中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

中央アジア

アフガニスタン大統領選挙

先ほどオバマが9:11記念日に対テロ(IS)政策についての演説をするという話を書きましたが、そもそもの9:11事件の発端のアフガニスタンでは、大統領選挙が行われた後3月近くもたつのに、未だに新大統領が決まらないという異常事態が続いています。
この話は選挙後も国務長官が2度も現地を訪問し、日本のマスコミでも大きく報じられていましたが、さすがに今となってはほとんど報じられていません。
al jazeera net は6日夕刻オバマが電話で、最終選挙に残ったアブダッラーとガニの二人に対し、早急に国民一致内閣を設立することを説得したと報じています。
確か決選投票では、ガニ元財務相(パシュトン人)が第2位、第3位連合を組んで、アブダッラー元外相(タジク人)を破ったが、アブダッラーが大量の不正投票があったとして、異議を申立て、ケリー長官が2度も現地を訪問して、国際機関(国連)の監視の下で、総ての票の再チェックを行うと思に、両陣営が参加する新政権を樹立することで合意が成立したはずです。
しかし、どうやら両陣営の政治的話し合いは進んでいない模様で、また国連による再確認がどの程度行われているかについては報道もありません。
http://www.aljazeera.net/news/international/2014/9/7/أوباما-يدعو-مرشحي-الرئاسة-الأفغانية-للاتفاق
どうもはっきりしない話ですが、この調子では11日のオバマ演説までに、アフガニスタンの政権合意ができている可能性は少なそうで、イラクの新政権樹立と言い、リビアでの2の議会の現出と言い、エジプトの軍事クーデターと言い、中東に於いて選挙を通じた民主主義政治による改革がいかに困難な問題であるかをうかがわせるものとしてご参考まで。


中央アジアの過激派グループ(テロリスト・インターナショナル?)

アルカイダ等の過激派に中央アジアの過激派が参加している等のニュースはよく聞きますが、中央アジアの過激派グループについては、わが国ではあまり情報がないのが実情です。
その中で、8日付のhurryiet net はウズベキスタン・イスラム運動(IUM)が変質して、今や中央アジアからパキスタンにかけての平和を脅かす存在になったとの記事を掲げています。
残念ながらその正確性とかについて評価する能力はありませんが、取りあえず記事の要点のみ報告しておきます。

「10年前にパルミール山地で中央アジアの最も攻撃的な過激組織として誕生したIUMはそこから遠く離れたパキスタンのの辺境州ワジリスタンで大きく変身した。
かってはウズベキスタン政府をイスラムに変えることを目的とした小さなグループは、今や大きくなり、その活動地域も中央、南アジアに拡大している。
最近ではIUMまたはその傘下の小グループがタジキスタンの爆弾攻撃及びその東部での騒擾に関係し、欧州でのテロにも関係している。
専門家は治安軍が南部キルギスタンを平定中にIUMのメンバーに遭遇したし、中央アジアで力を増し、北部アフガニスタンに拠点を有していると見ている。
2008年のpeshawarに近い州の首都での爆弾事件もIUMの仕業であった。
その時の対象であった世俗主義パシュトン人族長は暗殺を免れたが、25名が死亡した。彼はその後の調査で、この暗殺事件はIUMの自爆テロであることが判明したと語っている。
またその後同州の捜索、戦闘で、多くの中央アジア人テロリストがswat 谷で逮捕された。
またその族長によると、IUMはアルカイダと緊密な関係を有し、パキスタンの辺境州のテログループの下級兵士の大半が中央アジア出身であると言う。アルカイダの指導者はアラブだが、メンバーは多くのチェチェン人、ウズベク人や南ロシアのムスリムを含んでいるとのことである。
またその族長によれば、彼ら中央アジア人はパキスタンに長期間滞在しチェいる訳ではなく、訓練等の後また中央アジア、南ロシアに戻っていくとのことである。
パキスタンの研究者によればIUMの指導者はその創設以来のものがなくなり、新しい世代のものに替りつつあり、中でも種々のグループが生じ一枚岩と言う訳ではないとのことである。何故そのような分裂が生じたかは不明だが、アルカイダが彼らをコントロールしやすいように内部分裂を起こさせた可能性が強いとのkとおである。
IUMが大きくなるきっかけは2005年のAndijan虐殺で、フェルガナ盆地でウズべキススタン、タジキスタンン、キルギスタンを通して、住民が虐殺されたことがIUMへの住民の参加増大をもたらしたとのことである。
これらの国では、ウズベキスタンは極めて抑圧的で、キルギスタンは政治的に極めて不安定で、タジキスタンは貧困と政府機能の崩壊と大量の難民を抱えている、という具合にテロの温床となっている」。
http://www.hurriyetdailynews.com/n.php?n=militant-group8217s-revival-threatens-central-asia-2010-12-07

イラン・アフガン関係(カルザイ大統領の買収?)

アフガニスタンのカルザイ大統領については前から汚職(本人ではなくともその側近の)の噂が絶えませんでしたが、26日のBBC放送などでは彼が記者会見をして堂々と、悪びれもせずに、前からイランから年に数回現金(ビニール袋に入った!!)を受け取っているが、これは公明正大な金で、完全に透明な金であると主張したうえに、ブッシュ時代には米国からも現金を受けとっており、それで警察や役人、議員等の給料も支払ってきたと語るところを映していました。
一部しか見なかったので、背後関係が解りませんでしたが、26日付のao qpds al arabi net によると、このもんだいはNYtimesがイランが、カルザイの官房長を通じて現金を送り、アフガニスタンにおけるイランの影響力を確保し、米国やNATO諸国とアフガニスタンとの関係を阻害する工作をして来た、と報道したために記者会見で釈明したものとのことです。
なお、同紙は在テヘランのイラン大使館は声明を発して、イランがカルザイに現金を提供したとの噂は西側が為にするために流した虚偽の情報であると否定したとも報じています。
日本の小沢氏等の問題でも通常は資金提供した方が認め、受け取った方はこれを否定するものですが、今回は全く逆のケースです。
それにしても一国の大統領が外国から現金を受け取ったことを公然と認める記者会見をするとはある意味で前代未聞の話で、オバマやNATO諸国にとってはまことに頭の痛い問題だと思います。
なお、BBCの放送では、誰かがコメントをしていて、「この問題で透明なのは現金の入っていたビニール袋だけだ」と言っていましたが、英国人はなかなか良いことを言うものです。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=today\25z46.htm&arc=data\2010\10\10-25\25z46.htm

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