中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

デンマーク

北欧諸国のイランに対する警告

イラン情報機関の支持によりイラン系のノルウェイ人が、イラン反体制派の暗殺を計画していて逮捕されたことは先に報告しましたが、al sharq al awsat net は、北欧諸国(ノルウエイ、スウェーデン、デンマーク、フィンランド)が1日、イランに対して、厳しい警告を発したと報じています。

それによると、北欧諸国は1日、外相会議を開いて、その後の共同声明で、デンマークから詳しい報告を受けて、北欧諸国としてはイランのこのような活動を重大な懸念をもって見守っているとした由。

同ネットは更にハイレベルの情報によると、欧州の情報機関(複数)は過去1年間で少なくとも10件のイラン情報機関による同様のテロ事件を阻止した由。そのうちの1件には、30代のコンピュータ技術者が関係していた由。

https://aawsat.com/home/article/1446026/%D8%A7%D9%84%D8%AF%D9%88%D9%84-%D8%A7%D9%84%D8%A5%D8%B3%D9%83%D9%86%D8%AF%D9%86%D8%A7%D9%81%D9%8A%D8%A9-%D8%AA%D8%AD%D8%B0%D8%B1-%D8%A5%D9%8A%D8%B1%D8%A7%D9%86-%D8%A8%D8%B9%D8%AF-%D9%85%D8%AE%D8%B7%D8%B7-%D8%A7%D9%84%D8%A7%D8%BA%D8%AA%D9%8A%D8%A7%D9%84%D8%A7%D8%AA

確かイランは米国のイラン核合意離脱と対イラン新制裁に関連し、欧州諸国のイランに同調することを期待していたはずですが、このような事件を起こしては、欧州諸国の同情を得ることも困難となるでしょうね。

もしかするとロウハニ以下のイラン政府の努力とは無関係に、ハメネイ指揮下の情報機関が勝手にオペレーションを進めていた可能性が強そうです。

デンマークのイラン・テロ阻止(モサドコネクション?)

先日デンマーク当局が、イランの情報機関がイラン系ノルウェイ人を使って、イラン反体制派組織の長を暗殺する計画をたてていたところを、逮捕して暗殺を未然に阻止したとのニュースを報告しましたが、al qods al arabi net とy net news は、この逮捕はイスラエルの対外情報局モサドからの情報に基づくものであると報じています。

記事によると、この情報はイスラエ外交官が匿名条件にて、イスラエル紙イディオノット・アハロノートに語ったところとのことで、それによるとモサドはイランが欧州でイスラエルに対する活動を活発化させていることから、かれらの動きをフォローしていて、イラン反体制派指導者の暗殺計画を知ったとのことです。

9月28日デンマークがスウェーデンへの2の橋を閉鎖し、フェリーを止めたのは、容疑者捜査のためで、数日前に容疑者が、対象者の家を監視し、写真を撮っているところを目撃され、この21日に逮捕された由。

容疑者は8日まで警察に拘束されている由。
これはイランが欧州での反体制イラン人を攻撃しようとして摘発された2度目の事件だが、6月のパリでのイラン反体制派の集会をイランがサボタージュしようとしたのを仏警察が阻止したのも、モサドからの情報によるものの由。
取りあえず。

イラン情報機関の北欧での暗躍?

サウディのジャーナリストの殺害事件は未だに謎に包まれたままですが、今度はイラン情報機関のデンマークにおける、反体制派攻撃計画と、これに対するデンマーク政府の反応です。

アラビア語メディア及びy net news は、デンマークの外相が30日、デンマークはイラン情報部が同国で、攻撃を計画していたことに対して、イランに対する追加制裁をとるようにEUに働きかける予定であると語ったと報じています。
またデンマークは、駐イラン大使を同じ日に、(協議のために)召喚したとのことです。

事件はどうやら、スウェーデンでイラン系のノルウェイ人が逮捕され、彼がイラン情報機関の指示で、デンマークに居住する「アフワズ解放アラブ闘争組織」(先日のアフワズでの軍事パレードを攻撃し、22名だったかの革命防衛隊兵士を殺害したと発表した組織)の殺害を計画していたことが判明し、彼がその後デンマークに引き渡された事件をさすと思われます。

なお、y net newsは攻撃対象はデンマークの同機関の長であるとしているが、、デンマーク情報機関は、攻撃対象は3名であるとしている由。

なお、イランはその情報機関の関与を否定した由なるも、イラン外務省は先月、デンマーク、オランダ、英国の外交代表を招致して、これら3国が上記アラブ機関のテロリストをかくまっていると抗議した由。

なお、これまでもイランの情報機関、革命防衛隊のコドス部隊が海外で反対派やユダヤ人を攻撃していることは各地で報じられてきており、格別目新しいことではありません。

また欧州が亡命または移住した、中東諸国の反体制派の活動との関係で、中東諸国と問題になることは、ドイツでのクルド人の活動や、各地のイスラム過激派の活動(多くのアラブ諸国は英国等からこれら過激派で、犯罪に関連したものの引き渡しを求めてきた)で報じられてきたところです。
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