中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

インターネット

シリアのインターネット規制?

エジプト革命ではインターネットによる呼びかけが大きな役割を果たし、これに対し政権側では携帯電話等のサービスを中止したことが知られていますが(現在ムバラク大統領とその息子に対する容疑の1つが、携帯等のサービスを中止して国民経済に多大の損失を与えたことです)、シリアでも3日以降インターネットの接続が急激に難しくなっている模様です。

これは4日の仏 le monde net の報じるところですが、それによるとインタ−ネットで twitter 等のソーシャルネットワークへのアクセスが非常に難しくなっているとのことです。

記事はAFPによれば3日朝から、ダマスカス、ラタキアおよび北西部でインターネットが全く機能していないと報じているが、ロシア通信はシリア全土で繋がらなくなっていると報じている由で、またgoogleも3日朝からアクセスが急激に減っていることを確認しているとのことです。

また専門家によれば、現在でも政府関連サイトや政府の宣伝サイト以外へのアクセスは困難とのことです。

以上を見ればシリア政府もムバラクや中国政府を見習ってインターネットのサイトにアクセスすることを制限することで、若者の抗議運動への参加を阻害しようとしているように見えるが、専門家は現在のアサド大統領がインターネットの普及に熱心であったが、シリアのネット網は未だ未発達で、よくアクセス不良を引き起こすので、今回の状況が当局による意図的な妨害か否かはもう少し慎重に検討する必要があるとしているそうです。

http://www.lemonde.fr/technologies/article/2011/06/03/syrie-importante-baisse-du-trafic-internet_1531769_651865.html#ens_id=1481132

チュニジアのインターネット規制

明るい地中海の観光地と言う一般的なイメージとは異なり、チュニジアはマグレブの国でも言論の自由が大きく規制されている国ですが、31日のal jazeerah netは、政府がインターネットに対する規制を続行しているとして、次のように報じています。

「チュニジアでは政府が、反対党、人権団体等の運動家たちのインターネットに対する規制と妨害を相変わらず続けている。政治的自由とか改革とかいう表向きの発言とは逆に実際の行動では、チュニジアは北アフリカでインターネットが政府に依り最も規制されている国で、特に政府に対する批判的な言論は許されない。

実は al jazeerah net も、先日発信を止められたが、その表向きの口実は報道に偏りがあったと言うものであるが、本当の理由は al jazeerah net が『カルタゴの女支配者』と題して、大統領夫人の影響力の強さを取り上げたフランスの本を紹介することを妨害しようとしたものである。」

確か、チュニジアにおける大統領夫人とその一族の権力が益々増大して、多くの利権を漁っていると言う話については、随分前に紹介したと思いますが、本日の話もこれと軌をいつにするもので、チュニジアの日本ではあまり知られていない一面を報じているものです。
livedoor プロフィール
最新コメント
記事検索
  • ライブドアブログ