May 31, 2007

講演会、無事終了しました

昨日講演会を行い、大盛況のうちに終えることが出来ました。

天気予報では雨だったので若干心配でしたが、100名近い出席を頂き、2時間に及ぶ講演にもかかわらず、皆さん集中して聞いていただき私も充実した時間となりました。とはいえ、かなり濃い内容を一気に説明したので、ディスカッションの時間があまりなかったのが申し訳ありませんでした。

それにしても多様な方々が集まってくださり、こちらも大感激でした。遠く札幌から来て下さった若手医師の先生や、東北大学の学生さん、大阪の小児科医の先生や名古屋で在宅医療のネットワークを作る先生が居ました。また医師と患者さんのコミュニケーションのサポートするツールを開発するビジネスマンの方や、医療情報のビジネスで活躍する方、製薬やバイオテック産業で働く方、その他医療に関心のある学生の方など、私にとっても勉強になることこの上ない機会でした。

来て下さった方本当に有難うございます。


会場でも話しましたが、今回のような講演、講義をするのは厭いませんので、いつでもお誘い下さい。企業、学校、勉強会など場は様々と思いますが、医療システムや医療ビジネスに関するお話に興味があれば是非ご連絡下さい。

医療の現場ではまだまだ色々な問題があって、その解決策を色々な方が練られていることが良くわかりましたし、正しい方向性を持って、それをきちんと主張すれば、多くの人に賛同いただけることも感じられたので収穫でした。

また情報交換などして、再度お会いできることを楽しみにしています!
本当に有難うございました。


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May 30, 2007

日本はいいね&嬉しいお知らせ

帰国しました。

なんだかんだ言っても日本は良い国です。第一綺麗だし、人々は礼儀正しく謙虚だし。食事はおいしいし、緑もある。

こういった文化や教育を守り、世界に広めたいもんです。


そして嬉しいお知らせが!

まず一つ目。


卒業できそうです。


マジで心配してたのか?、と言われそうですが、その通りです。

いやあ、長かった。


そして良かった。


二つ目。

HBSのSocial Enterprise Fellowshipからお金がもらえることになって、夏の間ビジネスプランを練ることになりました。

これも楽しみ。

夏の間も忙しくなるなあ。


今日は講演会です。参加いただける方、お会いできることを楽しみにしています!


おめでとうクリック!
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May 27, 2007

中国修行 最終章

13日目

今日は最後にフリーの日。全身の発疹に悩まされる私は単独行動。ホテルでだらだらした後、お昼くらいにようやく外へ。向かう先は繁華街の南京路だ。日差しの強い中歩いていると、体力を消耗する。適当にベンチに腰掛、ガイドブックを開く。

と、横から手が伸びてきて、ガイドブックの地図を指差しながらなにやら話しかけてくるおっちゃんがいる。申し訳ないが私は中国語は話せない、というと英語に切り替わる。普通のおっちゃんなのにできるな、と思ったら自称水夫とのことだった。

バンドへ案内してやる、というので、もしや怪しい客引きか?と思いつつ二人で上海を歩く。上海の港を中心に仕事をしている彼は、今日はもう仕事が終わってフリーなのだ、と嬉しそうだ。10年の間にすっかり様変わりした上海の様子などを聞きながらバンドに到着。昼ごはんにおいしい飲茶レストランはあるか?と尋ねると、川向こうにレストラン街がある、と言う。今日は船長と飲む約束があるから、レストラン街まで案内したらさよならな、と言う彼について繁華街を離れていく。

家族に土産は買ったか?、他にはどの町に行った?などと話していると、お茶の話になる。西湖龍井茶を買った、というと、いやもっとおいしいお茶がある、といってお茶屋に誘ってくれた。そして選び方のレクチャー。「買うときは必ず封を切ってもらって中の葉が淡い緑であることを確認しろ」「実際に入れてもらえれば新茶かどうかはすぐわかる」「そして買うと決めたら値段交渉だ」と熱心に説明してくれる。しまいにはお茶屋の女主人まで参加して、その場で上海でお茶会が始まった。

50gで120元というかなりお高い値段のお茶を三人で頂く。中国式に香りを楽しんでから、少量を繰り返し飲む。「日本のウーロン茶は茶色いだろう?アレは安い古いものを使っているからだぞ。本当は綺麗な緑でおいしいんだ」というおっちゃんの横で、ただただお茶を飲むのもまた楽しい。「このくらい良いお茶だと10杯は煎れられる。」といいながら飲む。

しばらくして、おっちゃんが帰るそぶりを見せた。いくらだ?と尋ねると、店長が「今日はお金はいらない」、と言いだす。おっちゃんは、それじゃあ申し訳ないから自分の妻にお茶を買っていくことにする、と言って値段交渉だ。結局100g200元で買い求めていた。私も50g100元を買う。少量なので店長はやや不満げだった。

おっちゃんと二人でさらに河のほうへ歩く。人ごみと、貧しさが強まっていった辺り、橋の袂で「じゃあ、飲みに行ってくるわ」といっておっちゃんは握手を求めてきた。がっちりした手を握ると、あとは振り返りもせずにおっちゃんは雑踏に消えた。あっさりとしたお別れにしばしおっちゃんの後姿を眺めてしまった。

彼にとって、日本から来た私という若者はどういう存在だったのだろう。上海を案内し、お茶を飲ませ、また来いよ、といって連絡先も何も言わずに去っていった彼に、昔の日本の映画やドラマで見た懐かしい雰囲気を感じたのは何故なんだろう。


橋を渡った先のレストラン街は香港をずっと汚くしたようなところだ。上海のよりローカルな感じなのかもしれない。おっちゃんへの感謝とお茶の味にまだ気持ちが満たされていた私は軒先に打っていた豚饅頭3元を買う。

そしてこれがまたうまい。実に。

その後は疲れた足をマッサージしてもらい、羊肉しゃぶしゃぶを食べ、ホテルに戻りました。明日日本に帰国です。

最後に良い思い出が出来た。おっちゃん、ありがとう。


日中友好、頑張りましょう!!
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May 26, 2007

中国修行 その9

12日目

上海の旅スタート。まずは市内観光。続いて庭園巡り&緑波苑でランチ。もう疲れもあるし、それほどたくさんの観光名所があるわけではないので、皆も三々五々買い物に散っていく。物欲に乏しい私にはつらい時間だ。かといってたるんだお腹を見ると食欲もわかず、ただふらふらと町を歩く。一昨日から体にでてきた湿疹が痒く、いてもたってもいられないのがつらい。

街中はコンビニが多い。ローソンやファミマを良く見かける。非常に広く、勢いのある街だ。物価が安いのに開発が進んでいるので、バブル&物価安、で一番いい時期かもしれない。とはいえ、市内のマンションは既に億ションらしい。

夜には一応打ち上げ会として上海のグランドハイアットで食事をする。80階を上回る建物で、夕食自体は56階だったが眺めは最高に良かった。その後クラブに移動。しかし病気持ちの私にはつらく、早めに退散したのであった。

最後の最後でつらい目に。。。
  
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May 25, 2007

中国修行 その8

10日目。

昨日夜更かしだったというのに今日は朝早い出発だ。6時には起床し、今度は桂林名物の川くだりに向かう。たっぷり4時間かけて、ひたすら山々、岩、竹林、森などを鑑賞する。途中MD/MBAのドイツ人とポーターねたも交えて医療関連の話題で盛り上がる。彼も夏休みにポーターとの仕事を継続する予定で、そのほかには病院評価の事業も始める、と言っていた。夏の間日独で協力してペーパー頑張ろう、と言う話になる。お互いwritingには悩みを抱えているし、Public Health Schoolではないので医療制度の国際比較にはやや疎い点など共通することも多く、またひとつ夏の楽しみが増えた。

お昼過ぎに下船してあとはひたすらバスで空港へ。杭州に向かう。空港で足つぼマッサージを受け、機内ではまた機内食を食べ、眠るのであった。

11日目

今日は杭州で西湖巡り、茶園巡りをする。西湖ではどちらかというと疲れた体を癒すクルーズ、と言った感じ。それから霊隠寺に向かう。たくさんの仏像がおいてあって、プチ仏像マニアの自分としては楽しい。五百羅漢像はとてもアジア人とは思えないものもあるし、またこれが表情豊かなもんで、思わずこれなら自分もなれるんじゃないかと思ってしまう。

茶園は龍井茶の産地へ向かう。そこではDr. Teaなる人物がおり、彼はお茶専攻で大学を出ているが、なんといってもセールストークが最高に上手だ。普通のお茶屋さんでは手に入りにくい特級のお茶を売る、と言うのでつい私も手を出してしまった。おかげで上海でのジャスミン茶に続いて西湖龍井茶を入手。日本で楽しむのが今から待ち遠しい。

その後はバスでいよいよラストの上海へ。3時間ほどかけて向かう旅だったが、上海のスケールの大きさ&派手さに感動。明日からが楽しみです。とはいえ、顔を中心に体に謎の発疹が出現。痒くてかなわん。水のせいか、汚染された大気のせいか、はたまた感染症(寄生虫か)、いやいや油のとりすぎか。。。重症化しないことを望む。


しかし、痒い。
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May 23, 2007

中国修行 その7

9日目。

温泉をでて再び桂林の町へ。バスの長旅は疲れる。桂林市内では観光名所である伏波像や鍾乳洞を見て回る。さらに夜にはチャン・イーモウ監督の指揮によるショーを鑑賞に向かう。これは湖や山を舞台として使った壮大なミュージカルで、市内からバスで2時間くらいの場所にあるが一見の価値はある。総勢600人の演者が山を背景に湖の上で演技を披露する。あまりのスケールの大きさにただ感動。しかし隣のギリシャ人は鑑賞している中国人が演技中もおしゃべりしていることに驚いていた。

まあ、どの国も発展する過程ではそういうことあるわな。いろいろな作法やマナーを覚えるのはこれからでしょう。

すっかり疲れて11時過ぎに帰ってきたが、私はHBSとのメールのやり取りや、日本との打ち合わせで結局1時まで眠れなかったのである。


ルームメイトもかわいそう。
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May 22, 2007

中国旅行 その6

中国に入って一週間目。今日は桂林に向かう。西安市内を軽く観光した後、飛行機に乗る。

桂林は非常に古い町&自然が豊かだ。山水画がそのまま現実になったような町並みに、なるほどこれがモチーフだったか、と納得。日本のような山ではなくて、岩石が地面から突き出て、そこに木が生えている、という感じである。土っぽい山はない。

8日目。

今日は桂林からバスで温泉に出向く。龍勝温泉、という温泉地で少数民族の集落でもある。途中で立ち寄った集落は、まさにペルーのマチュピチュと一緒。山を利用した段々畑に、小屋が点在する。石造りでないことと、まだまだ遺跡ではないことを除けば、本当にマチュピチュそのものだった。

温泉は硫黄泉ではなく単純泉だ、と思われる。我々が宿泊したのは非常に大きな温泉施設を持つホテルで、温度も50℃(!)から38℃まで様々。HBS生も大騒ぎしながら入る。中にはビールなども売っているので当然飲みながら、ということになるが、私他数名は50℃に挑戦すべく浴槽の周りでたむろする。50℃は本当に熱い。いや本当に50℃かどうかわからないが、ひたすらに痛い。と、アメリカ人の女の子が私が行くわ、といって全身ドボン。まじかよ、ということでなぜか私も対抗してドボン。久々のサムライスピリッツだ、などと言われながらヒリつく太腿をさする私も30過ぎです。

食事中に地球温暖化の話とタバコと癌の関係について議論になる。温暖化については信用していない人がアメリカでは多い。タバコと癌についても直接的な相関はないはず、と主張するアメリカ人は多い。結局はマーケティング(宣伝)の問題で、アメリカでは確かにそういう宣伝は多くなされている。タバコと癌に関する研究も多くはタバコ会社からの資金で行われているし、銃の規制と一緒で、おそらく解決しないだろう。だけど何か問題が起きていることはわかる、ないしは感じていて、現時点で考えられる原因がCO2だのタバコだの銃だのであれば、それを何とかしよう、と思わないのが個人的には不思議だ。自然からの搾取が上手な白人の思考としては、地球が有限な資源であることは頭にないらしい。

結局この話題では欧州勢(+アジア勢)とアメリカ勢でまったく異なる考えであることが見えて、面白かった。後でフランス人のルームメイトと話していたのはアメリカ人のparochialism。これは田舎もの、とか島国根性、みたいな意味の言葉で、昨今のアメリカを象徴するような言葉でもある。HBS生のなかには「日本に言ったらみんな英語が話せなくてびっくりした」「中国では英語通じないんだな」「なんでこの町にはマクドナルドはないんだ」などのように、世界中がアメリカだと思っている連中もいる。授業でも海外のケースをあからさまにアメリカ人の価値観で議論したりするので歯がゆい思いをしていたが、結局はこのアメリカのparochialismには閉口する人も多いのだ。

先日の新聞によると、Harvardが数十年来で一番といってよいほどのカリキュラム改革をすることになったそうだ。その原因もこのアメリカ的勘違いにあるらしい。やばいと思ったときの行動力は日本にはないアメリカの強みでもあるので、今後どうなるかが楽しみだ。


しかし、日本がおいて行かれつつあるような感は結局否めない。
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May 21, 2007

中国修行 その5

5日目

今日は夕方に西安に移動する。朝からフートンという古い北京の町並みの残る地域に出向く。そこで人力三輪車に乗って街中を探検。相変わらず無秩序な交通の中を行くので、怖いったらありゃしない。その後は794factoryという、現代美術のメッカのようなところに行く。どの芸術も毛沢東がモチーフになるか、日本の昔のエログロのような感じだ。これに関しては一同、長年の抑圧から解放された証にちがいない、ということで一致。今風70年代美術、みたいなノリだ。

全然関係ないが、昼食中に隣に座った友人(彼は医学生でHBSに来ている)とポーター話をする。彼の研究内容は医療の質に関するものだが、議論していて私とポーターの間のギャップがなんとなく見えた気がするので収穫だ。といってもお互いが同じものを違うレベルで見ているだけ、というきもするが。ポーターはアメリカ人らしくアウトカムの評価を気にするが、その担保のためにプロセス評価をする、ということを私が主張する、といった構図のようだ。彼には悪いが、アウトカムだけ図っても何も変わらないのは生産管理学の歴史が証明している、気がする。

夕方に飛行機にのって西安へ。二時間弱の国内線でもきちんと機内食が出るのには驚いた。おかげでホテルではシャワーを浴びて眠るだけ。うれしい。今日は禁酒の日。

6日目。

起床時に体重を図ったら2kgくらい増えてた。。。

ほとんど毎日ホテルのジムで4kmくらい走っていたのに、飲み&食べすぎだ。まずい。

西安は昔の長安。長年中国の都だっただけに町は非常にきれいだ。日本の京都のような位置づけなのだろう。町を城壁が取り囲み、近くには秦の始皇帝のお墓なんかがある。我々も兵馬俑を見に出かける。観光向けに整備された始皇帝陵をみて、中国人学生が数年前までこうじゃなかった、と言うので、中国はマーケティングに力を入れているんだな、という話になった。でも貧富の差はまだまだ激しいし、ほかにお金使うべきだと思う、とその中国人が言うのでR&D費(研究開発費)が足りないのね、とこれまたビジネススクール語で盛り上がる。

兵馬俑はとにかく大きい。

お腹いっぱい中華料理を食べた後は、ホテルに戻って今日は休むことにした。とりあえずジムに行って焼け石に水でも20分程度走る。どう考えても料理の質がアメリカと比べ物にならないくらい良いので、食べない、というのは無理な話だ。いかに消費増大or吸収不良を狙うか、しかない。ウーロン茶は油吸収抑制するとか言ってたな、などと医師としてあるまじき発想に取り付かれながら、お茶を大量消費していたら、隣のインド系アメリカ人がお茶ばかり良く飲むわね、と感心していた。

こっちも必死だ。

夜はまたショーつきの点心料理。レストランの庭に二羽の大きな孔雀がいた。恐らく初めてきたのだと思うが、大きくて優雅だ。作り物のような動物に感動してしまった。北京でも飲んだfire waterこと、アルコール56%の紅星での乾杯合戦が始まる。事前にバスの中で乾杯についてアナウンスし、「Be competitive!」とアドバイスしたら馬鹿受けしてしまい、結局各テーブルを回って乾杯の指導だ。去年のHBS日本旅行を思い出す。

その後はカラオケに。えらい豪華な部屋に通されるものの、曲のレパートリーが少なすぎる。しかも選曲した奴がセンスがない、と皆言い始め、最初は盛り上がりに欠けたが、もちろん最後は全員シャウトで夜がふけて行った。

明日は桂林行きだ。


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募集締め切りのお知らせ

下記講演会ですが、昨日20日を持ちまして募集を締め切らせていただきます。100人を超えるお申し込みを頂き感謝しております。当日お会いできることを楽しみにしています。
お申し込みいただきありがとうございました。  
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May 20, 2007

中国修行 その4

4日目

今日は北京で買い物。シルクマーケット、というビルに連れて行かれてそこで買い物スタート。中はアメ横みたいなもので、偽ブランド品も含めて多くの品々が並ぶ。ここでは値引き交渉は必須で、通常70〜90%の値引きがある。偽ブランド品や、海賊版のPCソフトに興味もそそられたが、結局はお茶を買っただけで終了。荷物増やすのも嫌だし。でも仲間たちは、毛沢東時計やら靴やら、中にはスーツケースまで買って喜んでいた。

しかしアメリカ人のすごいのは、そんなことではなく海外にいても英語で話し続けることだ。しかも相手が通じないとわかると不機嫌そうな態度をとる。少なくとも日本人がこれをやられると、まるで英語のわからない自分たちが悪いような気分になるものだが、まったく気にすることはない。日本語も勉強せずに日本に来たのか、たわけもの、くらいの気概であしらえばよろしい。

昼食に羊肉のしゃぶしゃぶを食べ、軽く寺院を見学。続いてIBMのPC部門を買収して名を馳せLenovoを訪問する。企業に到着する時間が遅れないよう、時間通りにバスがでるぞ、と言っていても遅れる連中がいて、結局彼らは置いていくことに。それでも後からやってきた彼らはガイドに文句を言いまくる。日本人の感覚からするとどこまでも身勝手だ。しかも事前に服装の指定までしておかないと、企業訪問といってもTシャツに短パンで現れる連中なので油断できない。

Lenovoのある地域は中国のシリコンバレーといわれている地域。新しいビルが並び、どれもIT系だ。工場内では、トヨタでも見たような流れ作業でPCが作られていく。生産管理も厳しいようだ。北京オリンピックの公式スポンサーでもある彼らは、これからまだまだ大きくなる、という強い意志を感じさせてくれる。LenovoのVice Presidentが我々を歓迎してくださり、意見交換もしてくれる。英語はうまくないんだ、といいながら、我々に一生懸命に英語で説明するあたり、日本の企業とは違うなと思った。これと同じことは以前HBSに来たサムソン電子の社長にも思った。ちなみにLenovoの会社内の公式言語は英語だそうだ。

言語に関する限り、英語がある程度はできないともう先はないような気がする。中国語も今後必須なんだろうが。といっても日本人が漠然と思うような流暢な英語ではなくて、大事なことは、「わからない」と伝えられること、「ノー」といえること、自分の考えを言えること、といった辺りで、ここは英語の問題よりもメンタリティや教育の問題だろう。アメリカ人のように自己正当化や声高な主張が良いとは思わないが、そういう人々ともやり取りできることは大事なことだ。先にも書いたが、彼らの傍若無人さ(日本人の感覚的にみて)にひるまないことが大事だ。でないと今の日本政府のように何言ってんだかわかんないままに、結局話からおいていかれる。

質問の時間では、そのVPを前にHBS生がまたいやらしい質問をする。といっても内容がいやらしいのではなく、言い方がいやらしい。結局は「で、今後の方針は?」と聞きたいだけなのだが、彼らの言い回しでは「今後もPC業界はマージンが下がっていきますし、ThinkPadのブランド名を買ったといっても、赤字が続くようでは社内での理解も得られにくいことを考えると、御社の今後の方針はどのような戦略や方向性で進められていくのでしょうか」、見たいになっちゃう。もちろんVPはそんなややこしい英文を聞けず、隣の部下になんて言ったのか尋ねる。いかにもHBS生らしい英語だ。

夜に北京の歓楽街で飲む。飲みながらこのLenovoでの英語の話を切り出す。私にとっても、whichだのgivenだのでつなげられた長い英文はいまだにさっぱりわからないし、VPも英語はうまくないので、と前置きしているのになんでわざわざあんな英語を使うんだ?と周りに尋ねる。彼らの返事としては、ゆっくり話すのも失礼な気がするし、短い質問も失礼な気がする、ということだった。でも英語がわからなくて意味を部下に聞かなくちゃいけないほうがよっぽど彼には気の毒だと思うけど、と言うとそれもそうだね、という話になり、結局HBS英語はいやらしいよな、とみんなが言い出した。

っていうか、お前たちの英語だよ。

燕京ビールを飲んで今日も眠る。間違いなく太る。


俺たち負けないぜ!
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