2019年04月08日

【斜里川で油流出事故】第二報

2019年4月7日に斜里川で油が流出したとの情報を受け、本日(8日)午前、2名で現地調査を行った。
まず、油曝個体の有無を確認するため、もっとも水鳥が集まっている斜里川河口域を見回った(10:15-35)。
結果、水鳥では以下の種が確認されたが、油曝やその疑いのある個体は確認されなかった。
マガモ20±、ハシビロガモ5±、コガモ50±、カルガモ2、キンクロハジロ1、ウミアイサ1、カワアイサ10±、ホオジロガモ2、オカヨシガモ1、ヒドリガモ5±、オオセグロカモメ10±


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↑鉄橋上流のヤナ付近の様子



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↑鉄橋〜ヤナ間で見られたカワアイサやマガモ、コガモなど



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↑河口



次に、流出現場との情報を得ていた斜里町中斜里の新拓橋へ向かい、状況確認を行った。
新拓橋下流右岸側の樋門の下流にオイルフェンスと吸着マットが展開されており、樋門に通じる水路の上流側を見ると、非常に薄いものの、若干の油膜が確認された。見た限り、透明〜淡色の粘度の低い油(潤滑油?)と思われた。
また、吸着マットの一部には若干茶褐色の汚れが付着していたが、油かどうかはわからなかった。
オイルフェンスより下流側では油膜は確認されず、斜里川への流入は収まったと思われた。
油膜が確認されたものの非常に薄く、また周辺に油の臭いもほとんど無かったこと、オイルフェンスより下流側には油膜がなかったことから、ほぼ終息と言って良い状況と思われた。


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↑新拓橋から下流を見る。右手の河畔林に隠れてうっすらと見えるオレンジ色の物体が樋門で、ここから油が斜里川へ流れ出たものと思われる。



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↑樋門の様子



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↑樋門の上流側の水路。ここを伝ってきた油が樋門を通り、斜里川へ流れ出たと思われた。



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↑写真ではわかりにくいが、薄い油膜が確認された



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↑展開されていたオイルフェンスや吸着マットの様子


報告は以上。
なお、この件についてはまだ報道はなされていないものと思われる。
今後詳しい報道等があれば順次採りあげていきたい。




【斜里川で油流出事故】190407 

「斜里川を考える会」によるFacebookへの投稿記事によると、2019年4月7日、斜里川にて油流出事故があったとのこと。流出元や流出量等についてはいくつか情報があるものの、裏付けが取れていないため現時点でのコメントは控える。
記事の写真を見る限り、C重油のような粘性の高いものではなく、潤滑油や灯油のような比較的粘性の低い油と思われる。
この時期、斜里川には河口周辺を中心にカモ類・カモメ類をはじめとした多数の渡り鳥が羽を休めており、流出油による油曝が懸念される。
無色透明な油による油曝の場合、一見して何も付着していないように見えるが、羽毛のツヤが失われてガサガサになり、執拗に羽づくろいを行うなどの異常行動が見られるようになるため注意が必要。

以上、取り急ぎ、第一報。


2018年01月13日

【油曝個体情報】180112/興部川河口/オオセグロカモメ

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2018年1月12日、興部川の河口において、腹部が重油と思われるもので汚染されたオオセグロカモメ成鳥1羽が確認された。
興部町では1月4日にも沙留漁港において油曝個体が見つかっているが、汚染源については不明である。

情報をご提供頂いたてっちゃんさんに御礼を申し上げる。

2018年01月05日

【油曝個体情報】180104/興部町沙留漁港/オオセグロカモメ

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2018年1月4日、興部町の沙留漁港において、下腹部に重油様の油が付着したオオセグロカモメ幼鳥1羽が確認された。
確認したてっちゃんさんによると、腹部の羽を盛んに羽づくろいし、水浴びも繰り返していたとのこと。このような行動は油曝個体によく見られる特徴的なパターンである。全身が黒い鳥(エトロフウミスズメなど)の場合は一見して油の付着が非常にわかりづらいことがあるが、執拗に羽づくろいを続けたり、盛んに水浴びをするなどの行動が見られれば油曝を疑った方が良い。

情報提供いただいた、てっちゃんさんに御礼申し上げる。


2017年04月22日

【海岸調査講習会】170422/常南ビーチ(北見市常呂町)

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【海岸調査講習会】
2017年4月22日 常南ビーチ(北見市常呂町)

集合すると、さっそく上空をオオハクチョウの群れが通過していきました。
まっすぐオホーツク海へ出ていきます。渡っていくのでしょうか?

図面や野帳の記入についてレクチャーを受けたあと、海岸を歩きます。
常南ビーチは初めて歩きましたが、漂着ゴミは少なく気持ちよく歩くことができました。
時々落ちている海鳥の羽の違いについて教えてもらいながら、貝殻や穴があいた石や流木など確認しながら進みました。
幸い海鳥の死体や油などは確認されず、平和な海岸に一安心の海岸調査でした。
(報告:げらぞうさん)

【油関係の漂着物】確認なし
【漂着死体等】確認なし
【確認生体種】オオハクチョウ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、シノリガモ、ホオジロガモ、カワアイサ、ウミアイサ、ウミネコ、カモメ、シロカモメ、セグロカモメ、オオセグロカモメ、オジロワシ(以上13種類)
【参加者】6名(内訳:北見市1名、網走市1名、小清水町2名、津別町1名、遠軽町生田原1名)

2017年03月03日

【油曝個体情報】170302/斜里町オシンコシンの滝/オオセグロカモメ

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2017年3月2日14:15頃、斜里町オシンコシンの滝の海岸沿いを飛翔する、油曝したオオセグロカモメ成鳥1羽を確認した。
斜里町方向から飛来し、しばらくオシンコシン周辺で探餌飛翔したあと、ウトロ市街方向へと飛去した。
体下面から右翼下面にかけてべったりと重油様の油が付着しているのが目立ったが、飛び方などに特に異常はなく、衰弱している様子は認められなかった。
汚染源は不明である。

2017年02月28日

【海岸調査】2016年度の報告書アップと一斉調査の終了についてのお知らせ

昨年実施した「北海道一斉海岸調査2016」の報告書が完成し、当支部ホームページにアップしました。

今回は礼文町でオイルボールが多数確認されるなど、油関係の漂着物が各地で確認されました。
ただ、幸いにも油曝した鳥獣の確認は生体/死体ともになく、その点ではホッとできる結果となりました。

当支部ホームページの「海岸調査」ページ下段にあります「北海道一斉海岸調査2016」をダウンロードしてご確認下さい。
http://www.wbsj-okhotsk.org/beachcensus/cbs.htm

なお、2007年からはじめて10年間続けてきた本調査ですが、一定の役割は終えたと判断し、終了させていただくこととなりました。

ただし、海岸調査講習会の開催や、油汚染問題に関する監視・情報収集・発信等の活動は今後も継続して行っていく所存ですので、引き続きご協力のほど、よろしくお願い致します。

海岸調査のマニュアルや調査票等については引き続き支部ホームページに掲載しておきますので、ご自由にダウンロードの上、ご使用下さい。

これまで本調査にご参加・ご協力いただいた皆さまに、あらためて厚く御礼申し上げます。
今後とも、当支部の活動へのご理解・ご協力のほど、どうぞよろしくお願い致します。



2016年12月16日

【油曝個体情報】161215/藻鼈川河口/オオセグロカモメ

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2016年12月15日、紋別市の藻鼈川河口でも油曝したオオセグロカモメ1羽が観察・撮影された。
体下面にべったりと重油様の液体が付着しているのがよくわかる。
一見して同日に興部漁港で観察された個体にも似るが、興部漁港の個体は脇までべったりと汚染されているのに対し、こちらの脇は汚染されておらず、別個体であると思われる。

情報を提供頂いたS.K.氏に御礼申し上げる。



【油曝個体情報】161215/興部漁港・沙留漁港/オオセグロカモメ

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2016年12月15日、興部漁港と、隣接する沙留漁港(ともに興部町)にて、それぞれ油曝したオオセグロカモメ1羽(写真上が興部漁港、下が沙留漁港の個体)が観察・撮影された。

写真を見ると、体下面にべったりと重油と思われる粘度の高そうな黒褐色の液体が付着しているのがわかる。

周辺では特に海難事故等の報告はなく、原因は不明である。

情報を寄せて頂いたてっちゃん氏に御礼申し上げる。




2016年12月08日

【イベント】ナホトカ号油流出事故から20年 シンポジウム・私たちは海洋環境災害にどう対処すべきか

あの油流出事故から20年経ちました。
知床の油汚染海鳥大量漂着事件とは様相がまったく異なりますが、多くの水鳥が重油によって命を落とした点は同じです。
私たち日本野鳥の会オホーツク支部はこのような事故が繰り返されないことを祈りつつ、地道な活動を続けています。
ナホトカ号の災いから学ぶことは多くありました。このシンポジウムでも多くのことを学べると思います。
興味のある方は是非ご参加下さい。

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ナホトカ号油流出事故から20年 シンポジウム・私たちは海洋環境災害にどう対処すべきか

ナホトカ号油流出事故から2017年1月で20年を迎える。
日本海で起きたこの重大事故により、多くの海鳥が影響を受けた。
この事故を契機に海鳥の油事故に対する法律や、救護の専門施設の設置や人材育成の仕組みの整備、情報基盤の迅速化、タンカーの防災対策の強化などが行なわれた。
いまもういちど振り返る私たちが海洋環境災害でやるべきこと、考えていきたいこと……

■日 時:2017年1月28日(土)13:00〜17:30 (12:30開場)
■会 場:法政大学 市ヶ谷キャンパス58年館 834教室
■定 員:300名
■参加費:無料
■申込み:不要(直接会場にお越しください)

[主催](公財)日本野鳥の会、日本環境災害情報センター、法政大学人間環境学部
[後援](公財)WWFジャパン、(公財)山階鳥類研究所、(公財)日本鳥類保護連盟、(一財)海上災害防止センター、(NPO)野生動物救護獣医師協会

【プログラム】
■開催趣旨説明
 ナホトカ号事故対応で考えていたこと 工藤栄介[笹川平和財団]
■基調講演
 海鳥の現状とリスク  綿貫 豊[北海道大学]
■ナホトカ号油流出事故の経緯、概要報告
ナホトカ号事故の経緯と現場での水鳥保護の対応 大畑孝二[日本野鳥の会]
 北海道における油流出事故への取り組み例 高田雅之[法政大学]
■その後の法制整備
 海洋生物を護るための仕組みって?─条約・法律・計画・戦略 脇田和美[東海大学]
国家緊急時計画(2006年閣議決定)等の内容の共有とその後の経過 根上泰子[環境省]
■その後のソフト面・ハード面での整備
油汚染対策の水鳥救護等に関わる人材育成や体制づくりの推進 箕輪多津男[野生動物救護獣医師協会]
 今後の大規模油流出事故 ─第二のナホトカ号事故は起きるのか 大貫 伸[日本環境災害情報センター]
■パネルディスカッション
〈進 行〉 葉山政治[日本野鳥の会]
〈話題提供〉流出災害に備えた市民連携の重要性
 なぜ環境災害で組織連携が難しいか? 後藤真太郎[立正大学]
プラスチックによる海洋汚染 災害起因漂流物 小島あずさ[JEAN]
〈パネリスト〉
後藤真太郎[立正大学]
小島あずさ[JEAN]
綿貫 豊[北海道大学]
脇田和美[東海大学]
根上泰子[環境省]

■お問い合わせ
公益財団法人 日本野鳥の会 自然保護室
電話:03-5436-2633 
E-mail:hogo@wbsj.org


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