吉本一謙

2010年11月29日

第37節vs栃木SC戦

メドウでの最終戦は、前節福岡戦に引き続き、また強めの風が吹いている。岐阜県中西部で夏の日差しと冬の風を見れば、個人的に発電を思い浮かんだが、とりあえずこの試合にはどのような影響を与えるか。

      武田
赤井 宮本 大久保 那須川
 高木 小野寺 本橋 杉本
    廣瀬 林

     佐藤 嶋田
 染矢 菅 池上 西川
村上 田中 吉本 新井
      野田

押谷と橋本は出場停止で、佐藤と池上が出場。CBは秋田から田中。昇格目前の福岡には終盤に勢いで押し切られたが、その反省に立ってか岐阜のプレーにも気持ちが見える。また、池上もコンディションが良い様子。新井も今回は守備意識が高め。家族の事情で帰国したリカルド・ロボの代わりに入ったターゲットマン林祐征は吉本がきっちりと抑える。高木、小野寺、本橋のパスの質は高く、廣瀬、杉本、那須川などは運動量を見せるが、岐阜の守備陣の強度が高い。スタメン連続3試合目の染矢は今回もフォアチェックやカウンターからのチャンスメイクで存在感を見せている。ここ最近、倉田監督がサイドアタックを口にする機会が多く、ようやく染矢にチャンスが与えられるようになったが、来季も同じように起用して欲しい。岐阜の先制ゴールは染矢の壁の横を抜いたFKを武田が弾いたところを岐阜選手が殺到し、田中が押し込んだもの。

誕生日だったという佐藤もマルセイユルーレットを見せるなど、コンディションの良さを感じさせたが、後半に染矢からのCKに飛び込んで追加点。栃木も意地を見せ、高木のスルーパスから最後はアジア大会の優勝に貢献した水沼が角度のないところから野田の上を越して逆ポストの隅に決めるという勢いを見せたが、その後に嶋田がこれもゴール前右側から左足で逆サイドネットへの見事なシュートで突き放す。栃木の守備は、本橋からはセンスは感じるが、位置どりのバランスがやや悪い。

更にショートカウンターから嶋田のスルーパスが佐藤にピタリと合い、右に切り替えしてのシュートが決まる。シーズン前半こそ多少精度も下がっていたものの、やはり昨年のようにラストパスさえ良ければ素晴らしい得点力を見せてくれる。セカンドボールでも素晴らしい奪取率を見せたが、できればその負担を分散させられるコンビが欲しい。決定力にやや課題があったが、退団が決まった朴俊慶を活かせなかったのは残念。

その後、栃木が昨年の高木在籍時の岐阜を思い出させるゴール前ダイレクトでのパス交換からのゴールで追い上げるが4-2で終了。吉本がつり出され、田中のカバーが間に合わないという課題が守備陣に残った場面だったが、試合全体は、メドウの最終ゲームを観戦した3400人の観客を十分に満足させられたのではないかと思う。

福岡には久藤、栃木には高木と、サイドアタックとゲームメイク力の両方を兼ね備える4バック2ボランチシステムには必要な選手がいたが、最終節の甲府にも柏好文がいる。それぞれ昇格や上位躍進の大きな原動力になり、岐阜は西川はサイドアタック力はそこそこあるが、ゲームメイクやラストパスの精度などで高木が抜けた穴を埋められなかった。FC岐阜セカンドでも、リーグ戦のラストスパートに瀬古朋広がある程度の貢献を果たした。トップの最終節は、今年の岐阜を総括するものになるのだろうか。
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2010年08月24日

第23節VSジェフユナイテッド千葉 / TM VSジュビロ磐田3

千葉のサポーターゾーンはタオルマフラーを掲げた千葉サポで埋まり、大きな声で歌う。ホームのFC岐阜サポも負けてはいない。キックオフ前から熱い試合になっている。

      櫛野
青木良 福元 茶野 アレックス
   佐藤勇 山口
 工藤       深井
    谷澤 ネット

    佐藤 嶋田
 押谷       西川
    池上 橋本
村上 秋田 吉本 新井
      野田

中断期間も挟んで、久しぶりの上位との対決。アウェーで完敗した相手に、前節活躍した吉本や押谷たちがどこまでやれるか期待の一戦。スタメンFWに佐藤が復帰したので、ポゼッション面でも期待が高まるが、出来れば得点力の高さも発揮されて欲しい。

序盤は千葉のアレックスのスピードが目を引く。そして千葉の攻勢の中で繰り広げられるネットvs吉本。期待通りの激しいマッチアップになっている。また新井にイエローが出たが、守備陣が踏ん張っている間に、佐藤たちも体を張って少しずつポゼッション率を高めていく。

千葉DFラインは茶野が深く福元が浅いのが徐々に見えてくる。出来ればそこを狙いたいのだが、アンカー佐藤勇人の絡みが絶妙で当たりきれず、また右SB青木良太の上がりも咎めきれない。

アンカー佐藤勇人に対しては岐阜のレジスタに付いて欲しいのだが、今回は橋本が更に引きこもってしまいアンカーの位置にいて、池上が前に出られない中途半端なレジスタと化し、普段のセカンドボール奪取も鳴りを潜める。それに引っ張られ、押谷の青木良太へのチェックが不十分になる。

それでも見えにくいところで耐えていた佐藤、押谷、嶋田あたりは評価したい。そして前半のうちに、嶋田が右サイドを突破しDFラインの裏にグランダーのクロスを入れ、抜け出した佐藤が茶野と潰れる形になり、その裏に入っていた西川がきっちり合わせて先制となった。

その後も千葉が攻め、岐阜が守ってカウンターという形が続く。それより歌わせろという声も聞こえるMEGARYUへの古田知事からの任命式が行われたハーフタイムを挟み、後半になると、千葉は次々と交代カードを切ってくる。岐阜にも染矢などを入れて手数で負けないようにして欲しかったところだが、難しい展開と言うことか、倉田監督は動かない。見ている側の血管が沸き立つような時間帯に突入する。

千葉の守備の要だった佐藤勇人、茶野、福元に、カウンターの際のファールで各1枚ずつイエローが出されていたが、岐阜が耐える中で、嶋田のドリブル突破狙いに対して福元がファールを犯し、ついに2枚目のイエローで退場者が出て、岐阜は数的有利に立つ。

この時のFKの位置がゴールから20mほどの、少し左寄のほぼ正面で、左足でも狙えそうだったが、永芳はまだ入っておらず、秋田もボールに近寄ったが、戻っていき、押谷が蹴ったボールは壁に当たっている。

岐阜の交代カードが切られていくのはその後。池上に代わり川島が入ったが、やはりレジスタになっている。西川に代わり永芳が入ったが、押谷と位置を入れ替え、やはり左SHでは目を引くところはない。

数的不利になった千葉は、いよいよパワープレーに頼らざるを得なくなるが、吉本は流れの中でもセットプレーの中でも、再三ネットに合わされるボールを跳ね返し続け、秋田も何が起きるか分からない難しいハイボールを確実に跳ね返し、DFの間を狙ってくるシュートを、野田がカットし、逃げ切りに成功した。


翌日のTMジュビロ磐田戦

キックオフ時
    朴基 阪本
 永芳       染矢
    川島  菅
野垣内 田中 野本 フラビオ
      村尾

終了時
    朴基 サイモン
 染矢       朴俊
     永芳 菅  
阪本 田中 野垣内 冨成
      重成

システムは共に4-4-2。途中で阪本が休んでいたり、永芳が右SHやFWに入っていたりした。基棟が前線で体を張ってマイボールにしていくためか、染矢の裏への飛び出しが良く決まり、CKを何度も得る。一度基棟がエリア内フリーのビッグチャンスを左へ外す。

サイドでの永芳の守備は、もう1つ周りを捕まえきれている様子がない。中央の川島と菅の関係も中途半端に見える。それらのためか、DFラインの裏によくスルーパスを出されるが、これは磐田FWがオフサイドを取られる場面が続く。

この中では田中の手堅さや野垣内の気の利いたプレーも目に止まる。前半は全体的にスローで見せ場の少ない試合だったが、野本とフラビオはこの暑さの中でもアグレッシブだった。フラビオが上がり目にポジションを取っているのはチーム戦術なのだろうか? ここの裏を磐田は狙っていた。俊慶はムードメーカーになっていた。

後半になると、もっと走れという指示が出たのか、運動量が増す。FWに入った永芳のフォアチェックもそれなりに効いている。磐田も反発し、岐阜の4重5重のフォアチェックを掻い潜り、シュートまで繋げてみせたりする。だが、どちらもなかなか崩しきるまでには至らない。

冨成は後半のみの出場だったが、いい雰囲気は持っていた。いつか公式戦に戻ってきて欲しい。磐田では右SHの菅沼実が頑張っていたか。

試合の終盤になって、岐阜が強く攻勢に出る。基棟のキープと、染矢の突破に、永芳のフォローが絡んで、再三CKを獲得。永芳と染矢のショートコーナーも面白そうだったが、それは素振りだけ。

最後は永芳が蹴った何本目かのCKで、磐田DFが弾いたボールを岐阜の選手がミドルで狙い、それがブロックされて基棟の前に落ち、そのシュートもブロックされたが、最後はサイモンが押し込みにいき、それをキーパーは抑えたがゴールマウスの少し中だった。手数でまさったことが勝因と言えるだろうか。
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2010年08月16日

第22節VS水戸ホーリーホック4

    西川 嶋田
 押谷       染矢
    橋本 池上
村上 秋田 吉本 新井
      野田


水戸の吉原が好調宣言をしていただけに、本来なら相当警戒する試合だが、前節の吉本のプレーが素晴らしくなっていたので、吉原ら相手にどれだけやれるかという興味で、警戒以上に楽しみな試合観戦になった。そして期待通り、試合を通して安定感を見せ、失点時も含めてピンチでのセービングも素晴らしかった。今後も続く強敵との対戦でのプレーも楽しみとなってきた。

一方で新井はまだ穴がある。失点に繋がった村上のコントロールミスは、経験の浅さとも思えるが、冨成であれば、少なくともシュートブロックに入っていたのではないだろうか。とは言え、左SBでは村上以外にも、秋田や野垣内らの計算が立っているが、阪本をFWと考えると、右SBは冨成以外には見当たらない。他に守備も出来て攻撃に推進力も与えられてクロスも揚げられるとなると、染矢くらいだろうか。

その染矢は、後半に足を吊って交代するまで、繋ぎやプレスなどで貢献した。キッカーとしても精度は良くなってきている。課題としては、キープ時に橋本のようにはマーカーを背負いきれていなかったところか。

開始後10分に、秋田からの縦パスに、押谷が今まで見せたことがない思い切りの良い抜け出しを見せ、キーパーとの1対1を抑えたシュートで決める。縦パスをヒールで嶋田に落とした場面も、もう1m前に落としてれば決まっていたかというパスだったが、良い動き出しから生まれたものだろう。後半の貴重な勝ち越しゴールとなった2点目は水戸DFのスライディングブロックがトンネルしてくるというミスにも恵まれたが、これももちろん良い動き出しがなければ生まれなかった。嶋田も良い動きをしていた。押谷のヒールパスや西川からのワンツーリターンが良ければ、十分にゴールチャンスはあっただろう。

試合には勝てたし、今後も楽しみになる試合だった。ただし、今回はあくまでも水戸にミスがあってのもの。十分にボールが廻っているとは言えない。レジスタの位置にいる橋本は池上よりも大人しく、途中で左SHにまた入った永芳はボールを廻らせたが、サイドでまた行き詰まりバックパスを繰り返し、流れの中で中央にいた時間帯だけ好プレーを見せた。

倉田監督や秋田が指摘した、FC岐阜のここ2試合の失点時のようなふわりとした感覚は、チームをコントロールする位置にいる橋本のプレースタイルが、永芳や菅のように、周りを引っ張り、主導的に組み立てていくものではなく、周りにフォローしたり使われたりしていくもののために、前後半や得点などの状況が切り替わったときにチーム全体の切り替えが遅れているのではないかという可能性も思い浮かぶ。
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2010年08月09日

第21節VSロアッソ熊本戦2

夕立の後に陽が射す事もなく、前半は無風だったがそれほど暑さは感じなかった。

    西川 嶋田
 永芳       押谷
    橋本 池上
村上 秋田 吉本 新井
      野田

久しぶりに永芳と橋本の併用だったが、残念ながら未だに機能したことがない、左SH永芳とレジスタ橋本のフォーメーションだった。

試合そのものは、熊本も流石に再開後に2連敗というだけはあって、CBはハリボテ状態で、嶋田などは好きなようにボールを持たせてもらっていた。シュートコースは無かったが、ポストに当てて跳ね返ったボールが更にキーパーの南にあたって決まるといったラッキーゴールは、セカンドボールや繋ぎでも活躍していた勢いが繋がったように感じた。

その一方で、左SHで起用された、永芳はボールを持っても後ろにパスかドリブル。村上の上がりを促したり押谷にサイドチェンジを決めたりしていた程度だった。嶋田が引いて受けた時に、高い位置で張ったりもしたが、左サイドからではシュートにもいけない。相対していた筑城和人は、クロスコースだけ気をつけて抑えておけば良かったので、マッチアップは非常に楽だっただろう。

後半になり、永芳は染矢と交替。今度はゲームメイクする選手がいなくなりボールが回らない。永芳はコーナーキックでは、橋本が寄った背後を通して2列目の嶋田に通すなどといったアイデアも見せ、南相手だろうと、セットプレーにもチャンスがあったと思うが、キッカーもいなくなってしまった。嶋田を交代させて、西川と佐藤の2トップになると、西川が阪本と交代するまで、ペースそのものが熊本に行ってしまう。

守備に関しては、前節も含め、これまで吉本の守備を好評価したことは殆ど無かったが、今回はほぼ完璧だったのではないかと思う。本人や周囲の執念が実った試合だったと言えるかもしれない。この出来ならば、FC東京に戻っても試合に出られれば活躍できるのではないか。

秋田もインターセプトからのドリブルでの攻め上がりなどで、メドウを沸かせた。村上は、熊本のサイドチェンジの精度が悪かったこともあり、大きく崩される事も殆どなかった。新井はオンザボールでの安定感は見せたが、内側に切り込ませてしまうなど、経験の浅さを見せた。

嶋田のゴールの直後、熊本がキックオフからカレンを走らせ、マイナスに折り返されたクロスを、池上を振り切った藤田が決め、あっという間に同点となってしまったが、今後に繋がる守備だったのではないか。

岐阜が比較的冷静に試合を進める中で、熊本は小川主審から警告を多く受け、最後は退場者も出したという部分でも、岐阜にとって勝ち点を稼ぐチャンスだったが、中断前に無かった引き分けが再開後の3試合目にしてこれで早くも2つで勝ち星も無し。最下位に北九州がいるというだけの岡山に勝てたというだけのレジスタ橋本や左SH永芳といったシステムを見直すのか、それともこのままのシステムを機能するようにトレーニングして実らすのかを、岐阜の攻撃面での個人的な重要注目点としたいと思う。
acekiller6 at 12:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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