中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

アルカイダ

アルカイダテロ計画に関するイエメン大統領発言

先日の米国等のアルカイダによるテロに関する大規模なアラームについて、al arabiya net 等は、イエメン大統領が23日、その背景はアルカイダの指導者アイマン・ザワヒリとの電話でアラビア半島のアルカイダの指導者naser al wahishiが歴史を変えるような攻撃を行うことを約したからであると語ったと報じています。

この情報は米情報機関が盗聴で得たもので、それをオバマがhadi大統領に伝えたものとのことですが、hadi大統領は確かにwahishiは大規模テロを計画していて、ドローンが2台の爆弾を装着した車を発見したが、そのうち1台はハドラマウトの石油関連の港al dhabaを爆破する計画であったが、イエメン当局が関係者を逮捕して、事前にこれを阻止したが、もう一台の方についてはさらに追跡中であると付言した由。
またhadi大統領は、アラビア半島のアルカイダはイエメンの外で作戦を行うような能力を有しておらず、米国がアラブ、イスラム諸国の多くの大使館を一時閉鎖したのは大げさであったとも語った由。

イエメンにとって石油積み出し港は重要と思われるが、それが歴史を変えるような大作戦と呼ぶにはかなり違和感があり、歴史を変える云々の話が仮に本当であればもしかすると、アルカイダはより大規模な作戦を計画していた可能性もあるかと思われるが、取り敢えず報道のまま。

http://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/2013/08/24/الرئيس-اليمني-القاعدة-كادت-تشن-هجمات-تغير-وجه-التاريخ.html

アルジェリア外交官の処刑(北部マリ)

3日付ak qods al arabi net は、マリ北部を占拠している過激派ムスリム(イスラム・マグレブ諸国のアルカイダの系列)、人質のアルジェリア外交官を処刑したと発表したと報じています。
マリ北部を占拠しているタウヒードワジハード運動は4月にマリ北部のガオのアルジェリア総領事館からアルジェリア人7名を人質にしたところ、そのうち3名は釈放したものの、残りの者についてはアルジェリアで逮捕されている過激派の釈放と1500万ユーロの支払いを条件とするとしていた由。
今回の処刑につき、アルカイダはアルジェリアが期限内に対応しなかったからとして、残りの人質の運命もアルジェリア政府の対応如何としている由。

記事の要点は以上ですが、マリを含むサヘル地域周辺で頼りになる軍事力を有しているのは、おそらくアルジェリアだけで、西アフリカ諸国がマリへの軍事介入を支持していることとの関係で、今後アルジェリア政府がいかなる反応を示すかが注目されます。
ここまで来てアルカイダの要求に屈することはないと思うので、基本的な方向としてはアルジェリアとアルカイダの衝突という方向に向かうのか、という気はしますが、いずれにせよ情勢は要注意です。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-09-03-06-28-00.htm


モリタニア軍のアルカイダとの戦闘

モリタニア、マリ等が合同して、マリとモリタニアの国境に近いマリ領のeagdouの森を根拠地としている、「マグレブイスラム諸国のアルカイダ」の掃討作戦を計画していると言う話は、若干前にご紹介しましたが、25日付の al jazeerah net の記事は、24日モリタニア軍とアルカイダが衝突し、モリタニア軍はアルカイダのメンバー多数を殺害したと報じています。

記事によると、この作戦は22日に始まったもので、モリタニア軍はアルカイダの基地のテントを焼きはらい、車両数台を破壊したとのことです。なお、作戦にはマり軍は参加していないとのことです。

この作戦はモリタニアとマリ軍等との合同作戦が始まってから、最初のアルカイダ軍との衝突とのことで、モリタニア軍は航空機も動員したとのことです。

http://www.aljazeera.net/NR/exeres/226790ED-9C10-4C3B-B8F4-65C7D3DF8860.htm?GoogleStatID=9

アルカイダ幹部の死亡

最近アルカイダ幹部の死亡が伝えられることが多く、つい先日もパキスタン北部の部族地帯で米国のドローンの爆撃で、オサマ・ビン・ラーデンの有力後継者と考えられていたカシミーリが殺されたとのニュースがありました。

今度はソマリアですが、8日夕 ソマリアのモカデシュでアルカイダの東アフリカ指導者の fadhil abudallah muhammad が殺害されたとのことです。

この男は東アフリカのアルカイダの指導者として、1998年のケニア及びタンザニアの米国大使館の同時爆破(この事件で主としてケニア人及びタンザニア人300名近くが死亡した)事件の首謀者でしたが、8日モカデシュの検問所でもう一人の男と一緒に当局と撃ち合いになり、死亡したとのことです。

彼の死亡についてはソマリア暫定政府の情報担当はDNAで確認したとのことで、ソマリアの反政府勢力のイスラム原理主義運動のシャバーブも、彼の死亡を確認し、彼は死んでも我々の間で生きているとの声明を発したとのことです。
クリントン長官も彼の死亡を歓迎する声明を発したとのことです。

ビンラーデンの死後アルカイダの幹部2名が死亡し、その影響力も落ちている様な印象もありますが、先ほどご報告した通り、イエメンではアルカイダ(尤もアラビア半島のアルカイダ、という組織で、元々のアルカイダとは別組織)が州都を長時間占拠している等未だ未だその脅威は続くと思います(特にイエメンは地政学的にアルカイダとの戦いで非常に重要な地点と思います)

http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest/data/2011-06-11-18-53-08.htm

イエメン情勢(11日)

イエメンに関しては、サーレハ大統領のその後の経過も良く解りませんが、サナア等では大統領支持派と反対派が連日それぞれ大規模な行進を繰り広げているようで、事態は流動的なようです。

このような中で、アルカイダ系と言われる武装勢力に占拠された南のアブヤン州の zajibar 及びその周辺では11日、軍と武装勢力の間で、これまでで最大規模の戦闘が行われたとのことです。

これは12日付の al qods al arabi net の記事が報じるところで、それによるとその戦闘で武装勢力側に21名、政府軍に10名の死者が出たとのことです。なお、その前の2日間の戦闘で武装勢力の方に12名、軍の方に3名の死者が出ていたとのことです。

このためかって5万人の住民がいた町は完全にゴーストタウン化していて、多くの住民が周辺に避難しており、これに対して国連のUNHCR事務所が援護活動をしている由。

以上で見れば、死者の数等から政府軍が有利に戦闘を進めているようにも見えますが、アルカイダに主要都市を占拠され、これほど長い期間彼らを排除または鎮圧できなかったことはイエメンでも前代未聞で、その事実だけでもイエメンの治安の悪化のほどが窺えます。

http://www.aljazeera.net/NR/exeres/6153991B-8ACE-49B4-BE93-59C6C0BD9B37.htm?GoogleStatID=1
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