October 20, 2006

英語圏の社会的な話し方のルール

日本人が英語をもっと上手に話せるようになるためには、次の3点を実践する必要があると前の記事に書きました。

1)「日本語的な発想で考えた日本語を英語に置き換える」ということをやめる。

2)「英語的な発想で考えて、英語の語順で表現する」という訓練をする。

3)「英語での話し方の社会的なルール」に則って実践会話練習をする。

だいぶ間が空いてしまいましたが今回の記事ではこの3番目のポイント、「英語圏の社会的な話し方のルール」について書きます。

英語圏の社会的な話し方のルールを知っていると、よりスムーズな英語でのコミュニケーションが可能になります。

例えばアメリカ人の知り合いに、 
 
Your English is very good.

と自分の英語を褒められたら、あなたは何と答えますか?

思わず謙遜して、

No, no, my English is not good yet.

と答えませんか?

日本語では普通の返答ですが英語では謙遜せずに素直に褒めてくれたことに対して、Thank you. とお礼を言うのが一般的な返答の仕方です。日本人は相手に褒められてそれをそのまま受け入れるというよりも、謙遜することを美徳と考えています。

同窓会などにとびっきりおしゃれして出かけて、「素敵なスーツね。お似合いだわ。」などと褒められても、「ありがとう」とは応じずに、「あらそうかしら、これ古いんですよ」などと必ずと言っていいほど謙遜します。

これを外国人との英語での会話でそのまま言ったらどうでしょう?
  
 A: You look really nice in your suit!
 B: Oh, really? This is actually very old.
 A: ???

せっかく相手の良いところを褒めたのに、賛辞を素直に受け入れないなんて変な人だなと誤解されてしまうかも知れません。またそう返答された外国人は何と言ったらよいか閉口してしまうかも知れません。

「謙遜の美徳」という文化的な価値観は日本人特有のもので、英語圏の「社会的な話し方のルール」にはそぐわないものだと思います。

別な例を挙げます。

お客様を「夕食などに」招待してお迎えする時、米国では
 
「さあ、お入りください。ワインもスコッチもビールもありますし、お料理もたくさん用意しておりますのよ。どうぞくつろいで、ご自由にお取り下さいね。」

などとたくさん飲物や料理を用意していることを強調します。
 
これに対して日本人は謙遜して、

「何もございませんが、どうぞ」などと言う事が普通でしょう。

外国人をお客様で迎えるときにそのまま英語で、

 We have nothing to serve you at home.
 But please come in.

と言ったら、お客様はちょっと気分を害してしまうかも知れません。

このように「褒める」「歓迎する」「謝る」「断る」「依頼する」など様々な言語行動(発話行為)についてそれぞれの文化で独自の「社会的な話し方のルール」があります。
 
使用言語の文化において文化的に異なる言語行動をしてしまうと「相手に誤解」されたり、それがその文化で良くないものであれば、「相手に不快」な思いをさせてしまったりする危険があります。ですから、外国人とその人の言語で話をする時に、相手の文化に対して
基本的なことは必ず押さえ、その文化での社会的な話し方のルールに則って発言すべきでしょう。

私たち日本人が英語で英語圏の人たちと会話する場合、英語圏での社会的な話し方のルールに従って英語で会話すべきだということです。逆の立場で、日本人と外国人の人たちが日本語で会話をする場合には、日本文化の持つ社会的な話し方のルールに従って日本語で会話すべきでしょう。

皆さんよくご存知のように、言語と文化(その言語を話す人々の生活習慣や考え方など)が密接に関連しているからです。英語圏の社会的な話し方のルールに則って発話すれば、自然に英語的な発想で英語が話せるはずです。つまり英語圏の文化が持つ社会的な話し方のルールを確りと学んでから会話をすると、よりスムーズな英語でのコミュニケーションが可能になるということです。

別の見方をすると、英語圏の文化が持つ社会的な話し方のルールに則って英語を発話することを心がければ、自然に英語的な発想で英語を話すことになるのです。

 
ここで問題です。
 
英語圏の先生に何か贈り物を手渡すときに、日本語では「つまらないものですが」と言葉を添えるのが一般的ですが、英語では何と言ったら良いでしょうか?

皆さんは、日本語を英語にそのまま置換えて、This is a trivial thing. などとはもう言わないはずです。

ヒントは、

「つまらないものですが」に隠されている言外の真意を考えて下さい。

日本語は「察し」の言語だとも言われています。最後まで言わなくても相手に自分の真意を察して欲しいのです。「つまらないものですが、お気に召せば幸いです。」というニュアンスが言外に含まれているのです。

英語でのコミュニケーションで言葉を最後まで言わずに相手に自分の真意を察してもらうことを期待することはできません。逆に自分の真意をストレートに言わないと相手には伝わりません。

ですから英語では、I hope you'll like it. と言葉を添えるのが適切です。


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April 09, 2006

これからの英語学習は「対話型」を目指さなければならない!

私は以前ブログでTOEICの点数をアップするという「受信型」英語学習はもう古い、これからは「発信型」英語学習だと書いたが、発信型英語学習という考えでもIPコミュニケーション社会には十分に適応できないことに気づいた。

TOEICが登場する前から学校英語は、「中学校から大学卒業まで10年間も英語を学習するにもかかわらず日本人は英語が話せるようにならない。」という決まり文句的な批判を浴びていた。そこで登場したのがTOEICである。大学受験に代表される受験英語から学習者を解放しビジネスの場面で真に使える英語力を測定するという触込みでTOEICはスタートした。しかしながらTOEICの約20年間の歴史を振り返ってみると、確かに内容的には現在はネイティブスピーカーでも使わないような表現や重箱の隅を箸でつつく様な細々とした文法ルールを問う問題は改善されたが、大学入試のための英語受験勉強とTOEICの点数を上げるだけのためのTOEIC対策学習は50歩100歩であるといわざるを得ない。

なぜか?

大学の受験勉強は長年読解のための英文法、長文読解というリーディング力(実は英語を如何に日本語に訳すかという翻訳能力または日本語に訳した上で内容を理解するという訳読力)に尽きる。明治の開国から第二次世界大戦終結までの、欧米の技術や最先端知識に追いつき追い越せという時代であれば、その技術なり知識を英文で書かれた書物で読解する必要性が高く、音声での情報収集は考えられない時代であったのであるから、英語学習の主たる目的が英文の読解能力の育成であったとしても、それは当然といえば当然である。

しかし時代とともに我々が必要とされる英語力は姿を変える。最近になって大学入試でリスニング力が問われるようになり、益々TOEICの大学入試との差別化が難しくなってきた。大学入試の問題も以前と比べると遥かに実用的なものになってきたが、もはやリーディングとリスニングを問うテスティングは時代遅れである。

しかしながら、「これからは自分から情報を発信しなければならない。つまりライティングとスピーキングの時代だ。」と声高に叫んだとしても、その考えはインターネットが普及する前までの考え方かも知れない。ビジネスの場面で、ビジネスレターを郵送したりテレックスで送信するという方法で情報提供したり、自社の製品や商品の優れた点をプレゼンテーションで発表するという一方向性の情報提供の時代はインターネットの普及と共に終焉した。今時、国際郵便でレターのやり取りをして商売をしている会社は存続していないはずだ。情報をレターという文字情報にして伝達する方法およびスピーチやプレゼンテーションという音声情報伝達手段で、原稿を予め用意し十分にリハーサルを踏んだ上で発表する準備された発表方法(Prepared Speech or Presentation)という形式のライティング・スピーキング、それらを象徴する一方向性の「発信型」情報伝達のための英語教育・英語学習だけでは事足りなくなってきた。

私が主宰している英会話スクールの社会人の生徒さんで英会話レベルは決して高くない人でも海外での学会や海外出張で英語でのスピーチやプレゼンテーションを行っている人は少なくない。予めスピーチやプレゼンテーションの原稿をネイティブ講師に手伝ってもらって作成、発音や声の出し方などネイティブ講師について十分に発表練習をすればそれなりのスピーチやプレゼンテーションはできる。しかし、そんな方々の共通の課題はまず発表後の質疑応答だ。スピーチやプレゼン直後のQ&Aセッションであれば予想の範囲内の質問を講師に作成してもらい答え方も予め用意して練習しておけば何とか切り抜けられるようだ。しかし彼らが本当に困るのはセッション後のパーティや食事会におけるいわゆる自由な場面での「対話」だそうだ。どんな質問が出るかはその場の雰囲気であり、どんな人と会話をするかによって話題も変わる。特にビジネスパーソンで接待する側であれば尚更である。硬い話題ばかりではないので、様々な話題に適応して英語で相手との会話を進めなければならない。

英会話力初級の人でも英語で準備したものをモノローグというかたちで「発信」することは可能であるが、何が話題として飛び出すかわからない自由な会話場面でのダイアログ、つまり「対話」には適応できないのである。「対話」においては、発信者としての自分の情報伝達が完了したとたんに、相手から質問や情報が提供され、それに即反応しなければならないからだ。情報伝達の「発信」準備時間が限りなくゼロに近づいている。

情報伝達における一方向性からの進化型は双方向性である。対面式の「対話」のみならず文字情報でのコミュニケーションにおいても「発信」準備時間が短くなってきた。電子メールにより外国とのやり取りでさえ相手がオンラインであれば瞬時に自分のメッセージが相手に届く、急いでいる場合には送信して5分も経たないうちに相手から返信が届いてそれに対してまた応答するという双方向での「対話」に近いかたちの文字情報コミュニケーションが可能になったのである。

また「高価な国際電話」という表現はすでに死語となった。最近の若い人はKDDが国際電信電話の略で、国際電話をかけるときには国際電話交換士を経由して3分数千円という高価な国際電話料金をKDDに支払わなければ海外の人と電話で話せなかったことを知らないだろう。IP電話・スカイプ・メッセンジャーなどインターネット網を使った双方向音声伝達ツールの普及により国際的な音声コミュニケーションの敷居は格段に低くなった。

もう、一方通行の情報発信のための「発信型」英語教育・学習の時代はすでに終わったのだ。これからはIP通信という時間的なロスのない双方向でのコミュニケーションの時代である。「発信型」ではなく「対話型」である。「発信型」が目指しているものはいかに自分の情報を「正確にわかりやすく、適切に」相手に提供し、それを受けた相手がその情報を読んだり聞いたりして理解、説得されるということが問題とされる。しかしながらこのような情報提供は一方向のモノローグである。これからは「対話」つまり即興性が要求される。自分が情報発信したらすぐに相手から返事が来る。すぐに返信してきた相手は、それに対するできるだけ早いリスポンスをこちら側にも求めるものである。国際的なコミュニケーションにおいて「即興性」が益々その重要度を高める。

前述のとおり「対話」とは対面での会話に代表される口頭でのコミュニケーション能力である。モノローグに対するダイアログである。「発信型」ではいかに効果的に自分の思いを表現して相手に伝えるか、その必要十分条件として「正確さ」と「適切さ」を追求してきた。「発信」と「対話」との相違はモノローグとダイアログとの違いである。

スピーチと会話との対比でもう少しわかり易く説明しよう。

スピーチでは聴衆に伝えたい自分の思いをまず文章にして、それから言葉として発する。自分が意図する意味が誤解されないように「正確に」「適切に」表現するように内容を吟味し十分な発表練習をしてからスピーチに臨む。意味の流れは直線的である。発表者(speaker)から聴衆(audience)へメッセージが言葉として伝達され聴衆がスピーチの意味を理解する。多くの場合、スピーチの原稿は予め作られ、言うべき英文は出来上がっておりそれを読み上げるか暗記したものを発表するので、発表の途中で修正を加えることは稀である。

これに対して会話においては相手との共同作業で意味を作り出す。意味の流れは双方向である。テニスの如く言葉のボールが行ったり来たりする。相手が打ってきたボールによって自分のショットも変わってくる。つまり相手と言葉を交わしながら話しが展開され、相手の言葉を聴きながらお互いが意味の調整を行い会話が進んで行く。自分の意図が相手に上手く伝わっていないようであれば言葉を付け加えたり言い方を変えたりする。発話を途中で放棄したり前言を取り消したりすることもある。これを会話における話者の「情報修正」という。場合によっては、自分が上手く表現できなかったことを相手が手助けしてくれて初めて意味が通ることもある。

また会話においては相手が自分の発話を待っているので即興性が要求される。一般的には日本語でのコミュニケーションよりも英語でのコミュニケーションにおいての方がリスナーはせっかちである。英語での会話において、自分の発話にポーズが空くとすぐに相手が話し始めてしまう。何も言わずにポーズを空けるのではなく、let me see, you know, I meanなど「自分は今次に言うことを考えているのですよ」という言葉のシグナルを発すると、言いたいことがすぐに出てこない時に間を繋ぐことができる。

英語圏の人々と対等に英語で会話をするためにはモノローグとしての「英語発信力」だけでは不十分だ。会話をする時には日本語でもしているように相手に繰り返しや説明を求めたり、誤解を解いたり、理解を確認したりするという会話の流れの調整が必要だ。これができないと自然な会話の流れの中で相手と共同でお互いの意図を交換しあうことができない。つまり英語での会話において話し相手と協同でお互いの意思を尊重しながら相互理解をするためには英語特有のコミュニケーションストラテジーを身につけないといけないということだ。(英語特有のコミュニケーションストラテジーについては別な機会にもう少し詳しく述べてみたい。)

「受信型」→「発信型」→「対話型」と英語教育・学習の目標はコミュニケーションメディアの進歩に伴って進化し続けている。

今回のブログは少し硬い文章となってしまったがこれはビジネスの世界だけの話ではない。今流行の「右脳学習法」「音読」「リピーティング」などでモノローグとしての「発信型」英語力は鍛えることはできるかもしれない。しかし上記の「対話型」英語コミュニケーション力はネイティブとの実践的なコミュニケーションの場で鍛えて行くのが最も効率が良いだろう。疑う余地はもはやない。


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March 11, 2006

この英会話学習方法で日本人は英語が話せるようになる

前回の続きで、なぜ日本人は英会話が苦手でどうしたら英語をうまく話せるようになれるのかについて書きます。

私のメルマガ読者でも読む価値があるように途中展開を変えています。

まずは少し復習してみましょう。

1. 日本語的な発想と英語的な発想の違い

英語を上手く話せない日本人は「日本語の発想で考えた表現」を「英語」にそのまま置き換えて話そうとしてしまいます。
 
 独身のOLの会話で
 「ニューヨークで買ったネクタイをね、彼の誕生日にプレゼントするの。」

これを日本語の発想でそのまま英語で話そうとしてしまいます。

 ニューヨークで買った  bought in New York
 ネクタイ        necktie
 彼の誕生日プレゼント his birthday present

bought necktie in New York and his birthday present.

こんな英文になってしまいます。

何となく意味は通じそうですが、完全にブロークンイングリッシュですね。

そこで! 私は

 「英語的な発想で英語を話しましょう」と提案しました。

私の提案

1)英語は必ず主語と動詞から話し始める。

上の例では、

  主語 I 

日本語では主語を省略しがちですが英語では必ず主語を言う

  動詞 give

「プレゼントする」は物をあげると発想
 
  これからあげるので → 未来 → be going to

  あげるつもりだ → I am going to give → I'm going to give
  

2)英語は主語と動詞を言ったら、次に「一番相手に伝えたいもの」を言う。
 
I'm going to give と言ったら次は何が一番大切でしょうか?

 私はあげるつもりだ...

 聞いている人の身になりましょう。

「私はあげるつもりだ」ここまで聞いたら、当然

  誰に? 
  何を? 
  いつ?
  
が知りたいですね。これは英語でも日本語でも同じです。

 誰に? 「彼に」 独身のOLなら、
  
   私のボーイフレンド my boyfriend

 私の彼にあげるつもりだ → I'm going to give my boyfriend

 何を? 「ネクタイを」  → a tie

 いつ? 「彼の誕生日に」 → on his birthday

  
3)英語では一番重要なことを最初に言ってから説明を加えていくのでしたね。

ここまでで重要な事はほとんど言いました。
   
  でもそのネクタイってバーゲンで買った安物じゃなくて
  私がニューヨークに行った時に買ってきたものなのよ!

これを是非、いいたいのであれば、

   そのネクタイって?
   
    → ニューヨークで買った

    → I bought a tie in New York.

 I'm going to give my boyfriend a tie on his birthday.

 I bought a tie in New York.

この2つの文を関係代名詞 which で繋ぎます。

I'm going to give my boyfriend a tie on his birthday which I bought in New York.

☆これで英文が完成です。お疲れ様でした。

ちょっと堅苦しい英文ですが、初めはこんな感じで英文を組み立てていくのが一番簡単です。

英語の発想に慣れたら、もっと自然な口頭英語として、
 
I bought a tie in New York as a birthday gift for my boyfriend
and I'm going to give it to him on his birthday.

などと言えるようになります。

でも、こんな英文を最初から言うことはちょっと難しいです。

このような英文を「リピーティング」や「音読」か何かで覚えて、それをそのまま実際の会話で使ってみようとしても上手く行きません。

あなたは独身のOLではないからです。

また独身のOLだったとしてもまったく同じ会話の状況は滅多にあり得ません。

最近は「リピーティング」「シャドーイング」「音読」「右脳学習」などで
英語の回路を頭につくろう!という英会話学習方法が幅を利かせています。
 
もちろんリスニングやリーディングの速聴や速読、スピーキングの発音やリズム・イントネーションなどの習得にはとても効果があります。

しかし自分で言いたいことを自分で組み立てて英語で表現する、皆さんがなってみたい「自分の思っていることを自由に英語で話せる」人になれるための効果的な学習方法としては役不足です。

上記学習方法をスピーキングに生かす方法として共通しているのは

「何度も繰り返し言ってみて覚えて、その一部を変えて実際の会話で応用する。」ということです。

でも、これではいつまでたっても借文から脱却できません。

 何かが足りないのです?

 私は足りないものは、

自分の持っている英語の語彙や文法知識をフル活用して自分なりの英文を創造する、クリエイティブなオーラルプラクティス(口頭練習)だと考えています。

英文と聞くと中学・高校で勉強した英語の5文型を想像する人が多いと思います。

確かに英語の文構造は5文型で成り立っています。しかしそんなに難しく考える必要はありません。

5文型の知識がない英語圏の子供たちは立派に英文で話しています。

なぜでしょう?

単純な発想がここでは必要です。

英語を習得する過程で英語圏の子供たちは英語の基本的な文構造としてSVαをまず身につけるそうです。

S は文の主語、V は動詞、そしてα は動詞に続く情報です。

SV を言ったとしても言い足りなければ何らかの情報を追加しないと文は完結しません。

SVα この基本を唯一おさえれば英文は作れます。

α に何を置くかを気にすることはありません。動詞がそれを決めてくれるからです。

例えば、次のSV の後に好きなようにα (動詞に続く情報)を英語で追加してみて下さい。(カッコ内は追加可能な情報のヒント)

1) She looked (〜のように見えた)

2) Ted made (〜を誰かのために作った)
 
3) Mary will give (誰かに何かをあげる)
 
4) He cannot make (誰かを〜にできない)

5) Alice put (何かをどこかに置いた)

どうですか?

上の文は第2文型から第5文型を含んでいます。

あまり文型は意識しなくても動詞の後にα(情報)を追加すると考えると案外簡単に英文がつくれます。

解答です。

1) She looked happy. 彼女は幸福そうだった。(幸福そうに見えた)

「〜のように見える」という意味のlookの後には、sad, excited, well, sickなど感情や健康状態を表す情報を追加する。

2) Ted made the table for his family.

 テッドはそのテーブルを家族のために作った。

「〜を作る」という意味のmakeの後には、a model airplane, a gardenやcookies, sandwiches など物や食べ物を表す情報を追加する。

3) Mary will give her father a shirt.

 メアリーは父にシャツをあげるつもりだ。

「あげる」という意味のgiveの後には、「誰に」という人を表す情報と「何を」という物を表す情報を追加する。

4) He cannot make her happy. 彼は彼女を幸せにできない。

「人を〜にする」という意味のmakeの後には、「誰を」という人を表す情報と「〜に」と人の感情や状態または職業(He cannot make her his secretary.)を表す情報を追加する。

5) Alice put her glasses on the piano.

 アリスはピアノの上にメガネを置いた。

「置く」という意味のputの後には「何を」という物を表す情報と「どこに」という具体的な場所を表す情報を追加する。

このように動詞の意味によってどんな情報がどんな順番で追加されるかが決まってきます。

同じ動詞のmake でも「〜を作る」という意味と「人を〜にする」という使役の意味の場合に次にどういう情報がどんな順番で置かれるかが違ってきます。

2)のTed made the table for his family.を

 Ted made his family the table. とは絶対に言えません。

「〜を作る」という意味のmakeはその後に必ず作る「物」が直に追加され、家族という「人」が追加される場合には、「人を〜にする」という使役の意味になってしまうからです。

家族をテーブルにしてしまうのは論理的に意味がおかしいですよね。

逆に4)のHe cannot make her happy. を

He cannot make happy for her. とも言えません。

makeが「〜を作る」という意味になってしまうからです。

幸福を彼女のために作ることはできませんよね。

賢明な読者はここまで読んで気づいたと思いますが、英語圏の子供たちが完璧な英文を発話できるのは、

文型を学校で学んでその文型に当てはめて英文を組み立てているからではありません。

主語と動詞を言ったあとでその動詞の意味を完結するため、(意味がおかしくならないように)自然に情報を付け加えているからです。

「先に文型ありき」ではなく、「先に意味ありき」です。

もともと文法や文型は人々が使っている話し言葉や書き言葉を体系化して後からルールとしてまとめたものです。

ここが重要なポイントです。

つまり言語をその文型に当てはめて話そうとすることは、とても不自然なことだということです。

自然に英語を話すためには文型を意識せずに主語と動詞を言ったあとにその動詞の意味する情報を論理的に追加すればよいということです。

ピンと来ない人のために上の例文を使ってもう少し説明してみます。

1) 「彼女は幸福そうに見える」を表現する場合、

主語:彼女は She

動詞:見える looks (自動的に=無意識に動詞にsがつく)

情報:「どんな風に見えるのか?」を追加情報として言えばよい。

→ 幸福そうだったら happy
→ 悲しそうだったら sad
→ とても元気そうだったら very well
→ 気分が悪そうだったら sick

5) 「アリスはピアノの上にメガネを置いた」を表現する場合、

主語:アリスは Alice

動詞:置いた put (過去なのでsはつかない)

情報:「何を置いたのか?」を追加情報として言えばよい 

 誰の? → 彼女の  her
 何を? → メガネを glasses

She put her glasses だけでは情報は完結していないので更に追加して
 
 どこに? → ピアノの上に on the piano

She put her glasses on the piano.
 
どうでしょうか?

動詞の意味を論理的に追っていけば自然と次に何を言ったら良いのかが見えてきませんか?

考えてみるとこれは当然です。

相手に伝えたいメッセージがありそれを言語にしたときに言い足りなければ言葉を続けなければなりません。

自然に英語を話すコツをもう一度繰り返します。

自然に英語を話すためには文型を意識せずに主語と動詞を言ったあとにその動詞の意味する情報を論理的にかつ自然に追加する。

皆さんが感じているように、これは確かに「言うは易く行うは難い」です。

しかしながら私は誰でも確りとした英語学習論に則って、十分に練習すれば、誰でも英語が話せるようになると信じています。
 
ここで私の言う確りとした英語学習論とは皆さんの年齢と大きく関わってきます。

皆さんが10歳未満の幼児や小学校の低学年の親御さんでお子さんのためにこのブログを読んでいるのであれば、

皆さんのお子さんはまだ言語習得臨界期前ですので、

英語をイメージとして捉え、そのまま右脳に刷り込む学習方法=英語のみによるダイレクトメッソッドや大量のリピーティングまたはシャドーイング学習によって、上記「文型を意識せずに動詞の意味する情報を無意識に追加できるようになる」可能性があります。

※詳しくは私の別なブログ記事「小学校高学年からの英語(英会話)学習」をお読み下さい。

残念ながら、読者の皆さんのほとんどは10歳以上の英語学習者でしょう。

皆さんは既に言語学習臨界期後ですので、上の子供への学習方法を行ったとしても同じような効果はあまり期待できません。

むしろ皆さんは、

英語の文法や文型を概念(言葉のルール)として理解し、右脳のイメージというよりも、論理的に左脳をフル活用して文字として英語をインプットすることが大切です。

※もちろん右脳学習と左脳学習がオーバーラップすることはありますが、主軸を誤ってしまっては効果は薄いと言わざるを得ません。
 
そこで最後に臨界期を越えた皆さんのために無理なく英文を組み立てるコツを伝授します。

英語では、主語と動詞を言ったあとに大切な情報を付け足すと前述しました。

気づかれた方も多いと思いますが、追加される情報自体は日本語と同じです。

日本語: 「アリスはピアノの上にメガネを置いた」

       置いた→ 「ピアノの上に」 「メガネを」

英語: Alice put her glasses on the piano.  

       put → 'glasses' 'on the piano'

何が違うのでしょうか?

「何を」「どこに」という相手に伝えるべき情報自体は同じなのですが、その情報をどういう順番で追加するかという「語順」です。

英語ではその付け足していく情報のことを「チャンク」と呼びます。

チャンクとは「意味のあるひとかたまり」の情報のことです。

 彼女は置いた   Alice put
 彼女のメガネを  her glasses
 ピアノの上に   on the piano

チャンク(意味のひとかたまり)をどう決めるのかについてのルールはありません。私は皆さんが英語をスムーズに話すのに一番わかり易いチャンクを提示しようと思っています。

「誰が」「する」という主語と動詞はワンセットでチャンクとします。くどいようですが、英語スピーキングでは主語と動詞が要だからです。あとは追加すべき情報をチャンクとします。

いきなり言うのはちょっと難しいと書いた上記英文を思い出してください。

I bought a tie in New York as a birthday gift for my boyfriend
and I'm going to give it to him on his birthday.

チャンクでまとめてみます。

 私は買った I bought

 ネクタイを a tie

 ニューヨークで in New York

誕生日プレゼントとして as a birthday gift

彼のために for my boyfriend

そして and

私は〜するつもりだ I'm going to

彼にそれをあげる give it to him

彼の誕生日に on his birthday

英語ではこのチャンクを文法ルール(規則)に則って組み立てて(並べて)会話をします。

どうですか?

チャンクに分解してみると自分でもこのぐらいの英文なら1から創れそうな気になってきませんか?

英文を丸ごと何回もリピートして覚えてから応用するよりも、

自分で最初から英文を組み立てられる力を養った方が、

皆さんのゴール「自分の思っていることを自由に英語で話せる」

への近道であると私は考えています。

つまり、皆さんが英語で自由に会話をするためには、

 1)英語らしいチャンクが作れるかどうか
 2)作ったチャンクを文法的に正確に組み立てられるかどうか

が大切になってきます。

チャンクを作るためには、語彙力がなければ駄目です。

また正確なチャンクの組み立てが出来るためには文法的な知識が必要になります。 

つまり、英会話が出来るようになるためには、英語表現をたくさん覚えて文法も学ばなければならないということです。

しかしこのような英語知識(語彙力+文法力)は英語を上手に話せるようになるための必要条件であったとしても必要十分条件ではありません。
 
英語の知識だけでは英会話は上達しないということです。

知識として獲得した英語力を実際の会話で使える英語運用力に変えていく十分な口頭練習が必要なのです。

次回の記事につづく。

お楽しみに!

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January 09, 2006

どうすれば日本人はもっと上手く英語で話せるようになるのか?(Part-1)

どうすれば日本人はもっと上手く英語で話せるようになるのでしょうか?

今回から3回に分けて、
なぜ日本人は英会話が苦手なのか?
どうすればもっと上手に英語で話せるようになるのか?
を論じてみます。

英会話初級者の人でもわかるように簡単に書きますので、
是非おつきあい下さい。

これから書くことは、自分で英会話が苦手だと感じている人や自称「英会話初級者」の皆さんにとっては有益な記事でしょう。

私のメールマガジンの読者は内容が重複していますので、お忙しい方は読む必要はないかもしれません。
でも、少しアプローチを変えていますので、お時間のある方は復習のつもりで読んでみて下さいね。



それでは、結論から書き始めます。

日本人が英語をもっと上手に話せるようになるためには、次の3点を実践する必要があると私は考えています。

1)「日本語的な発想で考えた日本語を英語に置き換える」ということをやめる。

2)「英語的な発想で考えて、英語の語順で表現する」という訓練をする。

3)「英語での話し方の社会的なルール」に則って実践会話練習をする。

以上の結論を皆さんに「なるほど!そうだったのか!」と思っていただけるように、少しずつ説明していきます。



英語を上手く話せない日本人は、日本語的な発想で考えた日本語を英語に置き換えて話そうとしてしまいます。

いきなりですが、

「私の大学は関東大学です。」を英語で言ってみて下さい。

あなた: (声に出して言ってみて下さい)

スムーズに言えましたか?

それでは解答です。

日本語的発想から、

My university is Kanto University. と言ってしまいがちですが、

これでは大学の所有者になってしまいます。

英語では、I go to Kanto University. (関東大学に通っている)と発想します。



日本語で発想すると日本語の表現に惑わされて英語で表現できなかったり、表現できても日本語的な変な英語になってしまいがちです。

いくつか例を挙げてみますので英語で何というか考えてみて下さい。

「風呂に入る」  → enter a bath ではなく 
                          take a bath

「頭を冷やす」  → cool one's head ではなく 
                          cool off

「計画を立てる」 → set up a plan ではなく 
                          make a plan

「それについてどう思いますか」 

 →  How do you think about it? ではなく
     What do you think about it?


簡単に言うと、英語を話すときに日本語が先に浮かんでしまうとその日本語に惑わされて上手く英語が話せないということです。


どうですか、皆さんは英語を話すときに頭の中に浮かんだ日本語を英語に置き換えていませんか?

「英語を話すときには、英語で考えて英語で話しなさい。」とはよく言われることです。

でも、急にそんなことを言われても、どうやっていいのか・・・わかりませんよね?!

皆さんの声が聞こえてきます。

「日本語で発想せずに英語で考えて英語を話した方がいいことはわかりました。では、具体的にどうやったらいいのですか?教えて下さい。」

ある大先生は、

「日常で見たこと聞いたこと、そして思ったことや感じたことをすべて英語で考えてみましょう。」

とアドバイスするかも知れません。

でもこれって、とっても難しいですよね。

実際の会話で英語を話すのではなく、頭の中で英語で考えたり、ひとりでぶつぶつ英語でつぶやくなんてできるんでしょうか?

それが出来るくらいだったら、もうとっくに英語は話せるはずです。

私たち日本人の思考言語は当然、日本語です。

日本語で考えるのが普通です。

それを英語で思考しなさいというのはちょっと無理があるのではないでしょうか?



そこで私のアドバイスです!!!

 英語の語順で発話すると、自然に英語の発想になる。

 英語は、「主語」+「動詞」で話し始めよう!

これだけです! 簡単そうでしょ?

英語と日本語で決定的に違うのはその語順です。

日本人にとって韓国語を学ぶのが英語よりも遥かにたやすいのは韓国語の語順が日本語に近いからです。

そういえば、韓国の人たちも日本人に劣らずに英語が苦手でしたよね。

TOEFLの平均点では日本と韓国がビリを競い合うぐらいですから…

英語を話すときに日本語的な発想になってしまう原因の多くが、語順にあると私は考えています。



ここで問題です。

智子さんになって、Andyさんの質問に即答してみて下さい。

Andy: Hi, Tomoko. How was your weekend? Did you go anywhere?

Tomoko: (考えないで即答して下さい)渋谷に映画を見に行った。

どうですか?スムーズに英語が出てきましたか?

 Yes, I went to Shibuya to see movies.

と即答できた人は合格です。

英語で発想して英語で答えられました。
英語の語順で答えられたからです。

Shibuyaと思わず言ってしまった人は、日本語的な発想で答えてしまいました。

日本語の語順になってしまったからです。



日本語では省略されがちな主語を英語で意識的に立てることが、英語的な発想の入口です。

英語 の基本的な語順は、必ず主語と動詞が目的語(補語)の前に来ます。

 ☆英語:主語+動詞+目的語(補語)
      I   have   a dog.

これに対して日本語では、主語が省略されることが多く、
目的語(補語)をいきなり最初に言ってから動詞を最後に言うことが一般的です。

☆日本語:目的語(補語)+助詞(てにをはが)+動詞
       「犬」    「を」     「飼っている」

他の例: 英語って難しい。 家に帰る。 ピザを食べる。
     パソコンは嫌い。 クラッシックが好き。



上の例では、Shibuyaといきなり行った場所を言ってしまうと文が作れません。

Shibuyaと言いたいところをぐっとこらえて、主語と動詞をまず言います。

 誰が(主語)→ I

 行った(動詞)→ went(goの過去)

最初にここまで言えれば後は楽に話せます。

 渋谷へ → Shibuya

I went Shibuya.と言ってしまっても意味は通じるはずですが、日本語の「へ」に相当する行き先(場所)を表す前置詞toをつけて、
 
 I went to Shibuya.

と言えば立派な英文の完成です。



☆次のポイントを おさえて下さい

[日本語の語順]

1)話し言葉では主語を省略することが多い。
  (私は、 あなたは、彼は、など)

2)目的語や補語を先に言う。 「犬を」

3)次に動詞が来る。 「飼っている」

[英語の語順]

1)英語では主語は命令文以外絶対に省略しない。  I

2)主語の後には必ず動詞が来る。  have

(助動詞や副詞などの修飾語が主語と動詞の間に挿入される場合がありますが、ここでは単純化します。)

3)動詞の後には動詞を具体的に説明する目的語や補語が来る。
   a dog

 (副詞句や副詞節が来る場合が多いのですがここでは単純化します。)



少しだけ応用してみましょう♪

I went to Shibuya. が基本ですがもっと言える人は、

具体的なこと(一緒に行った人、行った目的、行った時間など)を一つずつ言い加えていきます。

5W1Hです。

いつ? どこで? 何を? 誰に(と)? どうやって? なぜ? 

誰と → with my friends(友達と)

I went to Shibuya with my friends

何しに→ to see movies (映画を見に)

I went to Shibuya with my friends to see movies

時間 → in the afternoon (午後)
I went to Shibuya with my friends to see movies
in the afternoon.

付け加える情報の順番は多少前後しても大丈夫です。

I went to Shibuya to see movies with my friends
in the afternoon.

I went to Shibuya in the afternoon to see
movies with my friends.

でもOKです。



ここまでの長さになると自分には無理だと感じてしまう人がいるかも知れません。

ご安心下さい!

ちょっと練習すれば誰でも言えるようになります。

なぜなら、

主語と動詞を先に言ってしまえば、あとは情報(目的語や補語、および副詞句や副詞節など)を付け加えていくだけですから、慣れれば簡単です。

英語的な発想で主語が言えれば、自然と英語の基本パターンが身に付きます!

(次の記事につづく・・・)

お楽しみに!



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December 24, 2005

TOEICはもう古い?GTECの時代がもうすぐそこまで来ている!

ベネッセとベルリッツが共同開発したGTECはきっと5年後10年後にはTOEICを凌駕しているであろう。

GTECホームページ http://www.benesse.co.jp/gtec/index.html

従来TOEICが行ってきた、「リーディング力」と「リスニング力」という英語受信能力を測定し、「ライティング力」と「スピーキング力」という英語発信能力を予測するというテスティングの手法は完全にその岐路に立たされた。

なぜならば、社員の英語での即戦力を測定するために行ってきたTOEICスコアの結果と社員の「ライティング力」と「スピーキング力」に大きな乖離があることに気づき始めたからだ。もう何年も前から気づいていたと言った方が正しいだろう。しかし企業がなぜTOEICを使い続けたのかというと、答えは単純、TOEICに変わりうる英語テストがこの世に存在しなかったからだ。この20年間、世界的な受験者の伸びに大あぐらをかき、TOEICはまったく進化してこなかった。20年前のテスト内容と現在のテスト内容にほとんど変化はない。

GTECのテストでは、実際のビジネスで通用する4技能(読む・聞く・書く・話す)を測定するそうだ。特にTOEICが予測はするが正確に測定できない「書く・話す」という英語発信能力を、受験者に実際に英文を書かせ、そして実際に英語を話させ、それをレーターと呼ばれる評価官が一人ひとりの英文を「読み」「聞いて」評価するという。

TOEICは試験会場または社内・学校などの会議室で一斉受験、マークシートに解答してコンピュータで処理している。これに対してGTECは一人ひとりがパソコンに向かいテストを受け、その結果がリアルタイムでGTEC本部のホストコンピュータに送信される仕組みだ。だからこそライティングセクションで受験者が実際に手元のパソコンで打ち込んだ英文が記録として送信され、またスピーキングセクションで受験者が実際に発話した英語音声が送信され、GTECのホストコンピュータに文書データおよび音声データとして保存される。そのデータをGTEC本部のレーターが一つひとつ評価するという仕組みだ。これはアメリカのETSがTOEFLで導入したcomputer based testの手法であり、TOEICも開発・制作したETSがGTECに先を越されたということである。

GTECは既に日本の一流企業(三井物産、日本オラクル、アドバンテストなど)に導入され始めており、私の予想では近い将来一般の会社にもかなり普及し、中小企業でも導入されるようになる。そうなれば企業への就職英語力判定としてGTECスコアが使われるようになった段階で大学生まで受験者層が降りてくると思われる。TOEICもGTECに受験者を奪われるのを指をくわえて傍観するはずもなく、早い段階でGTECに対抗しうる英語発信能力測定のためのセクションがTOEICに追加されるはずである。

そうなれば今後益々国際的なビジネスシーンで重要視される英語発信能力を如何に正確に測定できるかがテストの良し悪しを決める決定的な判断基準となるはずである。ビジネス版での英語発信能力とは、具体的には電子メールでのやり取りで商談を交わすライティング能力、IP電話やMSメッセンジャー、スカイプなど(インターネットで接続可能な電話に近いPC音声コミュニケーションツール)を使って外国にいる相手と直接口頭英語で交渉するというスピーキング能力のことである。

このように企業が信頼する英語コミュニケーション能力評価テストが英語を「読む」「聞く」という受信能力測定から、英語を「書く」「話す」という発信能力測定に移行することは日本の英語教育にとっても非常に喜ばしいことである。

英語を「読む」「聞く」という受動的な能力のみ測定するTOEICで高得点を取れば実際のビジネスにおいて外国人の言っていることや書いていることは理解できるという証明にはなったが、残念ながら自分の考えや意見などを英語で相手に十分伝えられるという発信英語力の証明にはならなかった。TOEICで高得点を取ることに躍起になってきた大学生や会社員たちにとってはいい迷惑である。

なぜならばTOEICで高得点を取るという目的(如何に速く正確に英文を「読みこなし」、如何に正確に英語音声を「聞き取る」という受動英語能力向上のために英語学習時間を割いてきたからだ。あまりTOEICの得点に影響を与えない英語発信能力の学習に時間が割けなかったからである。つまりTOEIC受験が会社から義務付けられていたので、本当の意味で実際のビジネス場面で必要とされている英語力を伸ばすことができなかったのである。この意味において、いままでTOEICが20年という長期に渡って大あぐらをかいてきたことが、日本の英語学習者に対して少なからず悪影響を与えてきたことは誰も否めないと思う。

しかし過ぎ去ったことで悲観的になるのはもうやめよう。英語受信能力から英語発信能力の育成へと、日本の英語教育のパラダイムが大きくシフトしようとしている。

明るい未来が私たち英語学習者を待っている。


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December 03, 2005

学校英語を活用して話せるようになるコツ

前回のブログで学校英語では理解の指導しかしていないので話せるようにならないと書いたが、学校英語で蓄積した文法力と語彙力を鍛えあげれば必ず話せるようになる。何が足りないかというと、ズバリ自分の持っている語彙力と文法力で独自のセンテンスを組み立てて表現するというクリエイティブな練習、機会が足りないのである。

中学高校で多くの時間を英文和訳(英文読解)と文法学習に費やしているので(grammar translation method)、英語を表現するための知識はある程度身についているはずである。しかし残念ながら、学んだ知識を使って外国人との実践会話で運用できない(使えない=話せない)。知識は十分にあるが実践(実技)練習が足りないのである。

これは車の運転によく似ている、いくら交通ルールや車の構造、機能(ハンドル、クラッチ、ブレーキ、ギアチェンジなど)を知識として学んでも、それだけでは車はまともに運転できない。実技として実際に車に乗って車の操縦方法を自分の手と足を使って体に覚え込ませないと安全に走行できない。発車して真っすぐに走るだけではなくジグザグのカーブを曲がったり・バックしたり・急な坂で停まったり発進したり、車庫にバックして入れたりするためにはそれなりに時間をかけてじっくりと練習しないと出来るようにはならない。

英語もこれと全く同じだ。いくら英単語をたくさん知っていたり英文法のルールや構文の知識があったりしても、それを実際の会話やクリエイティブに自分で英文を書いてみるという技能練習(実地訓練)をしないとせっかく覚えた言語機能は使いこなせない。

天候による路面の状態や交通渋滞、歩行者や自転車という外的な要因も考慮しながら、的確な判断で車を運転しないと思わぬ事故を起こしてしまう。やはり教習所のコースでの練習後に実際に路上に出て車を運転して教習所のコースでは経験出来ないさまざまな状況に対応出来るように路上トレーニングが必要なのだ。

実際に初心者マークを外せるようになるまで高速道路を運転して問題なく車線変更をしたり、暗い夜道でも無灯火の自転車や歩行者に注意しながら運転したり1台通れる一本道で対向車とうまくすれ違う方法などまだまだ実際に車を運転して身につけなければならないことが山積している。様々な状況で経験を積んで初めて初心者マークを外して普通の標準的なドライバーになれる。

英会話においても場面状況や話し相手に応じて一定の社会的なルールに則って英語を話さないと思わぬトラブル(自分の意図が相手に正確に伝わらない、誤解を招く、相手に対して失礼なことを意に反して言ってしまうなど)を起こしてしまう。様々な状況において、いろいろな場面でいろいろな人と実際に会話することによって、初めて初級から中級の入口、準中級へとレベルアップできるのだ。

一つ例を挙げる。私はアルクに勤務していた際に、早稲田大学との遠隔PCテレビ会議システムで実験的に早稲田の学生に英会話を教え、出来るだけ学生に話させる(自分で英文を作らせる)という、創造的なレッスンをアルクの講師チームで行った。(数年に渡って実施したので、講師は延べ30人以上、生徒も300名以上だ。)学生はみるみると英語を話せるようになった(言語機能を実際の会話で運用するという、言語運用力=language proficiencyを高めることが出来た。)英文科など英語を専攻していない学生でも早稲田に入学するためにそれこそ何千時間も費やして中高6年間で学んできた語彙力や文法力・構文力が顕在化したのである。

まさに持っていた英語の知識を技能として使えるようにするための実技トレーニングを、教官が運転席の隣にすわって手取り足取り指導する自動車教習訓練のごとく1対4という少人数で生徒に自分の持っている語彙と構文力で英文を徹底的に創らせる(その場で英会話の課題や質問をして即話させる)訓練をした成果である。

今日本の英会話教育で最も必要とされているのは機械的な暗記や無味乾燥な暗誦、リピーティングではなく、自分で英文を口頭でクリエイトするという創造的な技能訓練、オーラルトレーニングである。英語をスムーズに話すコツは日本語で考えたことを英語で表現することを極力避け、英語で直接自分の考えを表現することである。

それは日本における実践的英語教育の父、故松本亨先生がその生涯をかけて主張し続けた「英語で考える」、つまり日本語を一切介在させずに自分の表現したいことを自分の持っている英語の語彙と構文力を駆使してダイレクトに英語で発想して話すことだ。

PR:エース英会話では講師がマンツーマンで生徒に英語で出来るだけ多くを語らせ、自ら英文をクリエイトさせるオーラルトレーニングという教え方を実践している。

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November 03, 2005

学校英語の授業で一向に英語が話せるようにならない理由は簡単だ。

中1と中2の英語の教科書は確かにダイアログが中心で口頭英語を教える素材となってきた。(中3からは以前と同じエッセイ中心のテキストであまり進歩がないが・・・)また高校の授業でも英語オーラルコミュニケーションという教科書を使って授業を行っている。

しかし、学校英語の授業のお蔭で生徒が英語を話せるようになったという報告は耳にしたことがまったくない。何故か?

答は簡単だ。未だにGrammar Translation(文法解説と英文和訳中心の授業)を根本にした授業が行われ、教師は生徒の理解の指導に終始して、話せるようになるまでの指導が出来ていないからだ。

相当な教授法研修を受けない限り「教師は自分が教わってきた方法以外で生徒を指導することが出来ない」という定説がここに生きているのだ。英語が使えるようになるための指導が具体的にどういうものなのかはっきりと認識しそれを実践できる日本人の英語の先生が中高でどのぐらいいるかはその学習成果から明らかであろう。10%いれば良い方だと思う。中高の先生を養成している大学の教育学部や英文科・英語学科の講義において、具体的にそれがどういうものか講義し、教え子である中高教師が実際に教壇に立ったときにそれを実践できるように指導(トレーニング)できている大学講師や教授があまりにも少ないということでもある。

教科書に書かれた英文を生徒が実際の会話で使えるようするための、一つの方法は次の言語学習5段解理論を実践することだ。

第一段階 Recognition(認知=理解)

教科書に書かれた英文をまずは理解する。理想的には最初は音声での聞き取り(Listening)指導から入り、次に聞いた英文を読んで(Reading)詳しく理解する指導=英文の構文理解(Structure=Grammar)と語彙・語法解説(Vocabulary)を含む意味の指導へと進む。ここで注意しなければならないのは英文を決して日本語に一語一句正確に訳してはいけない。むしろその英文の言語機能(language functions)と正しい使い方(social linguistic aspects)を教えることが大切だ。

第二段階 Imitation(模倣)

上記で充分に理解した英文メッセージの意味を十分に念頭に置きながらCDなどのネイティブの音声を真似て言ってみる発音・音声指導である。フォニックスと音声変化のルール(音のリンクや脱落など)を上手く絡めて指導すると効果的である。

第三段階 Repetition(反復)

正確に意味を理解しネイティブに近い発音で言えるようになった英文を何度も反復して発話させ、定着をはかる。(これによって自然に英文を暗記し暗誦できるようになる。(リピーティング指導)

第四段階 Diversion(展開)

憶えた英文の一部をいろいろ変化させて、新しい英文を作る応用力を養成する。(ドリル指導)

第五段階 Selection(選択)

いろいろな場面や状況に応じて適切な英語表現を選択して実際の会話で使ってみる(実践会話)学校での指導は第一段階:理解の指導もしくは第二段階:音声指導で終わっている。しかも未だに詳細に渡る文法解説や英文和訳に授業時間のほとんどを費やしている先生方が多い。ゆえに英文は理解(訳せるが)使えるようにはならない。使えるようになるための指導(反復・展開・選択)を行っていないのであるから使えるようになるはずがないのだ。

「1クラス20人も30人も生徒がいて実践的な英会話は教えられない」という中高教師の言い訳が聞こえてくる。

しかし人数は問題ない。生徒が30人であったとしても実践的な会話は充分に教えられる。

1)全体学習 2)ペアー学習 3)個別チェック 4)全体学習 という4サイクル指導手順を踏めばクラスサイズが30名であっても十分に対応可能である。

ここでは実際に中1の英語のテキストから抜粋した次のダイアログを、第一段階:理解の指導および第二段階:発音・音声指導が終わって、第三段階のリピーティング指導(反復による定着)に入ったとして簡潔に説明する。

Situation: At a Japanese restaurant

Yumi: Do you like Japanese food, Lucy?

Lucy: Yes, I do.

Yumi: What do you like?

Lucy: I like sushi and tempura.


☆第三段階の反復による定着を4サイクルで指導する例

1)全体学習

A. Choral Reading: 講師の発話またはCDのネイティブの音声のあとに一発話ずつクラス全体に大きな声でリピートさせる。(1発話2回ずつ)

Teacher: Now, class! Read the dialog after me. Do you like Japanese food, Lucy?

Class: Do you like Japanese food, Lucy?

  最後まで続ける

B. Role Reading: 講師とクラスでダイアログの発話のやり取りをする。

Teacher: Let's do role reading. I will take the role of Lucy first. Why don't you take the role of Yumi?

Teacher: Do you like Japanese food, Lucy?

Class: Yes, I do.

Teacher: What do you like?

Class: I like sushi and tempura.

  ロールチェンジしてもう一度

2)ペアー学習

隣の人とペアーを組ませRole Readingをさせる。講師がストップと言うまで何度でも繰り返させる。頃合を見計らってロールチェンジさせる。生徒がやっている間、講師はクラスを見回って生徒一人ひとりの発音などを出来る限り矯正する。

3)個別チェック

生徒2人を指名し、その場に立たせてロールリーディングをさせる。3〜4組実施。矯正する部分があれば矯正し、クラス全体にも矯正箇所をリピートさせる。

4)全体学習

  締めくくりとして、再度講師対クラスでロールリーディングを実施する。

以上でロールリーディングは終了

次にテキストを閉じさせて、講師の声またはCDのネイティブの音声のあとに一発話ずつクラス全体に大きな声でリピートさせる。上記と同じ手順でテキストを一切見させずに4サイクルでロールプレイができるように指導する。

☆次に第四段階 Diversion(展開) ドリル指導

(日本食レストランでの会話)

(中華レストランでの会話)

(イタリアンレストランでの会話)

などと設定して、

A: Do you like Italian food?

B: Yes, I do. (No, I don't.)

A: What do you like?

B: I like Pizza and spaghetti.

と応用させる。

さらに発展させ、

(スポーツの会話)

A: Do you like sports? ※1年生なのでまだ不定詞は使わない

B: Yes, I do. (No, I don't.)

A: What do you like?

B: I like soccer and tennis.

(音楽の会話)

A: Do you like music?

B: Yes, I do. (No, I don't.)

A: What do you like?

B: I like rock and popular music.

※以上を4サイクルで指導する。

☆第五段階 Selection(選択) 実践会話

主にペアーでの会話に最大限の時間を割く。

A. You are at a Chinese restaurant, Italian ...

B. Talk about music, sports, ...

などと場面やトピックを講師が指定してペアーで会話させる。

※これも4サイクルで指導する。

以上が簡単であるが4サイクルを使った指導の具体例である。

お気づきのように第三段階から第五段階まではあくまでも生徒が主役であり、講師は脇役である。講義形式なんてとんでもない!生徒は第一段階と第二段階で理解した英文を徹底的に声に出して活発に使ってみるのだ。

ここまでやれば、このダイアログにおける次の目標言語機能(target functions)は、英語でのコミュニケーションである程度使えるようになる。

何かが好きかどうか尋ねる表現 Do you like ...?

それにYesかNoで答える。

さらに具体的に何が好きか尋ねる表現 What do you like?

それに具体的な名前を挙げて答える。 I like A and B.

※言語概念とその機能的なアプローチ(Notional Functional Approach については別の記事で説明したい。

私はECCで20年前に30名近くの生徒へ3年以上上記の指導方法で直接教えたことがある。さらに日本人講師を研修し、直接・間接的に5年間以上で1千人以上の生徒へ実践した。教えた英語を実践の英語コミュニケーションで使えるようになったかという観点からは、中高での学校英語授業の効果とは雲泥の差があった。当時ECCの年間受講料は20万円を越えていたがそれだけの価値は十二分にあったと確信している。(週2回、1回80分)

最後に英文和訳をいくらやっても英語が話せるようにならないどころか、むしろ英語が話せなくなる実例を挙げてこの記事を締めくくる。

今年の5月頃、NHKテレビで著名な翻訳家(有名大学の英文科で英日翻訳も教えている)がインタビューを受けていた。私はその翻訳家の回答に衝撃を受けた。翻訳家曰く、「英語は恥ずかしくなるほど話せないんですよ。海外でのパーティなどでは本当に困ってしまいます。」

1日のほとんどの時間を英文和訳に費やしているにも拘らず英語が話せないとは?!

しかしよく考えてみると、これは当然と言えば当然だ。口頭英語でのコミュニケーションにおいて英文和訳は弊害の他なにものでもない。英語を聞いたり読んだりする時に日本語を介在させることは、英文を英語で直接理解すること(直解)の大きな妨げとなる。

英文和訳を続けていると自分がいざ英語を話そうとするときに日本語が頭に浮かんでしまい、その日本語を英語に置き換えようとしてしまう。これでは英語がスムーズに話せるわけがない。右脳で浮かんだ自分の話したいメッセージ(イメージ)を日本語を介在せずに、左脳に蓄えた自分の英語のボキャブラリーと文法力でそのまま言葉にすることによって初めて英語がスムーズに話せるのだ。


PR:エース英会話スクールでは英文理解(認知)の指導に留まらず、使えるようになるまでの指導(模倣・反復・展開・選択)を実践している。

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October 16, 2005

英会話マスターにとって右脳学習と左脳学習(認知学習)はどちらが有効か?

新宿紀ノ国屋に行って一番売れている英会話学習本が右脳学習なのに驚いた。前の記事に右脳学習はオーディオリンガルに基づいていると書いたがその本を手にとってみて増々確信した。

その本は約50ある英文エッセーを暗記暗誦するというものだ。暗誦と呼ぶかわりに「つぶやき」という表現を使っていたが、同じことだ。毎日10分間CDを聞いて真似しながら(模倣)丸暗記するという単純な学習方法である。おそらく英文法を確りと理解し英文エッセーの意味を確りと理解している人は丸暗記して暗誦(最初から最後までつぶやくこと)は出来るかもしれない。しかし丸暗記に費やされる労力は並大抵なものではない。その労力にむくわれるだけ会話力が身につくとは到底思えない単純な教材である。

前の記事で右脳学習はオーディオリンガルのパターンプラクティスに似ていると書いたが、オーディオリンガルのもう一本の柱は英文を模倣し暗記暗誦することにある。模倣するとは聞いた英文を素早くオーム返しに聞いたまま再生することで意味を考えながら再生することではない。(最近はリピーティングと呼ばれる場合が多い。)まさに刺激と反応の世界である。犬が肉を見てよだれを流すとの全く同じである。これはその本の筆者の狙いとする赤ん坊や幼児が親の言うことを意味はおかまいなしに真似することである。意味を考える左脳を介在させずに音声:言語の表層構造を真似して言ってみることに過ぎないので、すらすらと暗誦できたとしても自分の言いたいことを表現できるようになるとは到底思えない。

その筆者は、「語学学習では赤ん坊のように真似して言ってみる事が一番大切だ」と書いているが、大人と赤ん坊はまったく別な学習パターンを持っており、所詮、学生(厳密には体験学習から概念学習・認知学習に移行する小学校高学年から大学生まで)や大人が、赤ん坊に戻ってその学習過程を踏襲することは不可能であるし、その真似事をしたとしても効果は高が知れている。学生や大人にはその年齢に応じたもっと効果的な学習方法があり、それを実践すべきだ。

その本の右脳学習はまさに20年以上前に英会話スクールで盛んに実践されていた暗記暗誦指導だ。私も1年間を費やして生徒にテキストを最初のページから最後のページまで暗記暗誦させていた。生徒にとっては大変な労力であった。もちろん英会話学校であるから暗記暗誦した英文を実際の会話で使えるようにドリルでパターンプラクティスを十分に行い、実践会話で使う時間ももちろんあった。暗記暗誦の後のこのようなきめ細かなフォローがあったので効果はある程度あった。しかし同じような効果は暗記暗誦をしなくても達成出来たというのが私の実感であった。

5年間ほど自分のレッスンや新人講師の研修で暗記暗誦を徹底的にやって直接的・間接的に1千人近くの生徒へ教えて私の得た結論は、「同じ1日1時間、年間何百時間を英語学習に費やすのであればもっと効率の良い学習方法に切り替えた方が遥かに賢い選択である。」ということだ。

別な観点から考えてみたい。

私は日本の大学在学中にESSという英語部に入って英語によるコミュニケーションを学んだ。ドラマ、スピーチ、ディスカッション、ディベートセクションという4つのセクションに別れて活動を行っていた。ドラマは英語で書かれた台本を暗記して演じる(暗誦)する活動=言うなれば暗記暗誦学習=右脳学習であった。ディベートはある話題について自分でスピーチを書き発表、相手の反論に対して即興英語で太刀打ちする、言うなれば実践会話の場がたくさんあったので自分の話すメッセージ内容を考えてそれを表現する=まさに左脳学習だった。どちらのほうが真の会話力が身につくかは答を言うまでもない。

暗記暗誦も良いがその労力に見合った成果は期待出来ない。闇雲に英文を模倣し暗誦するというような非効率な学習方法はお勧め出来ない。学習者はもっと利口になるべきだ。英語を実際のコミュニケーションで使うことを考えてほしい。だれでも外国人と自由に自分の思っていることを話せるようになりたいと思っているはずだ。相手に伝えたいメッセージはイメージとして右脳で生まれ、それを左脳で言葉にしなければ話せない。イメージだけから言葉は生まれない。左脳での意味の処理が不可欠である。意味を十分に意識しながら英語の言葉のルール(英文法や語法)を確りと認識して自分で表現したい英文を創れる自力を養うことが大切である。

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October 04, 2005

理想的な英会話プライベートレッスンの先生とは?

あなたにとって理想的な英会話の先生はどんな人ですか?

自分の英会話力を効果的に伸ばしてくれる先生ですか?

英語で楽しく会話が楽しめる先生ですか?

あなたが話した英語の文法や発音をこと細かく指摘して訂正してくれる
先生ですか?


私も昔は英会話レッスンを実施して生徒さんの英語が上達しないと
駄目だと強く感じていました。しかし、個別のプライベートレッスンを
始めて、生徒さんのニーズが個人個人微妙に異なり、一概に実力をつける
レッスンだけを生徒さんが望んでいないことに気づきました。


勿論、スピーキング力をアップしたくて受講される生徒さんがほとんど
ですが、意外と若い方でもネイティブの先生と英語で会話を楽しむこと
だけを目的に受講している人が中にはいます。
熟年の方々はその傾向が強いようです。


レッスンを受けて上達し将来英語を使うことよりもレッスンを受けている
その瞬間が大切なのです。ネイティブと英語を話すこと事体が受講目的と
言っても言い過ぎではないでしょう。カフェなどでのお気軽プライベート
レッスンがこれだけ受けている鍵は正にそこにあります。多くの受講生は
ネイティブと英語で話せる場を求めているのです。


英会話スクールや教室で学んでも実生活や仕事でネイティブと話す機会を
実際に持っているのはほんの一握りの人たちです。だからこそ毎週決まった
曜日と時間に自分の気に入った講師と英会話(英語でのコミュニケーション
=英語会話)を楽しみたいのです。


教室での英会話のレッスンや円卓を囲んでのグループレッスンでも駄目
なのです。一緒に受けている他の生徒さんの存在自体が失礼ですが邪魔なの
です。1対2のセミプライベートレッスンでも、2人が家族や親友でない
限り、駄目なのです。他の生徒の目と耳が邪魔をして自分の思ったことを
自由に話せないのです。


自分ひとりで先生を独占して、自分の話したいことを思う存分、
英語で話してみたいのです。こうなると、ある意味講師は先生ではなく
スピーキングパートナーと呼んでもよいかも知れません。


だから「教材を1時間徹底的に教えて下さい」という成人受講生は
少ないのです。必ずと言っていいほど30分テキスト+30分自由会話を
希望されます。場合によっては教材を買って持っているにも拘らず、
ほとんど毎回自由会話で終わっている生徒さんが少なくありません。
テキストに書かれていることを先生から学ぶよりも先生と自由に
会話しながら学びたいのです。


熟年学習者はその典型です。(そうでない人もたくさんいますが…)

時間をかけて少しずつ、無理なく英会話を楽しみながら上達したいと
思っているのです。実際の会話の中から一つの表現を覚えただけでも
満足なのです。自分が英語で話したことがネイティブに通じて楽しく
会話が成立すればとても快感なのです。


いろいろな人がいていろいろな英語、英会話の関わり方があっても
いいはずです。どこかの首相が言ったように、人生もいろいろ、
仕事もいろいろ、英会話の学習だっていろいろ在ったっていいじゃ
ないですか。


英会話のプライベートティーチャーを斡旋する私たちの仕事の究極的な
目的はいかに生徒さんが喜んでいただけるような先生を手配するかに
あります。


文法説明、エラー矯正や発音指導がどんなに上手くても、それだけでは
100%満足していただける講師では正直ありません。英会話自体を
楽しみたい生徒さんたちにとっては、むしろ明るくて元気で話しをしていて
とても楽しく、一緒に笑いあえる講師が理想です。


熟年の生徒さんたちにとって講師は若すぎては駄目です。
話しをしていて世代ギャップを感じてしまうようでは役不足です。
おしゃべりな講師も駄目です。自分が話すタイプですから、生徒さんが
話しに詰まったら自分のことを話し始めてしまいます。
なかなか居ませんが、ソフトで親しみやすく、話しやすい先生が
理想的かも知れませんね。


ビジネスで英語がどうしても必要な生徒さんが求める講師とは対照的です。
楽しさというよりも実力アップを求めています。だから一緒に会話を
楽しめる先生よりもきっちりと指導してくれる先生のほうが理想的
なのです。


子供さんに実力を付けて上げる事も勿論大切です。
子供の受講生の場合にはそれが顕著です。楽しいだけでは駄目なのです。
お子さんに力がつかなければ親御さんは決して満足されません。


大人はもっとニーズが多様化しています。それぞれの生徒さんが何を求め、
何を望んでいるのかを見極めて受講生のニーズに合った理想的な講師を
手配することが長期的に考えて最も大切なことではないでしょうか。


PR:エース英会話スクールは受講生一人ひとりのニーズに合った理想的な
講師をご紹介できるよう日々努力しています。


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September 18, 2005

最強の英会話学習方法:自宅でのプライベートレッスン!

英語でのコミュニケーションスキル(主にスピーキングとリスニング)を高めるのに、自宅でのプライベートレッスンが最も効果的かつ理想的である。

現在日本で行われている英会話レッスンは主に次の3つの形態に分類できる。

1)クラスレッスン:一般的な英会話スクールや英語教室、大学の英語・英会話の授業

(ア)レッスンを行う曜日と時間帯が決められており、決められた日時に講師と生徒が教室に集まってレッスンを行う。長期に渡って同じ講師がレッスンを行う。

(イ)主役は講師である。レッスンの半分以上は講師がしゃべり、生徒は聞き役に徹する。上手な先生は生徒を小グループに分けたり、1対1のペアーを組ませてレッスンを行うこともある。

(ウ)1人の生徒(個)がクラスで発言する機会もあるが、クラスの他の生徒(集団)が聞いているので、発言に勇気が必要である。またその発言をみんなの前で講師が矯正することは、生徒の自尊心を考えるとなかなか難しい。

(エ)英会話スクールでのクラスレッスンの受講料は比較的安いが、自分の思っていることを発言できる機会は皆無に等しい。「何年か通ってリスニング力はついたがスピーキング力はさっぱりだ」という大多数の生徒の意見は頷ける。

2)グループレッスン: 1名の講師を円卓などで3〜4人の生徒が取り囲んでレッスンを行う。
(NOVAを中心にした英会話スクールで実施)

(ア)レッスンを行う日時は生徒が決める。いわゆる自由予約制である。スクールで講師が待機し、同一日時に予約をした生徒がレベル分けされ3・4人のグループでレッスンを行う。レッスンの場所はスクールであり、講師が待機するスクールへ生徒が集まる。毎回、講師が変わる場合が多い。

(イ)主役はまだまだ講師である。講師を中心にレッスンが進められ、講師はテキストを使ってその日のトピックまたはターゲットを導入する。質疑応答というかたちで生徒一人一人に講師が質問をし、生徒がそれに答えるという方法でレッスンが進んでいく。グループで実施している限り、一人の生徒の発言を他の生徒が聞くことになり、他の生徒のプレッシャーがある。講師との1対1でのコミュニケーションの時間はかなり限られる。クラスレッスン同様、他の生徒の目の前で一人の生徒の弱点を公にし、それを矯正することは難しい。やはりかなりの期間通い続けてもスピーキング力が思うように伸びないのが現実である。

3)1対1のプライベートレッスン:GABAを中心にしたプライベート専門の英会話スクールまたは講師紹介エージェントが実施

(ア)レッスンを行う日時は生徒と講師の同意の下に決められる。場所についても必ずしもスクールではなく、カフ ェや講師宅、生徒の自宅など生徒の要望でレッスンの場所も決められる。英会話スクールの場合、いつも違う講師が担当する場合が多い。講師紹介エージェントでは講師が確定するのでいつも同じ講師の指導を受けられる。

^貳姪なカフェは人の出入りや他の人の話し声、タバコの煙、店員の声やコーヒーマシーンのけたたましい音がレッスンの妨げとなる。逆に静か過ぎるカフェでのレッスンも他の客の耳や目が気になり落ち着かないものである。故に場所を選択できるのであれば、自宅・スクール・講師宅の方が良いだろう。

▲ープンスペースにテーブルをいくつも置き、仕切りや衝立なしでレッスンを行っているスクールではカフェと環境はなんら変わらない。しかし衝立や個室である程度のプライバシーと空間を確保しているスクールの受講料は半端でない。40分8千円〜1万円は覚悟したほうがよいだろう。

9峪嫗陲楼枩の場合危険が伴い、駅から遠い、狭い、冷暖房の不備など、いろいろな制約がある。やすやすと自分の気に入った講師を確保することはできない。

ぜ宅まで講師が来てくれ、しかも自分の希望に適う先生が選択できるのであれば理想的だ。自宅であれば自分がホストであり、講師はゲストである。場に対する遠慮や気遣いは一切必要ない。自分が主役となれ、もっともリラックスできるはずである。

(イ)レッスンの主役は生徒であるはずだ。しかしながら講師が主役となってしまう場合もある。

講師が話し生徒が聞き役になってしまっては、クラスレッスンやグループレッスンとなんら変わらなくなってしまう。主役はあくまでも生徒である。講師の仕事は自分の話を生徒に聞かせることではなく、生徒に話させることである。生徒の英語を引き出し、弱点を浮かび上がらせ、生徒がその弱点を克服する手助けをすることである。

☆プライベートレッスンの効果を最大限にするためには次の3つの要素が不可欠だ。

1)講師は生徒の、生徒は自分の、英語スピーキングの特性を的確に把握する必要がある。

生徒のスピーキングは正確さ上か、流暢さが上か?どちらかの力が他方に勝っている場合が多い。正確さと流暢さのバランスが取れていないことが多いのだ。一般的には正確さを追い求めるとスピーキングのスピード(流暢さ)が落ちる傾向にある。逆に澱みなく流暢に話そうとするとどうしても正確さがおざなりになる場合が多い。バランスが大切だということだ。まずは、自分の傾向を把握する必要がある。流暢さが勝り正確さが劣っている場合、自分が正確な英語を話しているか意識しなければならない。逆に正確さへの意識が強い場合、あまり文法的な誤りに意識をやらずに自分の意図していることが相手に伝わっているか、コミュニケーションの型よりもメッセージの内容に注意を傾けるべきだ。

2)講師は聞き役に徹し、生徒にできるだけ多くを話させることが必要だ。

生徒のスピーキングバランスを知るためにも、生徒の弱点を炙り出し、それを矯正するためにも、生徒にできるだけ話す機会を与え、エラーコレクションの為のスピーチサンプルを収集しなければならない。生徒のレベルに応じて、答えやすい質問を出したり、生徒が興味を持っている話題を提供したりして生徒から英文を引き出すことが大切であり、生徒が話しやすい雰囲気、肯定的な相槌や同意・賛同が生徒を勇気づける。生徒のスピーキングを効果的に伸ばせる先生は「聞き上手」なものである。

3)生徒の発話の評価とエラー矯正

講師は生徒のスピーキングバランスについて絶えず意識する必要がある。発話の正確さに欠ける生徒に流暢さを求めては行けない。逆もまた真なり。流暢さにかける生徒の発話のエラーを過度に訂正してはいけない。生徒が正確な英文で発話できるように講師の例を先に示してから、講師が示した構文で答えられる質問をあえてする。正確さに欠ける生徒の発話エラーを的確に指摘し、明確に矯正すること。これは生徒と講師が1対1のマンツーマンだから出来ることであり生徒が2人以上いる場合には他の生徒の存在が妨げになる。特に日本人は子供であろうと他の人の見ている前で恥はかきたくないものである。生徒の自尊心を考えると、クラスやグループではひとりの生徒に対するあからさまな間違いの指摘と訂正はし難いものである。

まとめ
生徒が主役(ホスト)で講師はあくまでも脇役(ゲスト)。自分のフォームグランド(自宅)で生き生きリラックス。Face to faceで生徒が話し講師がそれを聞く。講師は聞いた生徒の発話から弱点を的確に指摘、矯正する。これこそ自宅でのプライベートレッスンの真価である。

PR:エース英会話スクールは自宅でのプライベートレッスンの真価を絶えず追い求めています。

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September 02, 2005

英語を話すときに緊張してしまう人にとっての理想的な先生とは?

外国人に面と向かうととても緊張してしまい実力はあるのにうまく話せない人がいます。こういう人は日本人英語学習者のなかには多いのではないでしょうか。この緊張のことを英語教授法ではAffective Filterと呼んでいます。日本語に翻訳すると「情意的・情緒的な壁」です。

多くの人の前でスピーチをしなければならない時の緊張(ステージフライト)に近いかも知れません。緊張のあまり冷や汗をかいたり口がうまく動かず思うように言葉が出てきません。これは日本語のスピーチをする時にも起こるので英語を話す時だけに限りません。脳内ホルモンのノルアドレナリンの分泌を促し、言語野の活動を鈍らせているようです。これに対して話し易い人と会話をする時には脳内にドーパミンという覚醒作用を促すホルモンが分泌され、言葉が流れるように口をついて出てきます。

外国人と英語を話すときに緊張し過ぎてしまうことを克服するには外国人と、とにかく面と向かって話す訓練をするしかありません。スピーチも場数を踏むとどんなに多くの人が聞いていても緊張しなくなり、聴衆が多ければ多いほどかえって調子が出てきて弁舌滑らかになります。ジョークを言って受けた時にはとても快感です。ドーパミンが大量に分泌され一種の興奮状態になります。

グループで英語を話すとき、特に自分よりも上手な人がいると英語が話しづらくなる場合があります。自分の未熟な英語が恥ずかしくてうまく話そうと思えば思うほどたどたどしい英語になってしまいます。端的に述べると、外国人と英語を話すときに同席の日本人の耳や目が気になる人にはグループレッスンは向いていないでしょう。即刻、外国人との1対1のプライベートレッスンに切り替えるべきです。

では、英語を話すときに緊張しやすいタイプの人にとって、どんな先生が向いているのでしょうか?話していて自分が緊張しない、気さくでユーモアがあって元気で明るい先生が理想的でしょう。自分と1番気の合いそうな先生を選べればベストです。

これに対して、自分にとって話しにくそうな人、生徒を対等と思わずに上から物を言う先生などは最悪です。でも、クラスやグループレッスンで自分の先生を自分で選べないスクールが多いですね。緊張せずにリラックスしてレッスンを受け、楽しく会話ができる先生を探しましょう。

自信が付いてきたら、異文化パーティなどでいろいろな外国人と会話にチャレンジしてみましょう。リラックスできる話し相手の時に一番脳内にドーパミンが分泌されて最高のパフォーマンスができます。

コミュニケーションスキルに長けた講師は知っています。どんな話し方をしたら生徒が緊張し、逆にどんな教え方であれば生徒はリラックスして英語を口にできるのかを。

PR: エース英会話では生徒さんのご希望を詳しく伺った上で、それぞれの生徒さんに一番合う先生を手配させていただいております。

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August 13, 2005

英語を流暢に話せる人の脳

英語を流暢に話せる人と何年も英語を学習しているのにいつまでたっても流暢に話せない人との違いは何なんでしょうか?

英会話を流暢に話せる日本人は欧米人が英語を話すときに使っている言語野の部分を使って英語を話しています。(このことは脳科学の発達により科学的な実験で既に証明されています。)これに対してあまり英語を話すことが得意でない人は日本語と同じ言語野の部分で英語も話しています。つまり日本語の介在をかなり受けて英語を話しており、英語を発話する前に日本語で考えてそれを英語に置き換える話し方になってしまっているのです。

言い方を変えると、英語を流暢に話せるようになるためには欧米人が英語を話すときに使っている言語野の部分を鍛えて日本語の介在を受けないように訓練をする必要があるということです。できるだけ日本語を介さずに英文を読んだり聞いたり書いたり、もちろん英語で考えて話したりすることによって英語の言語野を発達させることができます。

スピーキングの訓練に的を絞ると入門・初級段階においては英語の決まり文句を何度も大きな声で発話することによってたくさん覚え(暗記)、その覚えた英文の一部を置き換えて幾とおりにも言い換える練習(パターンプラクティス)がもっとも効果的です。まだパターンで英語を話す段階です。

初級を卒業した準中級・中級レベルにおいては実際の会話で自分の伝えたい英文を自分で組み立てる構文力が必要となります。更にレベルが上がるにつれて自分の発話のボリューム(相手の質問に対していくつのセンテンスで答えるか)と質(話の内容や使う表現・構文)が問われるようになります。最初は一つの質問に対してワンセンテンスで答えていたのが2文3文と増え、目標とするのは段落レベルでの発話(paragraph discourse)です。更に発話の量だけではなく、発話の質にも磨きをかける必要があります。自分の発話の内容および使う構文や表現が教養のあるネイティブスピーカーが使うものに近づいてこないといけません。この段階ではより実践的なコミュニケーションを意識した学習方法(例えばCommunicative Approachなど)が効果的でネイティブスピーカーとの実践会話練習が最も効果的です。
このレベルの学習方法については別の記事に譲るとして、英語の言語野の育成に話を戻します。

幼児・子供も含めて英語学習の入門・初級段階においては前述したとおり大量の暗記とパターンプラクティスが必要です。これを確実に達成する指導方法はオーディオリンガルメソッド(Audio Lingual Method)です。このメソッドはアメリカで開発され米国ミシガン大学のミシガンメソッドまたはアーミーメソッドと呼ぶ人もいます。基本は講師の発話のリピートです。

リピーティング学習法というものがここ5〜6年脚光を浴びていますが、外国語教育に詳しい人はリピーティングがオーディオリンガルメソッドを基本にされていることに気づいているはずです。

講師の発話のリピーティングはどこの英会話教室でも行っています。但し、ただ闇雲にリピートさせるだけでは話せるようになりません。残念ながら、発音指導や単語を憶えさせるだけのためにリピーティングをしているスクールがほとんどです。

上記、入門・初級から準中級・中級レベルへの大きな壁、実際の会話で自分の伝えたい英文を自分で組み立てる構文力を最終的に身につけさせることを目標に、体系的に次の手順を踏む必要があります。

1)単語レベルでのリピーティング
  (発音指導→自然に暗記)
2)フレーズレベルでのリピーティング
  (意味の理解→発音指導→自然に暗記)
3)センテンスレベルでのリピーティング
  (意味の理解→発音指導→自然に暗記)
4)センテンスの一部を置き換えて様々なセンテンスをつくるパターン
  プラクティス
5)実際の会話に近いダイアローグの学習
  (意味の理解→発音指導→自然に暗記)
※発話者の意図や社会的なマナー・習慣、話し相手によるカジュアルな表現・フォーマルな表現の選択など社会言語学的な要素の指導も必要となる。
6)英文を自分で組み立てて発話する訓練
7)実践会話練習

大まかに以上の7段階を踏んで最終的に自分の思っていることを自由に表現できるようになります。(但しここまで来るには何年も学習を続ける必要があります。)つまりこのような段階を踏むことによって無理なく効果的に学習者の英語の言語野を鍛えることができるのです。

エース英会話では学習者の年齢および英語レベルに応じて上記の段階を無理なく踏みながら生徒ひとりひとりの英語の言語野を効果的に鍛えるレッスンを実践しています。

August 01, 2005

日本で学習するだけで英会話をマスターすることは可能か?

はい可能です。しかし膨大な時間と労力を費やさないとできません。

私は商売柄、日本で学習するだけで英会話をマスターした日本人英語教師や英語を使って仕事をしている人達をたくさん知っています。外国人と英語で自由にほぼ母国語と同じように意志疎通ができる人達です。(英検1級、TOEIC900点以上のレベルです。)

しかし英語学習者全てがこの域に来られるというかというと、全学習者の10%未満でしょう。知っている人も多いと思いますが、元NHKテレビ英会話上級コースで外国人の著名人に英語でインタビューを行っていたカリスマ英語ディベーター、同時通訳者の第一人者でサイマルの元社長、アルクのヒアリングマラソンの元カリスマコーチなどは有名です。私共エース英会話スクールにも、帰国子女のバイリンガル先生と同じレベルの先生が何人かおります。やはり海外留学・海外生活なしで日本だけで英会話をマスターした人達です。

彼らに共通するのは英語が大好きで一般の学習者(週1〜3時間)の10倍も20倍(週10時間〜30時間以上)も時間をかけて長年勉強を続けています。外国語をマスターするには気の遠くなるような時間が必要なのです。少なくとも15,000時間は費やしているはずです。1日3時間1年間休みなく学習を続けても1095時間です。13年以上それを続けないと1万5千時間にはなりません。週1回1時間のレッスンを1年間コンスタントに受けたとしても48時間にしかなりません。10年続けたとしても480時間でしかありません。英語が大好きでそれこそ一所懸命打込まないとモノにならないということです。

子供に英会話を習わせているお母さんお父さんにも考えてほしいのです。週に1回英会話の教室に通っても総時間数はたかがしれている事を。しかし、今の子供達が現実問題として英会話の勉強に毎日1時間を割くことが出来ないことも事実です。私にも小学生の子供が2人います。学校の勉強のほか、ピアノを週に1回習い、サッカーを週に2回クラブで練習し、そして英会話を週に1回私が教えています。上の子は今年の4月から4年生になるので塾にも週に1〜2回通わせようと思っています。英会話の時間をもっと確保したいのですが、なかなか難しいようです。

それだからこそ週に1回の英会話の時間は貴重な1時間ですから、最も効果的な方法で学習させてあげないといけないということです。多くの親御さん達はもう気づき初めています。6〜8人のクラスレッスンで何年も学習しても英会話力が身につかないことに。週1回1時間しか英会話学習に時間を裂けないのであれば、最も効果的なレッスン方法、マンツーマンのプライベートレッスンで学ばせてあげましょう。

July 10, 2005

小学校高学年からの英語(英会話)学習

幼児から小学校低学年(小3、9才)までの教え方は英語をイメージとして脳に刷り込む右脳主体のイメージ学習法に効果がある。

外国人講師が発した生の英語を正確に耳で捕らえその音に近い音を発話するリピート主体の反復学習法である。多くの英語音を聞かせてそのままリピートさせる単純な指導法の方が効果的だ。理屈抜きで聞こえてくる英語音を耳が受け入れるし、聞いた英文を意味や文法ルールなどを気にしないで真似して再生できる。単純な単語や表現なのでフラッシュカードやテキストに描かれたイラストを見るだけで大体の意味は見当がつく。意味を考えずに英文だって何回も言って覚えてしまう。

What's this? It's a pen. It's a book. It's a dog. What's this? という質問に、It's a を使って答えるドリル練習でこのパターンを脳に刷りこむ。物がひとつなのでItという単数の代名詞とisというbe動詞を使って、aという不定冠詞を物の名前(補語)の前につけるというような文法ルールの説明は逆効果だ。

しかし小学校高学年(小4、10才)からの教え方は左脳を主体とした概念学習でなければならない。英語のルールをしっかりと理解させ文法ルールに則った正確な英文を指導する段階だ。単語やフレーズレベルでのコミュニケーション方法には別れを告げ、文レベルでのコミュニケーションを目指さなければならない。

外国人講師の英語オンリーのレッスンに参加していれば会話力が自然に身につくと考えるのは大きな間違えだ。小学校高学年の子供を持っている親や小学生に実際に何かを教えている教師は良く理解できると思うが、小学校高学年の日本語(母語)によるコミュニケーション能力はかなり高い。もう自分の言いたいこと、表現したいことをかなり自覚している。ゆえに英語によるコミュニケーションも然りだ。

単純な単語のリピートや日常生活における決まり文句をそのまま覚えて言ってみる反復学習法のみでは不十分だ。自分自身のことや身近な生活について英語で表現したいという欲求を満たしてあげなければならない。これを達成するために自己紹介からスタートして自分のことを英語で少しずつ正確に表現できるように文法や構文を指導する必要があるのだ。

例えば、3人称単数現在で動詞の語尾にsが付くことを実際の会話の中でそのルールを発見し自然に身につけることは英語圏に生活して英語でのコミュニケーション環境にどっぷりと浸かっていないと難しい。ルールを教えてからそのルールに則って正確な英文を発話する方がはるかに効率がよい。

エース英会話スクールではマンツーマンで生徒の英語による自己表現力を高める効果的なレッスンを提供している。

July 03, 2005

英会話スクール: 第二言語習得法に物申す

誰でも外国人講師と英語で話をたくさんすれば自然と話せるようになると考えるのは大きな間違えだ。
多くの英会話スクールが広告で第二言語習得法を声高に叫んでいるが、ちょっと英語教授法をかじったことがある人にとってはその内容や考え方が素人だましなので滑稽でさえある。もしもそのスクールの教え方が第二言語習得法に基づいているのであれば日本人の90%以上の英語学習者には当てはまらないこととなりまったく的を得ていないこととなる。

そもそも第二言語とは母語(第一言語)以外の言語のことであり第二言語としての英語教授法(TESL: Teaching English as a Second Language)とは英語圏に暮らす英語を母国語としない人達の為の教授法である。英語圏に生活しているのであるから英語を学ぶ教室やスクールの外もすべて英語環境である。クラスルームで学習した英語をすぐに聞いたり話したりできる実践の場に生活しているのである。

これに対して日本国内で英語を学ぶことは上記の環境とはまったく異なる。スクールを一歩出るとそこはまったく日本語の世界である。スクールで習った英語を使ってみる実践の場なんてどこにもない。つまり日本という英語圏外の国の中で英語を学んでいるのだ。

外国語としての英語を学ぶ教授法はTEFL:Teaching English as a foreign languageである。英語圏外で学ぶ母国語以外の言語は第二言語とは呼ばない。外国語である。大学センター試験で英語は第二言語科目ではなく明らかに外国語科目である。

大した違いはないと反論する人もいるかもしれないが、生徒の英語による異文化間コミュニケーション能力を高めることが最終目的の英会話スクールにとっては死活問題である。特に中学生から大人の英会話学習者にとって、外国人と英語で話す機会を持てば英会話は自然に身につくという考えは正しくない。

実践練習(output)の前に大量のinputが必要である。語彙のみならず、文法や構文力に磨きをかけなければ自分で自由に英文を組み立てることはできない。自分の知っている単語や表現を駆使してブロークンな英文をいくら外国人と話しても上達は見込めない。初級に毛の生えた準中級レベルまでは行けるかもしれないが、その上の中級レベルまでは何年続けても到達できないだろう。

これを裏付けるものとして次のことは周知の事実である。
1)大人になってから英語圏へ渡り、ろくに英文法を学んでない人の英語は10年住んでいようと20年住んでいようとブロークンのままである。
2)また、日本に長い間住んでいてもほとんど日本語が話せない外国人もたくさんいる。

中級以上に進みたいのであればしっかりしたテキスト(少なくともChambride大学出版やOxford大学出版など外国語としての英語学習テキスト専門の出版社)が専門家に依頼して執筆、編集したもの)で4技能(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)を体系的に学んで、最終的にスピーキングに生かす方法が遠回りなようで一番の近道である。
特にリーディング、リスニングというインプット学習なしにスピーキングというアウトプットの場のみ持っても意味がない。水や土からの栄養分を絶った木からおいしい果実を期待するようなものだ。

エース英会話では4技能をしっかり指導してスピーキング能力を確実に伸ばす方法を採っている。

June 25, 2005

幼児・子供の英会話指導には芸達者な講師がお勧め!

子供(幼児〜10才未満のこども)に英会話を教えるのはある意味、大人に教えるよりも遥かに難しい。

エース英会話スクールに所属している約300人の外国人講師のなかで子供に上手に教えられる講師は20%(5人に1人)ぐらいであろう。大人は教えられるが、子供は教えられない講師が多いのだ。だからエースでは、厳選した講師にしか子供は担当させない。逆に子供を教えるのがうまい講師で大人は教えられない人は滅多にいない。(ビジネス英会話や専門的なことを教える場合は、もちろん別だ。)

子供を上手に教えられる必須条件はなんと言ってもユーモアである。楽しくなければ子供はレッスンに積極的に参加してこない。小さな子供相手に1時間楽しく教えるには、かなりのエネルギーが必要だ。講師はいつも明るく元気でなければならない。子供とレッスンにおいて英語で遊べるぐらいの講師がちょうど良い。

子供を教えるには指導的な技術も然ることながら、適性や性格がものを言う。同じことを指導していてもちょっとした工夫で楽しくできる。機転の利いたユーモアが最も大切だ。フラッシュカードを見せるという単純な動作でも、無表情・無言でカード見せるのではなく、カードの動物の鳴き声を真似てみたり、カードに描かれた物が出す擬音を発してみたり、何も音で表現出来なければカードがあたかもFAXで出てくるよう下から少しずつ表示してFAXの「カタカタ」言う音を真似するだけでもおもしろくできる。大袈裟なジェスチャーも効果的だ。大袈裟であればあるほど子供は英語の意味を想像しやすいようである。楽しいイラストを描くことも効果的だ。更に子供の指導で歌はかかせない。講師が楽しく上手に歌えなければ子供も一緒に歌おうとは思わないはずだ。

こう考えてくると子供に上手に英会話を教えられる講師の芸は多岐にわたる。子供たちを笑わせるお笑い芸は必須であり、講師は動物や物の音を真似できる器用な声優であり、ジェスチャーで単語の意味を説明できるパントマイマーであり、楽しい絵を描ける画家であり、さらに楽しく歌うことができる歌手である。

それだけの芸を一から研修で仕込むことはできない。子供が大好きで、英語で子供と思いっきり遊べる性格と幅広い芸を既に身につけた講師を採用するしか道はなさそうだ。エース英会話ではできるだけ元気で明るく、しかも芸達者な講師を子供の指導向けに採用している。

June 15, 2005

理想的な英会話外国人講師の発音とは?

よく言われることだが、本当にオーストラリア出身の講師の英語は訛っているのだろうか?

皆さんご存じのAustralian Englishのジョークがある。

American: Where are you going?
Australian:I'm going to the hospital today.
American: I beg your pardon? Going to the hospital to die?

「今日は病院に行く」と言うオーストラリア人の英語が米国人には「病院に死にに行く」と聞こえるというブラックジョークである。

本当に全てのオーストラリア人はtodayをto dieと発音しているのであろうか?

確かに地元でオーストラリア人同士が会話する場合そう発音する人は多いだろう。但し、これを以てオーストラリア人の先生の英語は訛りがあるから習いたくないと考えるのはあまりにも短絡的で時代錯誤も甚しいと言わざるを得ない。日本に英語を教えに来ているオーストラリア人の先生を年間100人近く面接しているが、多くのオーストラリア人講師は世界標準の英語を話す。出身地やどこで教育を受けたかによってStandard Americanに近かったりStandard Britishに近い発音、または英米英語の中間ということもある。

何故オーストラリア人の先生が私との面接で話す英語と現地で話す英語を使い分けるのかというと、標準的な英語を話した方が採用される確率が高くなるからである。つまり、英語を教える場合には標準英語で生徒に話しかけ、出来るだけ標準の発音を生徒に指導しようと心掛けているからである。特に若い世代(20代や30代)でこれは顕著である。これだけ各種メディアが発達し英米人が話す英語を聞く機会が多くなると自分の発音と標準英語との違いを認知し、意図的に英米式の発音で英語を発話していることは想像に難くない。

沖縄の地元では琉球訛りの日本語を話す沖縄の人やこてこて大阪弁を地元で話す浪速の人が東京で外国人に日本語を教える場合に意識して標準的な日本語を話すのと同じである。50歳代前の日本人で標準語を話せない人は少ないだろう。

ゆえに、私の面接に合格したオーストラリア人の先生の英語は非常に聞き取りやすく、生徒の子供がそのまま真似して先生の発音を身につけてもなんら問題はない。申し訳ないが英会話の指導にあたって標準的な英語を発話出来ない外国人はエース英会話の先生として採用させていただくことは遠慮している。

オーストラリア人の先生の発音を話題にしてきたが、逆に、稀だが生粋の米国人や英国人でとても聞きとりずらい発話をする人がいる。特に年配の方や英会話教授経験の浅い人達だ。特に米国人で語尾の子音を曖昧に発音したり、リダクションやリンキングなどを多用してはっきりと発話しない人も採用を見合わせている。(弱い子音を省いたり母音と子音をリンクして2語以上の単語を連結して1語のように発音する音声変化。例えばWhat did you say?をワッヂュセィと発話する。)また、英国人で訛りのひどい方の採用も見合わせています。(イギリスの北に行けば行くほどちょっと訛っているなと感じてしまうのは私だけではないでしょう。)そんな方々の英語はリスニングの勉強には適しているかも知れないが、特に子供の発音指導やスピーキング指導には不適格であろう。

こう考えてくると出身や国籍というよりもそれぞれの外国人が英会話の指導においてTVのアナウンサーや英語教材CDのナレーターに近い誰にでも聞き取り安く標準英語として生徒が真似してふさわしい英語の発話ができりかどうかが問題となる。特に幼児や子供を担当していただく講師には語尾の子音をクリヤに発音してもらい、ひとつひとつの単語やチャンツ(意味をなす単語の塊)を丁寧に発話してもらっている。

結論:

1)出身地で外国人講師の発音を先入観から推測するのではなく実際に会って自分の耳で発音を聞いてから自分の(または子供の)先生として適切か判断しましょう。

2)次のような講師は避けましょう。
声が小さい人。早口の人。はっきりと発話しない人。

3)次のような講師であれば安心です。
声が大きくて、生徒の反応を確かめながら話すスピードをコントロールし、意識して明瞭に発話する人。
特に各単語の語尾をクリアにはっきりと発音する人は子供の指導には理想的です。


エース英会話では上記3)を目指して、外国人講師、日本人講師すべての応募者の発音をインタビューで入念にチェックしております。プロ意識を確りと持った外国人講師は出身国を問わず世界標準の綺麗な英語を話します。また意識して綺麗な発音を目指している帰国子女や日本人講師の発音も彼らに匹敵します。
特に英語演劇(English drama)、英語演説(English speech)、英語アナウンサーなどに興味を持って勉強している人の発音は外国人プロ顔負けです。

May 31, 2005

幼児が英語を話せるようになるためには親の協力が不可欠!?

週1回英会話教室へ幼児(3歳〜5歳)を通わせるだけで英語が話せるようになるとあなたは思いますか?
答えはNoとYesです。

もちろん通わせるだけでは話せるようにはなりません。週に1回だけ40〜50分間英語に触れるだけであれば、習ったことはすぐに忘れてしまってあまり上達しないのが普通です。しかし同じ教室に通っている幼児で着実に話す力をつけている子がいることも事実です。その分かれ目は親(特に母親)にかかっています。

エース英会話スクールに英会話家庭教師を依頼する幼児たちで既に英会話スクールや英語教室に2年〜3年も通っているケースが少なくありません。実際にそれだけの年数英会話を習って話せるようになっているかというと、残念ながらそうでない場合がほとんどです。

もともと5人〜8人で習う英会話レッスンの目的は、次の2つに留まっております。
1)簡単な英単語(色、数字、アルファベット、動物の名前、果物や野菜の名前など)や挨拶などの決まり文句を憶えること。
2)ネイティブ講師(教室によっては日本人講師)の発音を聞き取ったり、発音を真似たりすること。
残念ながら実際に英語で話せるように訓練している学校はほんの一握りだと言わざるを得ません。

エースでは1対1のプライベートレッスンが生徒の話す力を高める最も効果的な教え方だと考えています。
更に次のことを母親が実施すると話せるようになる確率はかなり高くなるようです。


1)教室で習ったことを家でなるべく早く復習してあげる。または復習出来る環境を家に作ってあげる。

a)リスニングの復習として、その日に学習した英語の音声CDや英語の歌を聴かせてあげる。

b)スピーキングの復習として習った英語を発話する手助けをしてあげる。

上記、特に教室で学んだことを復習するためにはレッスン内容を母親が把握する必要があります。この観点から、母親が子供が習ったことを復習出来るようにレッスンを公開している学校は良心的だと言えるでしょう。

しかしレッスンの間中、母親がじっとみていると子供は緊張してプレッシャーを感じたり、逆に親に甘えてしまって自分で言えることも英語で言わないこともあるでしょう。私どもエース英会話ではお母さんにレッスンを行っている部屋になるべく一緒に居ていただくようお勧めしています。(お子さんの部屋よりも広いリビングでレッスンは実施)。お母さんにはお子さんが緊張しないように編み物や読書など他のことをやりながら講師とお子さんのやり取りを聞いていただいております。

復習にあたって母親は必ずしも英語を使う必要はありません。ご自分の発音をお子さんに真似してほしくないお母さんは英語を使わない方がよいでしょう。英語で子供に話しかけるのではなく、日本語で子供に英語を話す機会を与えればよいのです。

例えばレッスンで習ったことを意識しながら、身近にある物を指さしながら「OOちゃん、これは英語で何色?」「これは英語で何というの?」「朝の挨拶は英語でなんて言うの?」「お父さんに英語でおやすみを言ってみようか。」と日本語で話しかけたり提案してみます。英語でちゃんと言えたら「OOちゃん、すごいね!英語で言えるね!」と思いっきり褒めてあげましょう。万一うまく英語で言えなければ、「今度先生が来たら、何ていうのか聞いてみようよ。」とさりげなく言えなかった事をチェックしておいて、次回のレッスンの時にまず先生にメモなどを渡して復習してもらうととても効果的です。

出来るところから無理せずに、親子で英語を楽しむことから始めるとよいでしょう。

May 05, 2005

あなたは本当に英語の日常会話が学びたいのですか?

英語での異文化間コミュニケーションを学ぶ

英会話スクールや英会話の通信教育などで英会話を学習する時にビジネス英語と日常会話のどちらかを選ばなければならない場合がある。「私は特に仕事で英語を使う訳ではないので日常会話を学習したい」と言う人が多い。この日常会話という表現は非常に曖昧で、日本で生活していて本当に英語での日常会話が必要なのかと首を傾げてしまう。

日常会話とは日常生活に必要な会話のことであり、挨拶から入り買い物、道案内、郵便局、銀行などでの会話も含まれる。つまり海外、特に英語圏で生活する為に必要な会話を学習するということである。英語圏(米国、カナダ、オーストラリアなど)が移民を積極的に受け入れ彼らに第2言語としての英語を習得させる、いわゆるTESL:Teaching English as a second language英語圏において英語を母国語としない人達(ほとんどの場合移民)に日常生活で必要な英会話、つまり日常会話を教えてきたという歴史的な背景に由来すると思われる。

TESLに対してTEFL:Teaching English as a foreign languageという英語指導形態がある。これは日本や韓国、エジプトやイランなど英語圏ではない所に暮らしている人達が英語を外国語として学ぶ為の指導ということである。当然、日本で英語を学ぶことはこの外国語としての英語を学ぶことにほかならない。つまり、英語の日常会話、日常に必要な会話を学ぶということは海外赴任準備とか留学準備以外には考えられない。一般の日本人が英会話を学ぶ場合、上記に属する人は英会話学習者人口のおそらく10%にも満たないであろう。確かに最近は、父親の海外赴任で家族全員が海外へ転居したり、小中学生から海外へ留学する学生などが増えていることは事実だが、日本人の英語(英会話)学習者総数からすると微々たる数である。

それでは、日本人の90%以上の英語学習者はどんな英会話を学んだら良いのであろうか?私の回答は外国人との異文化間コミュニケーションを学ぶべきだということだ。つまり日本に来ている外国人と英語でコミュニケーションする、または海外で現地の人達(この場合私達が外国人になる)と英語でコミュニケーションする方法を学ぶべきなのだ。挨拶・自己紹介から入り様々な話題について意見交換する、相手に自分のことや生活、日本社会、日本人を理解してもらうこと、さらに相手個人や、相手の国の風俗・習慣・文化・社会について尋ねること。これはまさに異文化間コミュニケーションである。

戦後50年以上の成熟した英語学習者としての日本人は「英語の日常会話を学びたい」などという的外れなことを言うのはもうやめて、英語での異文化間コミュニケーションを学びたい、身につけたいと言うべきであろう。

英語での異文化間コミュニケーションを学びたい人は是非、エース英会話スクールにいらして下さい。

April 09, 2005

英語が聞けるようになったら本当に話せるようになるのか?

巷には英語を聞き流す教材や通信教育が溢れている。これらのキャッチフレーズは「英語が聞き取れるようになれば英語が話せるようになる」というものだ。英語を聞き続けると、いつの間にか英語を英語で理解する回路が頭の中にできあがり、ある水準を超えると英語が口から溢れ出てくるというものだ。

本当に英語を毎日聞いているだけで話せるようになるのだろうか?

受講者の喜びの声などというものも掲載されているケースが多いが、あれはほとんどの場合宣伝のためのサクラであると考える方がよいだろう。同じ英文を繰り返し何回も聞いていると無意識のうちに口から英文が飛び出してくることも確かにある。しかし出てくる英文はHow are you? I'm fine, thank you. And you? 的な日常でよく使われる決まり文句的表現がほとんどだろう。

英語が話せるとは決まり文句が言えるということには留まらない。自分の思っていることを自分のボキャブラリーや構文力を駆使して英文にし、それを的確に相手に伝えられることである。決まり文句での会話には限界があり、ある特定の場面や状況のみで活かされ、それを越えた会話内容の場合には自分でセンテンスを組み立てて自分の意志を表現しなければならない。もちろん相手の言っていることが確りと聞き取れれば聞いた表現を使って自分のことを言うこともできる。ただ、英文を聞き取れる=その英文を話せるとはいえず、聞き取った英文を応用して自分で使いこなせるようになるには十分な練習が必要だということである。

結論:英語が聞き取れるようになっても自分で自由に会話ができるようになると考えるのは甘すぎる。自分が思っていることや相手に伝えたいことを自由に英語で表現できるようになるにはかなりの時間と労力が必要である。聞くだけの通信教育講座だけではなく、話すことを重点的に訓練する通信講座を受けたり、定期的に英会話スクールに通ったりプライベート英会話講師に習ったりしないと、決して英語は話せるようにはならない。

エース英会話スクールでは受講生ひとりひとりに合った講師を手配しております。)