中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

リビア

リビア情勢

北アフリカの話としては、アルジェリアの大統領選挙が関心を集めていましたが、その間リビアでも若干?動きがあった模様です。

ここ1週間ほどでしたか、アラビア語メディアの一部が、リビア東部を根拠地とするhaftar 将軍のリビア軍が、南部リビアを掌握しつつあり、さらに西部へ向かっているとの記事を載せていたように思いますが、al arabiya net は、同部隊がシルト(海岸線で、東西リビアの中間点位にあり、石油地帯からも近い戦略的に重要なところで、長いことISが占拠していた)の南に大規模な部隊を集結させていると報じています。
この部隊はベンガジから出発した、第73歩兵旅団中心の極めて大規模な兵力の由。
これに対して、ミスラタの民兵を中心とするトリポリ政府(一般的に統一政府と呼ばれ、国際的に承認された正統政府)の部隊が、総ての部隊の予備兵力の動員と警戒態勢をとったとのことです。
この部隊は更に、シルトの東90kmの地点までパトロールを行っていて、仮にhaftar 軍がさらに東(特にミスラタ)に向かう場合は、リビアでは本格的な内戦が再発すると警告した由
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2019/03/11/اقتراب-قوات-حفتر-من-مدينة-سرت-والسراج-يستنفر-الاحتياط.html

これまでのところ大規模な衝突は報じられていないが、取りあえず。
なお、リビアでは国軍と自称するhaftar 将軍の部隊を含めて、軍事力でリビアを統一できる能力を有する軍事組織が存在しないことが問題で、これまでも彼の部隊がなどか南部地域を制圧したという報道は流れて居ました。













米空軍の南部リビア空爆

先に仏空軍が2度ほどチャドの反乱軍と過激派を空爆したことをお伝えしましたが、今度は米空軍です。
どうやら、米仏等の西側諸国も、シリアに続く対過激派(ISやアルカイダ)戦闘の場所はリビアからサヘル地域にかけてであると見定めた感じもしますが、ニュースの読みすぎでしょうか?
もしそうであれば、リビア問題の政治的解決(2つの政府と2つの軍隊のこと)の必要性は益々緊急のものとなりそうです

al arabiya net は、リビア統一政府報道官が、公式ツイッターで、米軍機が13日夕、リビア南部のobariの町の近郊で、アルカイダの集団に対して空爆をしたと発表したと報じています。
同報道官は、この空爆は従来からのリビア政府と米政府とのアルカイダ等過激派に対し共同で対処するとの政策に基づくもので、具体的には先週双方の外相が会談した時に合意されたとした由。
過激派の損失の規模やアルカイダ幹部の死亡等については不明の由。
なお、記事はこの米空軍の空爆は、政府軍(haftar 軍)の南部リビアでの大規模な、対過激派作戦と時を同じくしているとコメントしているも、両者が調査意されたものか否かは不明(なにしろhaftar軍は南部でも統一政府軍とは対峙していたはず)
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2019/02/14/قصف-أميركا-يستهدف-عناصر-القاعدة-في-ليبيا.html












リビア情勢

リビアではベンガジ等東部を本拠とする、haftar 将軍の部隊が、南部地域で(haftar 軍によれば、過激派、チャド反乱軍、密輸業者に対する)作戦を進めていて、リビアでも有数のal sharara 油田に接近しつつあったところ、これに対して国際的に認知されたトリポリの統一政府も軍を南部に派遣したとのことで、リビアの2の政府間の衝突が懸念されていましたが、al arabiya net・・・サウディ系・・・は、haftar軍報道官が、同軍はal sharara 油田施設を完全支配下におさめたと発表したと報じています。
(対して、al qods al arabi net …カタール系 ・・・はhaftar軍は、現在同油田の守備隊と、油田の接収につき交渉をしていると語ったとして、取りあえず油田を巡る戦闘は回避されたと報じている)

更にal sharq al awsat net は、統一政府の部隊が南部最大の都市シブハから撤退し、haftarの部隊が町に進駐したとして、haftar将軍は、南部における地上及び航空の優位を確立しつつあると報じています。

また国際的な面では、統一政府が安保理に提訴したことに対して、ベンガジの議会(要するにhaftar将軍側)はこれを国家裏切りとして非難した由
また、アフリカ連合(確か、つい最近エジプト大統領シーシが議長に選ばれた)は11日、リビアについて和解のための会議をアジスアベバ(エチオピア首都でアフリカ連合の本部)で7月なかばまでに開くことを呼びかけ、リビアの選挙を10月には行うように呼びかけた由
(これまでアフリカ連合はリビア問題で、特段の影響を与えるような行動はとれず、和平問題は専ら国連が主導してきたが、国連の主導した統一政府・・セラージュのトリポリ政府・・・による、リビアの平和的統一がとん挫しどうやら、haftar将軍などの影響力が拡大しているときに、同将軍及びベンガジ議会支持派であったエジプトがアフリカ連合の議長として、和解に動き出せば、これまでとは若干違った動きが出てくる可能性があるのか?
リビア問題は複雑です)
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2019/02/11/ليبيا-الجيش-الوطني-يستكمل-السيطرة-على-حقل-الشرارة.html
https://www.alquds.co.uk/%d9%82%d9%88%d8%a7%d8%aa-%d8%ad%d9%81%d8%aa%d8%b1-%d8%aa%d8%ad%d9%83%d9%85-%d8%b3%d9%8a%d8%b7%d8%b1%d8%aa%d9%87%d8%a7-%d8%b9%d9%84%d9%89-%d8%ad%d9%82%d9%84-%d8%a7%d9%84%d8%b4%d8%b1%d8%a7%d8%b1%d8%a9/
https://aawsat.com/home/article/1586716/%D8%AD%D9%81%D8%AA%D8%B1-%D9%8A%D8%AA%D8%AD%D8%B5%D9%86-%D9%81%D9%8A-%D8%A7%D9%84%D8%AC%D9%86%D9%88%D8%A8-%D8%A7%D9%84%D9%84%D9%8A%D8%A8%D9%8A-%D8%A8%D8%B1%D8%A7%D9%8B-%D9%88%D8%AC%D9%88%D8%A7%D9%8B







https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2019/02/11/ليبيا-الجيش-الوطني-يستكمل-السيطرة-على-حقل-الشرارة.html
https://aawsat.com/home/article/1586716/%D8%AD%D9%81%D8%AA%D8%B1-%D9%8A%D8%AA%D8%AD%D8%B5%D9%86-%D9%81%D9%8A-%D8%A7%D9%84%D8%AC%D9%86%D9%88%D8%A8-%D8%A7%D9%84%D9%84%D9%8A%D8%A8%D9%8A-%D8%A8%D8%B1%D8%A7%D9%8B-%D9%88%D8%AC%D9%88%D8%A7%D9%8B
https://www.alquds.co.uk/%d9%82%d9%88%d8%a7%d8%aa-%d8%ad%d9%81%d8%aa%d8%b1-%d8%aa%d8%ad%d9%83%d9%85-%d8%b3%d9%8a%d8%b7%d8%b1%d8%aa%d9%87%d8%a7-%d8%b9%d9%84%d9%89-%d8%ad%d9%82%d9%84-%d8%a7%d9%84%d8%b4%d8%b1%d8%a7%d8%b1%d8%a9/









南部リビア情勢

リビアの情勢は複雑怪奇で、なかなかフォローしきれませんが、haftar軍(一応リビア軍とされている)の航空機が、南部al feel 油田から離陸しようとしていた航空機を着陸させ、これをトリポリの統一政府が国連安保理に対して、至急必要な措置をとるように提訴したことまでは報告しました
(件の航空機は近くの軍事空港に着陸し、haftar軍が検査したところ、油田関係の負傷者か病人をトリポリに運ぶとところであったことが確認されたとして、トリポリ向け飛行を許可された由)

ところがアラビア語メディアは、トリポリ政府はその軍を南部随一の油田地帯al sharara油田へ派遣したとのことです。
この油田については、先月haftar軍が南部作戦の一環として、これを占拠し、過激派を一掃したとのことで(油田は12月に部族等が占拠してから操業を中止している由)、これに対して対抗するもう一方の政府(haftarはベンガジの政府を支持、と言うよりは実質的な指導者か?)である統一政府の軍が派遣されたとすれば、リビア軍同士の衝突が生じる可能性が出てきた模様です。

問題はリビアの情勢が複雑で、南部に居るとされるチャドの反乱軍、アルカイダやIS等の過激派とこれら2つの政府のどちらが誰とつながっているのか等が不透明なことです。
またリビアを巡っては、前から仏とイタリアがそれぞれ特殊部隊などを送って、競い合っているという国際的な状況もあり(国際的にはトリポリ政府が承認されていることになっているところ、ロシアやエジプトUAE等はどうやらhaftar を支持しているのに対し、トルコやカタールはトリポリ政府を支持していたと思われるが、現在具体的にどうなっているかは不明)、知ったかぶりをするよりは、取りあえずアラビア語メディアの記事だけ、報告しておきます。
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2019/02/11/الصراع-على-جنوب-ليبيا-الجيش-الوطني-يعترض-طائرة-مدنية.html
https://www.alquds.co.uk/%d9%85%d9%82%d8%a7%d8%aa%d9%84%d8%a7%d8%aa-%d8%ad%d9%81%d8%aa%d8%b1-%d8%aa%d8%b9%d8%aa%d8%b1%d8%b6-%d8%b7%d8%a7%d8%a6%d8%b1%d8%a9-%d9%85%d8%af%d9%86%d9%8a%d8%a9-%d9%85%d8%aa%d8%ac%d9%87-%d9%85/
https://www.aljazeera.net/news/politics/2019/2/11/%D8%A7%D9%84%D9%85%D8%AC%D9%84%D8%B3-%D8%A7%D9%84%D8%B1%D8%A6%D8%A7%D8%B3%D9%8A-%D9%84%D9%8A%D8%A8%D9%8A%D8%A7-%D9%85%D8%AC%D9%84%D8%B3-%D8%A7%D9%84%D8%A3%D9%85%D9%86-%D8%A3%D8%B9%D9%85%D8%A7%D9%84-%D8%B9%D8%B3%D9%83%D8%B1%D9%8A%D8%A9-%D9%82%D9%88%D8%A7%D8%AA-%D8%AD%D9%81%D8%AA%D8%B1








リビア情勢(統一政府の安保理への提訴)

haftar軍の航空機が、リビア南部の油田地帯の飛行場で、民間機の離陸だったかを妨害しようとして空爆したことは朝方お伝えしましたが、al arabiya net は、リビアの統一政府が国連安保理に提訴したと報じています。
それによると、リビアの国連大使は、リビア軍(haftar軍)の航空機が、al feel 油田地帯の一つの空港で、トリポリ向けの負傷者を載せた航空機が止まっているときに空爆をしたとの公式文書で提訴をし、このような攻撃が2度と起こらないように即効的かつ実効性のある措置をとることを求めたとのことです
また統一政府報道官も、この地域は軍事地域ではないとして、空港にあった航空機も負傷者移送のためで、軍用機でhないと語った由
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2019/02/10/حكومة-الوفاق-تشكو-الجيش-الليبي-الى-مجلس-الأمن.html
一応国際的に承認されている政府が、自国空軍の活動に対して、安保理に提訴するなどと、悲劇を通り越して喜劇ではないかと言う気もしますが、矢張りこのような事態と言うのは、最近のリビア南部情勢が非常に緊張していることの反映なのでしょうね
良く事情も呑み込めませんが、取りあえず


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