2006年09月05日

『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ一部では天才監督としても知られているウェス・アンダーソン監督。彼のちょっと冷めたような目線でのブラックユーモアを受け入れにくい方も大勢いるような、そんな作風の監督ですが、それでも『グエムル〜漢江の怪物〜』と同じように家族の再生を描いたブラックユーモアの傑作だと思います。

ジーン・ハックマン演じる自分勝手で家庭をぶち壊した親父が死を宣告され、死ぬ前にもう一度家族と暮したいと言いだしたことから始まる、心はバラバラのままの元天才一家。
とにかく面白いのはこの一家の面々。子供からの信頼の厚い考古学者の母アンジェリカ・ヒューストンを筆頭に、破滅的思想を持つ天才作家の長女グウィネス・パルトロウ、妻の死により過剰な神経質タイプになった天才実業家の長男ベン・スティラー、血のつながりのない姉に恋する天才テニスプレイヤーの次男ルーク・ウィルソンという豪華っぷり。
でも一番魅力的なのはやはりジーン・ハックマン演じる破天荒親父なんですね。
あの見た感じはどう見ても関西の某大物音楽家を連想させるんです。特に頭髪の擬似物っぽいところが。

『グエムル〜漢江の怪物〜』でも描かれていましたがバラバラでも家族は家族。心のどこかで再生を願っているもの。ただ何かきっかけが欲しいだけ。それをどう描くかがこういう映画の面白いところだと思います。
韓国映画の方は怪物退治をきっかけにしてましたが、こちらは家族をバラバラにした張本人がきっかけと異っていますが、昨今家族の崩壊が加速度を増している現代人には、家族の大切さを学べるいい機会になるのではないでしょうか?家族って空気みたいで、あって当たり前なんですけどないと困るものですよね。

あくまでもブラックユーモアの映画なので爆笑は保証いたしません。好き嫌いもあるとは思いますが、小さな笑いを幾度も味わっていただけるのではないでしょうか?
ビル・マーレイも地味に出演してます。オーウェン・ウィルソンも発狂してます。こういうところを面白いと感じるかどうかは人それぞれですが、私は大好きな映画ですね。

深夜らじお@の映画館はカツラを見るとあの人を思い出してしまいます。

acideigakan at 16:42│Comments(6)clip!映画レビュー【さ行】 

この記事へのトラックバック

1. ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001) 〜製作会社が実は…  [ EncycRopIdia 〜漫画・映画・書評・グルメなどなど ]   2007年01月17日 01:54
 ディズ◎ー・ライブアクションという会社で、ビデオパッケージにはマークが入ってます。  これ、うっかり家族が借りちゃったら、どうするんだろうか? まあ、直接的ではないけど。  '''あらすじ'''  '''ロイヤル・テネン...
2. ザ・ロイヤル・テネンバウムズ  [ 1-kakaku.com ]   2007年01月19日 18:16
天才一家と世間にもてはやされながらも心はバラバラのままに暮らしていたテネンバウムズ家の人々が、再びひとつ屋根の下に集うことになってしまった。<br> アメリカ本国で高い評価を受けていたウェス・アンダーソン監督の日本初公開作。あたかもジョン・アーヴィングの...
3. ザ・ロイヤル・テネンバウムズ  [ ☆彡映画鑑賞日記☆彡 ]   2008年09月02日 20:07
 『テネンバウム家、天才ファミリー 名前だけが、彼らのつながり。 求めるものは、心のつながり。』  コチラの「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」は、「ダージリン急行」のウェス・アンダーソン監督のゆるゆる〜なコメディです。出演もしているオーウェン・ウィルソン....
4. ザ・ロイヤル・テネンバウムズ  [ E'S STREAM ]   2015年09月22日 19:43
家族は生き方を問わない、ただあるがままの生を受け入れる…。大家族のテネンバウムズ家は、それぞれの家族が多様な生き方をする、豊かな個性に彩られる。兄弟は天才と呼ばれ、早くから頭角を現していたが、そんな順風満帆の家族にも、時間の経過と共に、現実に対峙する方法

この記事へのコメント

1. Posted by ふらっぺ@映画大好き!ふらっぺの映画鑑賞記   2006年09月05日 23:37
5 こんばんは、にゃむばななさん!
コメント&ご訪問ありがとうございました。
にゃむばななさんのお犬さん、すごくかわいいですね。私も犬が大好きで犬も飼ってます。(猫もいますが...)
それにしてもにゃむばななさんの映画の情報量、すごい!
いろいろと勉強になります。
これからもよろしくおねがいいたしますね!
2. Posted by にゃむばなな   2006年09月06日 01:02
ふらっぺさん、コメントありがとうございます。

いえいえ、ふらっぺさんの情報量に私もかなり勉強させていただいております。今後もお世話になりますのでよろしくお願いいます。

あと、うちの愛犬リキくんをほめていただき、ありがとうございます。そちらの方がうれしかったです。ありがとうございます。
3. Posted by カツミアオイ   2007年01月18日 14:44
 こんにちは、TBありがとうございます。

 「偽頭髪っぽさ」に思わずうなずいてしまいました。
 漢江〜は未見ですが、評判がいいので見てみたいです。
4. Posted by にゃむばなな   2007年01月18日 21:27
カツミアオオイさん、コメントありがとうございます。

そうなんですよ、あの頭髪。ど〜見てもズラですよね。あんな頭で堂々と世の中を渡り歩いている様が某大物音楽家と似ているんですよね。
5. Posted by    2015年09月22日 19:41
家族像もお国柄いろいろありそうですね。

本作は、アメリカンファミリーの典型というわけではなく、嘘をついてでも、父親がまとめたがった家族の中には個人主義があると思いました。
6. Posted by にゃむばなな   2015年09月25日 00:21
隆さんへ

こういうファミリーのお話もいいもんですよ。
家族とは何かが変わった設定から浮彫になりますから。

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