中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

バシール

スーダン(両首脳の会談)

スーダンについては来月の南部の独立を前にして、軍事衝突が続いて緊張が高まっていましたが、12日付の al jazeerh net の記事によると、バシールとサルバ・キール(注アラビア語からの音訳)の南北両首脳が、12日アジスアベバで協議することになったとのことです。

これはアフリカ連合の高級委員会のムベキ(南アフリカ大統領)の斡旋によるもので、最近の軍事的緊張及びその他独立のためのアレンジについて話し合うとのことです。

現地での情勢については、abyei 地区のことが国際的にも大きな関心を呼びましたが、その他石油地帯であるwahda 州が爆撃されたとのニュースをお伝えしましたが、その他でも南と北の境界線付近で、スーダン空軍が爆撃等の活動を強め、多数の住民が避難しているとのことです。

この点について、南北の境界線については細部について未確定のところが少なくなく、北としては独立以前に既成事実を作っておく意図かとの疑いが強いとのことで、南の軍の報道官は北が地上軍を進めてきたら、南軍としてはこれに対し軍事的に対抗すると述べたとのことです。

http://www.aljazeera.net/NR/exeres/B10E5D49-164D-49BE-ACDD-27F03DA1564A.htm?GoogleStatID=9

☆ウィキペディア(日本語)
  ・ オマル・アル=バシール
  ・ サルバ・キール・マヤルディ

南部スーダンの独立

今朝からCNNだったかが随分長くスーダンの話をしていて、当方ボケている所為か、南部の国民投票の結果の正式発表が9日と思っていたものですから、何故こんなに長くやるのか若干不思議に思っていました。

そしたら、それは当方の勘違いで正式発表が7日(従って日本時間の8日早くか)で、9日は独立宣言の日のようです。

しかし、敢えて負け惜しみを言うと、不思議なことにアラビア語紙で、何時も私が良く見ているal jazeerah もalqods al arabi も、今までのところ(日本時間20:00)スーダンについては全く報道していません。エジプトの方もそれほど劇的な発展があった訳でもないので、この無関心ぶりがどこから来るのか(自分の勘違いを棚に上げて)非常に不思議です。

先日お伝えした通り、暫定報告の数字でも98%程度が独立支持と出ていたので、今更公式の数字が出ることもニュースではない、と言うところなのでしょうかね?

それはともかくアラビア語紙でもal sharq al awsat netは、「ハルツームは南部独立を認め、バシールは協力を呼び掛ける」と言う題で、スーダン情勢を報じています。

それによると、スーダン国民投票弁務官が報告した、国民投票の公式結果によると、独立支持者が98・83%に達したとのことです。これに対して北部との統一維持派は1・17%にとどまったとのことです。

バシール大統領は、国民投票の結果に従い南部の独立を認めると宣言し、将来に両国の協力を呼びかけたとのことです。

これで9日に南部地方の独立宣言がされるという段取りかと思いますが、一部の国境地区で、区画割りとか住民の帰属問題とか、スーダンのような大きなしかもかなりの程度遅れた途上国ではやむを得ない、移行期の問題はあっても、基本的にはスムーズに南部の独立が達成されそうです。

但し欧米のマスコミがこれまでも報道していた通り、スーダンの最大の富の源泉の石油資源が南部にある(ここでも中国が資源獲得に血眼になっている)ため、その配分問題(確かその輸送路は北部が抑えている)を巡り南北が対立する可能性もあり、未だ未だスーダンの将来は不確定ですが、取りあえずは独立まではスムースに行きそうです。

http://www.aawsat.com//details.asp?section=4&article=607334&issueno=11760
livedoor プロフィール
最新コメント
記事検索
  • ライブドアブログ