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欧州最大のゲームショウ「Gamescom 2011」(ゲームズ・コンベンション)にて、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のカンファレンスで次々と重大発表を行いました。本日はGC2011のまとめをお送り致します。

まず最初に紹介するのは、デザインが一新されたマイナーチェンジモデルとなるPSP(プレイステーション・ポータブル)の新型モデル『PSP-E-1000』。値段は99ユーロとあり、日本円で10,980円(税込)といったところでしょうか?

携帯ゲーム機でここまで驚きの低価格を実現した秘密は、Wi-Fi機能の廃止やステレオスピーカー廃止などによる徹底したコストダウンボディ。ソフトウェア供給は、UMD版を用意するか、DL版をPCに落としMedia Go経由で転送するようです。日本では、友達と通信対戦するアドホックモードや、PS3を利用したアドホックパーティーなど、モンハンなどの協力プレイには必須な機能ですが、海外の方はこういったコミュニティーソフトよりも、一人で没頭するゲームの方が需要があるという事なのでしょうかね?

ただ、これはさすがに日本じゃ売れないのでは?・・・と思う方もいると思いますが、そのとおり!発売は今秋に海外で発売されるそうで、日本では残念ながら今のところ発売の予定はありませんとの事。

ただ、PSP-3000が出てだいぶ経ちますし、PSVが出た後もPS2の様に生産し続けるわけですから、現行仕様もそろそろデザイン一新のモデルチェンジをすればいいとは思いますね。モデルチェンジしてしまうと、またカラバリを一から揃えるのが面倒くさいのでしょうかね?

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そしてPlayStation 3(160GB)は、2011年8月18日(木)より店頭小売価格が29,980円(税込)から24,980円(税込)に。PlayStation 3(320GB)は34,980円(税込)から29,980円(税込)に5,000円値下げされることが明らかに!こちらはちゃんと日本でも実施されますよ!新型番『CECH-3000A』『CECH-3000B』が予想以上のコストダウンに成功したのか?5,000円値下げできる余力を確保できていたようですが、できれば出荷と同時に値下げ発表をしていただきたかったところ。新型番のものを買った人は少し複雑な気分となるでしょうからね。

ただ、この値下げによってPS3がより身近なものになるのは確実。一気に一般家庭への普及を目指すというソニーの本気度が伺えます。ネットに繋がって、Blu-rayが観れて、ハイビジョン画質で迫力のゲームが楽しめる。コントローラーはワイヤレスだし、torneを繋げばTV番組を録画できるし、録画したTV番組はPSPへ転送もできる。そうすれば、通勤通学時や人気アトラクション待ち、行列待ちなどでも、PSPをサッと取り出して録画しておいた番組を見て暇を潰せます。つまり、PSPやPSVのメディア母艦としても大活躍できるわけです。

今や、ソフトもハードも全く売れず、PS2本体の販売台数にも負けるほどの瀕死状態となっているXbox360に比べ、PS3はどんどん人気に!まあ、最初からXbox360の不人気は100%予想できていましたし、絶対的な確信があったからこそ、初期型PS3を購入する事ができたんですけどね・・・。やっぱお金が勿体ない無駄な買い物はしたくないでしょ?(爆)

今年の年末は「FINAL FANTASY XIII-2」など話題作も続々登場予定であり、PS3を購入する人がグッと増えそうですね♪

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そしてPlayStation Vita(PSV)は、今まで明らかにされていなかったメインメモリの容量が遂に明らかに!一時期は24,980円(税込)という超激安価格を実現したためにメモリなどスペックを多少妥協したという噂も流れていましたが、当初の予定通りメインメモリは512MB、ビデオメモリは128MBで確定したそうです。

これは、SCEワールドワイド・スタジオの吉田プレジデントがTwitterで明らかにしたもので、コスト的に辛くなるものの、これはSCEの大英断といっていいでしょう。

今までのソニーハードは、PlayStation、PlayStation 2、PlayStation 3と歴代ハードすべてでメモリが少なすぎると散々指摘されてきました。SCEとしてはコストの関係からメモリを必要最低限に抑え、その代わりライバルより転送速度の速いメモリを採用する事でこの弱点をカバーするというスタンスでした。

しかし、それだとプログラミングに高度な技術が必要とされます。プログラマーから考えれば、ほそーい川の流れを速くするよりも、流れは多少緩やかでも、ぶっとい河川にして一度に大量の水(データ)を流せる方がありがたいわけです。おかげで特にPS3では、Cellという超高性能なCPUを積んでいるというのにうまく扱えず、メモリ関係がボトルネックに。PS3で実現する予定だったPS2エミュレートも、計算自体はCellが高速処理するので楽勝でも、メモリ不足がたたってうまくいかず、結局計画が頓挫したとも言われています。

今回はPS3などの反省から、最初から後でメモリまわりがボトルネックとならないよう、CPUの性能に合わせてもっともパフォーマンスが引き出せる512MBに決定。これはPS3さえも上回るメモリ容量となっており、相当な贅沢品が与えられています。

しかし、数年経てばこの容量も当たり前となってきてしまいますし、ハードやソフトの互換性を考えるとハードのライフサイクル途中でメモリ増強なんてのも考えられません。そう考えると、最初からこの容量なら他のライバルハードともより長く戦えるわけで、ハード寿命もかなり長く設定できる事でしょう。また、ソフト開発もグッとやりやすくなり、クリエイターが思い描いたとおりの世界を表現する事も可能だと思われます。

そしてPSP goの教訓から、PSV専用ソフトではパッケージ版とダウンロード版をセットで100%ラインアップさせるとの事。これは、PSV規格のライセンスを交わす時の必須事項となっているようで、ソフトメーカーはPSV専用ソフトを出す時に必ずパッケージ版とDL版を販売する事が絶対条件となるようなんです。これにより、PSP go発売時のネックだったソフト不足が完全に払拭されることになります。

ユーザーは、確実に手元に物が残り、説明書も見やすく、パソコンなどが無くても遊べるパッケージ版か、物理的に何も残らず説明書も電子説明書となってしまうが、スッキリ整理できるDL版かを自ら選択する事ができるようになります。

さらに、ソーシャルネットワークとの連携を強化し、Facebook、foursquare、Skype、TwitterなどPSV用に最適カスタマイズされた専用アプリケーションの提供も予定しているそうですよ♪

久々にSCEの本気度が伝わってきたGC2011。次回のPSV情報は東京ゲームショウ2011で明らかになるようです。ソニーとしては、PSPがもっとも好調な日本でPSVを年末に世界先行発売→いきなり100万台突破で勢いに乗ったまま売れまくっているぞ!という宣伝を後押しに世界発売・・・という流れに持って行きたいでしょうね。

PS2に次ぐ人気はもはや確定的?すべての準備を万端にし、満を持して投入するソニーの次世代ゲーム機PSVに期待ですね☆


PlayStation.com PS3

PlayStation.com PSV