エチオピアがナイル川上流(青ナイル)に建設中のダム(nahadha ダム)を巡っては、エジプトが同国の水利権を損なう恐れがあるとして異議を唱え、これまでも関係諸国の間で協議が続いてきました。
他方エチオピア外相は、同国としては来月から予定通りにダムに貯水を始める予定であると声明した由。
https://aawsat.com/home/article/2343791/%D9%85%D8%B5%D8%B1-%D8%AA%D8%AD%D9%8A%D9%84-%D8%A3%D8%B2%D9%85%D8%A9-%D8%B3%D8%AF-%D8%A7%D9%84%D9%86%D9%87%D8%B6%D8%A9-%D8%A5%D9%84%D9%89-%D9%85%D8%AC%D9%84%D8%B3-%D8%A7%D9%84%D8%A3%D9%85%D9%86
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2020/06/20/مصر-تحيل-أزمة-سد-النهضة-الى-مجلس-الأمن-الدولي.html
https://www.aljazeera.net/news/politics/2020/6/20/%d8%a5%d8%ab%d9%8a%d9%88%d8%a8%d9%8a%d8%a7-%d8%aa%d8%a4%d9%83%d8%af-%d8%b9%d8%b2%d9%85%d9%87%d8%a7-%d8%aa%d8%b9%d8%a8%d8%a6%d8%a9-%d8%a7%d9%84%d8%b3%d8%af-%d8%ad%d8%aa%d9%89-%d9%81%d9%8a
ナイル川の水問題は古く、多くの国が関係する問題(何しろ青ナイルと白ナイルがかかわる)で、エジプトは2015年の3国協定に基づいて処理されるべきとしているのに対して、エチオピアは当時スーダンは英国支配下で英国もその保護国的地位にあり、英帝国主義の勢力下の合意であるとして、新たな合意が必要であるとしてきたかと思います。
エジプトは昔から「ナイルの賜物」と称されてきた通り、同国にとってナイルの水問題は重大な問題で、中には武力解決を主張する向きもあるようです。
然し、ナイル川の水という象徴的な問題ですから、今後ともエジプトとエチオピア間の深刻な国際紛争として、国連等を悩ませることになりそうです。
取りあえず。
特に直接関係のあるエジプトとエチオピアとスーダンの3国間では、最近も鋭意協議が続けられましたが、ダムに貯める水量等を巡り意見がまとまらなかった模様で、アラビア語メディアはエジプト政府が19日、本件を国連憲章第35条(国際紛争の平和的解決に関し、加盟国は如何なる紛争も、安保理の注意を喚起することができる)に基づき、安保理に提訴したと報じています。
エジプト外務省は、この提訴はエチオピアが一方的な措置をとることなく、今後とも善意をもって問題解決のために3国協議を継続することを確保するためのものであると声明した由。
エジプト外務省は、この提訴はエチオピアが一方的な措置をとることなく、今後とも善意をもって問題解決のために3国協議を継続することを確保するためのものであると声明した由。
他方エチオピア外相は、同国としては来月から予定通りにダムに貯水を始める予定であると声明した由。
https://aawsat.com/home/article/2343791/%D9%85%D8%B5%D8%B1-%D8%AA%D8%AD%D9%8A%D9%84-%D8%A3%D8%B2%D9%85%D8%A9-%D8%B3%D8%AF-%D8%A7%D9%84%D9%86%D9%87%D8%B6%D8%A9-%D8%A5%D9%84%D9%89-%D9%85%D8%AC%D9%84%D8%B3-%D8%A7%D9%84%D8%A3%D9%85%D9%86
https://www.alarabiya.net/ar/arab-and-world/egypt/2020/06/20/مصر-تحيل-أزمة-سد-النهضة-الى-مجلس-الأمن-الدولي.html
https://www.aljazeera.net/news/politics/2020/6/20/%d8%a5%d8%ab%d9%8a%d9%88%d8%a8%d9%8a%d8%a7-%d8%aa%d8%a4%d9%83%d8%af-%d8%b9%d8%b2%d9%85%d9%87%d8%a7-%d8%aa%d8%b9%d8%a8%d8%a6%d8%a9-%d8%a7%d9%84%d8%b3%d8%af-%d8%ad%d8%aa%d9%89-%d9%81%d9%8a
ナイル川の水問題は古く、多くの国が関係する問題(何しろ青ナイルと白ナイルがかかわる)で、エジプトは2015年の3国協定に基づいて処理されるべきとしているのに対して、エチオピアは当時スーダンは英国支配下で英国もその保護国的地位にあり、英帝国主義の勢力下の合意であるとして、新たな合意が必要であるとしてきたかと思います。
エジプトは昔から「ナイルの賜物」と称されてきた通り、同国にとってナイルの水問題は重大な問題で、中には武力解決を主張する向きもあるようです。
しかし、そもそも現代で水問題のため戦争するなどと言うことはあまりなく(トルコ、イラク、シリア間で種々問題となったユーフラティス等のダム問題も結局武力衝突には至っていない)、ダムの貯水が始まるかという時期に、ダムを造らないという選択肢はなくなり、どうやらどの程度の速さで貯水を行うか、今後渇水の年にどの程度貯水するか等の現実的な問題になっている模様です。(徐々に貯水をすれば、下流へのとり合えずの悪影響は抑えられる)
然し、ナイル川の水という象徴的な問題ですから、今後ともエジプトとエチオピア間の深刻な国際紛争として、国連等を悩ませることになりそうです。
取りあえず。