先日本屋さんで立ち読みしていたら、著名な大学教授の「投機」に関する解説にビックリ(^^;)

「投資」は良いが「投機」は悪いと言うのですが、そもそも投機と投資の違いに対する理解が私とずいぶんと異なっていたのでビックリしたわけです。

そこでネットで「投機」について調べてみたら、次のような解説になっていました。

1.       「投資とは資産運用のことです。投機(ギャンブル)とは違い、参加者全体が得をすることができます。経済の流れを読み、市場全体の成長に乗ることで資産を増やすことができます。市場の規模自体が大きくなるので、ゼロサムゲームにはなりえません。」(お金のガイドブック

2.       「株式投資で考えると、投資家は企業(経営者)に出資をします。企業はそのお金を使って事業を行い、その事業から得られた収益を配当や株価上昇(企業価値上昇)という形で還元します。・・・投資というものは、それによって「付加価値」が創造されると言う点に注目することが出来ます。その結果、経済全体が発展することに寄与できるというのも投資の醍醐味の一つです。・・・投機における「機会=チャンス」というのは単純には短期的な値動きを指すのが一般的です。株や為替などにおける短期的な価格変動をチャンスとして捉えて取引をすることが投機となります。」(Money Magazine

3.       「株式投資を例に取ると、企業の成長を促しつつ自分にも利益が出る事を理想とする「投資」と違い、あくまでも自己の利益のみを追求するのが「投機」と使い分けられる場合も多く、短期的で自分の儲けのみ追及というのが「投機」の典型といえます。」(株式投資の全て

このような定義をまとめると次のようになります。

1.       「投資」とは、個人だけでなく参加主体全体の利益になる経済活動

2.       「投機」とは、個人の自己利益を追求する短期的な売買

しかしアダム・スミス以来の主流派の経済学者はこのような定義をしません(たぶん)。なぜなら、経済学は利己的な個人(つまり私利私欲)を前提にした学問だからです。そのため大学のミクロ経済学では、個人(消費者)の効用最大化(私利私欲の最大化)とか企業利益の最大化(株主価値の最大化)などを必須のテーマとして学生さんに教えています。

さて、私の「投機」の定義は次のようなものです。

「投機とは、予想が外れたときの対応をせず、一方向に多額のお金を賭けること」(^^)

具体的には、次のような場合は投機になりますので学生さんは注意してください。

1.       損失確定に関する事前のルールを決めていない

2.       ショートやプットオプションの保険(ヘッジ)がない

3.       分散投資でなく一点集中の買いになっている

4.       全ての持ち金をつぎこむ

5.       信用売買する(借金)

6.       他人の判断を信頼(依存)する

このように定義をすると、従来の定義では「投資」と思われる行為が「投機」となり、その逆もあります。例えばロングポジション(一方向の買い)だけなら「投機」になります。その一方、ロングポジションが「投資」になるのは、ショートポジションを持ってヘッジ(保険)をかけた時です。また生活に必要なお金や借金をして行う株式の購入は「投機」になります。わかりやすいですね d(^_^o)