中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

ムーサ

リビア情勢(アラブ連盟の釈明)

リビアに対する軍事行動に対するムーサ事務局長の反応については今朝お伝えしましたが、どうもあれは彼の個人プレイと言うか個人的な動きだった模様です。

未だアラビア語紙の報道では伝えられていませんが、日本時間夕刻のBBCおよびCNN放送は、アラブ連盟が声明を発して、アラブ連盟の立場には変更はなく、国連安保理決議に基づく上空飛行禁止と民間人に対する攻撃を阻止するために必要な措置を支持する、事務局長の発言が誤解を与えたことは遺憾であるが、それだけ独立して報道されたので真意が伝わらなかったとして(英文ではありますが)声明文まで掲載していました。

先日のアラブ連盟決議は湾岸諸国の主道で、議長がオマンの外相でしたので、おそらくその辺が事務局長の発言が大きく報道されたことに気がついて、修正させたのだろうと思います。

またバン国連事務局長もカイロでムーサなどと会談した後の記者会談で、かなりきつい口調で国連もアラブ連盟も同じ言葉でカダーフィを非難すべきであると発言していました。あの人は何時も厳しさが顔に出ない穏健な人なので、頼りなさが先に出ますが、今回の対応は毅然としていたと思います。

何故ムーサ事務局長があのような独走した発言をしたのかは不明で、一部にはエジプト大統領選挙をにらんで、一般大衆受けする発言をしたのではないかとの見方もあると思いますが、彼もお歳で現在の中東の情勢に対応しきれなくなっているのではないか(要するに過去の人)と言うのが個人的な感想です。

リビア情勢(アラブ連盟の豹変?)

リビアに対する有志連合の軍事行動が始まりましたが、CNNやBBCまた al jazeerah net 等も、既にアラブ諸国の態度に亀裂が生じているとして、アラブ連盟のムーサ事務局長がアラブ連盟が支持したのはリビアの飛行禁止地域の設定であって、リビアに対する攻撃ではなかった等と発言したと報じています。
彼の発言は日本の新聞等でも報じられています。

若干昔のことになるので、ご記憶があるかどうか知りませんが、アラブ連盟が最初にこの問題を議論した後のムーサの発言は極めてあいまいなもので、(自分のアラビア語能力に疑いを持つのは当然のことですが)アラビア語が良く理解できないと嘆いたものです。

確かあの時の表現はこの問題についてアフリカ諸国等は手をこまねいているものではない、というような表現だったかと思います。

その後湾岸協力理事会が明確に飛行禁止地域を支持し、それを受けてアラブ連盟も支持したわけですが、その時も内心(アラブ連盟としては)随分思い切った決定できたものだが、本心はどうかねと思ったものです。

まあ、このような一つの問題だけから何か結論的なものを導き出すのは、余りに危険なことは承知していますが、矢張りこのような経緯を見ると次のような感想を持たされます。これはあくまでも個人的な感想と言うことで、何らの実質的意味もないのですが。

―祥茱▲薀嶇¬舛箸い┐丱┘献廛函▲轡螢◆▲▲襯献Д螢等が牛耳り、サウディ等の湾岸諸国は後ろで支えるか、資金か、とにかく舞台表に出ることには消極的でした。

△修譴ここにきてエジプトが革命のさなかでアルジェリアも大幅に影響力を失い、シリアは孤立して、これまでパフォーマンスの好きなことから表舞台に立ってきたカッダーフィが問題にされていることから、湾岸諸国以外に責任を持って対処できる国がいなくなった。

O儡濬国もバハレンのように自分たちにも波が押し寄せているので、今までみたいに人の影に隠れている訳にはいかなくなり、表舞台で自分たちの主張を通そうとするようになったのではないか?

は儡濕臚擦噺世Δ海箸砲覆襪函▲▲薀嶇¬舛寮犬方はより保守的になり、民主化の動きに対してもより慎重になる可能性がある。

ゥ燹璽技務局長はこれまでムバラクの下で外相をして、カッダーフィなどとも親密にやってきた男で、新しいアラブ世界のかじ取りは難しいのではないか。

http://www.aljazeera.net/NR/exeres/EC9AF58A-C06C-48EE-B630-9FD79C891034.htm?GoogleStatID=9
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