中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

情報

エジプト内政

エジプト内政についてアラビア語メディアから2つほど

一つの方は政治的に大きな意味は無いかと思います(社会的にはあると思うが)が、al arabiya net は最近の内閣改造(確か4名の大臣が交替したかと思う)で、新たに2名の女性大臣が加わり、これで現内閣で同時に働く女性大臣の数が6名となり、これはエジプトで史上最大の女性大臣の数であるとしています。
サウディの女性の権利向上の動きと言い、、アラブ女性の活躍が目立ちます。

もう一つの話は、おそらく政治的に重要な話かと思いますが、al qods al arabi net は、シーシが国家情報局長官の更迭を決めたが、同時に情報局内で多数の幹部の異動が予測されていると報じています。
それによると、長官の更迭の理由は、パレスチナ人間の和解の調停問題に関連するとのことです
(ムバラク時代から、エジプト政府内では国家情報局が、イスラエルとの関係、パレスチナ問題に深くかかわりあい、特にハマスとPLOの調停などにあたってきました。
その意味で、長官の更迭…もっとも後任が決まるまでは、暫定的に残る由…は、シーシとして、ガザ問題をはじめ、パレスチナ問題が希望するほど上手く行っていないと感じていることを示すとおもわれます)
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2018/01/15/لأول-مرة-بمصر-6-وزيرات-بحكومة-واحدة-.html
http://www.alquds.co.uk/?p=863023










報道者の死亡(2017年)

al arabiya net は「国境なき報道者」の2017年の世界各地における死亡報告を掲載しています。
それによると、2017年世界各地で死亡した、プロの報道者や助手等の数は65名で、前年の79名から18%の減少となっているが、これは一つにはジャーナリストに対する保護が強化されたことがあるが、非常に危険な地域で活動するジャーナリストの数が減り、ジャーナリストの居ない国もあることも原因であるとしています
更に恐ろしいことには、死者のうち、39名が暗殺で、26名が活動中の不慮の事故の性であるとしています。
国別では、最も危険な場所がシリアで、死者12名、ついでメキシコの11名、アフガニスタンの9名、イラクの8名、フィリピンの4名となっています。
http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/syria/2017/12/19/مراسلون-بلا-حدود-2017-الأقل-دموية-وسوريا-الأخطر.html


















ISの宣伝の24時間完全停止

al qods al arabi net は過激派研究専門家の言として、ISの対外広報宣伝(ネットや音声や映像による)が、21日0900GMTから22日の1000GMTまで24時間完全に停止したと報じています。
これまでもISの宣伝広報の量が少なくなったことはあっても、24時間も完全に停止したのは、例のない事態とのことです。
その背景として、米等の有志連合が、ISの通信系統、宣伝部門の掃討に力を入れていて、特にここのところ、ISがシリアとイラクの最後の拠点からも駆逐されそうになっていることが影響してる可能性があるとのことです。
また別な可能性としては、シリアとイラクの支配拠点の喪失で、ISとしてはゲリラ戦、テロに戦術を転換する必要に迫られていて、広宣部門でも人材とか機材の配置を最替えている可能性もあるだろうとのことです。

他方有志連合の報道官は、今年に入ってからISの広報宣伝拠点500を空爆し、広宣部門の専門家多数を殺害したので、それが影響しているかもしれないとしている由。
また彼は、広報宣伝が止まるとISの活動に関する情報が少なくなるという問題はあるが、仮に有志連合の活動がISの宣伝力を削減したとすれば歓迎すべきことだとしている由
http://www.alquds.co.uk/?p=831993
上記の通り、ISの宣伝が中止した真の理由は不明ですが、これもISの活動力が減殺されている証左ということであれば、歓迎すべきことでしょうね

al jazeera のイスラエル事務所の閉鎖

カタール系のaljazeera[衛星放送]が、アラブ4国と悶着を起こしていること(エジプトとはかれこれ2〜3年、その特派員の逮捕と裁判問題があり、事務所は閉鎖されてきたが、他の3国でも事務所は閉鎖され、取材活動はできないと思われる)は何度か書きましたが、そのほか同放送は、特に湾岸戦争のころから、アラブに同情的な反米記事を流しているとして、米政府からも目を付けられてきました。
また同放送は、確かイスラエルに特派員と事務所を置く唯一のアラブメディアとして、パレスチナ問題を詳しく取り上げ、ここでもイスラエル政府の不興を買ってきました(特にイスラエル官憲との衝突で死亡したパレスチナ人を、一般的に「殉教者」と表現すること等で)。
ところが、どうやらイスラエル政府は、同放送のエルサレム事務所を閉鎖したとのことで、同放送はこの問題について裁判所に訴えるとしています。
他方、イスラエルの通信大臣は、同放送の問題は、過激思想、テロを扇動することで、事務所の閉鎖に引き続き、特派員の許可証の撤回、さらに放送の禁止等、さらに厳しい措置を取っていく可能性を示唆したとのことです。
これにたいして、aljazeera では、これまで常に自分たちだけが中東で唯一の言論、報道の自由を認める国だと自慢してきたイスラエルが、言論の自由のないサウディ、トルコ、バハレン、UAEに追随して、同放送を抑圧しようとするのは皮肉なことであるとコメントしている由
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/8/6/الجزيرة-تندد-بقرار-إسرائيل-إغلاق-مكتبها-بالقدس
http://www.alquds.co.uk/?p=766949
イスラエル政府が、昔からal jazeeraの報道、特にエルサレムでの警官の群衆に対する厳しすぎる抑圧や、入植者の不法、暴力行為を現場から保持てきたことに反感を有していたことは事実ですが、この時点で事務所の閉鎖等に踏み切った背景は不明です。
サウディ等と何らかの連携があるのでしょうか(al qods al arabi netの記事はそのことを示唆しているが・・)?
何はともあれ取り敢えず
al jazeera にも多くの問題があることは事実としても、これで益々アラブのメディアで比較的客観的、公正な立場から、国際水準の報道をするメディアに対する締め付けが厳しくなり、他方新たにそのようなメディアが出てくる気配もありませんね



アラブ世界のネット時代(風刺漫画)

5532d05c-0a3f-4dc6-a7cc-6f65b7134e39_4x3_296x222[1]アラブ世界でもついにネットの時代になったみたいですね。
画面が小さいのですが、アラブの男がノートパソコンで見ている画面には、ユーチューブと書いてあります。
その男の頭巾を引っ張って、自分の方にも関心を向けてくれと騒いでいるTVには「伝統的メディア」と書いてあります。
http://www.alarabiya.net/
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