精神科
August 21, 2007
求心力の老衰
明日は、診察日です。
久方ぶりに、母も同伴します。
母は、仕事を休んでまで、私の精神生活向上のために主治医と向かい合ってくれます。
母とは昨日、最終確認をしました。
母と私、二人の想う先は、同じ的に命中しました。
つまり、同じことを不安に感じていたのでした。
【知世】
去年くらいからなんだけど、毎日が全然愉しくないんだ。
笑ってるときでも心の何処かに鬱があって、何事も本気で喜べない。
先生は抑えるだけで、リーマスをやめるなら抗うつ薬を全部切ると言う。
でも、私は鬱の期間の方がずっと長いし、辛い。
だから抗うつ薬を切られたら、術がないの。
今もずーっと落ちてるし・・・、どうしよう。
【母】
そうよ！もうずーっと鬱じゃない！
長すぎるよ・・・。
ずーっと低いところを停滞していて、確かに何をやっても愉しそうじゃないもんね。
ママはね、「もう少し上がらないかな」と先生に打診したくて、明日同伴するの。
先生は「上がらないように」って押さえつけるけど、常軌を逸する程の躁は１度もなかったよね。
それより鬱の方がずーっと長いし、鬱の方が酷いもんね。
端から見てても、生活レベルが上がったとは、とても云えない。
母は前回同伴したときも主治医と会話を交わしましたが、
『お母さんの考える“普通”って何ですか？』
『お母さんの想う、“それなりの生活”って、どういう事ですか？』
などと叩かれて、言葉を返す気力も萎えてしまったそうです。
私ひとりを診察する時は、よほどの事でもないかぎり処方に反映してくれたり、親身になって辛苦を労ってくれるのに、母には強気で遠慮なしに話していたなんて・・・。
明日は母だけではなく、私も隣りに座るようにします。
【明日の展望】
・リーマスをリスパダールに変更
・リタリンを1T/day→2T/dayにする
薬が欲しいわけでは毛頭ありませんが、明日は色んな意味で気合入れていきます。
August 08, 2007
焦げたあの日を眼に焼き付けて
２年前の今日、私は首を吊った。
今想えば、あの時はまだ潮時ではなかった。
もし当時の自分に戻ったなら、それを認めはしないだろうけど。
でも、あの時死なずに良かったと、19になった私は想う。
宝石のように輝く思い出、居場所ができた喜び、こうして「白い汚染」に集う同志との出会い・・・
私には、「至福」という使命が残されていたのだから。
主治医との出会いも、私に、一滴の命の水を齎した。
それまで受診していた主治医には、正直今だから謂えるのだが、「期待」をしていなかった。
完治する期待、
適当な処方をされる期待、
心を預けられる期待、
どれもこの手に掴み取ることは出来ずにいた。
そんな「医者不信」を再構築してくれたのが、今の主治医である。
薬学の知識がある私を、過去の主治医たちは「我が侭病」だの「やり辛い」だの、言いたい放題罵った。
しかし、今の主治医は違う。
「一緒に」悩み、考えてくれる。
薬のことはちゃんと、私の希望と先生の経験とのバランスが取れるよう、配慮してくれている。
今の主治医に舵取りを任せるようになってから、まだ２年しか経っていないけれど、私はこの身燃え尽きるまで、この先生に総てを預けてみたい。
けれど、主治医と約束した『生』は、守りきれるかどうか解らない。
恩を仇で返す結果になってしまうかもしれない。
私が持つ希死念慮は不測のものだし、やはり胸の奥深くにある活火山は鎮火しない。
人間がいくら水をかけても、その烈火はやまないように。
でも、私は可能性が０％になるまで、朽ちる事はできない。
私を愛してくれる人の目が、生気を失うことこそ、私が一番恐れることだから。
August 02, 2007
夜の街を隠れ舞う蝶
私の天秤は、平行を保つことを知らない。
自己愛のあいだには、憎悪心。
自尊心を見出せば、付き物の自虐心。
いつでも究極の二者択一。
白黒つけたくて、思わずグレーゾーンを蹴り上げる。
別に、マーブル模様もツートンも、充分あり得て良い。
常に頭の中にはあるし、解ってもいる。
けれど、感情がついていけない。
私はきっと、病前でも完璧主義で、強迫的だったのだろう。
それでも、その中でやっていかなければならない。
「分かっている」・・・その一言が虚しい。
私は一体、何処で何のために理解し、事を丸く収めようと奮闘しているのだろう。
自分のため？
家族のため？
主治医のため？
そうだなぁ。
その中だったら、「家族のため」を選ぶかも知れない。
『痛み』だけを考えてしまう私に、笑顔という灯火を燈してくれるのは誰だろうか。
その事を考えたとき、家族に対して本当に申し訳なく想う。
だからだろうか、私はそういった面で家族に負い目ばかりを感じている。
私に反抗期がなかったのも、この理由でほぼ説明がつく。
治療費、交通費、薬代、精神病への偏見、世間体。
他にも私の知らないところで、家族の気苦労は積み重なってゆく。
しかも私は、想像以上にタチが悪い。
そんな分際で、冥土とのコネクションを夢見てしまう。
家族の顔が浮かんできても、具に希死念慮に潰される。
私・・・かれこれ２０年近くお荷物だ。
話は変わるけれど、昨日の診察で私は、
『怒り』、『苦しみ』、『悲しみ』
と、自分の持っている３つの感情を吐露した。
しかし先生は、『悲しみ』だけを引き抜いて話を始めた。
「悲しみは、薬じゃ治らないよね。
病気じゃなくて、感情だもんね。
でも、じゃあ何が悲しみを和らげてくれるかと云えば、時間と自信だと想うの。
自信はつけたとしても、多少変化がある程度かも知れない。
でも時間は、唯一悲しみを癒す、特効薬。」
先生は、『悲しみ』という３文字を囲むように黒く塗り潰しながら、ゆっくりと私に説いた。
抜けるように青い空が、視界に飛び込んできた。
また翼が折れて、飛べなくなるかも知れない。
最悪の場合、墜落してしまうかも知れない。
だけど、行けるとこまで行ってみようか。
「結末」は「運命」とともに、生前から決定付けられるもの。
少し位無茶をしたって変わらない。
「生」という今の状況を、私は『冥土土産』だと想うことにしている。
自己愛のあいだには、憎悪心。
自尊心を見出せば、付き物の自虐心。
いつでも究極の二者択一。
白黒つけたくて、思わずグレーゾーンを蹴り上げる。
別に、マーブル模様もツートンも、充分あり得て良い。
常に頭の中にはあるし、解ってもいる。
けれど、感情がついていけない。
私はきっと、病前でも完璧主義で、強迫的だったのだろう。
それでも、その中でやっていかなければならない。
「分かっている」・・・その一言が虚しい。
私は一体、何処で何のために理解し、事を丸く収めようと奮闘しているのだろう。
自分のため？
家族のため？
主治医のため？
そうだなぁ。
その中だったら、「家族のため」を選ぶかも知れない。
『痛み』だけを考えてしまう私に、笑顔という灯火を燈してくれるのは誰だろうか。
その事を考えたとき、家族に対して本当に申し訳なく想う。
だからだろうか、私はそういった面で家族に負い目ばかりを感じている。
私に反抗期がなかったのも、この理由でほぼ説明がつく。
治療費、交通費、薬代、精神病への偏見、世間体。
他にも私の知らないところで、家族の気苦労は積み重なってゆく。
しかも私は、想像以上にタチが悪い。
そんな分際で、冥土とのコネクションを夢見てしまう。
家族の顔が浮かんできても、具に希死念慮に潰される。
私・・・かれこれ２０年近くお荷物だ。
話は変わるけれど、昨日の診察で私は、
『怒り』、『苦しみ』、『悲しみ』
と、自分の持っている３つの感情を吐露した。
しかし先生は、『悲しみ』だけを引き抜いて話を始めた。
「悲しみは、薬じゃ治らないよね。
病気じゃなくて、感情だもんね。
でも、じゃあ何が悲しみを和らげてくれるかと云えば、時間と自信だと想うの。
自信はつけたとしても、多少変化がある程度かも知れない。
でも時間は、唯一悲しみを癒す、特効薬。」
先生は、『悲しみ』という３文字を囲むように黒く塗り潰しながら、ゆっくりと私に説いた。
抜けるように青い空が、視界に飛び込んできた。
また翼が折れて、飛べなくなるかも知れない。
最悪の場合、墜落してしまうかも知れない。
だけど、行けるとこまで行ってみようか。
「結末」は「運命」とともに、生前から決定付けられるもの。
少し位無茶をしたって変わらない。
「生」という今の状況を、私は『冥土土産』だと想うことにしている。
June 07, 2007
January 11, 2007
微々たる生は大いなる死へ
先週のことです。
私は並々ならぬ焦燥感を、主治医に訴えました。
すると、「子供のころは、どうだったの？」と訊ねられました。
私にはあまり幼児期の記憶はありません。
しかし個人的に気になった私は、母にいろいろと幼少の自分について聞いてみました。
「個人的に気になった」というのは、この常に落ち着かない自分を、ＨＤ（多動性障害）ではないか、と疑ってかかったからなのです。
＜不注意＞
勉強や遊びに対し、注意力を維持するのが難しい
（ＴＶ、本、映画等、自分が楽しみにしていたものも連続して観ていられない）
（友達と遊んでいても飽きてしまい、勝手な行動に移ります）
直接話し掛けたときに聴いていないように見える
（聞いてるの？！とよく聞かれます）
精神的な集中力を要する課題を避ける
（集中力がなく疲れるので、精神的に根性が要ることはやりません）
よく物を無くす
（大切なモノほど無くします）
（母に呆れられています）
外部からの刺激によって、すぐ気がそらされる
（一度そらされると戻りません）
（夢中になった私を動かすのは困難で、周囲は拘束されます）
しばしば忘れっぽい
（その日一日のことを大抵覚えていません）
（物忘れが本当に激しいです）
＜多動性＞
手や足を絶えず動かしたり落ち着かなく、身もだえしたりする
（リボトリールでは治らず、一番困っています）
（静坐不能です）
しばしば席を離れる
（無性に歩き回りたくなります）
過度に走り回ったり、何かに登ったりするという行為がある
（ブロック塀の上を歩いたり、年相応でない行動にでます）
（ハイになると高い所に登ります）
過剰にしゃべることがある
（しゃべるのが止まらないことがよくあります）
＜衝動性＞
時間管理ができない
（遅刻が多く、物事の時間配分が考えられません）
優先順位がつけられない
（全て手を付けて中途半端になってしまいます）
自分の興味あることや真新しいものには問題なく集中できる
（母曰く、好きなものにはとことん拘り、あとはそっぽを向くそうです）
これらの合致から、主治医に「私は多動性障害ではないでしょうか？」
そう訊ねました。
主治医も、心の中の数パーセントは疑っていたようです。
しかし私の場合、
�″�鬱病の症状の一端である可能性
��現在服用している薬の副作用
�Ｃ�にでも当て嵌まるチェック項目が多く、診断がむずかしい
というケースでした。
そして、多動症随一の治療薬「リタリン」の使用をめぐって、来週私の母にお呼びがかかりました。
私はリタリンに拘ってはいないのです。
ただ多動性を治したいだけなのです。
それを理解してくれるＫ先生に、心から感謝の念を捧げます。
私は並々ならぬ焦燥感を、主治医に訴えました。
すると、「子供のころは、どうだったの？」と訊ねられました。
私にはあまり幼児期の記憶はありません。
しかし個人的に気になった私は、母にいろいろと幼少の自分について聞いてみました。
「個人的に気になった」というのは、この常に落ち着かない自分を、ＨＤ（多動性障害）ではないか、と疑ってかかったからなのです。
＜不注意＞
勉強や遊びに対し、注意力を維持するのが難しい
（ＴＶ、本、映画等、自分が楽しみにしていたものも連続して観ていられない）
（友達と遊んでいても飽きてしまい、勝手な行動に移ります）
直接話し掛けたときに聴いていないように見える
（聞いてるの？！とよく聞かれます）
精神的な集中力を要する課題を避ける
（集中力がなく疲れるので、精神的に根性が要ることはやりません）
よく物を無くす
（大切なモノほど無くします）
（母に呆れられています）
外部からの刺激によって、すぐ気がそらされる
（一度そらされると戻りません）
（夢中になった私を動かすのは困難で、周囲は拘束されます）
しばしば忘れっぽい
（その日一日のことを大抵覚えていません）
（物忘れが本当に激しいです）
＜多動性＞
手や足を絶えず動かしたり落ち着かなく、身もだえしたりする
（リボトリールでは治らず、一番困っています）
（静坐不能です）
しばしば席を離れる
（無性に歩き回りたくなります）
過度に走り回ったり、何かに登ったりするという行為がある
（ブロック塀の上を歩いたり、年相応でない行動にでます）
（ハイになると高い所に登ります）
過剰にしゃべることがある
（しゃべるのが止まらないことがよくあります）
＜衝動性＞
時間管理ができない
（遅刻が多く、物事の時間配分が考えられません）
優先順位がつけられない
（全て手を付けて中途半端になってしまいます）
自分の興味あることや真新しいものには問題なく集中できる
（母曰く、好きなものにはとことん拘り、あとはそっぽを向くそうです）
これらの合致から、主治医に「私は多動性障害ではないでしょうか？」
そう訊ねました。
主治医も、心の中の数パーセントは疑っていたようです。
しかし私の場合、
�″�鬱病の症状の一端である可能性
��現在服用している薬の副作用
�Ｃ�にでも当て嵌まるチェック項目が多く、診断がむずかしい
というケースでした。
そして、多動症随一の治療薬「リタリン」の使用をめぐって、来週私の母にお呼びがかかりました。
私はリタリンに拘ってはいないのです。
ただ多動性を治したいだけなのです。
それを理解してくれるＫ先生に、心から感謝の念を捧げます。
December 22, 2006
光のかなたに宿る闇
お薬手帳を読まれた方はご存じかもしれませんが、
「コレを使ってる先生はあまり聞いたことないけどねぇ。」
「将来があるあなたには使いたくないのね。」
と連呼していたラボナを、今週は先生の方から処方していただきました。
ラボナを処方された私は、安堵しました。
『いつでも死ねる』という安心感が出てきたからです。
眠りたい、眠れない、の問題ではなく、自殺の道具を常備できるのです。
自殺念慮というのは、たとえばリストカッターが刃を取り上げられたり、閉鎖病棟に入れられるほど増長するものです。
こういうある意味でのトランキライザーがあることによって、「いつでも死ねるんだ」という、「自信」にも似た安心感を身に纏うのです。
勿論、私とて、ラボナという眠剤が最終手段だということは、重々熟知しています。
ですから、悪用や乱用はしません。
私は、『寝つきが悪い』というだけで、どうして先生がラボナなぞ処方してくれたのか、考えてみました。
まず初めに（先週）ラボナを提言したのは、私でした。
病院で脳波を測定するときに、ラボナを100mg飲まされたことがありました。
けれど飲んでみてビックリ。
十分睡眠時間を摂り、調子も比較的よかった私が、スゥ―っと夢の中に吸い込まれていきました。
その間、ものの30分です。
その即効性と知り合いからの話を照合して、「これは良い薬だ！」と想いは募り、初ラボナから約１年・・・遂に“検査の為ではない実用的な”ラボナを処方されたのです。
先生とは信頼しあっていますし、何よりの珍事は、
『薬をいろいろ知ってくれてる方が、ちゃんと作用も副作用も教えてくれるもんね。』
と、私の精神医学の知識をプラスに考えてくれることです。
過去にかかった先生は全員、
「どうせネットで流行ってるんだろ」
「ガキの立場から偉そうな口叩くな」
と、相手にすらしてくれませんでした。
門前払いのような対応です。
私は余剰分の薬だって返却しますし、巷で持て囃されているからといった理由から、その薬を積極的に試してみたいなんて想いません。
けれど今の主治医は、一緒に向精神薬ハンドブックを参照してくれ、その中から可能なかぎりのセレクトを許してくれます。
私の希望を最大限のんでくれるのです。
“今まで飲んだことのない薬の中に、私にとっての偉効が隠れているかもしれない”
と、最近は専ら相性の良い薬を模索しているところです。
先生は、容姿・性格ともに、大好きなママに似ています。
（これは本人も認めました・・・）
ですから、余計に心を赦せるのかもしれません。
先生は、お世辞でも何でもなく、私が本当に尊敬できる人です。
何より、私の人格を尊重してくれるのです。
私は何回もドクターショッピングを繰り返してきましたが、これほど献身的な先生はいませんでした。
私が入院中、図書室の中でパソコンをやっていたら注意を受けたのですが、駆けつけた先生は、怒りを鎮めるのに精一杯の私に代わって、一生懸命説得してくれたこともありました。
そして悶着が収まると一言、
『知世さんよく我慢したね。逆に私の方がカッカしちゃった・・・』と。
自分が捧げる敬意と、先生の私に対する信頼が、天秤の上でつりあっている事が、私は心底嬉しいのです。
（どうして先生が私を信頼していると解るのか、は４月まで言えません。）
私は先生に敬意をもっているので、先生を裏切りたくはないのです。
つまり、『自殺』もさっさと終わらせることは出来ないのです。
それは、家族に対しても同じことです。
私は人の情に阻まれ、「生」と「死」の板ばさみになっています・・・。
「コレを使ってる先生はあまり聞いたことないけどねぇ。」
「将来があるあなたには使いたくないのね。」
と連呼していたラボナを、今週は先生の方から処方していただきました。
ラボナを処方された私は、安堵しました。
『いつでも死ねる』という安心感が出てきたからです。
眠りたい、眠れない、の問題ではなく、自殺の道具を常備できるのです。
自殺念慮というのは、たとえばリストカッターが刃を取り上げられたり、閉鎖病棟に入れられるほど増長するものです。
こういうある意味でのトランキライザーがあることによって、「いつでも死ねるんだ」という、「自信」にも似た安心感を身に纏うのです。
勿論、私とて、ラボナという眠剤が最終手段だということは、重々熟知しています。
ですから、悪用や乱用はしません。
私は、『寝つきが悪い』というだけで、どうして先生がラボナなぞ処方してくれたのか、考えてみました。
まず初めに（先週）ラボナを提言したのは、私でした。
病院で脳波を測定するときに、ラボナを100mg飲まされたことがありました。
けれど飲んでみてビックリ。
十分睡眠時間を摂り、調子も比較的よかった私が、スゥ―っと夢の中に吸い込まれていきました。
その間、ものの30分です。
その即効性と知り合いからの話を照合して、「これは良い薬だ！」と想いは募り、初ラボナから約１年・・・遂に“検査の為ではない実用的な”ラボナを処方されたのです。
先生とは信頼しあっていますし、何よりの珍事は、
『薬をいろいろ知ってくれてる方が、ちゃんと作用も副作用も教えてくれるもんね。』
と、私の精神医学の知識をプラスに考えてくれることです。
過去にかかった先生は全員、
「どうせネットで流行ってるんだろ」
「ガキの立場から偉そうな口叩くな」
と、相手にすらしてくれませんでした。
門前払いのような対応です。
私は余剰分の薬だって返却しますし、巷で持て囃されているからといった理由から、その薬を積極的に試してみたいなんて想いません。
けれど今の主治医は、一緒に向精神薬ハンドブックを参照してくれ、その中から可能なかぎりのセレクトを許してくれます。
私の希望を最大限のんでくれるのです。
“今まで飲んだことのない薬の中に、私にとっての偉効が隠れているかもしれない”
と、最近は専ら相性の良い薬を模索しているところです。
先生は、容姿・性格ともに、大好きなママに似ています。
（これは本人も認めました・・・）
ですから、余計に心を赦せるのかもしれません。
先生は、お世辞でも何でもなく、私が本当に尊敬できる人です。
何より、私の人格を尊重してくれるのです。
私は何回もドクターショッピングを繰り返してきましたが、これほど献身的な先生はいませんでした。
私が入院中、図書室の中でパソコンをやっていたら注意を受けたのですが、駆けつけた先生は、怒りを鎮めるのに精一杯の私に代わって、一生懸命説得してくれたこともありました。
そして悶着が収まると一言、
『知世さんよく我慢したね。逆に私の方がカッカしちゃった・・・』と。
自分が捧げる敬意と、先生の私に対する信頼が、天秤の上でつりあっている事が、私は心底嬉しいのです。
（どうして先生が私を信頼していると解るのか、は４月まで言えません。）
私は先生に敬意をもっているので、先生を裏切りたくはないのです。
つまり、『自殺』もさっさと終わらせることは出来ないのです。
それは、家族に対しても同じことです。
私は人の情に阻まれ、「生」と「死」の板ばさみになっています・・・。
December 17, 2006
この感覚の在り処を確かめるため
私は毎日、今にも暴発しそうな不安感を抱えています。
『この不安が消えるには、死ぬしかないの・・・？』
最近の私が、口癖のように呟いている言葉です。
漠然とした不安なのです。
たとえば、明日受験を控えていたとしましょう。
不安感の理由は明確です。
理由が解るだけで、不安の中にも一種の安心が生まれます。
しかし私の場合は、折り重なるようにして、一日幾重もの重圧が圧しかかります。
漠然とした『不安』という重圧です。
抗不安薬では対処できません。
・・・次回の診察で、先生を困らせてしまうかも知れません。
『この不安が消えるなら、私は死ぬしかないのですか？』
だなんて訊かれたら・・・。
主治医は、絶対的に、私を治すともかぎらないのですから。
躁鬱病という大きな括りばかりを指すのではありません。
不安や焦燥、興奮などの末端症状においても同じことなのです。
きちんとした意味で、主治医を絶対存在に想ってはならないのです。
けれど本当に、ここのところの漠然かつ莫大な不安には、根が負けます。
また、抗不安薬を一日１０錠飲んでいた生活に戻るのでしょうか？
いや、不安はあのときよりまだ酷いかも知れません。
私はとりあえず、ストックを使い果たしても構わないから、次回の診察まで待たなければなりません。
何故だか母にも言えません。
抗不安薬の作用は掌握しています。
どうか今日いっぱい、平穏に過ごせます様に・・・。
『この不安が消えるには、死ぬしかないの・・・？』
最近の私が、口癖のように呟いている言葉です。
漠然とした不安なのです。
たとえば、明日受験を控えていたとしましょう。
不安感の理由は明確です。
理由が解るだけで、不安の中にも一種の安心が生まれます。
しかし私の場合は、折り重なるようにして、一日幾重もの重圧が圧しかかります。
漠然とした『不安』という重圧です。
抗不安薬では対処できません。
・・・次回の診察で、先生を困らせてしまうかも知れません。
『この不安が消えるなら、私は死ぬしかないのですか？』
だなんて訊かれたら・・・。
主治医は、絶対的に、私を治すともかぎらないのですから。
躁鬱病という大きな括りばかりを指すのではありません。
不安や焦燥、興奮などの末端症状においても同じことなのです。
きちんとした意味で、主治医を絶対存在に想ってはならないのです。
けれど本当に、ここのところの漠然かつ莫大な不安には、根が負けます。
また、抗不安薬を一日１０錠飲んでいた生活に戻るのでしょうか？
いや、不安はあのときよりまだ酷いかも知れません。
私はとりあえず、ストックを使い果たしても構わないから、次回の診察まで待たなければなりません。
何故だか母にも言えません。
抗不安薬の作用は掌握しています。
どうか今日いっぱい、平穏に過ごせます様に・・・。
December 01, 2006
下書きの生は人脈を剥がし取る
先々週の金曜とも、先週の金曜とも、何ら区別のつかない今日に、私はどんな感情を憶えればいいのだろうか。
「やらなければいけない事」は山とある。
「やりたい事」は一として無い。
「やりたい事」を見つけ、掘り起こす気力はない。
またそれを、自分の元に運んでやる自己愛もない。
あまりにも心許ない虚無感に、今の私は満ちている。
ふと手元にある電子辞書に打ってみれば、「何物もなく、むなしいこと」と出た。
黒い文字を構成する一粒、一粒が、私をみては嘲笑っているようにも見える。
こんな風に日記を綴っている今も、私は背後ばかりを気に病む。
注察妄想は、やまない。
“妄想”と表現すること自体が、間違っているのかも知れない。
本当に「私を監視する目が存在している」と想い、言動に支障をきたしているのだから。
主治医曰く、「本当は在るはずない」と解っている状態ならば、厳密には“妄想”とは謂わない、という。
私は、完全に見張られていると想うから、他人が見て『こいつオカシイんじゃないか！』と嘲笑されそうな文章を書いたり、発言をするとき、行動するときは、そのたびに随分な葛藤をしてから実行に移す。
視覚的に自分を納得させるために、なにより安心させるために、必ず背後を隅々まで確認し尽くす。
そんな息の詰まる日々を送っていた私は、昨日の診察で、思い切って主治医に相談をした。
私のこの症状は、どうやら周期的に廻ってくるらしく、そのたびにちょこちょこと主治医に訴えてはみるのだが、ほとんど相手にされなかった。
だから今回も発言のチャンスを窺い、診察の最後の最後にようやく、
「それともう一つ、相談があるんですけど・・・」
と、この寒いなか汗が滴るほど緊張しながら、言葉を切り出した。
「あの、私は統合失調症ではないので信じてもらえないかもしれませんが・・・」
自分でも想定外の言葉が、想わず言葉を衝いて出た。
「完全に、私の周辺に誰か居るんです！」
異様な緊張感と、一瞬の興奮と、“どうせ理解されないんだ”という自暴自棄で、私は吐き捨てるようにそれだけ謂った。
その後でぼそぼそとフォローしていた気もするが、何を謂ったか覚えていない。
とりあえず、その為に生活に支障をきたしている事、閉塞していて常に安らぐときがない事を伝えた。
拙い表現だったが、主治医は心情を汲み取ってくれ、リスパダールを処方してくれた。
それはもちろん有り難いことだったが、それ以上に心に響いたのは、私が感じている異常を否定されないことだった。
「バイポーラの人は気分の波に伴って知覚の変調があるから、幻聴や妄想がでてくる人はいるんですよ。
だから、知世さんの話は信じられますし、納得もできますよ。」
先生はそう理論づけてくれた。
思いもよらぬ先生からの言葉は、私の緊張を解すとともに、随分と『救い』になった気がする。
症状の救いにはならなくても、心理的には確実に救われたと想っている。
他人からは外力を剥ぎ取ることはあっても、自分の実力や秘力では如何様にもできていない。
そんな自分に対してこそ、もっとも遣る瀬無い虚無感を感じる。
『すべての言動には意味があると云い聞かせる』
飽くまで、暫定的な対処法だ・・・・・
「やらなければいけない事」は山とある。
「やりたい事」は一として無い。
「やりたい事」を見つけ、掘り起こす気力はない。
またそれを、自分の元に運んでやる自己愛もない。
あまりにも心許ない虚無感に、今の私は満ちている。
ふと手元にある電子辞書に打ってみれば、「何物もなく、むなしいこと」と出た。
黒い文字を構成する一粒、一粒が、私をみては嘲笑っているようにも見える。
こんな風に日記を綴っている今も、私は背後ばかりを気に病む。
注察妄想は、やまない。
“妄想”と表現すること自体が、間違っているのかも知れない。
本当に「私を監視する目が存在している」と想い、言動に支障をきたしているのだから。
主治医曰く、「本当は在るはずない」と解っている状態ならば、厳密には“妄想”とは謂わない、という。
私は、完全に見張られていると想うから、他人が見て『こいつオカシイんじゃないか！』と嘲笑されそうな文章を書いたり、発言をするとき、行動するときは、そのたびに随分な葛藤をしてから実行に移す。
視覚的に自分を納得させるために、なにより安心させるために、必ず背後を隅々まで確認し尽くす。
そんな息の詰まる日々を送っていた私は、昨日の診察で、思い切って主治医に相談をした。
私のこの症状は、どうやら周期的に廻ってくるらしく、そのたびにちょこちょこと主治医に訴えてはみるのだが、ほとんど相手にされなかった。
だから今回も発言のチャンスを窺い、診察の最後の最後にようやく、
「それともう一つ、相談があるんですけど・・・」
と、この寒いなか汗が滴るほど緊張しながら、言葉を切り出した。
「あの、私は統合失調症ではないので信じてもらえないかもしれませんが・・・」
自分でも想定外の言葉が、想わず言葉を衝いて出た。
「完全に、私の周辺に誰か居るんです！」
異様な緊張感と、一瞬の興奮と、“どうせ理解されないんだ”という自暴自棄で、私は吐き捨てるようにそれだけ謂った。
その後でぼそぼそとフォローしていた気もするが、何を謂ったか覚えていない。
とりあえず、その為に生活に支障をきたしている事、閉塞していて常に安らぐときがない事を伝えた。
拙い表現だったが、主治医は心情を汲み取ってくれ、リスパダールを処方してくれた。
それはもちろん有り難いことだったが、それ以上に心に響いたのは、私が感じている異常を否定されないことだった。
「バイポーラの人は気分の波に伴って知覚の変調があるから、幻聴や妄想がでてくる人はいるんですよ。
だから、知世さんの話は信じられますし、納得もできますよ。」
先生はそう理論づけてくれた。
思いもよらぬ先生からの言葉は、私の緊張を解すとともに、随分と『救い』になった気がする。
症状の救いにはならなくても、心理的には確実に救われたと想っている。
他人からは外力を剥ぎ取ることはあっても、自分の実力や秘力では如何様にもできていない。
そんな自分に対してこそ、もっとも遣る瀬無い虚無感を感じる。
『すべての言動には意味があると云い聞かせる』
飽くまで、暫定的な対処法だ・・・・・
November 07, 2006
希望と失望と色と、そして精神科
今日の診察は、待つのに疲れたのと、あとこれが大きいけれど空想の方に頭がいってしまっていたので、先生の話もほとんど聴いてこなかった。
適当に、「はい、はい。」と“言葉を発してきた”だけ。
待合室で待ち疲れたのは本当だし、待ってる間に奇怪な空想の世界に飲み込まれたのも本当。
その頭を引き擦って、診察室に入っていった。
先生はほんとうに『健常者の意見』しか云いません。
もちろん精神病を識ってはいるから罵倒はしないけれど、そんなシナリオどおりきちっと演じられる時ばかりじゃない。
「どうして精神科の先生までそんなことを・・・？」と想うような事ばかり並べる。
実体験がないのだから、そういう面で理解されないのは構わない。
仕方ないと想う。
けれど、うまくやれる人達の意見ばかりを押し付けられるのは堪らない。
診察室に入るやいなや、「先週より良いね？！」と決めつけるような口調の第一声を浴びた。
確かに先週より上がったにしても、決して楽な状態ではない我が身に「良いね？！」という質問は筋が合わない。
当たっているような当たっていないような質問に戸惑って黙っていると、向こうの主観でそういう事に決められたようだった。
さらに、「大学受験行くの？」という質問に対しては、「当日の調子を見て決めます。」と答える。
すると、「段々上がってきたんだから、行こう行こう！」と急かすように誘う。
私が半ば呆れて、「そんな都合良くいく時ばかりじゃないですから。」と云うと、「え？聞こえなーい。」
最終的には、「勿論それはそうだけど、“気分の波があって何もできない”って諦めるよりは人生楽しんだ方がいいじゃない。」と謂われた。
根本的な考え方に大きな相違があるので、自分のそれと並べて考えない方がいいのかも知れない。
だから、私一人が独善的に期待したり失望したりしない方がいいのかも知れない。
今日の私は“心ここに在らず”だったので、先生に流されるまま診察を終えた。
終始何も感じていなかった。
勝手な不満は、後になってよくよく考えると降って湧いてきたものだった。
『私は私の中だけに在って、誰かの中や誰かの隣に在るものではない』
私だけは誰かの色に染まってはだめだ。
もし色を共有することがあれば、他を私の色で染めなければいけない。
身を以て学んだ、今日の教訓。
適当に、「はい、はい。」と“言葉を発してきた”だけ。
待合室で待ち疲れたのは本当だし、待ってる間に奇怪な空想の世界に飲み込まれたのも本当。
その頭を引き擦って、診察室に入っていった。
先生はほんとうに『健常者の意見』しか云いません。
もちろん精神病を識ってはいるから罵倒はしないけれど、そんなシナリオどおりきちっと演じられる時ばかりじゃない。
「どうして精神科の先生までそんなことを・・・？」と想うような事ばかり並べる。
実体験がないのだから、そういう面で理解されないのは構わない。
仕方ないと想う。
けれど、うまくやれる人達の意見ばかりを押し付けられるのは堪らない。
診察室に入るやいなや、「先週より良いね？！」と決めつけるような口調の第一声を浴びた。
確かに先週より上がったにしても、決して楽な状態ではない我が身に「良いね？！」という質問は筋が合わない。
当たっているような当たっていないような質問に戸惑って黙っていると、向こうの主観でそういう事に決められたようだった。
さらに、「大学受験行くの？」という質問に対しては、「当日の調子を見て決めます。」と答える。
すると、「段々上がってきたんだから、行こう行こう！」と急かすように誘う。
私が半ば呆れて、「そんな都合良くいく時ばかりじゃないですから。」と云うと、「え？聞こえなーい。」
最終的には、「勿論それはそうだけど、“気分の波があって何もできない”って諦めるよりは人生楽しんだ方がいいじゃない。」と謂われた。
根本的な考え方に大きな相違があるので、自分のそれと並べて考えない方がいいのかも知れない。
だから、私一人が独善的に期待したり失望したりしない方がいいのかも知れない。
今日の私は“心ここに在らず”だったので、先生に流されるまま診察を終えた。
終始何も感じていなかった。
勝手な不満は、後になってよくよく考えると降って湧いてきたものだった。
『私は私の中だけに在って、誰かの中や誰かの隣に在るものではない』
私だけは誰かの色に染まってはだめだ。
もし色を共有することがあれば、他を私の色で染めなければいけない。
身を以て学んだ、今日の教訓。
November 02, 2006
Rolling Thunder Outside & Inside of me
生きてまで 君を待っている意味はあるの？
いつになったら報いてくれる？
これ以上打って 響いてくれる気はあるの？
私の一人芝居なの？
私は運命を感じるの
君がこの世に堕されたのを追うように、私も同じ年に堕されたと・・・
そう感じるのは単なる妄想？
脅しじゃないけど私、君に取り合ってもらえないと 悟った時点で生きる意味を終えるわ
君なら私を許諾してくれるし
私も君のすべてを受諾する
こうして寝転がる事しか能がない日も
食わず眠らずで天才的になっちゃう日も
たぶん君なら解ってくれる
出所の知れない自信があるの
でも その自信は恋仲になったあとの話
来春まで君とは違う空をみている
来春より先も 私が君の持ち物になれる保証は どこにも見当たらない
そして最低限・・・
私が受験を頑張らないかぎり 本当の意味での『春』はこない
同じフィールドに立たなくては・・・
こんな鬱になんて 負けていられない
身動き取れなかったら 大声上げて助けを呼べばいい
もっと周りを信用しなくては・・・
私は成らず者なんかじゃない
この拳で壁打ち破って 世の中に誇示してやればいい
まずはそこから始めよう
≪今日の小話≫
今日は今週2度目の診察日でした。
「知世さんのこと好きだからバックアップしたかったけど、こんなタイミングで落としちゃってごめんなさい」
と謂う先生からのお言葉が、私には一番嬉しく響きました。
いつになったら報いてくれる？
これ以上打って 響いてくれる気はあるの？
私の一人芝居なの？
私は運命を感じるの
君がこの世に堕されたのを追うように、私も同じ年に堕されたと・・・
そう感じるのは単なる妄想？
脅しじゃないけど私、君に取り合ってもらえないと 悟った時点で生きる意味を終えるわ
君なら私を許諾してくれるし
私も君のすべてを受諾する
こうして寝転がる事しか能がない日も
食わず眠らずで天才的になっちゃう日も
たぶん君なら解ってくれる
出所の知れない自信があるの
でも その自信は恋仲になったあとの話
来春まで君とは違う空をみている
来春より先も 私が君の持ち物になれる保証は どこにも見当たらない
そして最低限・・・
私が受験を頑張らないかぎり 本当の意味での『春』はこない
同じフィールドに立たなくては・・・
こんな鬱になんて 負けていられない
身動き取れなかったら 大声上げて助けを呼べばいい
もっと周りを信用しなくては・・・
私は成らず者なんかじゃない
この拳で壁打ち破って 世の中に誇示してやればいい
まずはそこから始めよう
≪今日の小話≫
今日は今週2度目の診察日でした。
「知世さんのこと好きだからバックアップしたかったけど、こんなタイミングで落としちゃってごめんなさい」
と謂う先生からのお言葉が、私には一番嬉しく響きました。
