2006年11月22日

『仕立て屋の恋』

仕立て屋の恋これぞ純愛映画。愛する人が死ぬ映画は純愛映画にあらず。
『髪結いの亭主』や『橋の上の娘』などで御馴染みのパトリス・ルコント監督が作り上げたこの純愛映画。
偏屈な愛を描くことでも有名なルコント監督が描く向かいのアパートのアリスという女性に恋をして毎日覗き見している中年男イールという主人公。その覗き見を純愛として描いたのがこの映画なのです。

中年男の覗き見というと言葉が悪いですが、要は恋をしても声を掛けれず遠くから眺めている程度。そんな彼はある殺人事件の唯一の目撃者で、彼が見た真犯人はアリスにとって重要な存在の人。前科のあるイールは容疑者として警察から目をつけられますが、それでもアリスのためある行動に出る・・・というお話です。

主人公の中年男は陰気で小太りで頭髪も薄い、誰が見ても女性にモテるタイプではありません。でも一度でも恋に盲目になったことのある方なら彼の気持ちは少なからず理解できるはずです。相手に見返りを求めているのではなく、ただ愛する人の役に立ちたいという気持ち。求めているのは相手の笑顔、ただそれだけなんですよね。
映画を見終わるとアリスもイール同様に恋に盲目になってしまった存在だと気づかされるんですよね。最近こんな経験が乏しい私には彼らが少しばかり羨ましい!!

切なくて悲しくて可哀想なのに、不思議とすごく官能的で、しかもサスペンス性までもある映画だけあって見終わった後は大満足。「僕は君を恨んでないよ。死ぬほどせつないだけだ。」というキャッチコピーが心に残る、私にとってはルコント作品の中で一番好きな作品です。

深夜らじお@の映画館には覗き見という趣味はございませんので、あしからず。

acideigakan at 13:22│Comments(2)clip!映画レビュー【さ行】 

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1. 仕立屋の恋  [ のほほん便り ]   2014年08月21日 15:38
やはり、ルコント作品はイイなぁ… 官能的で、映像と音楽が美しく、いかにも仏映画って感じですよね。私は、ルコント監督の「仕立屋の恋」と「髪結の亭主」が好きです。あと、クシシュトフ・ キェシロフスキ監督の「トリコロール」シリーズもハマりました。言ってしまえば、

この記事へのコメント

1. Posted by hatteria   2006年11月23日 15:12
わたしもこの映画大好きです!
パトリス・ルコントというと「髪結いの亭主」の方が有名かもしれませんが、こちらの方がずっと好きですね。
原作がメグレ警部もののジョルジュ・シムノンだというのが驚きでした。
原作を読んでいないのでわからないのですが、ルコントがこういう純愛映画に脚色したのかなあなどと想像していました。
2. Posted by にゃむばなな   2006年11月23日 16:26
hatteriaさん、コメントありがとうございます。

原作の存在は恥ずかしながら知りませんでした。貴重な情報ありがとうございます。
でも映画の方はフランス映画らしく、独特の美しさと官能を持ち合わせた素晴らしい作品でしたよね。

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