中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

シーア派

サウディ情勢(シーア派住民のデモ)

確か昨日だったかと思いますが、サウディの東部でシーア派の間で、金曜日の4日逮捕されている指導者の釈放を求める抗議デモが呼び掛けられているというニュースをお伝えしました。

その点に関して5日付の al jazeerah net の記事が、問題の al hofuf 市で約300名の青年が(別の情報では100名ともいわれる由)州の庁舎に対して抗議デモをしたと報じています。

警官隊は庁舎を取り囲んでいたが、衝突等は発生しなかったとのことです。

また同紙によれば、同じく東部の al wqatif でも3日に続いてデモが発生したが、参加者は100名程度であったとのことです。また木曜日のデモに参加した作家2名がその後逮捕された由。
なお、こちらの方でも参加者はシーア派の逮捕者の釈放を要求したとのことです。

記事は以上の通りで、抗議運動と言ってもその参加者は今のところ多くて300名程度と少数です。しかし、この地域はサウディでもシーア派が集中して住んでいて、油田のある場所である上に、そこの住民は昔から差別されてきたという意識を持っていて(なにしろサウディの公式教義のワッハーブ派はシーア派に対して強い敵意を有しているので、差別云々はまず間違いなく事実と思われます)時々抗議運動のあった場所ですから、サウディ政府にとっては極めて神経質になる場所です。

おまけにイランに近く、バハレン等にも近いという地理的環境にあります。

http://www.aljazeera.net/NR/exeres/420C75C4-70C2-45CB-B57E-AF1A5C69E82A.htm?GoogleStatID=9

バハレン情勢(調査委員会の設置)

14日及び15日と続いたバハレンの抗議デモでは2名の抗議者が死亡しましたが、15日付のal jazeerah net はバハレン国王が15日、この事件に関して遺憾の意を表明するともに、事件に関する大臣級調査委員会を設置すると発表したと報じています。

他方シーア派からなる unity 党は、議会活動を停止したと発表しましたが、これについてそのメンバーはこれは同党の議員が議員を辞職する第1歩であると説明したとのことです。

また首都マナマや地方では国王支持のデモも行われたとのことです。

バハレンは湾岸諸国の中でもシーア派が多く、住民の多数派(70%近く)を占めているが、王族以下のスンニ派が権力を抑えているとして、たびたび問題が起きてきていましたが、今回の事件を国王等がどう収拾するのか注目されます。

またシーア派の議員が本当に議員辞職するのかが今後の動向を大きく左右するのではないでしょうか。

http://www.aljazeera.net/NR/exeres/50FAFE08-9833-433C-B48C-3C5F39ADFB15.htm?GoogleStatID=1
livedoor プロフィール
最新コメント
記事検索
  • ライブドアブログ