中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

アルジェリア

アルジェリア外交官の処刑(北部マリ)

3日付ak qods al arabi net は、マリ北部を占拠している過激派ムスリム(イスラム・マグレブ諸国のアルカイダの系列)、人質のアルジェリア外交官を処刑したと発表したと報じています。
マリ北部を占拠しているタウヒードワジハード運動は4月にマリ北部のガオのアルジェリア総領事館からアルジェリア人7名を人質にしたところ、そのうち3名は釈放したものの、残りの者についてはアルジェリアで逮捕されている過激派の釈放と1500万ユーロの支払いを条件とするとしていた由。
今回の処刑につき、アルカイダはアルジェリアが期限内に対応しなかったからとして、残りの人質の運命もアルジェリア政府の対応如何としている由。

記事の要点は以上ですが、マリを含むサヘル地域周辺で頼りになる軍事力を有しているのは、おそらくアルジェリアだけで、西アフリカ諸国がマリへの軍事介入を支持していることとの関係で、今後アルジェリア政府がいかなる反応を示すかが注目されます。
ここまで来てアルカイダの要求に屈することはないと思うので、基本的な方向としてはアルジェリアとアルカイダの衝突という方向に向かうのか、という気はしますが、いずれにせよ情勢は要注意です。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-09-03-06-28-00.htm


リビア情勢(カッダーフィ家族)

28日付の al jazeerah net , al qods al arabi net の記事は、カッダーフィの家族に関するニュースをいくつか報じていますので、取りまとめ次の通り。
なお、カッダーフィご本人とその二男のセイフルイスラームについては依然として所在は不明の模様です。

1、アルジェリア外務省は声明で、カッダーフィの妻、息子のムハンマドとハンニバル、娘のアイーシャ及びその家族がアルジェリに入国したことを確認した。
彼らは陸路リビア国境からアルジェリアに入ったとのことで(ということは、先日お伝えした防弾ベンツの車列がこの家族の逃避行の車列であった可能性が強いと思われます)、アルジェリアはこの事実を国連事務局長、安保理議長及びリビアの国民評議会議長に通報した。
これに対して、国民評議会ではカッダーフィの家族を受け入れたのは、敵対的な行為であるとして抗議するとともに、彼らは公正な裁判を受ける必要があるとして、その引き渡しを要求した。

2、カッダーフィの息子ハミース(名前からして5男か)について、革命軍報道官は、beni walid wa tarfuna 地域での戦闘で重傷を負い、病院に運ばれたが、その後死亡したとと発表した。死亡日時は不明。
なお、彼はこの次に出てくる虐殺にも責任のある第32機甲旅団の司令官であった。
なお、別の筋のニュースではハミースはズレイトンの戦闘で死亡し、そこに葬られた由。

3、先日お伝えしたトリポリのカッダーフィの根拠地で発見された虐殺に関して、人権組織は、この犯罪を行ったのはカッダーフィの息子ハミースの指揮する第23旅団であったと非難した。

http://www.aljazeera.net/NR/exeres/59FBA839-AF18-46FC-A181-0B5AA056C6C9.htm?GoogleStatID=9
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/F6624B02-35F7-4C11-8FF7-F8A68E82E715.htm?GoogleStatID=9
http://www.aljazeera.net/NR/exeres/A7112427-2131-438C-ADCE-8F0C1BEB3E56.htm?GoogleStatID=9
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest/data/2011-08-29-17-02-52.htm

アルジェリアのテロ(26日)

26日付のal jazeerah net の記事は、26日首都アルジェから西方約100劼療垰shirshal(アラビア語からの音訳)、警察学校が自殺テロに襲われ18名が死亡したと報じています。

それによると、テロは2名の自爆者によるもので、警官隊がラマダンのイフタール(断食明けの食事)をとる直前に、1人がベルトに巻きつけた爆薬を爆発させ、そのあとにもう一人がバイクで自爆したとのことです。

このため、18名が死亡し、うち12名が警官とのことですが、他に19名死亡、30名負傷とのニュースがあるとのことです(もっとも最初のニュースでは30名死亡とされていたとのことです)。

犯行声明は出されていないが、犯行はおそらく「マグレブ・イスラム諸国のアルカイダ」の仕業であろうとのことです。

記事は以上で詳細は不明ですが、取り敢えず。

http://www.aljazeera.net/NR/exeres/3DFA260D-9192-46F0-A211-EC8F4E803D47.htm?GoogleStatID=9

アルジェリアの抗議デモ

先にご紹介したかと思いますが、12日アルジェリアでは首都アルジェその他で「民主化と改革のための国民調整委員会」が組織されたデモが予定されています。

アルジェリアではデモのためには当局の許可が必要ですが、このデモには許可が下りていませんが、組織者の方では予定通りのデモを計画しているとのことで、これを抑えるために警官隊が金曜日から各所に配備され始めたとのことです(12日のal qods al arabi net)。

同紙によると、首都では2.5万から3万人と言う多数の警官が動員されている模様で、また首都の入り口に置かれた障害物も強化されているとのことです。

デモ隊にはエジプト革命の成功が大きな刺激になっているとのことで、11日エジプト革命の成功を祝う自然発生的デモも警官隊との衝突で多数が負傷し、10名が負傷したとのことですので、12日のデモがどうなるか大いに注目されるところです。

なおデモの開始予定は現地時間11:00とのことですから、時差を考えると日本時間では午後7時になるのでしょうか。

http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest/data/2011-02-12-06-37-12.htm

アルジェリア政府の妥協

チュニジアに始まったアラブ世界の自由を求める動きはエジプトを大きく動かしていますが、その影響はアルジェリアにも及んでおり、4日のal qods al arabi net は、3日の閣議後ブーテフリカ大統領が、ごく近く非常事態宣言を解除すると発表したと報じています。

この非常事態宣言は1992年のイスラム戦線(FIS)が選挙で勝利を治めた時以来(当時は軍がクーデターを起こし、選挙を無効として、それ以来長いテロと鎮圧の繰り返しが続いた)施行されていたものとのことで、大統領はまた国営TV2局に野党の声をも報道させる方途を考えたいと述べたとのことです。

大統領はまた首都の外出禁止令は続くが、その他の都市ではデモの禁止は撤廃されると述べたとのことです。

これに対して野党等は声明自体は歓迎しつつも、それでは不十分との意見とのことです。

独裁政権が一旦妥協を始めると、事態をよほどうまく制御しない限り、ずるずると崩壊に至ることがままあるので、アルジェリアについても今後要注意ですね。と言うかアルジェリアの情勢はこのところずっと要注意でしたが・・・・

http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=today\03z497.htm&arc=data\2011\02\02-03\03z497.htm
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