中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

リビア

米総領事館に対する攻撃(米大使の死亡?)

ベンガジの米総領事館への攻撃で、米館員1名が死亡したというニュースは先にお伝えしましたが、どうも事件はそこで終わらずに。米大使の死亡の可能性が出てきたようです。

これは al arabiya net と y net news ,haaretz net が報じているところですが、まだ詳しい情報は出ていませんが、これらの報道によると駐リビア米大使と3名の米大使館員が死亡したとベンガジの当局者が語ったとのことですが、大使等は領事館内にいたのか、大使車内にいたのか不明とのことです。

al arabiya net は大使は窒息死の模様であるが、他方ベンガジの当局者は同放送に対して未だ遺体が発見されていないので、大使の死亡は確実では無いと語ったとのことで、まだ情報は混乱していますが、事実とすれば米国と中東の関係にとり重大な事件となリ得るので、取り敢えず

http://www.alarabiya.net/articles/2012/09/11/237447.html
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-4280465,00.html
http://www.haaretz.com/news/middle-east/u-s-ambassador-to-libya-three-staff-killed-in-benghazi-rocket-attack-says-libyan-official-1.464509

リビアの首相選挙

リビアの首相選挙は12日議会で行われることになっていることは先日お伝えしましたが、6日付のal qods al arabi net は、この選挙に8名の立候補者があると報じています。

そのうちの1名はリベラル派連合指導者(確か移行評議会の下で一時首相を務めていたかと思われる)のmahmoud jibrilとのことです。
もう一人は現電気大臣でスラム主義者のaudh al baraasiとのことです。
また現副首相でイスラム主義に近いとされるmustafa bu shaqour も立候補している由。

リビアの国会は定員200名のうち、80名が政党に割り振られたが、残りの120が独立というか個人に割り振られたため、現在のところ必ずしもその政治的色あいが不明で、この首相選挙の結果が議会の動向を見極めるうえでも重要とのことです。

http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-09-06-15-14-57.htm

内務省前での車爆弾(リビア)

リビアでは選挙後も治安情勢は大きく改善はされていないようですが、19日付のal jazeera net とal qods al arabi net は、19日リビアの首都トリポリで2件の車爆弾事件があり(al qods l arabi は3台の車に仕掛けられた爆発物としている)、2名死亡、数人が負傷したと報じています。
最初の事件は内務省の前での車の爆発で、2番目は昔の警察学校で現在容疑者の尋問所として使われて建物の前とのことです。

記事の要点は以上で、犯行声明等はない模様で、誰の犯行かは不明ですが、内務省を狙った犯行として極めて政治色が強いことが注目されます。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-08-19-06-44-34.htm
http://www.aljazeera.net/news/pages/66220aad-8aef-49c8-b299-817ba6ba4385?GoogleStatID=9

リビア情勢(反カッダーフィ陣営の内部対立)

最近反カッダーフィ陣営内の対立(特に旧政権から移ってきたものとイスラム主義者との間の)が云々され始めましたが、13日付の al jazeerah net はこの問題に関して、2の記事を載せています。

双方とも革命軍、またはイスラム主義者と国民評議会との間の確執に関するものですが、その対象はどちらの場合も執行機関の長の jubril です。

1はリビアのイスラム指導者で世界イスラム学者連盟の aly al salabi の同放送への発言で、リビア人は誰も jubril を支持していなく、誰も彼を尊敬していないので、彼は辞職すべきだというものです。
記事によれば、salaby は jibril 及びその周辺の人間は、リビアに独裁政治を導入しようとしているが、リビア人民はは5万人の血で開放を勝ち取ったもので、この民主主義の時代には自分で自らの国を作れると語ったとのことです。

http://www.aljazeera.net/NR/exeres/65234A0E-B96F-4B31-A340-313D80EAE9A9.htm?GoogleStatID=1

2は同じ日付の別の記事ですが、こちらの方は independent および los angel times を引用して、トリポリの軍事評議会指導者 abdel hakim belhaji と jubril との対立が嵩じて、ついに前者が後者の記者会見をボイコットする事態にまで至ったと報じています。
記事は belhaji の報道官が、誰ひとり jubril を必要としていないし、尊敬してもいない、トリポリは我々自身が解放したもので、誰も新しい独裁者を必要としていないと語ったとのことです。また、リビア国民が犠牲を払いつつ戦っていた時に、彼は外国にいたとも語ったとのことです。

http://www.aljazeera.net/NR/exeres/18F2BC88-CBAD-4A8B-8517-C2334244D46D.htm?GoogleStatID=9

何しろこれまでリビアの中でどういう勢力があって、それがどういう関係を作っていて、また特にその後のカッダーフィとの戦いの中で、反カッダーフィ陣営の中で、どのような勢力がどのような連合、敵対関係を作っていたかも全く無知なので、これらの記事の重要性については、判断しかねるというのが正直なところです。

しかし、ざっと読んでみた限りでは、相当深刻で、今後のリビアの情勢に大きな影響を与えそうな気がします。
どうも、問題は世俗主義者 対 イスラム主義者、現実に武器を持って戦った者 と ベンガジなど後方で直接戦闘に参加しなかった者、という2の対立軸があるような気がします。またこの2つの軸が微妙に絡まっているような気もします。

核たることも言えずに申し訳ないが、今後より詳細な情報が集まってくると思います。取り敢えず。

リビア情勢(周辺地域への影響  トゥワレグ族)

カッダーフィ体制の崩壊の周辺地域への影響についてもう一つ。

今度はかの有名なトゥワレグ族の話です。
トゥワレグ族といえば北アフリカからマリ、ニジェール等に居住している民族で、男は青い民族服を着てラクダに乗った勇猛果敢な戦士として知られています。

29日付の al qods al aabi net の記事によると、マリ及びニジェールの治安当局が29日AFPに対して、これまでカッダーフィ軍で戦っていた、トゥワレグの男数百人が両国へ帰国しているとのことです。
その中には傭兵として戦った者もいれば、リビアに移住してリビア軍に所属していた者もいるとのことで、中にはカッダーフィの特殊部隊に入っていた者もいるとのことです。

彼らは武器を携行し、訓練と実戦経験を有するので、彼らの帰国がこれら両国のみならず、この地方一帯の不安定化を促すのではないかと危惧されているとのことです。
なお、記事によれば、トゥアレグ族は、全部で150万人程度で、マリ、ニジェール、アルジェリア、リビア、ブルキナファッソに居住しているとのことで、これまでもそれらの国の政府とよく問題を起こしていたと思います。

http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2011-08-29-14-02-14.htm
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