとの報道です。これを報じるのはal qods al arabi net ですが、同ネットは大統領の外国訪問にしては異例の「表敬訪問というこっそりとした」訪問で、随行者も、議会議長等の少数に限られ、午後2時ころ到着いし、首相とかとの会談の後、ブ―テフリカとは2時間程度会談した後、議会議長主催の夕食会にでて、11時ころには帰国したとのことです。
このため、大統領の訪問はブ―テフリカの健康問題との関連ではないか、との推測が広がっているが、大統領府はアルジェリアの後継者問題との関連について否定しているとのことです。
それにもかかわらず、両国の新聞はこの問題について盛んに推測している由。
http://www.alquds.co.uk/?p=360000
もう一つはアルジェリアからで、観光大臣(アルジェリア希望グループ党総裁)が、記者会見でブ―テフリカの弟が政権を移譲されるという計画はないと発言した由。
又、彼は世間では、誰が大統領派で、誰が反対派だとかの議論があるが、そのような問題はないとして、大統領と参謀総長、軍情報局長との対立の噂を否定した由。
大臣は又政権内で、ブーテフリカの後継者争いがあるとの噂も否定した由
(確か、ブ―テフリカの弟の後継者の話や、参謀総長等との対立の話は前からあったがここにきて、king maker と称されている大臣が、記者会見で、これらの噂を否定したことは、逆にポスト・ブ―テフリカが近いという印象を与える)
http://www.alquds.co.uk/?p=360326
http://www.alarabiya.net/ar/north-africa/algeria/2015/06/20/الجزائر-لا-حرب-بين-أجنحة-النظام-لاختيار-خليفة-بوتفليقة.html
ブ―テフリカは1936年生まれで、その健康状態に問題があることは周知の事実だが、何しろ1990年代はイスラム過激派の荒れ狂った大殺戮時代であったのが、彼が1999年大統領に就任して以来、とにもかくにもアルジェリアが安定を維持している状況で、仮に彼がいなくる場合には、今後のアルジェリアの安定性、北アフリカへの影響等が懸念されます。
livedoor プロフィール
最新コメント
記事検索
  • ライブドアブログ