中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

イスラム

イエメンのイフタール(風刺画)

17qpt777[1]切ない風刺画ですね
題名は「ラマダンのイエメンのイフタール」です。
ぼろを着たイエメンの女の子が差し出した、空の茶碗に入ってくるのは、爆弾だけです。
背景ではイエメンの町が燃えています。
因みにイフタールと言うのは、ラマダンの間の一日の最初の断食明け食事(日の入り時に食べる)です。

http://www.alquds.co.uk/?p=936871

イスラム諸国会議(イスタンブール)

先にも報告したイスラム諸国会議の緊急首脳会議は17日、イスタンブールで開かれ(現在トルコがその議長国)、最終声明では、パレスチナ人の保護の必要性や他の国(ということは米とかグアテマラとか既に実施した国以外)の大使館のエルサレム移転を阻止する必要性を強調したとのことです。

hurryiet net によれば、この緊急会合に出席したのは、首脳も含めた40国で、その直前に開かれた外相会議には15国が参加した由。

同ネットによれば、出席した首脳は

トルコ大統領の他、ヨルダン国王、クウェイト首長、カタール首長、イラン大統領、アフガニスタン大統領、モリタニア大統領等の由。

(どうやらこの会合も大慌てでアレンジした模様で、例えば同ネットの集合写真にはサウディ国王がエルドアンの隣に立っているとか…昔の写真でしょう・・・・とかの間違いや、また、最終コミュニケも載っていないとかの不備が目立ちます。もちろんごく短期間で多数の首脳を集めた手際はなかなかのものではありますが・・・)。

この種会合では、決定事項とか最終コミュニケなどは大体予測されたところに落ち着くのが普通で、その意味では、現実にどの国の首脳が出席したかが重要になります。
その意味では、サウディ、UAE,エジプト等の首脳が参加しなかったことは、これまた予測されていたこととはいえ、イスラム諸国の亀裂の深さを物語るものと思います。
(ちなみに、ざっと見た限りではサウディ系のal arabiya net には、この首脳会議の報道すらないようです。この機構を作る上でサウディが確か最大の貢献をしたことを考えると、興味深い事実です)。

これとは対照的にヨルダンのアブダッラー国王の出席は、この問題に対するヨルダンの複雑な立場を物語るものと思います。
トルコの盟友である?カタール首長はともかく、クウェイト首長の出席は、同国がこれまでもサウディ対カタールの対立の斡旋をしようとしてきたことと合わせて興味深いところです。

その他では、アジア諸国やアフリカからの首脳が、どこからどのくらい出席したかが知りたかったのですが、どうやらパキスタンや世界最大のイスラム国インドネシアの首脳は参加しなかったと思われます。
取りあえず。

http://www.hurriyetdailynews.com/muslim-leaders-gather-in-istanbul-at-oic-summit-for-palestine-132029
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2018/5/18/تعرف-على-أبرز-مقررات-القمة-الإسلامية-في-إسطنبول
http://www.alquds.co.uk/?p=937402
https://www.alarabiya.net/

ビールの栓のサウディ国旗問題

441[1]これは誠に珍しい光景です。
写真はドイツの会社が、ビール瓶の栓にサウディの国旗を印刷したものです。
この会社はロシアで行われるワールドカップの景気づけに、参加国の国旗をビールの栓に印刷して売り出したとのことですが、何しろサウディと言えば禁酒国の最たるものですから、早速サウディ大使館が問題視、販売を中止させるように独外務省に申し入れたとのことです。
ドイツのようにムスリムも多数在住している国でさえ、このような初歩的?間違いを犯すことがあるのですね!!
http://www.aljazeera.net/news/international/2018/5/12/بيرة-ألمانية-براية-السعودية-تغضب-الرياض

ダルナの攻防

リビア軍(haftar軍)は、前から目の上のたんこぶとも言うべきリビア東端のダルナの過激派を一掃すべく、何度か作戦を繰り返しては、その都度過激派が舞い戻るということで、現在もダルナは未だ過激派が押さえているはずです。
これに対して、リビア軍は4月30日から、ダルナ奪還のため数方面から、攻略作戦を進める作戦を立て、部隊を集結していました。
このリビア軍お部隊終結には、一時は死亡したとも伝えられていたhaftar将軍も前線視察をしたとのことです。
ところが、戦闘が始まると、リビア軍の攻撃は挫折し、兵士7名が死亡し、8名が負傷したとのことでした

このためリビ軍は、再度ダルナ完全奪還の為に、多数の増援部隊を繰り込み、数方面からダルナ攻略の準備を進めている由
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2018/05/05/ليبيا-الجيش-يتقدمّ-في-درنة-ويستعدّ-لتحريرها-بالكامل.html
https://www.alarabiya.net/ar/north-africa/2018/05/05/ليبيا-الجيش-يتقدمّ-في-درنة-ويستعدّ-لتحريرها-بالكامل.html
ダルナに対しては、国境からも直ぐ近い所にある最近完成したエジプト軍の空軍基地からも、支援の空爆があったとの報道が絶えず(リビア軍はこれを否定)、空陸ともに政府軍の方の勢力が圧倒的に強いはずなのですが、これまでダルナの奪還び成功していないというのは、矢張り戦意の問題なのでしょうか?

トルコの国政選挙

トルコの国政選挙が大幅に繰り上げられて、この6月24日(日)に議会と大統領選挙の双方が行われることは先に報告しました。
今度の選挙は、トルコが大統領制(直接国民の投票で選出され、大幅に権限も大きくなった)に移行する憲法改正を行った後の最初の選挙ということで、特にだれが大統領に選出されるかが、注目されているようです。
これまでトルコの国内政治については、正直言ってほとんど真面目にフォローしていませんでしたが、エルドアンのAKPが政権を握ってから、トルコの中東回帰が鮮明となり、シリアやイラクは勿論のこと、リビア、カタール問題にまでトルコの影が強くなってきているので、なるべく記事を見つけ、フォローしていこうと思っています。

本日の中東のメディアでは、トルコのhurryiet net が、与党や野党が適当な連立相手、大統領候補を求めて、活発な協議を始めたとしています。
特に注目の的が、前大統領のギュルAbdullah Gul(長くエルドアンの盟友であったが、エルドアンに比し穏健でバランスの取れた人物と見る見方も強い模様。2007〜2014年大統領)の動向で、同ネットは野党には彼を担ごうとする動きがあるが、彼は未だ立候補の意向を示してはいないが、野党全体の候補でなければと考えていると言われるが、それに反対の意見もあるとしています
他方、al jazeera net は、矢張り大統領選は現職のエルドアンとギュルの対抗となるだろうが、エルドアンが有利との見方が強いとコメントしています
http://www.hurriyetdailynews.com/turkeys-parties-in-intense-talks-for-electoral-alliance-130900
http://www.aljazeera.net/news/reportsandinterviews/2018/4/25/هل-سيتواجه-غل-وأردوغان-بانتخابات-تركيا






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