中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

パレスチナ

パレスチナ青年の失業率の増加

パレスチナの青年、特にガザでは、その失業率が増大していることが指摘されていましたが、al qods al arabi net はパレスチナ中央統計局の数字として、2007年と比し、2017年の数字は大幅ない悪化しているとの記事を載せています。
記事の要点は次の通りですが、青年の失業率の増大と、トランプに全面的に支持されたイスラエル政府の一方的(抑圧的)政策は時限爆弾的な危険性を有しているという気がします。

中央統計局が「青年の日」に発表した、数字によれば、2017年の青年(15〜29歳)の失業率は2007年の30・5%から41%に増大した。
ヨルダン川西岸では25・6%から27・2%への増加であったが、ガザでは39・8%から61・2%へと大幅に悪化した。
またパレスチナ人口の3分の1は青年であるが、その人口構成に占める割合は、28・2%から29・2%に増加したが、数字に直すと137万人となる。
その他の統計では;
パレスチナ人の文盲は1・1%から0・6%に減少した
青年で雇用されているもののうち、意思決定階層にいるものは1%に過ぎない
ガザの青年の3分の1は移民を考えている
http://www.alquds.co.uk/?p=993675





ガザ情勢(10日)

ガザでは9〜10日にかけて、イスラエル当局とハマス等との間で(エジプトの仲介による)鎮静化の合意(または了解)が功を奏して、静穏を取り戻したらしいことは昨日報告しましたが、どうやら束の間の静けさだった模様です。
10日にはハマスの呼びかけによる、イスラエル境界への「自由と生命の行進」がおこなわれ、IDFとの衝突で2名(1名は衛生隊員)が死亡し、110名のパレスチナ人が負傷した(うち40名は銃撃により、残りは催涙ガスによる窒息等)とのことです。
ただし、haaretz net は負傷者は307名で、うち131名が病院へ運ばれたとしており、イスラエル紙の方の数字の方がはるかに大きいことは若干珍しい。
また、これに呼応して西岸でも、米政策に対する抗議のデモがあり、2名が銃撃で負傷し、100名以上が催涙ガスの影響を受けた由。
http://www.alquds.co.uk/?p=992429
https://www.haaretz.com/israel-news/hamas-calls-on-gazans-to-join-border-protests-after-gaza-escalation-1.6364600
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/8/10/جمعة-الحرية-والحياة-تختبر-تهدئة-غزة
と言うことで鎮静化は束の間の夢の感じがしますが、ハマスの内部協議の模様等わからないので、推測でしかありえないが、矢張りハマスとしては、ミサイルやロケットの大量発射で封鎖解除を実現しようとしたが、それ以上事態を悪化させると、それこそIDFの進攻を招く可能性があるとして、エジプトの仲介に載って鎮静化を選んだが、矢張り戦略としては何らかの実力で封鎖解除をもくろんでいる反面、イスラエル紙などによるとネタニアフは、ガザの緊張防止のための抑止力を失ったというところなのでしょうか?













ガザ情勢(風刺画)

cartoon-Reserve--2-[1]ガザに関する風刺画です
背中にオリーブの枝を背負っている男には、「(ガザの)鎮静化合意」と書いてありますが、彼のからだ中には銃のマークがあります。
要するに、ガザの鎮静化の合意などと言っても、体中に銃撃のマークがあり、いつでも暴発するという意味なのでしょうね
https://aawsat.com/home/cartoon/1358431/%D8%A3%D9%85%D8%AC%D8%AF-%D8%B1%D8%B3%D9%85%D9%8A

ガザ情勢

ガザでは、パレスチナとイスラエルの攻撃の応酬が8日夜まで続いた後、9日には静寂が戻り、パレスチナ各派は攻撃の中止を声明しました。
これはエジプトの仲介により、両者間に停戦の合意ができたからとのことですが、イスラエル軍等は停戦合意を否定しているとのことです。
ネタニアフハ、IDFに対して、今後ともこれまでと同様の対応(要するにイスラエルの方から、大規模攻撃をすることはないが、パレスチナ側が攻撃してくれば厳しい対応を取るということか?)を取るように指示したとのことです。
今回の他の応酬は、これまでにない激しさで、ガザからは150発(報道によっては200発)のロケット等がイスラエル向けに発射された由。イスラエル側では、一部境界線に近い住民の退避を検討した模様。
他方イスラエル側でもハマスの拠点(150か所の由)を激しく空爆し、赤子1名を含む3名が死亡したが、IDFはさらに9日早朝ガザの文化センターを空爆した由。
この空爆に先駆け、IDFが同センター周辺に5発のに警告の攻撃を行い、その後ロケットにより直撃し、6階建てのセンターを全壊させたよし。
この攻撃で20名が負傷した由。

これだけ激しく双方が衝突したにもかかわらず、エジプトの仲介で停戦合意ができた背景は不明ですが、パレスチナ側が停戦合意があるとして、イスラエル側がそれを否定しているということは、矢張りパレスチナ側(特にハマスには)これ以上エスカレートしたくないという思惑があるのでしょうか?
取り敢えず
http://www.alquds.co.uk/?p=992033
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/8/9/إعلان-تهدئة-في-غزة-بوساطة-مصرية
https://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-5326061,00.html




ガザ情勢3

ガザ情勢の緊迫化については本日2回も報告しましたが、どうやら情勢はさらなる悪化に向かっている感じがします。
haaretz net は、8日夜から9日にかけて、ガザから発射されたミサイルの数は180に上り、IDFの高級幹部が、ガザとの境界に近いイスラエル住民をこれら地域から退避させる可能性が出てきており、またIDFがガザに対する新しい作戦(侵攻作戦のことか?)を検討中だと語ったと報じています。
al qods al arabi net 等のアラビア語メディアもほぼ同様の記事を載せていています。
他方パレスチナ抵抗組織の作戦本部は、今回のイスらるとのエスカレーションは、取り敢えず終了したと表明しているとのことです。
(一般的に、具体的な軍事的行動は一旦火が付くと、そう簡単にこれを差し止めることは困難な性格を有し、パレスチナ側の言うとおりに、簡単にエスカレーションの段階は終わり、などと言うことになるのか、甚だ疑問なるも、報道のまま)
https://www.haaretz.com/israel-news/senior-officer-israel-nears-gaza-op-border-towns-may-be-evacuated-1.6362875
http://www.alquds.co.uk/?p=991314

https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/2018/08/09/3-قتلى-بقصف-إسرائيلي-على-غزة-بينهم-امرأة-حامل-وابنتها.html
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