その他

2016年12月08日

【イベント】ナホトカ号油流出事故から20年 シンポジウム・私たちは海洋環境災害にどう対処すべきか

あの油流出事故から20年経ちました。
知床の油汚染海鳥大量漂着事件とは様相がまったく異なりますが、多くの水鳥が重油によって命を落とした点は同じです。
私たち日本野鳥の会オホーツク支部はこのような事故が繰り返されないことを祈りつつ、地道な活動を続けています。
ナホトカ号の災いから学ぶことは多くありました。このシンポジウムでも多くのことを学べると思います。
興味のある方は是非ご参加下さい。

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ナホトカ号油流出事故から20年 シンポジウム・私たちは海洋環境災害にどう対処すべきか

ナホトカ号油流出事故から2017年1月で20年を迎える。
日本海で起きたこの重大事故により、多くの海鳥が影響を受けた。
この事故を契機に海鳥の油事故に対する法律や、救護の専門施設の設置や人材育成の仕組みの整備、情報基盤の迅速化、タンカーの防災対策の強化などが行なわれた。
いまもういちど振り返る私たちが海洋環境災害でやるべきこと、考えていきたいこと……

■日 時:2017年1月28日(土)13:00〜17:30 (12:30開場)
■会 場:法政大学 市ヶ谷キャンパス58年館 834教室
■定 員:300名
■参加費:無料
■申込み:不要(直接会場にお越しください)

[主催](公財)日本野鳥の会、日本環境災害情報センター、法政大学人間環境学部
[後援](公財)WWFジャパン、(公財)山階鳥類研究所、(公財)日本鳥類保護連盟、(一財)海上災害防止センター、(NPO)野生動物救護獣医師協会

【プログラム】
■開催趣旨説明
 ナホトカ号事故対応で考えていたこと 工藤栄介[笹川平和財団]
■基調講演
 海鳥の現状とリスク  綿貫 豊[北海道大学]
■ナホトカ号油流出事故の経緯、概要報告
ナホトカ号事故の経緯と現場での水鳥保護の対応 大畑孝二[日本野鳥の会]
 北海道における油流出事故への取り組み例 高田雅之[法政大学]
■その後の法制整備
 海洋生物を護るための仕組みって?─条約・法律・計画・戦略 脇田和美[東海大学]
国家緊急時計画(2006年閣議決定)等の内容の共有とその後の経過 根上泰子[環境省]
■その後のソフト面・ハード面での整備
油汚染対策の水鳥救護等に関わる人材育成や体制づくりの推進 箕輪多津男[野生動物救護獣医師協会]
 今後の大規模油流出事故 ─第二のナホトカ号事故は起きるのか 大貫 伸[日本環境災害情報センター]
■パネルディスカッション
〈進 行〉 葉山政治[日本野鳥の会]
〈話題提供〉流出災害に備えた市民連携の重要性
 なぜ環境災害で組織連携が難しいか? 後藤真太郎[立正大学]
プラスチックによる海洋汚染 災害起因漂流物 小島あずさ[JEAN]
〈パネリスト〉
後藤真太郎[立正大学]
小島あずさ[JEAN]
綿貫 豊[北海道大学]
脇田和美[東海大学]
根上泰子[環境省]

■お問い合わせ
公益財団法人 日本野鳥の会 自然保護室
電話:03-5436-2633 
E-mail:hogo@wbsj.org


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2008年04月01日

【一斉海岸調査2008】今年も一斉海岸調査をやります

昨年に引き続き、ご案内が遅れに遅れてしまい申し訳ない限りですが、この春も海岸調査を実施します。

期間は今日(4月1日)から15日までの15日間とし、その間にどこか身近な海を見ていただいて所定の用紙等に必要事項を記入の上、送って頂くという形になります。
送って頂いたデータは今後の油汚染対策等のために適宜活用させて頂きます。

「海岸調査」というと多少取っ付きにくい感は否めませんが、決して難しく、またつまらないものではありません。

漂着物を探しながら海岸を歩いていると、色々な発見があって楽しいものです。色々な鳥も観察できます。

詳しくは日本野鳥の会オホーツク支部ホームページTOPの【一斉海岸調査2008】をクリックして、調査要領などをダウンロードして下さい。
一人でも多くの方のご協力をよろしくお願い致します。

【日本野鳥の会オホーツク支部】
http://www.wbsj-okhotsk.org/



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2007年07月23日

【ハシボソミズナギドリ大量死】死因判明

小清水町などの海岸にハシボソミズナギドリの死体が多数漂着した問題で、北海道環境生活部の検査によって死因等が判明した。
道から公表の許可を頂いたので、ごく簡単にではあるが、取り急ぎ要点のみ以下にご報告する。

・検体は8個体
・死因は衰弱死(餓死)。
・鳥インフルエンザ、西ナイル熱、いずれも陰性。

なお、当ブログでの公表こそ遅れてしまったが、この検査を含め、道をはじめとする関係各機関の動きは迅速かつ的確なものであったと感じている。一地域住民として本当にありがたく思う。
また、当ブログをお読みいただいた方の中で、個人的に海岸を歩いてみた、とご報告してくださった方も複数名おられた。
こうした各個人の自発的な行動も本当にありがたい。
これらの情報についても、前後してしまうことになるが追って当ブログにて公開していきたいと考えている。



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2007年06月26日

流出油災害ボランティア基礎講習が開催されます

この7月、北海道は苫小牧において「海守」による流出油災害ボランティアの基礎講習が開催されるとのことです。
募集人員は50名、どなたでも参加できるとのことですので、海洋汚染やボランティア活動に関心をお持ちの方、ご検討されてはいかがでしょうか。
詳しくは、以下をご覧下さい。


【流出油災害ボランティア基礎講習 in 苫小牧 のご案内】
http://www.umimori.jp/pc/news/plan070728.html

【海守】(うみもり)
http://www.umimori.jp/pc/index.html







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2007年06月16日

シンポジウム「ふるさとの海を誰が守るのか?」のお知らせ

以下のシンポジウムが開催されるとのことです。
非常に興味深い内容となっています。
この問題に関心をお持ちの皆さん、是非ご参加下さい。

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−ナホトカ号油流出事故から10年−
シンポジウム「ふるさとの海を誰が守るのか?」

 1997年1月に日本海で発生したナホトカ号油流出事故からちょうど10年の節目を迎えました。今般、日本環境災害情報センター(JEDIC)と立正大学は、油流出事故に備えたリスク管理の重要性をテーマとしたシンポジウムを下記要領にて開催いたします。
日本海沿岸の10府県に重油が漂着したナホトカ号の事故は、事故対策をさらに強力・迅速に進めるための法令整備の必要性、関係機関同士の連携や事前の危機管理計画の重要性、油回収や野生生物救護の技術を持った人材育成など、実にさまざまな課題を私たちに残しました。しかしながら、これらすべてが十分解決されたとは言えません。
こうした中、サハリン沖の油田開発やアジア諸国の経済発展に伴い、日本周辺海域でのタンカー通航は増加傾向にあり、大規模な油流出事故再発のリスクが懸念されているところでもあります。日本環境災害情報センター(JEDIC) と立正大学はこの機会を捉え、国、自治体、住民、環境NGOなどの皆さんが一緒になって、油流出事故に備えたリスク管理について見つめ直す機会を提供したいと考えております。

日時 7月8日(日) 10:00−17:00(途中休憩あり)
場所 立正大学大崎キャンパス石橋湛山記念講堂(JR大崎駅より徒歩5分)
主催 日本環境災害情報センター、立正大学
共催 IFAW(国際動物福祉基金)
後援 環境省(予定、申請中)財団法人日本野鳥の会 財団法人日本鳥類保護連盟
    財団法人 世界自然保護基金ジャパン

【プログラム】
1. 基調講演
「大規模油流出事故の脅威 −蓋然性を探る統計的アプローチ−」
              社団法人日本海難防止協会 大貫伸氏
「ナホトカ号事故の教訓」 星稜女子短期大学 沢野伸浩氏

2. 漂着の現場から 〜事例報告〜
油濁コンサルタント(元 海上災害防止センター防災部長)佐々木邦明氏 
北海道斜里町役場総務環境部環境保全課 増田泰氏
北海道漁業環境対策本部 石川清氏
対馬市廃棄物対策課 阿比留忠明氏 

(休憩 12:00−13:00)

3. 生物救護活動のコーディネーション 
IFAW 国際動物福祉基金 バーバラ・キャラハン氏

4. 油事故に備えた地域の合意形成 
アラスカ州クック湾の地域防災計画の事例 
千葉県の取り組み事例 〜モデル事業紹介〜 千葉県総務部消防地震防災課
網走市における取り組み事例 〜地域防災計画〜 立正大学 後藤真太郎氏

5. パネルディスカッション 15:45−17:00  座長 立正大学 後藤真太郎氏



申込方法:ご芳名、ご所属先、E-mail をご記入のうえ、JEDIC事務局まで E-mailで
お申し込みください。 
E-mail : jedic@nifty.com   担当:甲野
   (定員300名を超えて申し込みされた方には、こちらからご連絡いたします)

参加費 :500円

本件に関するお問い合わせ:日本環境災害情報センター(JEDIC) 担当 甲野
E-mail : jedic@nifty.com
TEL. 042-576-9544(FAX兼用 祝日除く水曜日のみ)

【JEDICとは】
 JEDICは1997年のナホトカ号油流出事故後、油流出災害など環境災害に対する情報センターの必要性から、関係団体(*構成団体を参照)が2000年5月に設立したNGOです。災害発生時には生態系保護活動や自然損害アセスメントの実施を支援し、平時には人材育成やデータ収集にあたっています。



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2007年06月03日

宮城にて油曝鳥確認される

油濁チュウシャクA右2(07.05.27石巻)油濁チュウシャクA羽開1(07.05.27石巻).jpg油濁チュウシャクA左1(07.05.27石巻)






油曝チュウシャクシギA4(07.05.27石巻)

宮城県在住のK氏より、油曝鳥に関する情報をご提供頂いたので報告する。
K氏からお寄せ頂いた情報をまとめると、次のようになる。



【確認日】 2007年5月27日
【観察地】 宮城県石巻市(埋め立て工事現場)
【油曝鳥】 チュウシャクシギ 2羽
【観察状況】 黒っぽい油が付着しているように見える個体(A個体:上の写真4点)は盛んに水浴びや羽づくろいをしていたが、採餌や飛翔は特に他の個体と変わりないように見えた。もう一方の個体(B個体:下の写真)はそれほど汚染が酷くないようで、写真を整理している際、油曝に気づいた。
【その他】 6月2日の時点では渡去したらしく確認できない。

K氏よりお送り頂いた写真を拝見すると、A個体(上の写真4点)については頭部から胸にかけて油と思われるものに汚染されて羽毛の構造が乱れており、特に胸や顔の一部などにはやや粘着度の高い茶〜黒褐色の油が付着しているように見える(K氏からも「粘っこい油種のようだった」との証言を頂戴している)。
ただし、C重油等の極めて粘性の高い油が付着した時の様子とはかなり異なった印象も受けるため、潤滑油やA/B重油等が付着しているのかも知れない。
B個体については一見して異常はないように見えるが、よく見ると喉と頭上の羽毛が”ささくれ立った”ようになっている。
油が付着して羽毛の構造が乱れた時の様子によく似ており、恐らく何らかの油が付着したのだろう。
軽度の油汚染と言って差し支えないと思われるが、こういったものは私たちも特にカモメ類で多く見ている。
ごく薄く油が付着した、あるいは時間の経過と共に付着した油が擦れや揮発などで落ちていった状態など、いくつかのケースが考えられると思うが、いずれにしても野外では気づくのが大変難しい状況である。

油濁チュウシャクB左1(07.05.27石巻)油濁チュウシャクB正面3(07.05.27石巻)







さて、観察地が宮城県と言うことで、依然として座礁したままとなっている貨物船「JANE号」との関連性が気になるところである。
観察地である石巻市と「JANE号」の現場とはかなり離れており、一般的には関連性が低いような印象を受けるが、確認された個体は現時点では行動上特に大きな障害は生じていないと思われることから、汚染地はまったく別の場所、つまり「JANE号」の現場にほど近い場所であった可能性も考えられなくはない。
ただし、これはあくまで可能性の話である。
双方の油を採取して比較分析しないことにははっきりとしたことは分からない。

その「JANE号」については、まもなくアメリカのサルベージ会社の手によって燃料油の抜き取り作業が開始されると思われるが、ごく少量と思われるものの燃料油がやはり漏れだしており、エンジンの潤滑油なども流出している可能性があると言う。

【毎日新聞MSNニュース】
『宮城県沖・貨物船座礁:撤去、最低でも28日間 海水浴シーズン直撃の可能性 /福島(2007年5月25日付記事)』
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/fukushima/news/20070525ddlk07040356000c.html

燃料油の抜き取り作業が速やかかつ無事に終了することを祈るばかりである。

本件記事に関して、貴重な情報をお寄せ頂き、また写真の拝借をご快諾頂いたK氏にはこの場を借りて心よりお礼申し上げる。




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2007年04月18日

「道南油汚染鳥情報」が公開される

北海道大学水産学部(函館市)のサークル「北方圏生物研究会」が実施してきた調査等によって道南各地で確認された油汚染鳥の情報がこの度まとめられ、同サークルの公式ホームページにおいて公開された。

中心メンバーには昨年の4月9日に実施した一斉海岸調査に遠路はるばる網走まで駆け付けて調査を行ってくれた方々がおり、サークルを立ち上げたあとは道南で地道な海岸調査を続けるなど、その真っ直ぐな視線と情熱的な活動内容には私どももハッとさせられることが多い。

副代表を努めるK氏は言う。

『油瀑個体を見かけても何もしないよりはせめてその情報を公開し、
 何かの役に立てばと思っての行動です。
 是非ご覧ください。
 そしてご意見・ご助言があれば、ぜひお願いします。』

この言葉を胸に刻んだ上で、是非ご覧頂きたい。

【北海道大学水産学部 北方圏生物研究会】
http://hokuseiken.web.fc2.com/index.html



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2007年03月10日

アビネットワーク・Japanのご紹介

昨年暮れに、「アビネットワーク・Japan」が設立された。
これは、アビ類の日本における生息状況を把握し、保護・保全への基礎資料とすることを目的に発足した組織である。

【アビネットワーク・Japan】
http://www009.upp.so-net.ne.jp/AbinetworkJapan/

”アビネット”HPから、百瀬淳子代表のご挨拶を以下に引用させて頂く。

(以下、引用)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このたび、アビ類のネットワークをたちあげることとなり、「アビネットワーク・Japan」と名づけました。
アビ類は初冬、日本の沿岸、瀬戸内海に越冬にやってきて、4月末から5月初めに北に帰ります。遠い海上に棲むために観察例はそう多くなく、今までは観察者個人からの断片的な情報のみに終わり、まとまった資料としてはありませんでした。
そこで今回、横の繋がりを持って飛来情報を集め、減少していくアビ類の保全に役立つような資料を作ろうとネットワークの運びになったのです。
それにはまずホームページを作成し、皆様との交流をはかりたいと思います。まだ何からしてよいのかと思い惑っている状態ですが、皆様、生まれたばかりの「アビのヒナ」をどうぞよろしくお願いいたします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(引用終わり)

私どもも百瀬代表からのお誘いを受け、二つ返事で参加させて頂くことにした。
私どもの情報が保護や保全に活用されるのであれば、これほど素晴らしいことはない。

知床を初めとしたオホーツク海沿岸部においては、これまでのところアビ類の油汚染被害は1件(シロエリオオハム)に留まっており、ウミスズメ類と大型カモメ類が大半である。
しかし、対馬などではアビ類が被害の主となっているようである。
全国各地の有志が情報を提供し、アビ類の日本における生息状況が明らかとなれば、今後の海洋汚染防止へ向けた取り組みにも非常に役立つものとなるだろう。

この”アビネット”だけではない。
調査研究等において私どもの情報やサンプルがお役に立つのであれば、団体・個人問わず積極的にご協力していきたいと考えている。
そういった活動を通じて私どもも多くのことを学ぶこととなり、ネットワークも広がっていく。
私どもにできることがあれば、どんなことでもまずはお気軽にご相談頂きたい。


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2006年04月15日

オオセグロカモメ放鳥

060415ooseguro1昨日オオセグロカモメを治療していただいた動物病院からWのもとに電話が来た。話を伺うと「元気になり放鳥できるのではないか?」とのことだった。早速Wは動物病院へ向かう。
病院に着いてオオセグロカモメを見ると、確かに元気になっていた。昨日とは見違えるくらい羽が綺麗になっていて、ゲージの中で激しく暴れていた。あれだけ衰弱していた個体が僅か一日でここまで回復するものなのか?と本当に驚いた。野生の力は本当に凄いと感じた。
動物病院の職員は業務で忙しく、放鳥はW一人で行うことになった。すぐに獣医師とともにオオセグロカモメをダンボール箱に移し動物病院を後にした。

このオオセグロカモメを保護した場所は網走市海岸町なのだが、放鳥に失敗した場合と今後の様子を見ることを考え、Kと相談し放鳥場所は濤沸湖白鳥公園にすることにした。あまり良いとは言えないが、白鳥公園ではパンの餌付けが行われている。容易に餌を取ることができる白鳥公園なら、放鳥後の体力回復にも役立つと思われた。

060415ooseguro2060415ooseguro3すぐに白鳥公園へ移動し、観光客が居なくなった頃合を見計らって、観察舎の従業員の方に協力して頂き放鳥を行った。放鳥後のオオセグロカモメは周辺を歩き回るだけでしばらく飛ぶ気配は見られなかった。ちょっと不安になり始めた頃に、オオセグロカモメは手すりに飛び移り、その後すぐに仲間達が休んでいる対岸の中洲へ飛んでいった。心配はいらないようだった。写真はたまたま撮影できた飛び立つ瞬間である。

放鳥後に観察舎の従業員の方に最近の油が付着したカモメの情報をお聞きした。すると、4月1日から観察されているオオセグロカモメ第3回冬羽個体は昨日まで元気に現れたとのことだった。だいたい同じ場所にとまり、観光客のパンをたっぷり食べているとのことだった。

この第3回冬羽個体は油が付着した状態で少なくとも15日は生きていることになる。一般的にウミスズメ類は1兒擁油が付着すると死亡する確率が非常に高いと言われている。私達が見た限りでは、この第3回冬羽個体は下腹部から背中の一部にかけて酷く油が付着し、ウミスズメ類ではすでに死亡している量の油が付着していることは間違いない。カモメ類は比較的油汚染に強いという話を耳にしたことがあるが、餌環境と気候(気温)などの条件が整えば、陸上でも活動できるカモメ類はかなり油汚染に強いということが言えるような気がする。いつまで見られるかはわからないが、今後この第3回冬羽個体の行動に注目していきたい。




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2006年04月14日

オオセグロカモメの保護

060414ooseguro網走市海岸町のカモメ類のカウントを行っている最中に衰弱したオオセグロカモメ成鳥1羽を発見した。オオセグロカモメの衰弱は激しいようで、ひと目見ただけで捕獲することが可能だと判断できた。まずK氏に一報を入れておく。それからすぐにW氏は保護する準備を整えてオオセグロカモメに接近した。案の定飛び上がることが出来ないオオセグロカモメは余裕で保護することができた。
全身を見た限りでは油の汚染は見られなかった。全身は酷く濡れた状態になっていた。足にビニールの紐が巻きついていた。嘴で盛んに噛み付く力だけは十分に残っていた。

オオセグロカモメをタオルで巻き、小脇に抱えた状態のまま日頃お世話になっている網走支庁環境生活課のN氏に電話した。しかしN氏とは繋がらなかった。すぐに同じく環境生活課のO氏に電話した。前回のオオセグロカモメの保護の際にお世話になった方である。O氏とはすぐに繋がり状況を説明する。

油が付着していないことを告げると「支庁では受け入れられない」との回答を得た。
その代わりに傷病動物の指定先となっている(?)市内の動物病院を紹介して下さった。W氏はすぐにその動物病院へオオセグロカモメを搬送した。

動物病院のスタッフの対応は非常に素晴らしいもので、獣医師2名に看護師?3〜4名が対応してくれた。まず保護した時の状況を詳細にカルテに記載し、それからオオセグロカモメの体を詳細にチェックした。
最初に足に絡まっていたビニールテープを慎重に外していく。足だけだと思っていたテープは頸を含む体全体に巻きついていた。それから骨折の有無、傷の有無、脂肪の付き具合などを診察していた。獣医師によると「脂肪の付き具合から判断しても非常に衰弱している。幸い一箇所に傷がある以外、骨折などの重大な怪我はないようだ。頸に絡みついたビニールテープによって餌が取れず衰弱したのではないか?」とのことだった。
動物病院でしばらく看護し元気になったら放鳥するということになった。放鳥の際には手伝いをお願いするかもしれないとのことだった。この素晴らしい対応に満足しW氏は動物病院を後にした。

<前回保護したオオセグロカモメのその後>
網走支庁に連絡した際に4月7日に保護したオオセグロカモメのことを伺った。網走支庁から伺った話のみを以下に記す。
「オオセグロカモメは翌日に放鳥しました。元気にはなっていました。しかし10mほど飛んで地面に降りるということを繰り返していました。」

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