中東の窓

長年、日本の外交官として中東に深く関与。中東から見た国際関係を日々発信するブログ。

難民

難民船の沈没(トルコ沖)

6日付のal qods al arabi net とal jazeera net は、トルコ西方、ギリシャ東方のエーゲ海で、難民多数を乗せた船が座礁し、沈没し、少なくとも54名が死亡したと報じています。
なお、乗客のうち45名はトルコ海軍等により救助されたとのことです。

これら難民はシリア及びイラク人で、エーゲ海のギリシャ領に到着し、そこからEUに入り、最終的には英国を目指していた模様とのことです。

記事の要点は以上で、詳細は不明ですが、イラク、シリア等を巡る政情、社会不安、経済情勢の犠牲者ではないかと思われます。

http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-09-06-14-45-25.htm

イスラエル  アフリカからの難民

13日付のjerusalem post 電子版によると、イスラエルの紅海の(と言うかアカバ湾に面した)港町エイラートがアフリカからの難民約2000人の拠点となっているが、彼らは劣悪な施設で、職もなく、一日中大通りにたむろして博労の来るのを待っていて、まるで奴隷市場と嘆くものが多く、エイラートの市長も、状況は市の手に余っており、政府が解決について努力してくれなければもぅどうにもならないところまで来ていると嘆いているそうです。

アフリカやアフガニスタンやクルド人等の非合法移民の波はイタリアやスペイン、ギリシャ等の地中海沿岸諸国にとって、大変大きな問題になっていますが(イタリアが難民を送還することでリビアと合意したとして非難されたり、つい最近はギリシャがアテネの非合法移民のテント村を撤去したことがニュースになっている)、その波が遂にイスラエルにも押し寄せたわけです。

尤もアカバ湾のエイラート迄これらアフリカ人がどのようにしてたどり着いたのか、若干不思議ではありますが(地理的な位置関係からして)、それはともかく、これまでイスラエルは中東における唯一の先進民主主義国だと威張っていたものですが、小難しい理屈はともあれ、もしかしたらこれら難民の動きがイスラエルは少なくとも欧州諸国と同じくらい、難民の行き先として適当な先進富裕国であることを証明しているのかもしれない。
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