2006年06月01日

『嫌われ松子の一生』

嫌われ松子の一生これは本当に凄い映画です!『ダンサー・イン・ザ・ダーク』なみの暗く悲しい原作を、明るい映像とミュージカルで描くため、一見楽しそうに見えるも終始どことなく漂う言い知れぬ寂しさ。これは完璧に計算された映画であり、全くのムダのない素晴らしすぎるくらいの作品です。
一般的には「よくわからない」といった感想もちらほら聞きますが、クリエイトの部分での感動が非常に多いので映画ファンなどの玄人受けする映画なのかも知れませんね。

物語はとある小さな事件から中学教師を辞めて泡姫になり、同棲男を刺殺して殺人犯として服役。出所後ひきこもりの末に河原で撲殺されて亡くなった主人公松子の不幸すぎる人生の転落劇です。彼女に関わる男は全てダメ男ばかりで、まるで日本のダメンズ・ウォーカーって感じの映画でした。

でもそんなダメ男ばかりに振り回された松子の激動の人生を描いたこの映画は本当に素晴らしい映画なんです。私は鳥肌モノの映画として絶賛したいくらいでしたよ!
人間なら誰しもが持つ、誰かに愛されたい、必要とされたいと願う心。松子はそれを人一倍強く願っていた女性だったんでしょうね。雨の日に喫茶店で一人、自分の誕生日を祝うくだりでは彼女のそういった心がより感じられ、その一方で言い知れぬ寂しさも同時に強く感じましたよ。

そしてとても感動的だったのはひきこもりの果てに見つけ出した、一筋の希望。一番大切に想っていた妹の髪を切ってあげようとする彼女の姿には涙が自然とこぼれてしまいましたね。人は気付かないところで多くの人から愛され、必要とされているんでしょうね。そのことに気付いただけでも彼女は幸せだったような気がしました。

内容が内容だけにかなりの映画好き以外にはあまり勧める気の起こらない映画ですが、映画ファンを自称する方は是非に見ていただきたい映画です!

こちらもよろしく↓
深夜らじお@の映画館

acideigakan at 20:03│Comments(6)clip!映画レビュー【か行】 

この記事へのコメント

1. Posted by ちゃぴちゃぴ   2006年11月11日 15:40
コメントありがとうございます。

ハハ 私は、映画玄人なのかしらん。
うけてしまいました。

この監督さんの「下妻物語」で、えらくうけてしまい、期待してただけのことありました。
絶妙〜っていうのがはまりますね。
やっぱり、映画館で観たかったかな。
悲惨で哀しい事ばかりなんだけど、なぜか明るいし、最期が暖かくてまたよかったです。
2. Posted by にゃむばなな   2006年11月11日 17:22
ちゃぴちゃぴさん、コメントありがとうございます。

悲惨で暗いお話なのに不思議と後味がよく、温かい心を持てる…こんな体験は初めてでしたね。
こういう作品を見るたびに映画を見てきてよかったと思いますよ。
3. Posted by どら猫   2012年06月19日 21:51
5 いやはやこの映画素晴らしいと思いました!

悲惨な話なのにグイグイと引き込まれました。

一番好きなシーンは、
うろ覚えですが
「人間の価値って、人に何をされたのかじゃなくて、何をしてあげたかだよね」
と柴咲コウが言ったくだりです。

何だかこのセリフが松子の人生を無条件に肯定しているようでジンときました。

これからもブログ楽しみにしてます!
4. Posted by にゃむばなな   2012年06月20日 14:49
どら猫さんへ

この映画で中島監督の手腕が世の中に知れ渡りましたよね。
そのセリフは覚えてませんが、この映画ならそんなセリフで感動する気持ちはよく分かります。
5. Posted by さすらい日乗   2016年07月31日 23:15
5 私はかなり気にいっている作品です。
こういう作風は嫌いじゃないね。
6. Posted by にゃむばなな   2016年07月31日 23:49
さすらい日乗さんへ

私も好きですよ。こういう作品は。

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