May 27, 2007

中国修行 最終章

13日目

今日は最後にフリーの日。全身の発疹に悩まされる私は単独行動。ホテルでだらだらした後、お昼くらいにようやく外へ。向かう先は繁華街の南京路だ。日差しの強い中歩いていると、体力を消耗する。適当にベンチに腰掛、ガイドブックを開く。

と、横から手が伸びてきて、ガイドブックの地図を指差しながらなにやら話しかけてくるおっちゃんがいる。申し訳ないが私は中国語は話せない、というと英語に切り替わる。普通のおっちゃんなのにできるな、と思ったら自称水夫とのことだった。

バンドへ案内してやる、というので、もしや怪しい客引きか?と思いつつ二人で上海を歩く。上海の港を中心に仕事をしている彼は、今日はもう仕事が終わってフリーなのだ、と嬉しそうだ。10年の間にすっかり様変わりした上海の様子などを聞きながらバンドに到着。昼ごはんにおいしい飲茶レストランはあるか?と尋ねると、川向こうにレストラン街がある、と言う。今日は船長と飲む約束があるから、レストラン街まで案内したらさよならな、と言う彼について繁華街を離れていく。

家族に土産は買ったか?、他にはどの町に行った?などと話していると、お茶の話になる。西湖龍井茶を買った、というと、いやもっとおいしいお茶がある、といってお茶屋に誘ってくれた。そして選び方のレクチャー。「買うときは必ず封を切ってもらって中の葉が淡い緑であることを確認しろ」「実際に入れてもらえれば新茶かどうかはすぐわかる」「そして買うと決めたら値段交渉だ」と熱心に説明してくれる。しまいにはお茶屋の女主人まで参加して、その場で上海でお茶会が始まった。

50gで120元というかなりお高い値段のお茶を三人で頂く。中国式に香りを楽しんでから、少量を繰り返し飲む。「日本のウーロン茶は茶色いだろう?アレは安い古いものを使っているからだぞ。本当は綺麗な緑でおいしいんだ」というおっちゃんの横で、ただただお茶を飲むのもまた楽しい。「このくらい良いお茶だと10杯は煎れられる。」といいながら飲む。

しばらくして、おっちゃんが帰るそぶりを見せた。いくらだ?と尋ねると、店長が「今日はお金はいらない」、と言いだす。おっちゃんは、それじゃあ申し訳ないから自分の妻にお茶を買っていくことにする、と言って値段交渉だ。結局100g200元で買い求めていた。私も50g100元を買う。少量なので店長はやや不満げだった。

おっちゃんと二人でさらに河のほうへ歩く。人ごみと、貧しさが強まっていった辺り、橋の袂で「じゃあ、飲みに行ってくるわ」といっておっちゃんは握手を求めてきた。がっちりした手を握ると、あとは振り返りもせずにおっちゃんは雑踏に消えた。あっさりとしたお別れにしばしおっちゃんの後姿を眺めてしまった。

彼にとって、日本から来た私という若者はどういう存在だったのだろう。上海を案内し、お茶を飲ませ、また来いよ、といって連絡先も何も言わずに去っていった彼に、昔の日本の映画やドラマで見た懐かしい雰囲気を感じたのは何故なんだろう。


橋を渡った先のレストラン街は香港をずっと汚くしたようなところだ。上海のよりローカルな感じなのかもしれない。おっちゃんへの感謝とお茶の味にまだ気持ちが満たされていた私は軒先に打っていた豚饅頭3元を買う。

そしてこれがまたうまい。実に。

その後は疲れた足をマッサージしてもらい、羊肉しゃぶしゃぶを食べ、ホテルに戻りました。明日日本に帰国です。

最後に良い思い出が出来た。おっちゃん、ありがとう。


日中友好、頑張りましょう!!
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Posted by acejoker at 11:12│Comments(0)TrackBack(0) その他 

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