February 09, 2007

教えて欲しいこと

ひとつ教えて欲しいこと。

このブログでも何度か書いているが、病院経営への株式会社の参入問題。これを是とする理由を教えて欲しい。規制改革会議の最終答申でもここにすごく力が入っているのが良くわかったが、どうしてわざわざ医療の受益者を株主と言う形で増やさなくちゃいけないのか、がわからない。

誰かわかりやすく教えてほしいー。


今日は一年目のセクションが集まって、一年時の教授にお願いして授業を受ける日。思い出のクラスに集まり、思い出の席に座り、思い出の教授に教わる特別な行事だ。教官は並み居るHBS教授陣でも人気が高いDavid Moss。そしてお題は「アメリカのこれから」。アンチアメリカニズムを題材にして、アメリカの問題を国際化と絡めて論じる。授業は留学生にアメリカの印象を尋ねることから始まった。

私も当然発言したが、その内容は「アメリカの大量生産、大量消費には驚いた。これではトヨタのジャストインタイムも尊敬されるに違いない」ことと、「思った以上にアメリカ人も田舎者で、アメリカの文化や政策が世界最高、みたいに思っているような人が多くて驚いた」ことを述べた。ちょっと表現がきつかったかも、と思ったが授業の後にアメリカ人から「ああいう発言は良い。今日はそれを議論するための日だからな」と言われた。結局はこの器の大きさにアメリカの底力があるのだな、と思わされる。

人種の坩堝と言われて、どことなく無秩序、隣は何するものぞ、わが道を行く、といったイメージのアメリカに対し、整列得意、黙って待つ、公共の場では静かに、と言うイメージの日本。言いたいことをいっても一応議論にはなり、人の移動が激しく、ともかく地球を含め周りのものを利用・搾取するのが上手なアメリカに対し、泣き寝入り上手で、土地柄を重んじ、共生が染み付いた日本。

面白いですなあ。

今日の議論はつまるところ国の競争力の話になり、サイエンスで圧倒的な力を持つことを国力の一つとして捉えていた。それとは別に、イラク問題に絡んでヨーロッパが何故二度の大戦を超えて今協調関係にいられるのか学ぶ必要がある、という話になった。ここは日本も大いに学ぶべきだろう。やっぱり土着の民を駆逐して居座った200年程度のアメリカに比べれば、ヨーロッパの方が大人なのかもしれん。そして昨今の言葉狩りに象徴されるように、しばしば実態を省みずに体裁ばかりを繕って見誤る日本の悪い癖も、愛すべきところもあるが改めるに遅いことはないだろうと思う。

と、色々考えさせられながら、一年目の日々をふと思い出した冬の夜であった。


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Posted by acejoker at 11:19│Comments(0)TrackBack(1) 医療問題 

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