中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

サーレハ

イエメン情勢(7日)

イエメンではせっかくサーレハが出国し、大統領選挙を経て安定に向かうのかと思われていましたが、8日づけのal jazeerah net の記事を読むと、サーレハが大統領選挙前に帰国する意向を示したり、南分離主義者や北の部族が選挙に反対するなど、まだまだ状況は不透明のようです。
それにしてもサーレハの粘り腰、と言うか執着は立派としか言いようがありません。

・サーレハ大統領は7日米国国防相のネットで、今月21日の大統領選挙までに帰国する意向を示した。彼はこれまでも、帰国の意思を示したことがあったが、彼の帰国はイエメンの情勢を混乱させると危惧されている。
・hadi大統領代行は、7日から唯一の大統領候補となるべく、選挙運動を始めた。西側及びGCCはこの動きを支持している。
・南のlahj県及びアデンでは、分離主義者が、南の北からの分離を求め、必要があれば実力で大統領選挙の実施を妨害するとしている。
・北のサアダを支配するhothy族は、大統領選挙は米国及びGCCの陰謀であるとして、これに反対している。

http://www.aljazeera.net/NR/exeres/F863BF17-1CAE-4E11-B300-A2944A0D2126.htm?GoogleStatID=1

アラブの春(中東紙の漫画)

1_1063544_1_34[1]最近 al jazeerah net 等になかなか上手い漫画が出ていますので、本日の漫画などご紹介しておきます。

右手から走って来る列車の横腹に書いてあるのが「アラブの春」という字です。
ということは見れば一目で解るように、どうやらサーレハ、カッダーフィとアサドの御三方が、アラブの春号を脱線転覆させようとして、線路に石などを敷いているという図柄ですね。

石の大きさや列車の大きさとその速度から見れば、脱線工作は上手くいかず、妨害者は列車に跳ね飛ばされるということを暗示しているようにも見えます。
なお、アサドの持っている石だけがやけに小さいが、そこは余り意味はないのでしょう。

いずれにしてもサーレハは退陣の可能性が色濃くなってきたし、カッダーフィもふらふらし始めているようですが、一番手ごわいのがアサドでしょうか?

矢張り、この漫画はアラブのインテリ、青年たちの気持ちをよく代弁しているように思いますが、如何でしょうか?

イエメン情勢(米国の陰謀?)

 サーレハ大統領のサウディへの移送は間違いないようですが、5日付のロンドンで発行されているal sharq al awsat net の記事は、彼の動向について矛盾したニュースが流されたのは意図的というよりは、情報の流れが悪く皆が自分の有している少ない情報を元に話したからであろうとの解釈を載せていますが、同紙とサナアから電話で話したサーレハの顧問の ahamad abudallah al sufi は同紙に対して、大統領官邸内のモスクに政府指導者が集まっている時に、場所の特定と時間の特定をした上で砲撃したのは、非常に高度の技術を要することで、ごく少数の大国にしかその能力はないと語ったとのことです。

 同紙の、イエメン政府は ahamar の一味を非難しているが、との質問に対しては、現地の人間が現場の情報を提供した可能性はあるが、それに基づき正確な砲撃(爆撃)ができるのは、一部の大国しかないと繰り返したうえで、質問に応え、それは米国であると答えたとのことです。

 米国が何故サーレハを爆撃するのかとの質問に対しては、米国はここしばらくサーレハがイエメンの問題の根源であると考え、その排除を図ってきたので、米国がこの様な暴力に訴えることは不思議ではない、と答えたとのことです。

 その他記事はサーレハの心臓の下に金属片が刺さっていて、彼は顔や胸に3度の火傷を追っているが、手術が必要か否かは不明と報じています。

 記事は以上で、この顧問とか称する男の影響力とかその辺は不明ですが、サーレハを狙ったのが米国であるとあたかも事実のように主張しているが、根拠は彼の思い込みでしかありません。勿論米国ではないという証拠もありませんが、常識的に考えて非常にあり難い話をあたかも事実のように話すと言うのは、中東特有の陰謀史観とやらが顔を出した感がします。

 このような話は現地ではどの程度信じられているのでしょうか?

http://www.aawsat.com//details.asp?section=4&article=625086&issueno=11877

イエメン情勢(もう一つの不思議な話)

 イエメンのサーレハ大統領が治療のためにサウディに移送されるとの al jazeerah net のニュースは先ほどお知らせしましたが、4日付のle monde net 及び同日付の y net news はどちらも al jazeerh 放送を引いて、副大統領の abd-rabb mansour hadi が大統領代行及び最高軍司令官代行の職務を代行している(または代行するだろう)と報じています。

 確か、この男がGCCの調停案でサーレハ辞任後選挙までの暫定大統領に予定されていたかと思うので、これで取りあえずの解決への道がついたのか、と思って al jzeerah net を何度か眺めて見たのですが、そのような記事は見つかりません。

 勿論放送とそのネットはかならずしも同じことを報じるとは限らないと思いますが、こんな重要な問題で・・という感じです。

 勿論当方のアラビア語の問題、及び年寄りの所為で目がしょぼしょぼしていて、見過ごすことがあると思うのですが、それにしても不思議です。
いずれにしてもこの情報は未確認です。

http://www.jpost.com/MiddleEast/Article.aspx?id=223611
http://www.lemonde.fr/proche-orient/article/2011/06/04/yemen-l-ue-organise-l-evacuation-de-ses-ressortissants_1531804_3218.html#ens_id=1466828

イエメン情勢(サーレハのリヤド移送?)

イエメンの情勢は本当に不可解です。

昨日サーレハ大統領は軽傷でサウディへ移送されないと言うニュースを紹介したばかりですが、5日付の al jazeerh net の記事は、同紙の特派員からとして、サーレハがサウディに移送され、首と胸の怪我の手当てを受けることになったと報じています。

またサウディの同紙特派員もサーレハのリヤド移送は間違いないようで、彼の負傷はかなり大きいとほうじているとのことですが、サーレハはリヤドの軍病院で手当てを受けるとのことです。
またサナアではサウディの斡旋による停戦が実現したとの情報があるとのことです。

取りあえずのニュースは以上ですが、確かに負傷した後にサーレハがTVで自分の負傷を発表した時には、声だけが放送され、姿は放映されませんでした。やはりTVでは見せられないほど怪我をしていたのでしょうか?

いずれにしても、このニュースも確認を待つ必要がありますが、もしその通りならば、サーレハの退陣が動き出すと思います。またイエメンでのサウディの影響がさらに増すことになるでしょうね。

http://www.aljazeera.net/NR/exeres/6F0BBE72-0027-487F-B2DA-B23380F5CD91.htm?GoogleStatID=1
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