「あっちゃん」

「おいしい梨が出たよ!」

ふるさとの、84才になる姉からの電話だ。

私がいくつになろうと姉から見たら、カワイイ弟なのだ。

おいしい梨を食べて「これはおいしい、ぜひ弟にも」という

やさしい姉からの電話。ありがたいと思う。

やっと暑さが少しおさまり、朝夕はなんとか涼しくなってきた。

なんといってももう明日から9月。

昨夜は庭で、今年初めてのコオロギの鳴き声を聞いた。

やはり涼やか「秋はもうすぐだよ」と聞こえた。

この時季になると博多近郊では、もうぶどう狩りは終わり

なしの豊水が出始め、各地で梨狩りが始まり、栗狩りもそろそろ。

その頃になると果物屋の店頭では、ゆで栗がゆでられ

独特のにおいをただよわせる。

においに惹かれてつい買ってしまう。

二つに割ってスプーンで食べる、あの栗の味は秋の楽しみの一つだ。

又いろんな柿が熟れて、秋の山を染める。

特にこの辺りでは浮羽の辺りの柿は大振りで味も良い。

「梨も柿もほうじょうや」と、博多では放生会から味覚の秋が

はじまると言い伝えられてきました。

はこざきの放生会は12日から。

その日に売り出される伝統の「おはじき」も「チャンポン」も完成したと

テレビが報じている。

久し振りに今年は放生会に行くとするか?