2004年07月27日

コミック評 『奥さまは少女』 甘詰留太 ティーアイネット MUJINコミックス

クリックするとAmazonに飛びます甘詰留太名義では2冊目の単行本。この名義になってから脂が乗ってきた感のある氏であるが、この単行本もお薦めできる内容になっている。収録は表題のシリーズが5本、そしてその他完結物が6本。中には他の単行本に収録されているものとのリンクを思わせるものもあるが、読み切りとしてきちんと読める。

 表題作品は、近い将来に致命的かつ広範囲に渡る感染性不妊症が蔓延し、普通の成人女性の出産成功率が著しく低下したという時代が舞台。出産率の低下は国家の衰退を予見させるほどで、各国は感染性不妊症に犯される前の少女に出産の可能性を賭け、少女との結婚を合法化する。主人公の夫婦も、そんな中の年の差カップル。夫は公務員、相変わらずヒロインの名は満子で、こちらは小○生(連作の途中で中○生になる)である。結局はロリものの亜種だろう! と言いたくなる読者もいるかと思うが、そういう(特に夫が)生々しい生活の舞台を背負うことで、きちんと夫婦ものとして成立している気がするから不思議だ。

サンプルその生々しさは氏の絵柄によるものも大きいかも知れない。細身でその上に薄くついた肉が分かる氏の絵柄は、空想としてのロリータではなく、生身のロリータを想像させる。言わば、裏物ロリータビデオのコミカライズのような濃密さがあるのだ。

サンプル また、氏は他の作品ではあまり幸せに結ばれて終わる、という内容を描かず、お互い気持ちを残しつつも離れてしまうビターエンドが多いのだが、この単行本の収録作では例外的にそのイメージが薄い。表題の連作は全て夫婦のアツアツな話で終わっているし、強要される展開もない。巻末の2作品だけは救われないエンドで終わっているが、後は未遂が1本あるだけである。そういった方面が苦手の読者にも読みやすい内容と言える。

 また風変わりなところでは(これまた病気ネタなのだが)性転換ものが一本収録されている。この作品は後天的に女性になってしまう病気にかかった男の子と、その逆に男の子になりつつある女の子との話なのだが、主人公の男の子のほうが「満」といつものヒロインの名前を踏襲しているところが一風変わっていて面白い。残念ながらこの作品では直接性交がなくオーラルで終わってしまう(しかも立場が見かけ上反対だ)のだが、シチュエーション自体はこういった作品を専門にする作家に一歩もひけを取っていない。

 今作で唯一の不満点を挙げるとすれば、他対一の性交がほとんど入っていないことだろう。これは純愛とは相容れない要素なのだが、氏の輪姦の描写には定評があるだけに、それが少ない今作は少し物量で物足りないと言える。ただ、それがないためにそういったものを受け付けない人にも読みやすくなっているのも事実で、今作は甘詰留太という作家の入門書には内容、実用度ともお薦めの一冊かも知れない。これで気に入り興味を持った方は、是非前作の「満子」次の「キミの名を呼べば」を読んで頂きたいところ。特に「キミの名を呼べば」はまさにベストセラーと言える。

achi_n at 02:56|PermalinkComments(1)TrackBack(0) コミック評 

2004年07月23日

コミック評 『ふたなりっ娘LOVE 3』 アンソロジー 茜新社 TENMAコミックス

クリックするとAmazonに飛びますふたなりものが続いてしまって申し訳ない。

 茜新社のアンソロジーの一つとして地位を確立しつつある『ふたなりっ娘LOVE』の4冊目。番号は3だが、LOVE Mが別に出ているので4冊目となる。今回の執筆者は猫玄/上連雀三平/冨樫/RaTe/中ノ尾 恵/ひねもすのたり/チラリズム/T・K-1/藤茗みえる/破軍星/秋川康一/瑞井鹿央(敬称略)。個人的にプッシュしているRIKI氏が今回外れているのが残念だ。

 今回の中で目に留まるのがやはり冨樫氏の存在だろう。ずいぶん見なかった気がするが、これがまた『森の妖精のはなし』の頃とほとんど変わった印象を受けない。これはこれで結構驚く。そういえば氏はふたなり漫画としては確かに早い人ではあった。惜しむらくは、その頃はまだ受け手が未熟だったことだろうか。また、それは射精欲というより、レズの一変異だったから、特異性があまり出ていなかったのかも知れない。なんにせよ、氏の絵柄を今の薄い消しで見ることができる、ということで、なんだか昔のAVの流出物を見たような、奇妙な体験をすることができる。その点が分かれば非常に面白い。

 他のメジャー所は、特筆すべき点は多くない。猫玄氏は相変わらずむさぼるような肉欲を感じられず、どちらかというと両想いのカップルが一緒に気持ちよくなる話だ。こういうフェティッシュな題材の場合、氏の持ち味はマイナスに作用しているように思う。上連雀三平氏は実在の声優をもじって使ういつものスレスレ具合。しかしこの人の描く体は相変わらず硬いな…。全部脱がさず、着衣の方がいいのではないだろうか。RaTe氏はこのシリーズで連作になっているふたなり三人組の話の続き。新キャラが追加されるが、他の登場人物との明確な差があまりない。一応タマ持ちで、そのタマがでかいという設定にはなっているが、絵で確認できるぐらい極端な方が差別化という点ではよかった気がする。また、前回から引いた禁オナがあまりネタとして効いていなかったのは勿体無い。中ノ尾恵氏はこのアンソロジーには初登場だが、フタナリ少女がかなり包茎であったり、自分で手コキ射精する気持ちよさをきちんと描いていたり、相手がショタ少年だったりとこの本で薄いところをフォローしているような形でよかった。行為もショタ少年が挿入する形であまりきついのが駄目な人にもよいか? T・K-1氏。私が気に入っている作家の一人なのだが、今回はいつも通りという言葉で表現できる内容だった。ただ人数は多い(5P?)ので、量的なカバーはできている。氏の書く体は本当にロボットみたいで、人を選ぶとは思う…。他の作家は特筆すべきものはなかった。どちらかというと変形レズのようなものが多い。

 このテのネタはアンソロジーにまとまってしまうと、本当に望む人間しか買わないものだから、もっと属性者の望む方向の作品でまとめて欲しい。羞恥や、射精の快楽の禁忌感、射精の圧倒的快楽それ自体、後はペニスに対する執着。そういったものを見せて欲しいところである。今後も続くであろう続刊に期待したい。

achi_n at 06:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0) コミック評 

更新遅れてます。

 ネタはけっこうあるんですが、つい先日部屋を片付けなければいけない用事があって(ネット接続の修理があった)、その際に成人コミックを片付けてしまったため、内容の画像が掲載できない状態です。しかし、更新が滞るとこのページ自体意味がなくなるので、内容の画像は後から追加する形でいこうと思います。
 では、このページが購入(あるいは購入とりやめ)の参考にならんことを。

achi_n at 05:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2004年07月18日

コミック評 『ふたなりっ娘LOVE M』 アンソロジー 茜新社 TENMAコミックス


クリックするとAmazonに飛びます 数あるアンソロジーの中でも、一際『やっちゃった感』が強い一冊をご紹介。

 ふたなり自体はすっかりジャンルとして定着してしまい、アンソロジーもそこそこの数が出ている(実際、このアンソロジーもTENMAコミックスで2冊目にあたる)が、このアンソロジーは明らかに某作品世界を匂わせているところで他のものと一線を画している。某作品とは、当然『マリア様がみてる』のことだ。この作品をエロで扱うことがまず冒険であるだろうに、それをさらにふたなりジャンルでやってしまったところによかれ悪しかれこのアンソロジーの価値がある。

 とはいえ、実のところ舞台がミッション系女子校であることと、制服がリリアンのそれであることと、スール制が借用されていることを除けば、『マリみて』をそれほど深く利用しているわけではない。原作のキャラクターは表紙のそれこそまずいくらい紅薔薇の姉妹にそっくりだが(笑)、内容ではさすがにはばかったのか、登場人物の台詞の中に憧れの先輩の名前として『祥子さま』が名前で登場するだけである。

 執筆者は猫玄、鈴木みら、寺本薫、凛前蓮太郎、RaTe、神田まつ、いせゆきの、RIKI、粗雑那絵、藤茗みえる、南音みなみ、ABU、どわるこふ、しんしん(敬称略)。後ろから4人は6pほどのごく短い漫画だ。

 正直言って名の通った人の作品はいつも通り。特にこの舞台設定でないといけないものは感じない。それに比べると脇を固める(?)作家陣は雰囲気を出そうとしている点で好印象だけれど、正直画力と実用度(苦笑)が伴っていない。そう言った意味でせっかくコンセプトが冒険した点数を利用しきれていないと感じてしまうのが非常に残念なところ。

 こういった冒険を嫌う人は多いと思うけれど、着眼点に思わず仰け反ってしまった一作。COMIC LOや好色少年のススメなどでニッチな趣味に果敢に挑戦する茜新社だけに、さらなる『いい悪ふざけ』を今後に期待したいところ。

achi_n at 09:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0) コミック評 

2004年07月16日

コミック評 『超悶絶カリキュラム』 ジョン・K・ペー太 桃園書房

クリックするとAmazonに飛びますエロ漫画らしいパワーのある氏の単行本第二冊目。

 決して絵柄で選ばれるタイプの絵ではないけれど、いわゆる断面図というタイプの表現を多用して、より直接的なエロ表現をしているところが見所。

 断面図というのは、要するに性交時の膣内を透視して見せる手法のこと。この手法は特に膣出しとイコールの関係になるので(見えないところで起こることを見せるのだから、ある意味必然だ)、膣内射精嗜好の読者には嬉しい表現。作者もその点はわかっているようで、射精時には子宮までペニスを突っ込んで(そこはトンデモなんだけどエロ漫画なんだから気にするな!(笑))、女の子側も「妊娠させる気!?」だとか「もっと射精しないと孕んであげないから!」といった台詞を口にしたりする。よって孕ませ属性の読者にもぴったり。

サンプルまた、氏の作品の男は腕ほどもあるペニスを持っているのが特徴で(子宮まで入り込んでしまうのだからそれは大きいのだ)、それによって女の子が内臓を圧迫されるほど蹂躙される描写も多い。例えば、フェラをしようものなら首の付け根あたりまで喉を占領されるディープスロートになってしまうのだ。また、そんなので下から突き上げられて、女の子が腹の中のもの(飲み込んだ精液など)を口からもどしてしまったり、膀胱を圧迫されておしっこをもらしてしまう描写が多いのも特徴的。ただ、それらの表現はソフトで、吐瀉物には見えない(飲んだ水を吐き出したように見える程度)のでグロダメな人も割合セーフ気味(女の子が鼻から水を吹いちゃったりするのがダメな人はやめたほうがよい)。

 ただ、個人的に言えば絵柄のせいかオチが全て茶化したギャグで終わってしまい、性器と性器のぶつかり合いみたいなエロシーンからの〆としては大変に弱く感じる。ギャグで終わるためせっかく多い膣内射精の背徳感が薄れているのもよくない。
 また、射精シーンの絵は大きいながらも一枚で終わってしまっていることが多く、溜め込んだ射精のカタルシス、女の子の射精された心理などの見せ場としては枚数が足りない印象を受けるのも事実。過程の喉奥を犯す描写のほうが実用シーンとしてはいいのではないか? と思うことも。ガチンコSEXの末の大爆発をぜひ今後の作品に期待したいところ。

 消しは白消しだが極めて小さい。強制も多いが、前述したようにオチが全てギャグになっているので悲壮感はほとんどない。膣内射精の他には、アナル、フィスト、異物挿入など。個人的には尿道から指を突っ込んで、溜まっているオシッコを触るというファンタジーがなかなかツボに来ました。ペニスが女の子の体の中を蹂躙するという感覚を味わいたい方にお勧め。

 なお、前作の「悶絶カリギュラマシーン」も同じテイストで今作を気に入った方なら問題なし。前作には子宮口でペニスの先端を刺激するというこれまた独創的なエロファンタジーの登場する話が収録されている。残念ながらAmazonでは在庫切れのようなので、興味のある方は他の書店を探して見てください。

achi_n at 07:47|PermalinkComments(0)TrackBack(0) コミック評 

2004年07月15日

ラブドール・デリバリー

 高級ダッチワイフであるところのラブドールをレンタル?する新風俗が現れた。名前はりとる☆らばーず。面白い商売だと思う。このラブドールというのは(サイトでも言及されているけど)1体数十万円という高級品で、なかなかおいそれと買えるものではない。(しかし私は「彼女ら」の一人を所有している人を知っているw)それを短時間だけでも触れて確かめてみられるのはその筋というか属性のある人には願ってもない機会と言えそう。
 ちなみにあくまで性風俗なので本番も勿論OK(汚損しないようコンドームを着用してくださいとなってはいるけど)なのだが、それ以外の利用も大いに歓迎ということが書かれている。簡単に思いつくのはコスプレ写真会などなのかな。ちなみにFAQには入浴に関するガイダンスもあった(笑)。

 なお、ラブドールについてのさわりは以下の本に詳しいので、この場でご紹介。ちょっと高いが、資料性もそこそこあるし、ラブドールの写真集としてもそれなりに完成している。ただ、2のほうは(本物の)少女写真のCGレタッチ画像が載っていたり、少し荒木元太郎氏が暴走しているかも知れない。(そういう意味では貴重なのか…)

アイドロイドプチ―ダッチワイフと少女人形の現在

アイドロイド プチ(2)

achi_n at 23:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

裏街道を行ってみよう

 このサイトは、はてな側「猫舌あちの物欲放浪記」の裏サイトになります。表側では成年向けの話題を減らし、こちら側ではそういった話題をどんどん取り扱おうと思います。
 こちら側で扱うのは主に成年コミック評、ゲーム感想、逆輸入DVDの話題、他アダルトニュースなどの予定です。
 それでは、よろしくお願いします。

achi_n at 22:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0)