中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

テロ

イスタンブールでの自爆テロ

もう一つテロのニュースですが、今度はイスタンブールです。

中東の各紙は31日午前10:30頃、イスタンブールの中心にあるタクシム広場(バスの発着所もある広場で交通の要)で、男性がデモを警戒していた警察のバスに近づいて自爆して、22名が負傷した(うち12名が市民、10名が警察官とのこと。男性は死亡)と報じています。

イスタンブール警察長官は男はバスに入り込んで自爆するつもりのようであったが、爆薬が早く爆発したと見られると語ったとの事です。

クルドのPKKの一方的休戦が期限を迎えており、クルド人の可能性が噂されているが、31日現在では犯行声明は無く、また誰が容疑者かについての確たる情報はない模様です。

http://www.hurriyetdailynews.com/n.php?n=at-least-3-injured-in-bomb-attack-in-istanbuls-taksim-square-2010-10-31

アルカイダの新戦術

26日のBBCはずいぶん詳しくアルカイダの新自爆テロ戦術を報じて、もしこれが新しいアルカイダの戦法であれば、殆どの空港での金属探知機は無力になるとして、かなり深刻に報じています。その主な内容は次の通りです。

最近イエメンのアルカイダの根拠地から、サウディ政府に投降したいと連絡したサウディ人のアルカイダメンバーが、サウディ政府の対テロ作戦の司令官ナイフ殿下(内務大臣のナイフ・・国王の異母兄弟・・の息子)の隣で自爆した。彼は、イエメンから殿下の飛行機でサウディまで迎えられ、いくつかのチェックを通ったが、爆発物が見つけられずに、そのまま殿下に引見されていた所で自爆したものだが、その後の調査で彼は爆発物を体内に入れていたことが解り(注:呑み込んでいたのかどこに隠していたかは不明)、それが新しいアルカイダの戦術であれば、事前発見は極めて困難であるとテロ対策者は頭を抱えている。因みにナイフ殿下は奇跡的にかすり傷で助かった。

要旨は以上ですが、中東との関係で注目されることは、依然としてアルカイダ要員の中に相当数のサウディ人が含まれていること(注:9・11事件では実行犯の中に多数のサウディ人が含まれていたため、米政府の圧力もありサ政府はその取り締まりと社会復帰に努力してきた)とイエメンの北部が報道通り、アルカイダ等宗教過激派の隠れ家になっていることが確認されたということでしょう。
日本ではあまり報道されることもないイエメンが今後テロ関係とか内戦とか暗い方面で、しょっちゅう報道に出てくることがないように祈っているばかりです。
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