中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

アビエイ

スーダン情勢 (abyie問題)

 スーダンの南北の境界線にあり、その帰属が争われていた abyie 地区をスーダン軍が制圧、占領していることに対して、安保理が議長声明でスーダン軍の即時撤退を求めたことは、先にご紹介しましたが、その後中東のネットによれば、スーダン政府はこの要求を「断固」拒否したとのことです。

 この点について、4日付の al jazeerh net の記事は、スーダン外相がエジプト外相との共同記者会見の席上、問題が解決するまではスーダン軍は撤退しないと述べるとともに、スーダン軍は現地情勢の悪化にともなって、治安維持のために派遣されたものであると、その存在を正当化し、安保理はむしろアフリカ連合と協力して問題解決に努力すべきであると、注文を付けたとのことです。

 記事によると観測筋はスーダンが強硬な立場をとり続ければ、スーダンに対する制裁の強化という結果になる可能性が強いと見ているとのことです。

 取りあえず

http://www.aljazeera.net/NR/exeres/76CF82F1-F470-43C2-946D-D89E87ABF79E.htm?GoogleStatID=1

☆ウィキペディア(日本語)
 アビエイ

スーダン情勢(安保理声明)

南北スーダンの争点となっている abyiet 地区について、安保理は3日議長声明(記事では声明となっているが、これは議長声明のことと思われる)で、スーダン軍の撤退を求めるとともに、窃盗、破壊、強制追放等の行為を即刻中止するように求めたとのことです。

これは4日付の al jazeerah net の記事が報じるところですが、安保理はその声明でスーダン軍の abyie における活動は南北の平和合意に対する危険な違反であると述べているとのことです。

abyie 地区はスーダン軍が軍事的に制圧していますが、安保理はスーダン政府が軍事的支配を行っていることを非難して、国際法(おそらく所謂人道法を指していると思われる)違反の行為をした者は誰であれ処罰されると警告しているとのことです。

また安保理は多数の遊牧部族が不自然に現地に流れ込んできたとの報道に、現地の人口構成が変えられるとして危機感を表明したとのことです。

また安保理は、南北の双方に対して、問題解決のためにアフリカ連合との協力を求めるとともに、国連軍は7月9日の南の独立後も、国境地帯でパトロールを続けると声明したとのことです(この点はスーダン政府が、南の独立以降は国連軍の駐留を認めないとしていることに関連したものと思います)

スーダン南部は国民投票で圧倒的な多数でスーダンからの分離独立を決めましたが、今後独立までに残っていた最大の問題が、境界線上にあり、石油を産出する abyie 地区の帰属問題でしたが、スーダン政府は航空機、戦車等も持ち出しての軍事作戦で、同地区を制圧してどうやらスーダン化を狙って住民の入れ替えなども進めていた模様です。

安保理の声明はかなり厳しい感じがしますが、中東、アフリカも含めて国際社会の見方はこの辺なのでしょうね。

http://www.aljazeera.net/NR/exeres/7B55AD4E-F66F-42FA-83C5-BF7A2912C9C2.htm?GoogleStatID=1

☆ウィキペディア(日本語)
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