ロス疑惑で有名な三浦元社長がアメリカ領のサイパンで逮捕されましたね。
結構前のお話ですけれども。

この件、前から書こうと思っていたのですが、
忙しさにかまけて書き忘れていました。

さて。
元社長は【一事不再理】などを主張して逮捕を不当だと言ってます。

ご存知の方もいるかもしれませんが、一事不再理とは
ある事件について、すでに確定した判決がある場合、
その事件について再度の実体審理をすることは許さない
とする刑事訴訟法上の原則のことです。

なので、日本ではすでに無罪の確定した判決が出ているので
外国においても起訴されるのは不当なのではないか、
ということですが。
日本の国内法においては、他国の裁判所で無罪が確定している事件を
日本で訴追することは一事不再理の範囲に及ばないので、
あくまで日本の裁判所において無罪が確定していることが必要です。

なので、日本の裁判所で無罪が確定している事件を他国で訴追することについても、
当該国が同じ立場を取っていれば、同様になることでしょう。

アチコチは刑事法と国際法は二大の鬼門分野で詳しく知らないのですが
基礎的にはそうなっています。

つまり今回はそのケースで逮捕されたのでしょう。

ちなみに今回の事件では【法の不遡及】も問題点としてあがっています。

法の不遡及とは、実行時に適法であった行為を事後に定めた罰則により遡って処罰することや、実行時よりも後に定められたより厳しい罰に処すことを禁止した原則です。
本人にとって事後法のほうが有利になる場合はこの原則は適用されません。


しかし、今回の場合、(改正前の)カリフォルニア州刑法では、

「自州や他州、他国で判決が出ている場合は、同じ罪で起訴できない」

とする規定条文に含まれていたそうです。
つまり一事不再理の原則が適用されるということです。

ところが2005年、この条文が改正され「他国で判決」の文言が削除されました。
つまり他国での判決は一事不再理原則に関係ないよってことになるのですが
この確定無罪判決が出たのは2003年で、法改正前なのです。

普通に考えると、2003年の時点ではカルフォルニア州の法律で
他国の判決が出ている場合は一事不再理が適用されていたのだから
すでに同じ件での立件・起訴は無理ってことになりそうなものなのですが。
もう逮捕しちゃいましたしね。

さらに起訴をしてしまえば今度は法の不遡及原則に抵触します。

原則破りの連続技にビックリです。

どうなっていくのか、目が離せませんね(`・ω・´)フムッ

チェケラッチョッ!