こんにちは。

毎日毎日、暑い暑い暑い突然雷雨……また暑いですね。


いつもACOを応援してくださりありがとうございます。

チェロの水谷幸絵です。


今回の第61回定期演奏会、チラシの言葉を借りて

「このラテン音楽を聴け!

原田慶太楼セレクションによるオーケストラの聴き方が変わるコンサート」

823日水曜日、熱い熱い一夜でした。


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指揮者の意向により当初予定していたプログラム順ではなく、前半最初に日本初演となるガブリエラ・レーナ・フランクの『アンデスのエレジー』、次に世界初演上田素生さんの『空想追体験』、そしてステージ初演となった平川加恵さんの『Symphonic Drive 』、休憩をはさんで後半はアルトゥロ・マルケスの『ダンソン第4番』(室内オーケストラ版)日本初演、チェリストの遠藤真理さんに登場していただきミヨーの『チェロ協奏曲第1番作品136』、そしてそして最後にはなんとなんと、コンサートマスターの大森潤子さん、遠藤真理さん、ピアノの梅田朋子さんで上田素生さんが演奏会前夜に作曲したという世界初演どころか作曲されてから24時間経っていないピアノトリオによるアンコール。

ラテンアメリカに関連した3曲と日本人若手作曲家の2作品、世界初演、日本初演、ステージ初演が並んだ面白いプログラムでした。


曲間には指揮者によるMCがありました。曲ごとにたくさんの打楽器をセッティングする為

「その時間稼ぎの為のトーク」と、原田さんご本人はおっしゃっていましたが、お話しは楽しく、時間稼ぎ()のトークタイムが奏者とお客様と演奏する曲との全部の距離を近づけてくれたように思います。コンサートの進行も素晴らしかったです。


上田さんと平川さんお二人の作曲家もご自身の曲の前に曲についてお話ししてくださりお客様もより曲の内容を想像しやすくなったのではないでしょうか。


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私たちのためにも、上田さんは練習初日から、平川さんはリハーサル時に立ち合ってくださり「何考えて作ったの?」「何考えて演奏すればいいの?」という原田さんの質問にそれぞれ曲についてお話ししてくれました。

私個人的には作曲者ご本人が曲について明確に説明してくれるってすごくいい!さらに初演ということで、良い例えが無いのですが、連想ゲームのお題を一番はじめに見せてもらっている感じって思いました。伝わりましたか?



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今回全ての曲においてリズムとそのグルーヴ感と言うのでしょうか、そういうノリみたいなものもとても大事で、でも慣れるまでには私は結構複雑に感じて、楽譜を見て1人で練習をはじめた時などは、12345123412345……??、1234123……12とあれ?12345678………123456…123……とずっと数を数えながら大混乱していました。

練習が始まってオーケストラ全体が集まればリズムとメロディの絡みに上手く乗れたり(…乗れなかったり)。指揮をひたすら見て、音楽に乗れたり(…乗れなかったり)


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そして今回のソリスト、チェリストの遠藤真理さん!素晴らしい!本当に素晴らしい!

全ての音がクリアでドッシリとズーンと響きを纏って飛び出ていく、けど、目的に向かって正確にしっかり進んでいく、という音。どうしたらあんな音が出るのだろう?

小柄な方ですが、身体の使い方、楽器の響かせ方、音の出し方、そして音楽の作り方、伝え方全てがわかっているのだろうなぁと、舞台の床板を通して伝わってくる振動を感じながら思いました。ご本人は落ち着いていてそしてチャーミングな方、ドレスもとても素敵でした。


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61回定期演奏会、曲の中には暗い部分や葛藤する場面もちろんありましたが、原田慶太楼さん、遠藤真理さん、上田素生さん、平川加恵さん、そしていつものACOの仲間とお客様みんなと過ごせたハッピーな時間でした。


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9月2日(土)16:00開演、しらかわホール。

【特別演奏会】

安江佐和子 パーカッションリサイタル

〜リズムを超えた歌う色彩のパーカッション〜


我らがACOの打楽器首席客演安江さんのリサイタルです。

私もワクワク会場に向かいます。客席でお会いしましょう!


そして……

さあ、次回のACOは。

9月8日(金)18:45開演、しらかわホール。

 第62回定期演奏会 A定期

ユベール・スダーン氏指揮でメンデルスゾーン!


『夏の夜の夢』他

また違った熱い一夜をぜひホールでご一緒に。



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