松前沖・貨物船座礁事故関連

2006年12月28日

松前沖・貨物船座礁事故<第7報>

岩礁に乗り上げた形となっていた当該船の曳航作業が開始されたとの報道がなされた。

・北海道新聞12/26付記事「えい航作業始まる 松前沖で座礁のパナマ船」
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061226&j=0022&k=200612265353

記事によると「新たな重油の流出は無い模様」とのことで、一安心である。
事故の原因についてはまだ調査中のようだが、しっかりと原因究明をして、再発防止に努めて頂きたいと願う。
この事故はこれで終わり、ではない。今後もしっかりと注目していきたい。



abura060303 at 18:36|この記事のURLTrackBack(3)

2006年12月23日

松前沖・貨物船座礁事故<第6報>

松前町の海岸に座礁した貨物船から重油が流出した問題に関連して、油汚染問題と長年戦っておられる札幌市のS獣医学修士より、12月11日の現地の様子について情報をお寄せ頂いた。
当ブログでの公開について承諾を頂いたため、S獣医学修士に代わってご報告させて頂く。

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12/11現地、午前11時、ほぼ無風、波の高さ30cm以下べたなぎ。
札前と茂草漁港の中間付近の一部砂の岩礁地断崖下に座礁船を認める。
既に汚染油の回収業者が着ており、海岸線は一部を除いてほぼ作業終了していた。
地元の人の話では嵐でもないのに港もないこの海岸にだんだん貨物船が接近し、岩場に引っかかりその後、砂地に真正面から侵入座礁したとのことであった。
油回収業者の話では船員は全員無事で、波もなく順調に流出油は回収されたとのこと。
現場は住居、港などがない砂地の浅瀬で、この海岸一帯は荒磯であった。

海岸線調査;
海岸の砂礫と岩場には多少の重油痕と油臭が漂っていた。
岩場の隙間にはほとんど油の進入がなく、小魚などが生存可能な状況であった。
座礁船の舳先は砂浜に完全に打ち上がり、岸から手の届くところまで来ていたが外見からの損傷部位は見られなかった。
船周囲の探索で油まみれのウミウ死体を1個体回収した。
付近にはオオセグロカモメが数羽、その他アビ類とおぼしきトリが十数羽見られたが油汚染トリはほかに見つからなかった。
今後の状況の進展は少ないと思われ現場から翌日着札した。
回収したトリは酪農学園大、A先生に解剖を依頼中である。

今回の船舶事故は、悪天候による難破ではないようで原因は不明である。事故の原因については海上保安庁にて調査中とのことである。この時期には珍しく海は穏やかであったことまた、荒磯であるがテトラや港湾施設に被害がなかったのは幸運である。不思議なことに、針の糸を通すがごとく岩礁に乗り上げず、砂浜に直角に船が座礁したため転覆の恐れは少ない。残念ながら油汚染の被害トリが発見されたことにより地元や、関係省庁には今後も注意を促したい。

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2006年12月16日

松前沖・貨物船座礁事故<第5報>

6日に道南の松前町の海岸に座礁した貨物船からの重油の抜き取り作業が開始された。
記事によると、まだ船体には海水の混じったC重油76キロリットルが残っているとのことである。
作業が無事に完了することを祈りたい。
詳しくは以下の記事をご参照のこと。

・北海道新聞(12月16日付記事)
「松前沖座礁 貨物船 重油抜き取り着手」



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2006年12月10日

松前沖・貨物船座礁事故<第4報>

6日に道南の松前町で座礁した貨物船に関する続報だが、この事故は当初、エンジンの故障が原因で起きたものと考えられていたが、ここに来て「故障後の不適切な操船によるもの」であった可能性が高まっているようである。
以下の北海道新聞の記事を参照されたい。

「パナマ船座礁 船長ら聴取へ 函館海保」12/10付 北海道新聞

さて、なんともやり切れないニュースの後に、さらに残念なニュースをお伝えしなければならない。

9日に現地周辺をパトロールした北海道大学水産学部・北方圏生物研究会に所属するK氏によると、周辺の漁港等で油に汚染されたカモメ類数羽が確認されたとのことである。
K氏のブログ『sepak鳥』をお読み頂きたい。

このブログ公開後に頂いた連絡では、K氏ら一行は、当日自主的に周辺海岸を調査されていた函館市在住のS氏と合流して油汚染個体についての情報交換(写真等による個体識別を含む)を行ったところ、K氏らが確認した3個体の他に、少なくとも2個体の汚染鳥(いずれもオオセグロカモメ)がいたことが判明、これまでに確認された油汚染鳥は計5個体と考えられるとのことである。

これら、すでに汚染されたカモメ類についても心配であるが、K氏もブログにて二次被害の可能性について言及されているとおり、岩場を好む天然記念物コクガンやシノリガモ、ウ類への影響が非常に懸念される。

コクガンは岩礁地帯の海岸で岩に付着した海藻類(岩ノリも当然含まれる)を好んで食する種であり、シノリガモやウ類も岩礁海岸で多数見られる種である。
重油が漂着した海岸にこれらが飛来、あるいはこれらがいる海岸に重油が漂着すれば、当然汚染は避けられない。
こうした場合、意図的に現場周辺海域から対象生物を「追い出す」ことで被害を未然に防ぐという方法もある。
現場でどのような対策が練られているのかは不明だが、状況を見ながら「追い出し」も含めた適切な対策を適宜講じて頂きたい。

汚染鳥が出てからの対処療法に終始する時代はもう終わった。
被害を未然に防ぐという考え方を徹底する必要があると思われる。

abura060303 at 20:06|この記事のURLTrackBack(0)

2006年12月09日

松前沖・貨物船座礁事故<第3報>

今月6日に道南の松前町の海岸に座礁した貨物船から重油が流出した問題に関連して、地元の環境NGOである「日本野鳥の会・道南桧山支部」のI事務局長より現地の様子について情報をお寄せ頂いた。
当ブログでの公開について承諾を頂いたため、道南桧山支部に代わってご報告させて頂く。

●7日、道南桧山支部H支部長の指示で座礁した近くの海岸を見回った方により「海鳥への被害は見あたらなかった」という連絡あり。

●8日13:30、H支部長ほか1名の計2名で油汚染された海岸を踏査した結果、「流出した油に汚染された野鳥は見あたらなかった」との電話連絡あり。

報道等にあるように、流出した重油の一部が海岸に漂着するなどし、周辺の岩ノリ・ウニ・アワビなどの漁業への影響が懸念される状況である。
こうした場合に最も心配されることが風評被害である。
マスコミの方々には、いらぬ憶測を呼ばぬよう、正確で客観的な報道を心がけて頂きたいと切に願う。
現状では、現地の漁協や漁民の皆さんが影響の有無等について調査されているところだと思うが、皆さんの心配が杞憂に終わることを祈らずにはいられない。

鳥類に関する対応については前述のとおり日本野鳥の会道南桧山支部が翌日には現地入りしてパトロールを行うなど、H支部長・I事務局長を中心に迅速な対応を行っておられ、非常に心強く感じている。
私どもは遠方のため何もできないが、現地の様子を道南桧山支部の皆さんに成り代わって当ブログにてご報告させて頂くなど、バックアップしていければと考えている。

時として情報のご提供が遅れてしまう場合があるものの、得られた情報については出来る限り早期にアップしていきたいと考えているので、今後もこの事故を忘れずに注目して頂ければと願う。

abura060303 at 22:16|この記事のURLTrackBack(0)

2006年12月07日

松前沖・貨物船座礁事故<第2報>

現在のところ、新たに得られた情報は特にないが、報道等資料へのリンクを以下に貼っておく。

・STV札幌テレビ放送(映像あり)
http://www.stv.ne.jp/news/item/20061207083040/

・北海道新聞(”流出重油は帯状に広がり、一部は着岸した”との記述あり)
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061207&j=0022&k=200612071082

・函館海上保安部(昨日午後の画像がTOPページ右上に貼られている)
http://www.kaiho.mlit.go.jp/01kanku/hakodate/


<追記(13:40)>
・北海道新聞最新記事(漂着状況について写真も掲載されている)
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061207&j=0022&k=200612071188



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2006年12月06日

道南・松前沖で貨物船座礁・油流出

〜以下は北海道新聞インターネット記事より引用〜

matumae【松前】函館海保に入った連絡によると、六日午前十一時五十分ごろ、渡島管内松前町の茂草漁港近くの沖合で、パナマ船籍の貨物船「OUTSAILING5」(一、九七二トン、十四人乗り組み)が座礁した。貨物船からの連絡で、けが人はないという。エンジントラブルが原因とみられ、船底を破損したために浸水しているという。
貨物船からの救助要請を受け同海保が巡視船やヘリを出動させている。貨物船は飼料を積み青森県・八戸港を出港、石狩湾新港に向かっていた。


〜関連情報〜
・NHKニュース
http://www.nhk.or.jp/sapporo/lnews/03.html

夕方、16時台のNHK北海道版TVニュースでも報道されていた。
「油が流出している」とのことで、実際に映像でも確認できた。
ニュースによると、周辺はウニやアワビの漁場であり、漁協などで油の流出状況や影響について調べているとのこと。

取り急ぎ一報まで。

尚、地図はGoogle Earthを使用している。
Google Earth↓
http://earth.google.com/

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