中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

イスラム

男女平等法の議会への送付(チュニジア)

確かチュニジアでは、この夏からシブシー大統領とイスラム関係者との間で、相続に関する法制を男女平等にするか否かで、厳しい論争があったかと思いますが(シブシー大統領は、8月だったかに、チュニジアは市民国家・・・要するに法治国家という意味か・・・で憲法は男女の平等を定めているとして、相続でも男女平等にすべきと発言していたかと思います。これに対して、イスラム法では娘の相続分は息子の相続分の2分の1になっているはず)、アラビア語メディアは、チュニジア政府は23日、相続に関する男女平等を規定した法案(身分法のうち、相続に関して男女平等を定めた法案)を閣議承認し、議会へ送付したと報じています。
アラビア語メディアはいずれも、女性団体等は大歓迎しているとしているが、他方al arabiya netなどは、イスラム関係者の間には激しい反対があるとしていて、今夏この問題が大統領から提起された際にも広範な反対デモがあったとしています。
https://www.alquds.co.uk/%d8%a7%d9%84%d8%ad%d9%83%d9%88%d9%85%d8%a9-%d8%a7%d9%84%d8%aa%d9%88%d9%86%d8%b3%d9%8a%d8%a9-%d8%aa%d8%b5%d8%a7%d8%af%d9%82-%d8%b9%d9%84%d9%89-%d9%85%d8%b4%d8%b1%d9%88%d8%b9-%d9%82%d8%a7%d9%86%d9%88-2/
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2018/11/23/تونس-مجلس-الوزراء-يصادق-على-قانون-المساواة-في-الميراث.html
http://www.aljazeera.net/news/reportsandinterviews/2018/11/24/الميراث-النهضة-السبسي-تونس
これから議会の審議があるわけで、法案の行くへはまだ分かりませんが取りあえず

政治危機の終息へ(チュニジア)

チュニジアでは、大統領の創設した「チュニジアの声」で現首相と大統領の息子の権力闘争が、激化し、首相は与党から追われていたために、大統領は首相に対して辞任するか、議会の信任投票を求めるように要求し、大統領と首相が対立する政治危機に発展していました。
然るところ、5日首相が内閣改造を発表し(確か10名の大臣の更迭等)、これを大統領が十分な協議を受けなかったと非難して、承認を拒否し、政治危機はさらに混迷してきました。
この問題について、アラビア語メディアはいずれも、首相は12日新内閣の議会承認を求めることとなり、大統領も議会で承認されれば就任式を行うと発表して、取りあえず政治危機は終息に向かうことなりました。
なお、議会では、これまでの経緯からも「チュニジアの声」は反対することが予測されますが、イスラム穏健派(議会第1党)68議席、祖国同盟35議席等が支持しているので、新内閣は信任される見込みとのことです。
https://www.alquds.co.uk/%d9%86%d8%af%d8%a7%d8%a1-%d8%aa%d9%88%d9%86%d8%b3-%d9%8a%d8%b3%d8%aa%d8%b9%d9%8a%d9%86-%d8%a8%d8%a7%d9%84%d9%85%d8%b9%d8%a7%d8%b1%d8%b6%d8%a9-%d9%84%d8%ad%d8%ac%d8%a8-%d8%a7%d9%84%d8%ab/
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2018/11/09/تونس-البرلمان-يقرر-المصادقة-على-تعديل-الشاهد-الوزاري-.html
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/11/8/ارتدادات-التعديل-الوزاري-بحكومة-الشاهد-تعمق-خلافات-حزب-نداء-تونس
これでさしものチュニジアの政治危機もようやく収束へ向かうことになりそうですが、それにしてもイラクの政治危機(いまだに新内閣全体はできていない)と言い、アラブ世界における民主主義の軌跡は、千鳥足で、極めて危なっかしい感じがしてなりません



ムスリム女性議員の誕生(米中間選挙)

Ilhan%20Omar%20afp[2]本日は何処のTVもメディアも、米中間選挙で朝からもちきりでしたが、どうやらこの選挙では女性の活躍が目立ち、下院議員を中心に100名以上の女性議員が登場することになったようです。
流石にアラビア語メディアも大きな関心を示していましたが、中でも初めてイスラム教徒の女性2名が議員となったというニュースが大きく取り上げられていました。
そのうち一人はソマリア難民の女性(写真)で、もう一人はパレスチナ人移民の子とのことです
どちらもトランプは大嫌いなグループなのでしょう!
https://aawsat.com/home/article/1452651/%D8%A3%D9%88%D9%84-%D9%85%D8%B3%D9%84%D9%85%D8%AA%D9%8A%D9%86-%D9%81%D9%8A-%C2%AB%D8%A7%D9%84%D9%83%D9%88%D9%86%D8%BA%D8%B1%D8%B3%C2%BB-%D9%84%D8%A7%D8%AC%D8%A6%D8%A9-%D8%B5%D9%88%D9%85%D8%A7%D9%84%D9%8A%D8%A9-%D9%88%D8%A7%D8%A8%D9%86%D8%A9-%D9%85%D9%87%D8%A7%D8%AC%D8%B1%D9%8A%D9%86-%D9%81%D9%84%D8%B3%D8%B7%D9%8A%D9%86%D9%8A%D9%8A%D9%86

聖地鉄道の業務開始(サウディ)

7595328f-5800-420b-8c4d-75fb815a05f2_16x9_1200x676[1]イスラムの2大聖地を結ぶ高速鉄道が開通したことは先に報告しましたが、al arabiya net は、鉄道は今月11日から営業運転をはじめると報じています。

左が列車の写真と路線図ですが、一番上の赤丸がメディーナで、一番下がメッカです(真ん中はアブダッラー国王都市と言うそうで、新都市でしょうか。
取りあえず

サウディ聖地鉄道の開通

a27e2815-18d5-41dd-b233-5b2cf2277207[1]25日は、偶然か否か知りませんが、鉄道の開通の特に目立つ日です。

先ほどはテルアビブ―エルサレム間鉄道の開通を報告しましたが、今度はサウディの聖地高速鉄道の開通です(写真は良く見えないかと思いますが、サルマン国王が高速鉄道に乗り込まれるところです。別に国王の顔がよく見えない写真を選んだのではなく、国王が真ん中に映っている写真は多いんですが、いずれも所謂お偉方がずらりと並んだ写真で、肝心の列車と国王が写っているのはこれくらいしかない)

高速鉄道はメッカとメディナ(イスラム第2の聖地)を結ぶ450劼龍茣屬如∈嚢眤度は300劼望紊詬魁
このプロジェクトは3段階を経て完成した由にて、開通式には国王自らが臨席した由。

どうやら中東にも高速鉄道時代がやってきたのでしょうね。
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