リビアからの外国人労働者等の避難の様子は、BBCやCNNで連日報じられて、多くの避難民がマルタ等を経由して帰国しつつあるようです。

しかし、そのような国家の支援を受けられる国の労働者はともかく、貧しい国の労働者及びエジプトみたいに、その数が極端に多い国の労働者は、極めて悲惨な状況にあり、人道上の危機の可能性が近づいていると報じられています。

リビアの東の国境地帯では、そのような問題は今のところ生じていないようですが(エジプト国境内に軍がテントの病院等を設置して支援しているし、そもそも交通も円滑に動いている模様)、問題はチュニジア国境(西部の国境地帯)です。

一つには首都のトリポリから近く、未だ多くの混乱が続いている中での脱出であること、チュニジア側との国境地帯での受け入れ態勢の欠如で、食料も欠乏している上に、テントも少なく(今頃は夜間は非常に寒いのに道路に寝ざるを得ないものが多い)、また水も欠乏しているが、衛生状態が悪化しているとのことです。

特にエジプト人労働者は既に5万人もが、国境地帯に滞留しているうえに、連日数千人規模が出国してくる模様です。

この為エジプト政府は既に軍艦を現地に派遣し、さらに4隻が現地に向かいつつあるとのことですが、エジプト人の間では、自国の政府は何もしてくれないとの不満が高まりつつあるようです。

いずれにしても、エジプト人を含めてアジア、アフリカからの労働者約150万人が未だにリビア国内にいるとUNHCR(国連難民高等弁務官事務)が試算しているとのことです。

さらに悲惨なのがソマリア、イラク、スーダン等の労働者で、彼らに対しては本国の支援はゼロとのことです。

これに対して3万人以上いた中国人労働者は、中国政府が輸送機を派遣して輸送の手配をしており、また中国海軍の艦船もスエズ運河を越えたとのことです。このため中国人は既に2万9千人が出国した模様です。

本件に関するal jazeerah net の1日付の記事より。

http://www.aljazeera.net/NR/exeres/E8AD1B03-CA14-4E31-A0CC-54FD300AF772.htm?GoogleStatID=9