中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

パキスタン

パキスタンの熱波

77[1]京都も急に暑くなってきましたが、パキスタンはこのところ熱波に襲われた模様で、海岸地帯のカラチでは、気温が44度にも達し、停電もあり(ということはエアコンも使えない)、65名が死亡したとのことです。

矢張りどの国でも猛暑の時は、ラクダも人も海水浴でしょうか?

http://www.alquds.co.uk/?p=939281

パレスチナの駐パキスタン大使の本国召還

アラビア語メディアは、パレスチナ外務省が30日、ラワルピンディ―で開かれたエルサレムに関する抗議集会に出席したことは間違いであったとして、その駐パキスタン大使を召還したと報じています。
問題はこの集会には、2008年100名を超す死者を出した、パキスタンから来たテロリストのムンバイ襲撃事件を起こしたとされるアスカル・タイイバの指導者が出席していたことで、パレスチナ外務省はその出席は意図していたものではないが、間違いであったとしている由。
パレスチナ外務省は、パレスチナとしてはインドの協力を非常に高く評価しているとして、国連等におけるインドの立場を高く評価した由。

http://www.alquds.co.uk/?p=853027
http://www.aljazeera.net/news/reportsandinterviews/2017/12/31/باكستان-تنتفض-في-جمعة-غضب-للأقصى

この事件そのものは一過性のものでしょうが、、まさかまたこのカシミール回復を目指す組織が、エルサレムに関しても、テロ活動などしないでしょうね!
世の中複雑に関連しているものです。 

ムスリム同胞団最高指導者に対する終身刑

先日はムルシー前大統領に対する確定判決(禁固20年だったかと思う)が出たことを報告しましたが、エジプトの大法院は26日、ムスリム同胞団の最高指導者muhammad badia とその他37名から出されていた上告を棄却し、最高指導者の終身刑を確定したとのことです
もっとも、ムルシー前大統領の場合には、判決は最終的で、恩赦以外には変更できないと書いてありましたが、今回はそのような記述はありません(エジプト司法制度はややこしいので、単に記事が書き忘れたのか、ムルシーの場合をは違うのかは不明)
また、今回の判決は「カリオビアの道路遮断事件」とされていますが、確か最高指導者はその他の罪名でも起訴されえていて、中には死刑を求刑されていたのもあったような気がします(ずいぶん昔のことで記憶も薄れた)が、その辺がどうなっているのか不明です。
取り敢えず
http://www.alquds.co.uk/?p=619898
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2016/10/26/تأييد-المؤبد-لمرشد-وقيادات-الإخوان-في-قضية-طريق-قليوب.html

アヤソフィアからのアザーンの再開(イスタンブール)

20a496[1]この画像は言わずと知れたイスタンブールのアヤソフィア(現在は博物館とされている)ですが、al qods al arabi net は、トルコ宗教評議会議長が、アヤソフィアにイマームを任命し、その4つのミナレ(尖塔)からアザーン(礼拝への呼びかけ)が流れることになったと報じています。
アヤソフィアは、ビザンチン帝国の大教会堂でしたが、オスマントルコの征服以来、モスクとなっていたところ、ww1後、ケマルアタチュルにより博物館とされ、現在に至っているところ、トルコのイスラム教徒の間では同所をモスクに戻す動きがあり、それに対してギリシャが反対してきたとのことです。
今回の動きが、アヤソフィア全体をモスクに戻す動きの一環であるのか否か知りませんが、1991年にはトルコ政府が、アヤソフィアの中にあるqasr hounkarはもともとのアヤソフィアの一部ではなく、オスマントルコ時代に建て増された建物であるとの理屈でそのqasr hounkar をイスラム教徒の礼拝の場として開放した由。
記事はしかし、エルドアン政権(イスラム主義政権)誕生以来、2004年には77151しかなかったモスクが、トルコ全体で2015年には87000で、10%も増えているとして、上記トルコの新政策は欧米、特にギリシャの怒りを呼ぶことは間違いないとしています。
http://www.alquds.co.uk/?p=616782
当方宗教問題には疎いので、上記の動きがアヤソフィア全体をモスクに戻す動きの一環であるのか否か、得るドンの本心は?等良く解りませんが、印象的には、このような措置は脱世俗主義、イスラム化の動きの一環である印象を受けます。

対テロイスラム国家連帯(パキスタンの事情)

先日突然サウディがテロと戦うイスラム諸国軍事同盟を発表しましたが、その時にもいかにも拙速の感があると書いたかとおもいますが、案の定、パキスタンは15日、同国がどの程度参加するか検討するためにより詳細な情報を待っている、との声明を出したとのことです。
これをほうじるal qods al arabi net は、先にパキスタン外務省書記官が、サウディの発表した参加国リストに自国の名前を見て驚いた、と語ったと報じています。
おそらくは、十分な協議もなく、一部の連絡だけで、パキスタンも参加ということにしたのではないか、と疑われますが、確かしばらく前にレバノンも自国の参加に疑問をつける発言をしていたかと思います(この点記事が消えているので自信はないが)。
そもそも軍事同盟のような重大な決定をするからには、事前に十分事務レベルで協議をして、かなりのところまで具体的な点について合意をしたうえで、政治レベルで賑々しく全体会議など開いて発表するのが普通(もっとも、ソ連時代には、ソ連が有無を言わさずに衛星国に同盟を押し付けていたかと思う)、今回はそのような手続きがあったという方もなく、突然の発表だったので、おそらくはそのほかの国についても、パキスタンのような事情がある可能性があります。
ということは華々しく発表はされたが、実効性となるとかなり疑問のある同盟ということになりそうです。
http://www.alquds.co.uk/?p=451754
livedoor プロフィール

abu_mustafa

最新コメント
記事検索
  • ライブドアブログ