2006年12月01日

『武士の一分』

武士の一分松竹の大量宣伝に惑わされずに期待せずに見れば、それなりに楽しめる程度の映画かな?というのが正直な感想です。
それにしても、映画ファンからの評価は酷評ばかりでしたね〜。なぜこんなにも酷評が多いのかを確かめるべく見てきましたが、おそらく山田洋次監督の脚本と演出に問題ありがその理由かと思います。

映画全体を見る限りキムタクに非はないですね。見る前はかつらが似合わないと思ってましたが、見てみるとものの10分ほどで気にならなくなりました。盲目の侍という難役も見事に演じきってましたし、特に盲目になってからのあの「冷たい目」の演技は「役者木村拓哉」の真骨頂だったと思います。
しかしキムタク以上にはるかに輝いていたのは壇れいさんの方でしたよ。夫婦の物語なのに中盤は彼女が完全な主役になってましたね。宝塚の面影も薄く、また時代劇という枠に囚われない、愛する男性のためにだけ生きたいと願う一人の女性を見事に演じきっておられたことに感服いたしました。すごい存在感だったと思います。

ただこの映画は上記にも述べたように演出と脚本がダメでしたね。
まず演出に関していえば、古臭いの一言です。無駄な笑いはあるのに新鮮味が全くない、よくある中高年は泣けて若者には泣けないタイプですね。前2作と比べても演出が時代に逆行した印象がありましたよ。
そして脚本は必要以上にキムタクに合わせすぎです。キムタクの新たな良さを見つけ出すものではなく、時代劇なのにTVドラマで御馴染みのキムタクに合わせた脚本がこの映画の一番ダメな部分だと思いました。

例を挙げると、キムタク演じる侍は子供好きという設定ですが、子供好きというよりガキっぽいイメージが強すぎます。特に「うるせぇじじぃだ」などの軽口は台詞的に幼稚に見えてしまいます。言葉を変えるだけでその幼稚さは消えるのに、普段のキムタクのイメージに合わせたためこういった弊害が出てしまったのでしょう。
また壇れいさんとの夫婦像はビジュアル的には明らかに姉さん女房の夫婦です。しかもガキっぽい夫と落ち着いた妻という設定が年上女房という印象をより強くしています。しかし劇中には妻が年上であるという説明は一切ありません。そのため見ている方は潜在的に妙な違和感を感じてしまうのだと思います。仮にそういう説明が一つでもあれば、この映画はもっと見やすくなっていたでしょう。要するに親切さが足りないということですかね。

ということで、酷評される映画ファンの気持ちも十分理解できましたし、期待さえしなければ楽しめる映画だったので興味のある方はそんな感じで見てみてくださいね。

深夜らじお@の映画館は壇れいさんに恋をしそうになってしまいました。

acideigakan at 20:51│Comments(8)clip!映画レビュー【は行】 

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この記事へのコメント

1. Posted by ジグソー   2006年12月01日 21:21
どうも!

この映画評価悪いみたいですね。
でも期待しなければ[それなりに]楽しめるんですね(苦笑)

脚本と演出がイマイチなんですか。
てっきりキムタクが悪いのかと。
でも奥さん役の人の方が良かったんですね。
あまり時代劇は得意じゃないんですが、暇な時に見ようかな?
2. Posted by にゃむばなな   2006年12月01日 22:31
ジグソーさん、コメントありがとうございます。

過剰すぎる宣伝に期待が大きくなる人が多いので、反動的に批判的意見が増えるのだと思いますよ。
この映画に限らず、どんな作品でも同じなことですけどもね。
3. Posted by ちゃぴちゃぴ   2006年12月03日 03:07
ふぅ〜ん、演出と脚本に問題ありか…
キムタクは、殺陣もなかなかすごいように聞きました。剣道の有段者だしね。
宣伝が凄すぎて、確かに私なんかは、ひいてしまってる。
壇れいさんって、宝塚なんだ。名前はなんか聞いた事あるなと思ったの(関西ですから)
また色んな映画やドラマで観たいです!
宝塚出身は頑張ってますね。
4. Posted by にゃむばなな   2006年12月03日 12:03
ちゃぴちゃぴさん、コメントありがとうございます。

確かに宣伝量は異常ですよね。でもそのかいあってか、目標の興収50億円が見え始めたらしいですよ。
でも純利益はほとんどなさそう・・・。
5. Posted by ぶんちゃん   2006年12月04日 16:00
5 すべて同感です。キムタクに合わせ過ぎた脚本と演出が酷評される原因ですよね。ただ救いは気品のある檀れいさんの存在感ですね。キムタクがガキっぽいのがどうも気になりましたが…けれどもキムタクファンにしたらそんなこと関係なく キャーキャー カッコイイ…そんなもんで楽しんでもらえば松竹にとっても キムタク効果大で 益々キムタク様の天下ですねぇ〜(笑)中にはとらぬ狸の皮算用で80億を目標にしているとか…精々お手並み拝見といきましょうよ…
6. Posted by にゃむばなな   2006年12月04日 20:54
ぶんちゃんさん、コメントありがとうございます。

興収80億円とは大きくでましたね〜。身の程知らずの数字にならなければいいですが・・・。
それにしても本当のキムタクファンを喜ばせたいなら、やっぱりアイドル・木村拓哉よりも役者・木村拓哉を見せてほしいですね。拝金主義の世界ではこれもまた叶わぬ夢なのかな〜?
7. Posted by ふくちゃん   2006年12月09日 13:38
5 スマップファンの某女性評論家?が言うには 草なぎ君が日本沈没で50億なら キムタクの武士の一分が50億以下なんて考えられないとか…なんという浅はかな発想なんでしょうね!映画自体の評価よりも“興行収益”の世界なんですね。今日もランキング1位の武士の一分のコメントもなんと‥作品の評価よりも3日間で稼ぎだした額は‥なんて得意気にやっていましたが 何だか虚しいですよ。誰一人 キムタクの演技がよかったねぇ‥なんては言わなかったのが笑えました。それより 硫黄島からの手紙にしんみりと心奪われていました。
8. Posted by にゃむばなな   2006年12月09日 18:55
ふくちゃんさん、コメントありがとうございます。

その某評論家はTV局や映画会社に魂を売った最低なヤツですね。
役者木村拓哉よりも商品木村拓哉を語るなんて、何だかキムタクが可哀想です。
SMAPファンなら木村拓哉そのものを見てやれ!と思いますね。

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