中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

チュニジア

ベンアリの裁判の開始(チュニジア)

こう言っては何ですが、懐かしい名前が出てきました。

ベンアリと言えば1987年からチュニジアで独裁的権力をふるっていましたが、彼に対する民衆の抗議で2011年、政権を追われ(ジャスミン革命と呼ばれた)、この事件が所謂「アラブの春」の端緒となり、その影響がリビア、エジプト、イエメンのみならず更にはシリア、湾岸等にまで広がったことは記憶するところです。

al jazeera net は、チュニジアで25日、ベンアリ元大統領を筆頭とした15名の元責任者、軍人の裁判が始まったと報じています。

記事によると、ベンアリ等は1991年、多くの軍人がナハダ党とともにクーデターを企図しているとの口実の下で、2000名もの将校、下士官等を逮捕し、拷問にかけたとのことで、その裁判の様です。

しかし、被告のほとんどが海外に逃走していて(ベンアリは家族とともにサウディに亡命中)、裁判に出席するのは将軍1名のみの由。
1991年の事件では、多くのナハダ党員も逮捕されたり、行くへ不明(警察に消されたと言われる)となったり,多くの者が欧州に亡命しました。(党首のガンヌーシは英国)

彼らは、2011年のアラブの春以降帰国し、現在ではナハダも政府を支える主要政党の一つになっています。

ベンアリの独裁、腐敗は広く知られていて(確か腐敗の方は既に裁判が始まっていたかと思う)、この裁判でも有罪となることは確実と思われるところ、有罪が確定した場合のサウディの出方がどうなるか、興味のあるところです。

従来のサウディであれば、その様な裁判は無視して、「懐に飛び込んできた窮鳥は保護する」としたところでしょうが、今回のkhasshoggi 事件の影響が出るかどうか?

チュニジアの洪水

d2eadb67-5c51-4a85-a805-21df21dc8814[1]確か先日チュニジアでの洪水(海岸地帯だったと思う)を報告したかと思いますが、またチュニジアの洪水ですが、今度は16〜17日にかけて、カスリンとかカイルワンとかの中西部のようで、死者も3名(別の記事では5名だったか)出ている模様です。

イランからトルコ、イラクにかけては渇水で水危機が起きていますが、北アフリカはアルジェリアやチュニジアと洪水被害です。

過激派容疑者の逃亡(チュニジア)

関西地方に台風が上陸したとのことで、京都でもかなり激しい雨脚の音がしています。今年は強い台風が良く来ますね。
てなことで、若干気分転換に、社会面的ニュース(と言っては悪いか?)を一つ・・・

日本では大阪の警察署から逃走した男が、ようやくのことで山口県で逮捕されたようですが、al qods al arabi net はチュニジアでも過激派の容疑者が裁判所から逃走したと報じています。

場所は海岸沿いのモナスティールの裁判所で、29日、男はトイレに行って、そこから警備のすきをついて逃走したとのことです。

これを報じる記事は、事件はまるで映画のシナリオのようで、犯人は警備が手薄なことを利用して、監視の目を上手く逃れたとしています。

チュニジアの洪水

fd34a43b-1de2-42e5-820e-066cc558d377_16x9_1200x676[1]本年は世界中な異常気象が続いていて、北アフリカでもアルジェリアで大雨の被害があったことは報告したところですが、チュニジアでも洪水に見舞われました。
22日海岸のナブールが大雨に見舞われ、建物等に大きな被害があったとのことですが、人命の損失はなかった模様です。

チュニジアの政治危機

チュニジアは現在ナハダ党とチュニジアの声(世俗派で、現在の大統領シブシーが創設者)の連立が政府を形成しているところ、それらの中で「チュニジアの声」では、現在の首相のyusef al shahid とシブシー大統領の息子が勢力を争っていて、チュニジア政局の不安定化を招いていました。

然るところ、アラビア語メディアの報道によると、両者の確執がさらに強まり、「チュニジアの声」は14日夜、shahid 首相の党籍を凍結したとのことです。

それによると、「チュニジアの声」は、首相の改革政策が不十分であるとして、またナハダとの関係にも疑問を呈し首相の辞職を求めていたところ、首相がこれを拒否したので、資格停止の処分に出たとのことです。

それにしても、この内紛はシブシ大統領にとっては、いわば身内の内紛ですが、どう対応する積りなのでしょうか?
民主主義とは建前はともかく、実際は非常にややこしいものですね。
livedoor プロフィール

abu_mustafa

最新コメント
記事検索
Archives
  • ライブドアブログ